英語には、現在形、過去形に加えて、未来を表す表現があります。未来を表す表現は、現在形、will, be going to, 進行形、未来進行形と種類が多いです。しかし、どう使い分けをしたらいいのかは、分かりにくいです。ここでは、未来を表す表現の使い分けについてまとめています。
willはその場で咄嗟に決めたこと、be going toは予め決めてあった予定を表すために使い分けられます。例えば、「いつやるの?」と尋ねられた時の返答では微妙な差があります。
例:
I will do it tonight.
今夜やるよ。
(※その場で今夜やると決めた)
I am going to do it tonight.
今夜やる予定だよ。
(※前々から今夜やる予定でいた)
will, be going toの主語が I 以外の時
willは主語が I 以外の場合はニュアンスが違ってきます。I なら自分のその場の判断や意志が表せますが、他人の意志やモノの意志などを知ることはできないからです。その場合は話し手の推測を表すことになります。
例:
It will be sunny tomorrow.
明日は晴れるでしょう。
(※予定でもその場で咄嗟に決めたことでもなく、予測です。)
He will be there soon.
彼はすぐにそこに着くだろう。
(※話し手の予測です。)
be going toも推測を表すことができますが、be going toの方が根拠を持って予測する場合に使われます。
例:
Everything is going to be OK!
すべてうまく行きますよ。
(※根拠があって、言っています)
Everything will be OK.
うまく行くだろうよ
(※根拠はないがそう思っています)
確実な出来事、電車やバスの発車時刻など確実にやってくる出来事は現在形で表現することが自然です。
例:
The train leaves at 11:30 a.m.
電車は午前11時半に出発します。
(※時刻表に従って、確実に起こるであろうこと)
The flight leaves at 2 p.m.
飛行機は午後2時に離陸します。
(※時刻表に従って、確実に起こるであろうこと)
The film is shown every Tuesday at 5:00, 7:00 and 9:00.
映画は毎週火曜日午後5時、7時、9時に上映されます。
(※スケジュールに従って、確実に起こるであろうこと)
準備が既に出来ているなど確実性が高いといえる予定を表す時に現在進行系で未来を表すことができます。
例:
I’m going to the US next year.
来年、アメリカに行きます。
(※パスポートを取ったりなど必要な準備ができている状況)
She is leaving for Tokyo tomorrow.
彼女は明日東京へ出発します。
(※荷造りなど準備をしてある状況)
未来進行形は過去進行形の時間が変わっただけ
willと〜ingを同時に使うとwill be 〜ingとなります。未来進行形と呼ばれています。未来進行形は、過去進行形の使い方と似ています。
過去進行形を復習してみましょう。過去進行形では、「あの時に〜していた」と何か別の状況と同時にやっていたことを振り返るために使います。
例:
I was studying when you called me.
あなたが私に電話をした時私は勉強していた。
これが未来になった場合が未来進行形です。未来において「〜する時には〜しているだろう」と何か別の状況と同時にやっていることを予想するのに使えます。例を見てみましょう。
例:
I will be sleeping when you come.
あなたが来る時には私は寝ていると思います。
自然な成り行きでそうなると思う時に未来進行形を使う
未来進行形で未来の予定を表すこともできます。この場合、進行中の意味を表すわけではないことに注意です。自然の成り行きでそうなるだろうと思う時に使います。例を見てみましょう。
例:
I will be seeing him at school tomorrow.
明日学校で彼に会うことになる。
これは、彼と学校が一緒で嫌でも顔を合わせるような場合になります。会うつもりなんだ、という意思を表すわけではないです。自分の意思とは無関係に、自然の成り行きで〜するということを言う時に使えます。他の例も見てみましょう。
例:
Students will be leaving school at 8:30 a.m. and returning at 4 p.m.
生徒は8:30に学校を出て、4時に帰ってきます。
校外学習の予定を表すために使われています。帰るreturnを進行形にするのは意味がおかしくなりますよね。leaving もreturningも、進行中の動作を表すのではなく予定を表しています。
未来進行形では、willよりも丁寧に予定を尋ねることもできます。will you だと「〜してくれませんか?」という依頼の表現と同じになります。この形は相手に強制する意味合いもあるのでこの言い方を避けることができます。
例:
When will you be leaving?
いつ出発する予定ですか?