大地震の直後、留守番中の子どもが、万一、ケガなどをした場合、助けてくれるのは、ご近所の人しかありません。この場合、第1選択肢は、エステシティの安否確認システムです。
近所に住む親戚や友人に頼んでおくのも選択肢です。しかしこの場合、頼まれた人が不在であったり、頼まれた人自身がケガをしたりして自分のことで精一杯になったり、救助に人手が足りなかったりする場合への対応を考えておく必要があります。
安否確認システムは自治体主体で運営されていますが、自治会未加入者も子ども会育成会に申請することで参加できます。安否確認システムへのお誘い 参加申請
安否確認システム参加者は、毎年秋に実施されている安否確認訓練にはぜひ参加してください。その際、一回は、子どもも一緒に参加して、班の人への紹介や、集合場所の確認を行なっておくと良いでしょう。
道端公園(および日大グラウンド)は、市の指定緊急避難場所ですが、多くの場合、班の集合場所とは異なっているので、子ども達が道端公園に行っても、大人が保護してくれる、という約束はされていません。
子どもでは、判断や作業が難しいこと(学年によるが)を、ご近所の方にサポートしてもらう場合、あらかじめお願いすることを記載したリストを作っておくと良いでしょう。そして、被災時に、班の防災世話人や班長に提示すると良いと思われます。もし可能なら、平時に、ご近所の適当な方にお見せし、相談しておくと、さらに良いかもしれません(非常時以外知られたくない内容は非常時に開示)。具体的な記載事項の例は、
◇ お願いしたいこと
・自宅の片づけの指示、補助
(自宅の中は家具、電気製品、食器などが散乱している状態。余震も発生する。子供たちはどうしてよいかわからない、かもしれません。)
(転倒家具の復帰、再転倒防止、床の割れ物の除去、家の中で安全な場所を作る、などの補助)
・ 備蓄食料や衣料の発見
・ 親に連絡を取りたいが手伝って欲しい
・連絡先: 親や祖父母の住所、電話番号、メールアドレス、SNSアドレス、など
・使用する非常用連絡方法:災害伝言板(171 や web171)の登録電話番号など
・子どものスマホが電池切れになったら充電させてほしい
・ 安全のための指示
・ 精神的サポート、困った時に誰に相談すれば良いか?
・ 発熱時などのケア
・ 避難所などに行く場合の引率
・ 在宅避難するので、日に1,2回声をかけて欲しい
・ 親が不在の時には、〇〇さんのお宅で保護してもらう予定だが、そこまで一緒に行って欲しい
・アレルギーや持病、ほか、特に注意すべき事項
◇ 支援不要な事も書いても良いかもしれません
例:自宅の片づけは子どもが行う
◇ その他
例:金曜日に長男は所沢の塾に行っており不在
☆ なお、支援を依頼された側には、法的な義務や責任は発生しないことを確認しておいてください。このことは、避難行動要支援者に対する避難支援活動と同様と考えます。
(参考)「所沢市個別避難計画」の「注意事項」