ライティングは比較的取り組みやすい活動です。書くことで自分の限界や成長に気づき、その後に行う単語学習や文法学習等の効果が高まることも期待できます。
無料でライティングの学習効果が高めることができるサイトやアプリやサービスを学習者のレベル別に紹介します。
サービス:ウェブサイト アプリ
レベル:初級者〜中級者〜上級者
オススメポイント:英文チェックをしてくれる。スペリングは勿論、日本人が苦手な冠詞や前置詞の間違い、冗長な表現を指摘し修正してくれる。
「書いた英語が正しいかわからない」「文法ミスが怖くてなかなかライティングができない」等の状況で役に立ちます。メールアドレスを登録すれば無料版が使えて、日本人英語学習者が間違えてもなかなか自分で気づけない冠詞や前置詞などの基本的間違いを指摘し正しい表現に修正してくれます。やり方は、英文をウェブサイトで直接打ち込んだり既に書いた英文をコピペして貼り付けることで使うことができます。加えて、スマホやタブレットではアプリとしてダウンロードしてキーボードに設定することができ、サイトにアクセスしなくてもキーボードで打ち込んでいる間に間違いを指摘して修正してくれます。PCでもブラウザにインストールして同様に使えます。
出典:QuilBot
サービス:ウェブサイト
レベル:初級者〜中級者〜上級者
オススメポイント:英文チェックをしてくれる。また、パラフレーズや要約機能もある。ライティングのお供にオススメ。
こちらも「書いた英語が正しいかわからない」「文法ミスが怖くてなかなかライティングができない」等の状況で役に立ちます。登録無しでブラウザ版が使える点はGrammarlyより優れています。日本人英語学習者が間違えてもなかなか自分で気づけない冠詞や前置詞などの基本的間違いに加え、その他の不自然な表現もほぼ全て指摘し正しい表現に修正してくれます。やり方は、英文をウェブサイトで直接打ち込んだり既に書いた英文をコピペして貼り付けることで使うことができます。加えて、Google ChromeやWordに設定することができ、英文をキーボードで打ち込んでいる間に自動で間違いを指摘して修正してくれます。スマホでもサイトにアクセスすれば使えます。PCで使うならダウンロードもおすすめです。
Grammar Check 以外にも、Paraphrase(言い換え)機能もあります。これは、英文の別の表現を教えてくれるものです。自分で一度英文を書いてみたら、Paraphraserに英文を入れてみましょう。他の表現を学ぶことで、英文の表現の幅を広げることができます。
以下の例では、出かけて楽しかった思い出が書かれています。「楽しかった」を表現するのに have a gread day や have a good time など同じような表現を使っていて、あまり表現に幅がありません。そこで Paraphraserに英文を入れてみると、「楽しかった」を表現するために wonderful や enjoy myself なども使用できることが分かります。QuillBot で、こうやって新しい表現を学んでいくことができます。
サービス:ウェブサイト
レベル:中級者〜上級者
オススメポイント:表現に迷ったらこれ!ネイティブスピーカーが使う自然な表現かどうかを判別できる。
2つ以上の比較したいフレーズを検索ボックスに「,」(カンマ)で区切って入力すると、そのフレーズが実際にどのくらいの頻度で使われているかを検索することができます。例えば、「車で仕事に行く」という意味になる2つの表現"come to work by car"と"drive to work"を入力してみると、両者とも文法的には正しそうですが、前者の頻度はほぼゼロで、実際にはほとんど使われていない事がわかります。つまり、"drive to work"の方がネイティブスピーカーらしい自然な表現だということが分かります。
「どうしても英語が理解できない」「英語でなんと言っていいのか全くわからない」そんなときの最終手段として、翻訳ツールを使う手もあります。ただし、翻訳ツールを使って英語にできたとしてもそれは自分の力にはなりません。また、誤訳の可能性もあります。あくまで最終手段として、参考にしてください。
サービス:ウェブサイト、アプリ
レベル:中級者〜上級者
オススメポイント:無料で使える翻訳ツールとしては最高レベルの性能。iOSアプリ版もあり。
DeepLは、翻訳ツールとしては現在最高レベルの性能です(2022年8月)。翻訳ツールにはGoogle翻訳やMicrosoft翻訳、みらい翻訳、Weblio翻訳、エキサイト翻訳、などがあります。しかし、Google翻訳は精度が上がってきてはいますが、日本語が少しでも曖昧だと変な英訳になってしまいがちです。Microsoft翻訳やAI自動翻訳のみらい翻訳もGoogel翻訳と同様に思えます。Weblio翻訳、エキサイト翻訳は性能はあまり良くはないです。
しかし、このDeepLは、主語が抜けていたり曖昧だったりする日本語でも、よく言う言い回しならキレイに英語に翻訳してくれます。試しに、「人が嫌がることを進んでやる」と入力してみてください。きちんと、「人が(面倒でやるのが)嫌がることを進んでやる」という意味のBe willing to do what others are unwilling to do.という英訳を返してくれます。
また、翻訳後の英文に対して、日本語に基づいて修正を加えることも出来ます。サジェストされた英語表現を選ぶと、元の表現をその英語表現と入れ替えてさらに自分好みに修正することができます(以下の動画参照)。
ただし、過信は禁物で、結果をチェックする必要があります。そのやり方は、翻訳された英文をコピーして、その英文を再び日本語に翻訳し直すことです。こうすることで、翻訳された英文が不適切な日本語になっていないかどうかをある程度チェックすることができます。余裕があれば、DeepLで翻訳した結果をGoogle翻訳で日本語に直してみて、結果を比べてみるのも良いでしょう。