地震で下水管が破損すると、上水道から水がでていても、トイレ、洗濯、調理、洗面などの排水は流すことはできません。(逆流して汚水があふれます)
一戸建ての場合、宅地内の排水設備の正常を確認すれば、使用できます。
マンションなどの集合住宅の場合は、上層階では普通に流れていても、下水管が破損していると、下層階のトイレなどで汚水があふれたりします。確認方法は各建物によって異なるので、必ず、平時に管理会社などに確認しておきましょう。そして、建物全体の下水設備に異常がないことを確認してから、使用するようにしましょう。
また、公共下水道が、破損したり、停電で汚水処理設備が機能しなくなった場合にも、下水道は使用できなくなります。その場合には、防災無線、広報車、ホームページなどにより、連絡があります。
(参考)
・ 柏市広報:地震が起きた時の下水道 (わかりやすい)
所沢市は、市内の主要な幹線下水道の耐震補強を平成21年から実施し、令和9年度に完成予定です。エステシティは、令和5年度から令和9年度の計画に含まれています。
(参考)
・ 下水道地震対策事業について(概要)(PDF)
・ 所沢市下水道総合地震対策計画対象路線(PDF)
・ 埼玉の下水道 2021 (PDF)
自治会が保有している?
公共下水道に関する参考情報は、
(1) 東日本大震災における管路被害率(使えなくなった長さ/総延長)
宮城県 3.22%、福島県 2.35% (おおよそは大丈夫だった)
(2) 能登半島地震における被害率
珠洲市 94%、輪島市 56%、七尾市 36% (ほとんどが震度7とか6強とかの地域)
(3) 所沢市の予想 (所沢市地域防災計画 概要版 2023.4 、2ページ「想定される主な被害 (最大)」)
下水道の支障人口は約6万人 (18%)
過去の実績および所沢市の予想ですが、令和7年1月28日に埼玉県八潮市で発生した下水道管破損 のように、所沢は大丈夫であっても、下流で事故が起きると、上流の下水が使えなくなります。したがって、被害率はよくわかりません。確率は高いとは思いませんが、使えないと大変ではあるので、各自のご判断で、非常用トイレなどを備蓄されるのが良いと思えます。
2025. 9. 6