TOEIC900を超えるまでどのように学習をしていたのかを振り返ってまとめてみました。
センター試験(今の大学入学共通テスト)の筆記で8〜9割取れるものの、リスニングは4割程度しか取れない状況でした。高校の英語授業はリーディングばかりで英語をほとんど聞きませんでした。センター試験のためにリスニングをやっても、リスニングは壊滅的に出来ない状態でした。英語の読むスピードもそれほど速いわけでなく、英語を聞いて処理する速度が遅かったのが原因でした。
文法は一通り理解しリーディングする分には支障を感じない程度でした。スピーキングやライティングはかなり怪しい状態だったと思います。
それは、大学の二年前期5月頃だったかと思います。英語科の授業で教授が簡単なものでいいので毎日少しでも英語を聞く習慣をつけると良いというアドバイスを授業でしていました。3日坊主になるならもっと易しい教材で、とも言っていました。そこで、毎日更新される易しい教材を探したところ、NHK教育テレビの平日夜放送している10分間の語学番組(当時は「仕事の基礎英語」という番組でした)やリトルチャロに行き着きました。これらを平日は毎日みるようにしていました。
最初はリスニングがぼろぼろだったので簡単な英語でも聞き取れないことが多く、字幕にかなり頼っていました。NHK語学番組では番組内で、流れた英語の字幕を確認できたり、リトル・チャロでは曜日によって字幕が表示されたりしていたのでそれを頼りにしました。
勉強を初めて3〜4ヶ月後、9月のTOEIC試験を受けてみました。結果はスコア570(リーディング320, リスニング250)でした。やはりリスニングが苦手なままでした。ここからリスニングを継続し、半年に一回のペースでTOEICを受けました。
ちなみに、日常的にTOEICの問題集を解いて勉強するというのは基本的にやりませんでした。試験前にだけ、問題集を図書館で借りてきて解いて練習を少ししました。大学図書館なら高い参考書も無料で借りられました。初めて受けるTOEIC対策、みたいなテクニックが載っている参考書を、初めてTOEICを受ける前に解いて全体像を掴みました。以降は試験直前に同じ参考書を借りてきて解き直したり、分厚い公式問題集を借りて解いたりしました。同じ参考書を繰り返し借りていたのは、試験を受ける間隔が約6ヶ月ほど空いていて内容を忘れてしまっていることが多かったからです。ちなみに、大学図書館は外部の人でも借りられます(借りられる冊数に制限はあります)。2015年3月の受験の時はかなりリーディングの練習をして準備してから受けました。
大学に英語の授業をしにきている講師の方が、研究室の教授の奥さんでした。その方は英語母語話者ではないもののかなり流暢で、アメリカの大学院へ留学して学位も取っていました。2013年4月から卒業するまで、学期中お願いしてお昼を食べるときに英語でお話をしました。毎週金曜日のお昼、購買でお弁当を買って指定の場所で英会話をするのが習慣化していました。また水曜日の一コマに英語サロンというイベントがあり、そこに出席して英語を聞いたり話したりする練習もしました。
英語を話す練習なんて全然していなかったので最初は全く喋れませんでした。しかし、リスニングは毎日していたので話を理解することはでき、話を聞いて楽しむことはできました。少しずつ話す練習をして慣れていきました。
コツコツやれば結果は出ます。特に、簡単な英語教材を使ったことで、苦痛を感じにくく挫折せずに続けられたり、意味不明な英語を聞いて何を身につかずに時間が終わるという無駄な時間がなかったことがうまく働いたと考えられます。2015年の1月には英検準一級を受験し合格もしました(何気に初めて受ける英検でした)。