英語には、現在形、現在進行形、現在完了形と似たようなものがあります。形や日本語の意味を一生懸命覚えても、実際にどう使い分けをしたらいいのかは、分かりにくいです。ここでは、現在形と現在進行形の使い分けについてまとめています。
現在進行形は【be動詞+ing】で「~している」という意味だということを学校で習って覚えている人は多いのではないでしょうか。
例:
I am studying English now.
今英語を勉強しています。
現在進行形は形も意味もシンプルでわかりやすいです。しかし、一つ落とし穴があります。日本語にしてしまうと、現在形と区別が付かない場面があるからです。
例:
I study English at school.
学校で英語を勉強しています。
I am studying English now.
今英語を勉強しています。
日本語にすると、どちらも「勉強しています」となってしまいます。現在形の日本語訳全てに「~しています」の訳が当てはまる訳ではありせん。しかし、このように現在形と現在進行形が同じ日本語になってしまう例には意外と出会います。では、どのように、使い分けたらいいのでしょうか。
現在形と進行形は、表す意味が違います。現在形は、名前からすると現在=今のことを表しているように聞こえてしまいます。実はこれは誤解です。大まかに、現在形は習慣的なことを表す、現在進行形は今この時間の動作を表す、という違いがあります。
現在形
習慣になっていること
日常的に行っていること
昨日も、今日も、そして、明日もするであろうこと
この瞬間に必ずしもしている必要はない
進行形
今、この時間にしていること
継続していてまだ終えていない行動
例えば、「卓球をしている」を英語で表現したい場合には、状況に応じて表現が変わります。クラブや習い事で毎日や毎週末など、日常的に卓球をしていることを表現したい時には、現在形を使います。
例:
I play table tennis.
(クラブや習い事で毎日や毎週末など、日常的に)卓球をしているよ。
一方、クラブなどで卓球を練習している最中に、友人から電話がかかってきて、「今何してるの?」と尋ねられた場合には、今この時間での行動に着目しているため、現在進行形を使います。
例:
I’m playing table tennis.
(「今何してるの?」と尋ねられて、今している行動に着目して)卓球をしているよ。
現在形は、今のことだけでなく、過去、現在、未来を含む比較的幅広い時間を表せます。一方、現在進行形が表せるのは、今のことだけなのです。
その他の紛らわしい例を挙げてみます。英語で表現する時に、現在形と現在進行形、どちらを使いますか?
例:
① 私は毎日、自転車で学校に通っている。
② 私は宿題をしている最中です。
③ 私はハンバーガーを食べている。
④ 私は日本に住んでいます。
①を英語にすると…
I go to school by bike every day.
私は毎日、自転車で学校に通っている。
昨日も今日も明日も、日常的に自転車で通っている場合なので、現在形を使います。
②を英語にすると…
I’m doing my homework now.
私は宿題をしている最中です。
今この時間の宿題をするという行動を説明しているので、現在進行形を使います。
③を英語にすると…
I’m eating hamburgers.
私はハンバーガーを食べている。
今この時間の食べるという行動を説明しているので、現在進行形を使います。仮に、I eat hamburgers. と言うと、「日常的にハンバーガーを食べている」ことになります。
④を英語にすると…
I live in Japan.
私は日本に住んでいます。
昨日も今日も明日も続けて、日本に住んでいるので、現在形を使います。仮に、一時的に日本に長期出張等で住んでいることを強調したい場合には、I’m living in Japan. と言ってもいいでしょう。
学んだ内容を内容を参考に、現在形と現在進行形の使い方の練習をしてみましょう。
現在形と現在進行形の違いについて紹介しました。
現在形は、日常的な行動や習慣を表現します。過去、現在、未来を含む幅広い時間の行動を意味します。一方、現在進行形は、より短い時間を表し、現在のみに焦点を当てた表現です。現在進行形と現在形の違いがわかると、適切に表現できるようになると思います。