アメリカ英語とイギリス英語の違いについて、紹介します。
アメリカとイギリスでは、同じ意味を表すのに、違う英単語を使うことがあります。例えば、ポテトチップスを意味するのに、アメリカ英語では potato chips と言いますが、イギリス英語を学んだ人には通じずにフライドポテトと誤解される場合があります。イギリス英語ではchips はフライドポテトを意味し、ポテトチップスは crisps と言う からです。これがアメリカ英語とイギリス英語の英単語の違いの一つの例です。
私たち日本人はアメリカ英語を基準に学んでいることが多いです。なぜなら、学校の英語教科書はアメリカ英語で書かれていることが多いからです。しかし、世界ではイギリス英語も多くの人に学ばれています。例えば、フランスやドイツなどのヨーロッパの非英語圏の人々は、イギリス英語を学校で学んでいます。イギリスが地理的に近いからでしょう。彼らは学校ではイギリス英語を学び、YouTubeなどのメディアを通してはアメリカのアーティストなどでアメリカ英語に触れるそうです。また、アフリカではイギリスが植民地だった影響でイギリス英語の影響が強いようです。
アメリカ英語だけでなく、イギリス英語を学ぶ人も世界には多くいるため、アメリカ英語だけでなく、イギリス英語の英単語も知っていると役立つ場面があるかもしれません。
アメリカ英語とイギリス英語での違いを表にまとめています。アメリカ英語では馴染みのある英単語でも、イギリス英語では馴染みがない表現があったりします。
海外、特にアジアに行くと、イギリス英語を話す人によく出会ったりします。筆者はマレーシアを旅行していてツインタワー内の飲食店の前に並んでいた時、 Are you queuing? と話しかけられて、何を言われているのかさっぱりわからず困惑した経験があります。動詞(queue)は「列に並ぶ」という意味の表現で、「列に並んでいますか?」と尋ねられたのでした。アメリカ英語を主に学んできた私は当時一度も耳にした事がなく、全くその英語が分からずに驚いたのでした。
アメリカやイギリス以外の、英語が話されている国でも同様の違いがあります。例えば、イギリスの植民地だったオーストラリアの場合、イギリス英語から強く影響を受けています。しかし、オーストラリアでは全てイギリス英語が使われているというわけではありません。ある英単語はイギリス英語、別の英単語はアメリカ英語が使われていたりもします。現代ではアメリカの影響力が強く、インターネットが普及して世界中でアメリカ英語のドラマやニュースを聞くことができるようになっているためです。
列に並ぶ
アメリカ英語:Are you in line?(列に列んでいますか?)
イギリス英語:Are you queuing? (列に列んでいますか?)
小学校
アメリカ英語:Andy is an elementary school student.(アンディは小学生です。)
イギリス英語:Andy is a primary school student.(アンディは小学生です。)
一階
アメリカ英語:I'm on the first floor.(私は一階にいます。)
イギリス英語:I'm on the ground floor.(私は一階にいます。)
二階
アメリカ英語:I'm on the second floor.(私は二階にいます。)
イギリス英語:I'm on the first floor.(私は二階にいます。)
学校や仕事の休みの期間
アメリカ英語:Did you enjoy the summer vacation?(夏休みは楽しめましたか?)
イギリス英語:Did you enjoy the summer holidays?(夏休みは楽しめましたか?)
(※追記予定)
アメリカ英語とイギリス英語で、同じ意味を表すのに違う英単語を使う場合があることを紹介しました。しかし、注意してほしいのは、この区別は白黒ときっぱり分けられるものというわけではないことです。非英語圏の人々は、イギリス英語もアメリカ英語も学んで知っていることが多いです。また、イギリスの人でもインターネットやテレビでアメリカ英語に触れて知っていたりする場合も勿論あります。あくまで一定の傾向がある、という程度の理解で良いと思います。重要なのは、アメリカ英語で通じなかった場合に、イギリス英語の英単語を試してみることです。また、自分で厳密に区別して話せるようになる必要は全くありません。こういう言い方があるというのを知っておくだけで構いません。知っておくことで、海外の人に話しかけられた場面で困惑せずに済むようにしておくことが大切です。