子どもを守る防災は、保護者の主体性が大切です。平時にきちんと約束をしたこと以外は、所沢市も、小学校も、自主防災会も、支援は期待できません。必要と思われる防災支援行動は、保護者の方が自発的に行なったり、依頼をしておく必要があります。そのような観点で、以下の課題をご覧ください。
1) 保護者のための子ども防災説明会
子ども防災の必要性や、エステ地区における防災知識、誤解しやすい事などを広く知っていただくための説明会。皆さんご多忙で参加者は少ないが、ぜひ一度は参加ください。
*参加者の感想
2) 安否確認システムへの参加
一人で家にいて、地震でケガをした場合でも、「必ず助けに来てくれる」安否確認システムを自治会を中心に運営中である。自治会への未加入者も、子ども会育成会に申請すれば参加できるので、ぜひ参加して、被災直後の子どもの安全を守ってください。
3) 子ども避難所
保護者が数日帰宅できない場合、親族や友人宅で預かってもらうことが考えられる。しかし、親族や友人が被災したり不在であったり、また、預かってくれる人がいない、などの場合、子ども達を保護する場所があると安心である。特に、子ども達に対しては、一般の避難者とは区別した子ども避難所があれば安心である。「ひかり児童館」などを利用した「⼦ども避難所」を作ることの検討を、保護者主導で進めていただくことが望まれる。
4) 学校や塾などの防災対策 を把握しておくことも重要と考えられる
5) 防災意識の向上
防災は、各自が自己責任で行うものである。と言っても大変なことではなく、少しの対策を行なっておけば、被災時に大きな助けとなる。
「自助」と言われている食料の備蓄などは各自が行うものとして理解されている。一方「共助」は、「被災時に、他人に助けてもらう (正確には「助け合う」)」ので、準備は不要と誤解されるが、平時に、各自が、「助けてもらうための準備対策」をしておく必要がある。
例えば、上記の課題2) では、子どもたちに対してどのような支援を期待するか、を班に伝えておく必要がある。また、課題3) の塾などの対応に関しては、適切に助けてもらうためには、各自が対応を問い合わせて、要望を伝えておく必要がある。また、課題4)は、現状では何もできていないので、必要性を感じる方が自ら動いて、体制を作る必要がある(少しハードルが高いが)。
「共助」と言えども、何も準備をせずに助けてもらえるという訳ではなく、平時に適切な対策をとっておかないと、良質な支援が得られない。