過去の大地震の例から、被災地外から救援物資が届くのは被災後3日位とも言われています。しかし、都市型大地震の場合は、人口の多い地域が広範囲に被災するため、物資の到着までに1週間以上かかる可能性が指摘されています。このため、行政では「可能な限り1週間分」の備蓄を推奨しています。
また、地震とは異なりますが、2025年3月21日に発表された「富士山噴火被害対策の有識者検討会報告書」によれば、富士山が噴火した場合には、停電・交通障害・水道の使用不可・物流の停止などが発生するため、その対策として、「最低1週間分、可能であれば2週間分」の備蓄が必要と発表されました。。
こうした事例からも、災害時に備えた食料・水・生活必需品の備蓄は、1週間以上を目安に準備しておくことが強く推奨されます。
・まめな人は、ローリングストックという方法(常時余分に食料を保有し、使用したら補充するという方法)(所沢市防災ガイド p.13)があります。
・飲料水は1日1人3リットル、と言われています。
・ネットで非常食セットを購入するのも一つの方法です。代表的な非常食セットには、1週間分の食料が段ボールに入っており(下図に一例を示します)、消費期限は5年です。15,000円程度とコストはかかりますが、一度買えば、5年間は備蓄の心配をしなくて良いのがメリットです。
最近の非常食は、昔の乾パンとは異なり、各種のご飯ものがあって美味なものも少なくありません。
参考資料
◇ 農林水産省では、備蓄に適した食品の選び方、ローリングストック法等による日頃の活用方法、災害時に役立つ簡単レシピなどの実践的な内容を取りまとめた「災害時に備えた食品ストックガイド」を公開しています。
また、乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方などに向けて、家庭備蓄を行う際に必要な情報、災害時における食事の注意点などをとりまとめた「要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド」も公開しています。
いずれも、下記ホームページから閲覧できます。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html
◇ 備蓄用品を調べるこんなサイトもあります
2025. 8. 26