否定疑問文の使い分けについてまとめています。ニュアンスがやや異なるので注意ですが、日本語での否定疑問文と使われ方は似ています。恐れる必要はありません。
疑問文に否定語の not が含まれるものを否定疑問文といいます。普通の疑問文は「〜ですか?」と単純に質問するのに対して、否定疑問文では「〜ではないのですか?」と少し複雑な意味になります。
普通の疑問文の例:
Do you think so?
あなたはそう思いますか?
Are you tired?
あなたは疲れていますか?
否定疑問文の例:
Don't you think so?
あなたはそう思いませんか?
Aren't you tired?
あなたは疲れてはいないのですか?
否定疑問文の作り方は、前に出すDo, Does, Did, Is, Are, Will, Canなどの後に not を付け足すだけです。そして、短縮形で1語になります。
例:
Don't you ~?
〜しないのですか?
Doesn't he ~?
彼は〜しないのですか?
Didn't you ~?
〜しなかったのですか?
Aren't you ~ ?
〜ではないのですか?
Isn't it ~?
〜ではないのですか?
Can't you ~?
〜できないのですか?
Won't you ~?
〜しないのですか?
否定疑問文では、わざわざ not を付け足しています。そのため、普通の疑問文とはニュアンスが違います。否定疑問文には、話し手の気持ちが込められています。例えば、自分の予想と違った時の驚き、反語の含み、確認を取りたい気持ち、同意を求めたい気持ち、などです。具体例を見てみましょう。
例:
Don’t you think so?
「あなたもそう思わない?(そう思うよね?)」
Don’t you like it?
「それ、好きじゃないの?(好きだと思ってたんだけど)」
Aren’t you tired?
「疲れてないの?(私はすごく疲れてるんだけど)」
Isn’t it true?
「それって本当なの?(信じられないよ)」
Don’t you think so? では、相手に同意や共感を求めたい気持ちが反映されています。Don’t you like it? では「好きだと思っていたのに実はそうじゃないの?」という驚きの気持ちが含まれています。Aren’t you tired? では、相手が疲れているはずなのにそうは見えなくて確認を取りたくて発言しています。Isn’t it true? では、予想外の結果への驚きが伝わってきます。
このように、否定疑問文では、何かしらの発言とは反対のことに対しての内容が含まれており、気持ちが反映された表現となっています。ですが、日本語での否定疑問文の使われ方と似ていますので、例をいくつか聞いたり触れたりすれば使うのはさほど難しくはないはずです。