東日本大震災において、宮城県石巻市の大川小学校では、74人の児童と10人の教職員が津波に襲われて亡くなったり行方不明となった。
大川小学校にも防災マニュアルはあったのだが、津波避難や二次避難場所などの検討がなされていないかった。また、しっかりした防災訓練も行われていなかった。結果、何十分も児童を校庭に留まらせて、津波による多数の犠牲者が出る原因となった。
一方、大川小学校より海辺に近い門脇小学校では適切な避難が行われたので、生徒に全員無事だった。
このように、学校によって防災意識の差異は大きいため、我が子を守るためには、保護者からの働きかけが重要である。
親ができることは、小学校や保育園に対して、どういった防災対策を取っているのか詳しく聞いてみること。細かく聞いていくと、学校や保育園の防災対策がしっかりしたものなのか、それとも形だけのものなのかわかってくる。
もし学校や保育園の防災対策が不十分な場合は、学校側に危機意識を持ってもらい、万全な対策を立ててもらうよう働きかける必要がある。個々人で働きかけてもダメならば、PTAを通して働きかけるのも良い。子どもの命に関わることなので遠慮は禁物。学校の意識を変えるには、親の一歩踏み込んだ行動が必要なときもある 。