can と be able toの使い分けについてまとめています。現在形での場合と、過去形での場合で異なるので注意です。
受け身の場合
受け身の場合にはcanのみが使われます。can beの形になります。is able to be とbe動詞を繰り返すのは冗長になるため避けられます。受け身「〜される」と「〜できる」の意味を同時に表すので、「〜されることができる」という意味になります。
例:
The Tokyo Skytree can be seen from my house.
東京スカイツリーがこの部屋から見られます(見えます)。
Water bills can be paid online.
水道代はオンラインで支払われることができる(支払うことが出来る)。
主語がモノの場合
be able toは主語が人の場合にのみ使われます。一方、canは人とモノ両方で幅広く使えます。
例:
Computers can solve many problems.
コンピューターは多くの課題を解くことが出来る。
Hybrid cars can cut greenhouse gas emmissions in half.
ハイブリッドカーは温室効果ガスの排出量を半分にカットできる。
will, must など助動詞と一緒に使う
can はwill, mustと同じ助動詞です。助動詞は同じ文で1個だけしか使えないため、willやmustと一緒にcanは使えません。代わりに、be abel toを使います。
例:
You will be able to speak English better if you have a wide rage of vocabulary.
もし語彙が豊富なら、上手に英語が話せるようになるでしょう。
You must be able to answer the questions correctly.
その問題に正しく答えられる必要があります。
to不定詞の後ろで使う
to不定詞の後ろは動詞の原型が来ないといけません。canは助動詞なので、to can とは言えません。beはbe動詞の原型なので使えます。
例:
I want to be able to play table tennis well.
上手に卓球ができるようになりたい。
ing形だけをとる表現
前置詞(in, at, on, ofなど)が前にある場合や、、be able toを使って主語で使いたい場合は、being able toのみ使えます。canは使えません。
例:
children is capable of learning without being able to talk about learning.
子どもは学習について話すことができなくても、学ぶ力があります。
Being able to speak English is difficult.
英語を話せるようになるのは難しい。
完了形
完了形ではhaveの後ろは過去分詞が来ないといけません。beはbe動詞なので、過去分詞形のbeenにすることができて使えます。canは助動詞なので、have canとは使えません。
例:
I have not been able to sleep well recently.
最近はよく眠ることができていない。
can,be able toの両方が文法的には使えるが、canの方が好まれます。わざわざ3語のbe able toを使うより,canを使った方が楽だからです。
1回、2回など回数が限定されていて何かを行うことができた場合はwas/were able toだけが使えます。
例:
I was able to pass the test.
テストに合格することができた。
A man said that he was able to vote twice in the election.
その選挙で2回投票できた、とその男性は言った。
継続的な能力
一回だけでなく継続して「〜できる」能力があったり「〜できる」状況だった場合は、習慣的な行為にcouldを使います。
例:
I could swim well when I was a child.
子供の頃は上手に泳ぐことができた。
You could buy a car for 1,000,000 yen in 2000s, but now you need more than 1,500,000 yen.
2000年では100万円で車を買うことができた。しかし今は150万円以上必要だ。
I could see Tokyo Skytree.
東京スカイツリーを見ることができた。
I could understand his feelings.
彼の気持ちを理解できた。
※五感を表現する知覚動詞(see feel smell hear など)やunderstand answerはcouldを使う。
否定文
「〜できなかった」と否定する場合はcouldn‘t (could not)を使います。
例:
I couldn’t sleep well last night.
昨日はよく眠れなかった。
You couldn’t buy a car on Amazon until 2019.
2019年まではAmazonでは車は買えなかった。
おまけ
「あの時〜できたけど、実際にはしなかった」など、能力があったのに、実行しなかった場合は、仮定法過去完了を使う。I could have ~, but I didn’t. がよくあるパターンです。
例:
I could have studied abroad, but I didn’t.
留学できたけど、しなかった。