2023年のトロッコを振り返る 4

岡山へ。姫路の港の線路跡など

A visit to a small narrow gauge railway in Japan, 2023 Part 4, Jul. 29, 30, 31 2023.

Small narrow gauge railroad and local railroad.

昭和の残り香 信沢あつし

Jan. 7th 2024. Smell of oldies. A.Nobusan

2023年のトロッコ旅(!?)を振り返る。その4

例年夏は、岡山県玉野市の「深山公園」でワーゲンの集まりだ。7月28日の深夜に'65 ビートルに乗って岡山へと向かったのだが、すぐにブレーキからの異音に気付いて、引き返して'69 ビートルに乗り換える。

ところが下仁田を過ぎて内山峠に入った辺りから、フロントサスペンションから振動が出始めた。とりあえず暗闇の中、ビートルを止めてホイールボルトを増し締めしてみるも関係ないようだ。一定のスピードで揺れ始めるようで、その速度域を使わないように走らせる。もう引き返せないので、細心の注意を払って、根性を据えて行く。恐らくステアリングダンパーか、ボールジョイントのブッシュ。だから丁寧に運転すれば大丈夫!?

夜が明ける頃に岐阜の御嵩に。そこからはトロッ子さんの運転で国道21号を行く。垂井辺りからは東海道線と並走する部分が多い。

米原からは、いつもの琵琶湖の湖岸道路。近江大橋を渡って大津へと入る。この辺りは京阪と並走する。

市街地で京阪電車の線路と並走しているところで期待をしていると電車がやって来てくれた。

浜大津駅前の交差点の信号待ちをしていると、京阪の地下鉄電車が道路の真ん中を走ってやって来た。朝の時間帯なので、本数が多いから何本か見られると思っていたが、この一本のみだった。

京都市街を抜けると国道9号線で亀岡に出て、ガレリア亀岡を過ぎたところで浸り手に入る。この先、国道372号線に出る手前に瓦工場跡があり、古い木造倉庫にトロッコの線路が残っていたのであるが、跡形もなくなっていた。

国都ヴ372号線で姫路に向かう。今回は'69 ビートルが不調なため、変な寄り道はなしのため、昼食は加東市社のカフェ プラザ コバヤシにした。途中ちょっとした渋滞があったが、寄り道なしの安全運転で午後2時頃には昼食となった。10年ぐらい前から時折寄っているので、店のお姉さんも覚えててくれて、気楽に美味しい昼食となった。

まあ、暑かったのだろうけれど、今思い出しても、あまり暑さは思い出せない。姫路で国道2号線姫路バイパスをくぐるところの信号待ちではとても暑かった覚えがあるのではあるが。


姫路バイパスをくぐると海辺の木場町というところの小さな港に寄った。ここには道路を横切るトロッコの線路が残っているのである。

恐らくレール一本分、5mであろう。木場という地名から材木を扱っていて製材所に原木を運び込んでいた線路かも知れないとも思うが、もしかすると船を上げ下げしていた線路かも知れないし、何者だかは分からない。

折角瀬戸内海の近くに来たのだからと、瀬戸内沿いへと行く。コンクリートの堤防に囲まれていて、殺風景な感じであったが、堤防へ上がると美しい瀬戸内海が広がっていた。

そして、堤防の端には線路とトロッコがあった。これは明らかに船を引き上げる線路と台車である。

大したことのない線路であるが、これらを見て満足して国道2号線で岡山へと向かう。

姫路バイパスは70km/h制限であり、スピードを出すとハンドルが震えだすのではないかと思っていたが、60km/hを越えてしまうと、足回りの直進安定性が良いのか、振動は全くなくなった。(汗)

国道2号線で、とにかく岡山へと安全に、ハンドルがプルプルとこないように走らせていると、途中で黄色い115系電車が走り去っていった。

ちょっと寄り道をしたが夜7時頃には無事に岡山のホテルへと着き、以前も2寄ったことのある「放駒(はなれごま)」という居酒屋へ寄る。おじさんも、おばさんも覚えていてくれて、楽しいひと時を過ごさせてもらった。


翌30日は、トロッ子さんの運転で、岡山電気軌道が走る電車道を走って玉野市に向かう。「一本ぐらいは電車に出会うだろう」と助手席でカメラを握りしめていると、予想通り電車が走っていた。

玉野市までは国道30号線である。好天の中、ビートルを走らせていると、前の方にもビートルが見える。「こいつも一緒だな」と思っていると、信号待ちで追いついて、一緒に深山公園の会場に到着すると、既に何台ものワーゲンが集まっていた。

とにかく毎年暑い岡山であるが、最近は群馬の方が気温が高くなってきており、「暑い」とはいえ、意外と居心地がよかった。

午後3時頃に解散をすると国道2号線まで、一緒だったビートルと走る。国道2号線でトイレ休憩で「長船サービスエリア」へ。ここには下津井電鉄の車両が数両保存されていて、それも渋い車両、古い車両。バッファー付きの貨車や客車の古さはありがたい。眺めるだけで心地良い。

まだ岡山県、群馬はまだ遠いが、ここで元気をもらって、とりあえず宿泊地の亀岡を目指す。

寄り道なしのため、楽しみは時折目にする鉄道である。帰りも明るいうちに黄色い115系電車と出会うことが出来た。

姫路を出るところ国道372号線のセブンイレブンで、チョコ最中ジャンボを買って、二人で分けて眠気覚まし。これが効くんだな~。

国道372号線を走っていると陽が沈んでいくのがいつもの光景。

夜8時に亀岡のガストに到着して夕飯後に宿へ。

最終日の31日も、寄り道はなし。亀岡を出ると来た時と逆ルートで帰る。

今回の'69 ビートルのトラブルは、4月の'65の時よりも深刻である。まあ、走っていて車輪が飛んでいくということはなくても、症状が悪化しないうちに帰りたい。

午後4時頃に岐阜の御嵩を走っていると、一台のビートルを発見!! インジェクションだから'77か'78か。

土岐市から国道19号線へ入り、いつもの上松のセブンイレブンに着くと午後6時。そこからはだんだん暗くなっていった。

木曽は2022年は4度も行ったところ。もう随分前から年に一度は行っている場所。ここまでくればもうすぐという感じもしてくる。

塩尻峠、和田峠、笠取峠と走り、内山峠を下って群馬の下仁田のセブンイレブンで休憩。ここまで来ればあとは1時間と少々である。

フロントサスペンションの症状は特に悪化することなく頑張ってくれた。

4月は'65のバッテリー上がりとハイビームの切り替えスイッチの接触不良。7月末は'65のブレーキ異音と、'69のフロント足回りの不良。帰って来てからだが、整備工場で'65はブレーキ調整。'69はボールジョイントのプッシュの劣化で交換だけ。大したことがなかったが、2023年の遠出はトラブル続きだった。(汗)