英単語に gh が含まれる時の読み方のルールを知っていますか?今までは母音(a, e, i, o, u)のルールでしたが、ここでは子音の g(ジー)と h (エイチ)が含まれている場合についてです。gh は基本的に発音しない文字です。しかし、その手前の母音をどう読むか、にはいくつかのパターンがあります。また、発音する場合もあります。英単語に gh がある時の読みのルールについて説明しています。
gh は基本的に発音しない文字です。つまり、gh があったらその文字は大抵は無視して良いのです。問題なのは、(1)その手前の文字をどう読むか、(2) gh を読む英単語がわずかにある、ことです。まず、身近な単語で gh を含むものを挙げてみます。 gh の手前の文字はなんと読みますか?gh の手前の文字は全て母音( i )となっています。
例:
light (光、軽い[形容詞])
night (夜)
fight (戦う)
high (高さが高い[形容詞])
gh は発音しません。そして、その手前の i を『アルファベットの名前読み』します。night なら「ナイト」、high なら「ハイ」という読み方になります。特に、ght の文字の並び( gh + t )は全て発音しない gh です。
例:
light (光、軽い[形容詞])
night (夜)
fight (戦う)
high (高さが高い[形容詞])
right (右の、正しい[形容詞])
knight (騎士)
flight (飛行)
tight ( [紐などが] ピンと張った、[スケジュールが] 詰まった)
sight (景色、視力)
thigh ( [身体の] もも、大腿部)
height (高さ ※例外: e を読まずに「ハイト」と読む)
これが gh の読み方の基本です。以下では、数は少ないものの、覚える必要のある gh の読み方を挙げていきます。
gh はなぜ発音しないのか
昔は gh は発音していたらしいです。しかし、g も h も発音しても殆ど聞こえないような音です。例えば、代名詞のhe, her, himなどが文中にある時、h は現代英語でも発音されなかったり殆ど聞こえなくなったりすることが頻繁にあります。次第に、発音されなくなったというのは納得です。
eigh は gh を発音しません。そして、その手前の ei を『アルファベットのAの名前読み』をします。eight なら「 エイト」、weight なら「ウェイト」という読み方になります。ght の文字の並び( gh + t )は全て発音しない gh であることは変わりません。しかし、ここでは ei をまるでローマ字読みのような読み方をしています。この読み方をする例は、実は4つ程しかありません。覚えてしまいましょう。
例:
eight (数字の8)
weight (重量、重さ)
neighbor (隣人)
neighborhood (近所 ※neighber 「ネイバ」+ hood 「フッド」)
aught, ought は gh を発音しません。そして、その手前の au または ou を『auの読み方』をします。auの読み方は【英単語での au の読み方】、ou の読み方は【英単語での ou の読み方】も参考にしてください。aught も ought も「オート 」という読み方になります。ght の文字の並び( gh + t )は全て発音しない gh であることは変わりません。しかし、ここでは 今まで出てきたau の読み方のルールと合わせたような読み方をしています。この読み方をする例は、実はそれぞれ4つ程しかありません。過去形を練習する中で、意識して覚えましょう。
例:
bought (買った [buyの過去形] )
thought (思った [thinkの過去形] )
brought (持ってきた [bringの過去形] )
fought (戦った [fightの過去形] )
caught (捕まえた [catchの過去形] )
taught (教えた [teachの過去形] )
daughter (娘)
aught のどうしようもない例外
drought (干ばつ)は、「ドラフト」と ou を「アウ」と発音しています。droughtの ou の読み方は、ou の基本的な読み方に忠実です。out 「アウト」、hourse 「ハウス」など、と同じです。
ough aughは gh を「フ」と発音します。そして、その手前の ou と au を「アッ」と短く読みます。この読み方は、country、young、などのou の読み方です。ou の「アッ」読み方は【英単語での ou の読み方】も参考にしてください。ough augh は全て「アフ 」という読み方になります。gh の文字の並びのうち、唯一の発音する gh です。しかも、ここでは 今まで出てきた ou の読み方のルールと合わせたような読み方をしています。この読み方をする例は、実は4つほどしかありません。ほとんどが形容詞です。
例:
enough (十分な)
rough (ざらざらした、荒い、乱暴な)
tough (丈夫な、頑丈な)
laugh (笑う ※aughだが、発音自体はoughと同じで「ラフ」と読む)
どうにもならない例外を最後に挙げておきます。それは、接続詞の though「ゾウ」、although「オルゾウ」 です。これらは ou をまるでローマ字読みのように「オウ」と読んでいます。例外は2つだけなので、許してください。
例外:
though (〜だけれども、〜だが)
although (~ だけれども、〜だが)
ローマ字読みのようなパターンになっているため、eight や weight と一緒に覚えてしまうのもアリかもしれません。
母音だけでなく、子音も含んだルールを紹介しました。gh を含む英単語は発音しないことが多いです。ght は全て発音しません。また、gh の手前の母音は『アルファベットの名前読み』『今まで出てきたルールでの読み』『ローマ字読みのような読み』など複雑でやっかいです。さらに、ough には gh を「フ」と読むパターンが若干見られます。