関係代名詞は名詞の説明をしたり、定義を示したりする表現です。関係代名詞には、who, which, that などが使われます。それぞれの関係代名詞の使い分けについて説明しています。
関係代名詞は、人やモノの説明を繋げるときに使われる語です。関係代名詞には、who, which, that, whom, whose が使われます。関係代名詞の後には、名詞を説明する英文(厳密には関係節)が続きます。
例:
I have a friend who lives in Canada.
私にはカナダに住んでいる友人がいる。
a friend(友人)についての説明が、関係代名詞 who の後ろに続いています。その説明は、lives in Canada(カナダに住んでいる)となっています。
別の例を見てみましょう。
例:
A dictionary is a book that tells you the meaning of words.
辞書は、言葉の意味を教えてくれる本です。
a book(本)についての説明が、関係代名詞 that の後ろに続いています。その説明は、tells you the meaning of words(言葉の意味を教える)となっています。
関係代名詞 who は、説明したい対象が人の場合に使われます。また、人ではなくても、呼び名のあるペットに対しても who を使うことが出来ます。ペットは動物で本来はモノ扱いですが、この場合は人に近い存在として扱われています。
例:
We do not know the person who paid this money.
このお金を払った 人 が誰なのかはわかりません。
The dog who saved my life in that accident was Angel.
その事故で私の命を救ってくれた 犬 は、エンジェルという名前でした。
関係代名詞 who は省略できる場合があります。関係代名詞 who のすぐ後に主語(I, he, she, など)が来ている場合は、who を省略できます。
例:
I can't remember the man who I met at a café last week.
I can't remember the man I met at a café last week.
先週カフェで会った 男性 を私は思い出せない。
John is the man who she fell in love with.
John is the man she fell in love with.
ジョンが、彼女が恋をした 男 なんだよ。
関係代名詞 which は、説明したい対象がモノの場合に使われます。ペットとして飼われていない動物などは、which を使います。
例:
Ken moved to a house which he bought in Tokyo.
ケンは東京に買った 家 に引っ越した。
The phone which I just bought last week is broken.
先週買ったばかりの スマホ が壊れた。
関係代名詞 which は省略できる場合があります。関係代名詞 which のすぐ後に主語(I, he, she, など)が来ている場合は、who を省略できます。
例:
I lost a book which I borrowed from the library.
I lost a book I borrowed from the library.
私は図書館で借りた 本 をなくした。
This is the high school which my father went to.
This is the high school my father went to.
これが私の父が通った 高校 だ。
関係代名詞 that は、説明したい対象が以下の場合の言い換えの時に好まれる傾向があります。
the が必要な形容詞がついている場合
best, most などの最上級、first, only,などが名詞につく時には多くの場合 the も一緒につきます。なぜなら、1個だけだったり、どのモノか決まってくるからです。そのような場面では、関係代名詞は that が好まれます。
例:
The UK was the first country that industrialized.
イギリスは工業化をした 最初の国 です。
Tom is the only man that I know in this town.
トムはこの町で私が知っている 唯一の男性 です。
Learning through experience is the best way that we learn.
経験を通じて学ぶことは、私たちが学ぶ 最良の方法 です。
0か100かの意味の名詞の場合
all (全て), little (ほとんどない), everything (全て), anything (あらゆるもの), nothing (何もない) など、0か100かの極端な意味の名詞の場合には、関係代名詞は that が好まれます。
例:
There is nothing that I can do.
私が出来る こと は何もない。
This is All that I did.
これが私がした 全て です。
There is little that can be said.
言える ことはほとんどない。
人+人以外の場合
説明したい対象が人とモノの両方を含んでいる場合には、関係代名詞は that が好まれます。who を使うべきか which を使うべきか、どっちとも決められないからです。
例:
Look at the boy and the dog that are running there.
あそこで走っている 男の子と犬 を見てください。
ここまで学習した内容を復習してみましょう。
ここでは、関係代名詞の使い分けについて紹介しました。説明したいものが人なら who、モノなら which、人とモノの両方だったり、all, only, nothing などの特定の語が使われている時には that が好まれて使われます。関係代名詞の使われ方が分かっていると、読解の際に助けになったり、適切にライティングができるようになったりします。