今の英語力を最大限に発揮できるようにするための、リスニングの時に注意したいポイントを整理しています。リスニングはテストなどの一方通行の場合と相手との会話などの双方向の場面で聞く場合に分けられます。それぞれで使える工夫が異なっています。これらに注意するだけで、ぐっと英語が理解しやすくなります。
英語を聞く前に写真やイラストを見て、そこにあるものを英語でなんと言うか思い出しておくと良いです。また、場所、時間、説明など何が言われるのか考えて、どんな英語表現が使われるか予測することも重要です。予測を立てることで、聞く準備ができ、聞き取りやすくなります。高校入試や大学入学共通テストのリスニングを参考にイラストを描いてみました。以下の絵を見て、練習してみましょう。
絵を見てそれぞれの絵の状況を表現するにはどんな単語が必要か、考えてみましょう(タップで答えが見れます)。
考えられる答え:猫 (cat), 木(tree), ベンチ(bench)が必要。 The cat is under the tree (Aの場合). The cat is on the bench (Bの場合).
テスト用紙に書き込みが許されている場合、流れてきた英語を出来るだけ書き取ることも役立ちます。その時のポイントは2つあります。1つ目は、単体で意味のある単語、つまり、名詞と動詞、数字を選んでメモすることです。on, at, inなどの前置詞やa, the などの冠詞をメモするよりも、誰が(名詞)、何を(名詞)、するのか(動詞)、を聞き取ってメモしましょう。2つ目は、省略して書くことです。単語を書いている間にどんどん英語は流れてしまいます。工夫が必要です。例えば、頭文字と終わりの文字だけ書く、省略形で書く、ひらがなや記号で書く、など書く労力を短縮する工夫が必要です。ロボットの話を聞いて書いた以下のメモを見て下さい。
打ち直すと以下のようになります。
robot
hotel staff
TV( human
Japanese manga (
Now ( sushi- nigiri, vacuum, pet
future( taxi, delivery, comedian
staff, vacuumはすぐに文字が出てこなかったのでカタカナで書いています。Japaneseは長いので J. で省略して書いています。futureとcomedianは綴りが長いので、スラッシュ/を途中に書いて途中の文字を省略しています。かっこ ( は具体例を示しています。
他の使える記号としては、「↑」や「↓」があります。増えているや減っている、などを文字で書くと長くなってしまいます。矢印で書くことで時間を短縮することができます。「☓」はダメだったり悪いこと、「○」は良いことを表現するのにも使えます。
聞いてメモした英語の概要はこちら
Robots are becoming more and more common around us. For example, hotels employ staff robots and humanoid robots are introduced on television. Humanoid robots have often appeared in Japanese manga so far. Robots used to be a fantasy, but now they are found all around us, such as sushi robots, vacuum cleaning robots, and pet robots. It is surprising that sushi robots can even take the place of sushi chefs. In the future, we may see taxi robots, delivery robots and comedian robots.
ロボットが身の回りに増えている。例えばホテルのスタッフロボットがいたり、テレビでヒューマノイドロボットが紹介されたりしている。日本の漫画ではヒューマノイドロボットがしばしば登場してきた。これまではロボットは空想のものだったが、今は身の回りに溢れている。例えば、寿司ロボット、掃除ロボット、ペットロボットなどである。寿司ロボットは寿司職人に代わって寿司を握るのだから驚きである。将来はタクシーロボットや配達ロボットやお笑い芸人ロボットなども見かけるかもしれない。
英語は結論を先に言い、後から説明や具体例を付け足すことが多いです。言い換えれば、抽象的な内容から具体的な内容に進んでいきます。何かの説明なら、後半に行けば行くほど具体例や分かりやすい説明をするはずなので、そこを注意して聞くようにします。
So や But などの後には、重要な情報が来ることが多いです。So の後では、つまりどういうことかが簡潔にまとまっています。But の後では、今までの話がひっくり返ったり、予想外のことが起きたことが語られたりします。
例:
I have a part-time job at a convenience store. Yesterday, one of the other part-time workers quit the job suddenly. So, I was very busy yesterday. I had to do my work and his work. I became very tired.
コンビニでアルバイトをしています。昨日、一緒に働いている他のバイトの一人が、急に辞めました。なので、私は昨日とてお忙しかったです。自分の仕事と彼の仕事を私はしなければなりませんでした。私はとても疲れました。
I got up late today. I was going to ask my father to take me to school by car. But, he left home early today. So, I borrowed my sister's bike and rode it to school.
今日は遅く起きました。父に学校に来るまで送ってもらおうと思っていました。しかし、今日彼は早く家を出ていました。なので、私は姉の自転車を借りて、学校へ乗っていきました。
会話では相手が目の前にいるので何と言われたか聞き取れない時には、もう一度言ってもらうことで聞き取れて問題が解決することがあります。自分に合う表現を選んで使ってみて下さい。
繰り返しを求める表現
Sorry? 「すみません、なんと言いましたか?」直後に言うことで聞き返すことが出来る
Could you say that again? 「もう一度言ってもらえませんか?」丁寧な言い方
What was that? 「それなんて?」カジュアルな言い方
What did you say? 「なんて言ったの?」カジュアルな言い方
一度聞き返して、もう一度聞き返さないといけない場合や、そもそも知らない単語で意味がわからずに困る場合もあります。そのようなときは、次のように言うと相手に分からないということを伝えることができます。すると、相手が簡単な単語で言い換えてくれて、解決することもあります。
助けを求める聞き返し表現
What do you mean? 「どういう意味ですか?」相手の言っている意味がわからない時
Sorry, I don’t understand. 「ごめんなさい。分かりません」と言う
I don't know that word. 「その単語が分かりません」 単語ピンポイントで分からないと言う
Sorry, I'm lost. 「ごめん、話がわからなくなった」相手の話がちんぷんかんぷんになった時
XXX? 「?」をつけて単語の発音を真似て繰り返す。単語ピンポイントが分からないと伝えられるカジュアルな表現。
以下にYouTubeの動画を挙げておきます。視聴して参考にしてみて下さい。
相づちを打つことで相手に共感したり聞いていることを伝えることができます。しかし、英語では、相づちは打ちすぎると相手の会話を遮ってしまい失礼になります。相手が無言になった時に間を繋ぐものだと思って下さい。
相づち表現
Uh-huh, (動画参照) 口を閉じて発音すると、「ンフン」という感じ。あなたの話を聞いているというサイン
Yeah, / Yes, 「そうだよ」と返事をする時
I see 理解した時「分かった」
Right. / That’s true. 同意する時「その通り」
I know. 共感する時 「あなたの言っていることわかるよ」
Really? とても驚いた時
Could be. I’m not sure. 自信が持てなくて濁す時「かもしれないね」
Me, too. / Me, neither. 「私も」と伝える時。(Me, neitherは否定文に対する反応)
Congratulations! 「おめでとう」という時
Good for you! 「よかったね」という時
That’s too bad. 悲しいことを聞いた時 「残念だね」
以下にYouTubeの動画を挙げておきます。視聴して参考にしてみて下さい。