知らない英単語でも読むことができますか?アルファベットの「音」を知っていますか?
英語を習い始めたときのことを思い出してください。アルファベットソングを聞いて歌って、アルファベットを書く練習をして、いざ英単語に出会って、すんなりと読めたでしょうか。発音を教えてもらわないと読めない。自力では読めない。なんでそう読むの?どうして?と疑問だらけだったのではないでしょうか。
英語学習で最初に習うのは「A、B、C、…」のアルファベットです。しかし、これを「エイ、ビー、スィー」と読めたからと言って、英単語が読めるわけではありません。これらはアルファベットの「名前」でしかありません。「名前」を正しく発音できても、アルファベットの「音」を知らないと、次の段階である単語は読めないのです!
これはアルファベットの「音」で歌った特別なABCソングです。このABCのうたを聞いて、A〜Eの?の部分を聞き取ってください。例えば、Aだと?の部分は以下のようになります。
A is the apple.
? ? Apple.
? ? Apple.
A apple.
各々のアルファベットの「音」はカタカナにするとこんな感じでした。
a :「(ェ)ア」
b :「ブッ」
c :「ク」
d :「ドゥッ」
e :「エ」
これが英単語の中での音です。アルファベットの「名前」とは異なっています。practiceの a と c の音はこれになります。
raとtiはローマ字読みに近いです。pとceの音についてそれぞれ考えてみましょう。
pを含む英単語
pink:「ピンク」
purple:「プァープル」
poison:「ポイズン」
c+eを含む英単語
race:「レイス」
rice:「ライス」
peace:「ピース」
pは「プッ」というような短い音、ceは「スッ」というような擦れる音になっています。ここまでくれば後はそれぞれの音を組み合わせるだけです。
このように、英単語を読むには、アルファベットの「音」を知っている必要があります。1文字だけでなく、2文字の組み合わせで一つの「音」になる文字もあります(実は3文字まであります)。それぞれの文字と発音の関係をフォニックス(phonics)と言います。このフォニックスを知っていれば、文字と発音のルールが分かります。知らない単語でも文字の組み合わせで発音が予測できて、英単語が読めるようになるのです。
アルファベットを読めても、英単語は読めません。英単語を読むには、アルファベットの「音」を知っていなければならないからです。「エィ」「ビー」「シー」などはアルファベットの「名前」です。
アルファベットの「音」を覚えることが英語を学ぶためには必要なのです。少しずつでいいので、「音」を覚えていきましょう。次回のページ【a, e, i, o, u の読み方】では、アルファベットの「音」について詳しく説明しています。