・阪神淡路大震災(1995年)において、建物の倒壊や交通渋滞などで道路がほとんど利用できない状況となり、その結果、救助隊や消防隊がほとんど助けに来れず、住民の救出は、近隣の住民自身が行う必要がありました。このことを踏まえて、住民同士で助け合いを行う「自主防災会」が全国で立ち上げられました。
・エステシティ自主防災会は、中富南1~4丁目の全住民、事業者、および学校を構成員とした組織で、1996年(平成8年)12月に規約が作られ設立されました。
・当初は、自治会内の防災活動の枠組みで行われてきました。
・ しかし自治会内の活動では、(1) 自治会に加入していない住民との共助が準備されていない、(2) 自治会役員は1年交代であり、毎年ゼロからのスタートであるので、十分な活動や、継続性のある活動ができない、などの問題点がありました。そこで、当時の品川自治会長の手で、2015年に、自治会とは独立した組織としての自主防災会の活動がスタートしました。
・具体的活動としては、2016年11月からエステシティ地域での安否確認訓練を開始し、2017年6月から防災班会議を開始しました。また、2017年3月には自衛消防隊が発足しました。
・自治会とは独立した組織ですが、自治会とは密接な協力関係で活動を進めています。
被災時の安否確認と救助(エステシティの安否確認システム)の訓練。エステシティ全体で、毎年11月の一斉清掃の日に合わせて実施されています。
自治会の班ごとに集まって防災講習と、ご近所の助け合いの意見交換。2025年7月にエステシティ全80班を完了。
保護者が不在時に、子どもだけで被災した場合の、子どもの安全を確保するための防災準備活動。2023年に、子ども会育成会と協力して、実質活動を開始した。
資料:
・自主防災会規則集(2021)
・自主防災会組織図
2025. 9. 6