2019年 我が家のワーゲンとお出掛け その3
MY VOLKSWAGEN STORY
With Our VW Beetles 2019 Part 3
昭和の残り香 信沢あつし
Dec. 29 2019 Smell of oldies. A.Nobusan
MY VOLKSWAGEN STORY
With Our VW Beetles 2019 Part 3
昭和の残り香 信沢あつし
Dec. 29 2019 Smell of oldies. A.Nobusan
2019年もゴールデン・ウイークはワーゲン・イベントの下見。
5月2日は 1965 VW1200 で旧国鉄熱塩駅に行き、4日は 1969 VW1500 で軽井沢である。そう「キャルイザワ・キャラバン」の下見。道路状況の確認と、途中で休憩する駐車場の確保である。近年は台数は多くて50台だが、大きい駐車場が激減してしまったのが辛い。
でも、根性で旧中山道坂本宿のところの「くつろぎの郷」で駐車場の申請をして軽井沢へ。中軽井沢で星野温泉を抜けるところで、いつもどおり「しらいと」食堂で昼食。古いコーラ用のクーラーなどが店内に残る、味わい深い店。祝祭日は関係なく、確か日曜定休だから、GWぐらいしか寄れない。
まあ、みなさん是非一度、店内の風情と料理を味わってください。
浅間牧場へ寄り駐車場の確認をして、浅間火山博物館で駐車場仕様交渉。無事終わって帰り道は北軽井沢から二度上峠で帰る。手前で、ちょいと旧草軽電鉄の北軽井沢駅に寄り、'69ビートルで記念撮影。
5月12日は、趣味のボランティア活動「よみがえれボールドウィン実行委員会」。第二回の活動は'65ビートルで。新緑が美しい好天であった。
5月26日はキャルイザワ・キャラバンの本番。1965 VW1200 と 1978 VW Kabriolet で参加。2019年は約40台のワーゲンが参加した。
2週開けて6月9日は熱塩温泉郷 WAGEN-BADEN。8日の朝に'65ビートルで出発する。5月の下見と同様に足尾駅で休憩。たまたま同じ場所で写真を撮っていたが、前後向きが逆だった。おもしろい。
日光、鬼怒川、五十里湖と抜けて会津田島。5月は「会津酒造」だったが、今回は「国権酒蔵」に寄って四合瓶を3本ほど買う。そうそう、福島に入る頃から、天気は崩れて雨となった。
そして5月2日同様に会津のバーガー・スタンドへ。マスターのオヤジさんが手伝いに来ていて、1958 VW が止まっていたので、仲良くVW2台を並べる。
間に止まっていた国産車が帰ったら、向こうはPORSCHE。ドイツ車が3台並んだバーカー・スタンドとなった。
そして、喜多方の街を抜けて行った先は、三津谷の登り窯。昨年も2度寄っているが、やはり今回も。'65ビートルを止めた場所は、登り窯で焼いた煉瓦をトラックに積み込んだ場所と、私は考えている。ここから、手押しトロッコの線路が、学校の北を通り登り窯まで続いていたと考える。
たまたま出会った昭和18年生れの大先輩(初対面の知らない人)のお宅にお邪魔をして、コーヒーを頂いて、昔の話を訊いてみたが、物心ついた時はトロッコの線路はなかったらしい。ちょいと残念。
登り窯で、昨年発掘された線路を眺めて、帰りに廃校に寄ってみる。その昔は、観光化されて見学ができたが、今はまた違う利用をされているようだった。
古い小学校と'65ビートルが良い感じだった。
熱塩温泉で一泊して、4人で飲んで、翌4月9日は旧熱塩駅構内にワーゲンを展示。「熱塩温泉郷 WAGEN-BADEN」である。
5月2日に会った知人の 1965 VW1200 は車検を取ってやって来てくれた。私がこの'65で熱塩に初めて来たのが2009年で、その時知人は'65を修理中だった。お互い「次回は2台の'65 Bahama Blue」を並べましょうと言いつつ、結局丸10年経って実現したということだ。
60歳で定年退職と決めていたから、微妙に有給消化しつつ、リフレッシュ休暇も消化で、6月12日に 1969 VW1500 に乗って栗駒岳へ。深夜に出て、ただただ下道で目指す。栗原市花山というところで、古い鉄橋を見て止まってみると、古い商店が並ぶ、昔の景勝地のようだった。
景勝地だから立派な橋が架かったのか、橋が架かったから観光名所になったのか…。
すぐ先の道の駅でトイレ休憩をすると、その後は一気に山を登った。いつもの通り夜明けまでを私が運転をしていたので、この辺りはトロッ子さんの運転だが、無事に山頂駐車場へ到着。
そして、プチ登山を楽しみ、食堂で昼食。食堂へ行くとガランとしており、メニューはカレーのみの営業。でも、椅子に座ってのんびりできて、お腹に物が入って落ち着いて、大満足して一気に下り、宿泊地の山形へと。
翌日の6月13日は山形から赤湯に立ち寄り、高畠へ。廃止となった山形交通高畠線の駅である。古い石積みの駅舎が残され、隣りには電気機関車、電車、貨車などが保存されている。山形交通の本社も兼ねていたのか、駅舎はとにかく立派。'69ビートルを駅前にディスプレーして、街へと行って昼食。
赤湯からは七ヶ宿峠へ向かって「二井宿街道」が延びていたが、ほぼ街道で二井宿の「米鶴酒造」へ。トロッコがあるので有名な酒造であるが、二つの街道が交わる地であるから、山奥ながらも酒造も江戸時代の創業である。
土産で買った普通の米鶴が大変美味しかった。
さて、こちらもお馴染み、会津下郷の「どろんこ」で、夕食にして、群馬へと帰ったのだった。
会津から帰った翌日6月14日は、東京の東大農場へ!! 頑張ったな~。3日連続でのワーゲンでのお出掛け。東大農場取材申請をした結果、14日となってしまったのが理由であるが。
但し今回は 1965 VW1200 である。古い東大農場には、少しでも古い方が似合うかと…。
牧場部分は昭和10年頃の建築で、辺りは1965年よりもずっと古い光景が広がっている。そんな歴史を誇る農場の建物脇、ロータリーで記念写真を撮らせていただいた。
のどかに下道を走って国道254号でやって来たから、丁度良い感じで「松ノ木食堂」が現れ、迷うことなく駐車場に入る。
ここの国道254号の新しい橋の下は、以前は砂利採取をしており、南に続く254号は砂利採り線のトロッコ線路跡なのである。川砂利を採取し、川原からインクラインでトロッコを引上げると、鉢形駅まで運んでいた。当初は手押しだったかも知れないが、後には小さな機関車を導入して何両ものトロッコを運んでいたようである。
まあ、リフレッシュ休暇のお出掛けはこんな感じで。その4につづく。