左右台にメテオの判定を出すときの出し方はパターンがあります。
最終的にずらし対応をするために必要な知識ですので、
メテオの出し方について考えてみます。
サムスが台に乗っているとき、
全狩りのメテオを振る方法は3つしかありません。
1.台降りメテオ(下りメテオ)
2.小ジャンプメテオ(台降り空中ジャンプメテオ、いずれも昇りメテオ)
3.小ジャンプメテオ(小ジャンプ急降下メテオ、いずれも下りメテオ)
場面によってこれらを使い分けることになります。
▲台を降りながらメテオ。まずはこれを安定させるところから。
台の中央付近に位置取り、
相手のその場受身を狩るタイミングで
台を降りながらメテオを振るパターンです。
長所
準備にかかるフレームが短く、現実的にはこれしか間に合わないことが多々ある
タイミング調整が単純な目押しなので難易度が低い
ガードから出せるため、相手がダウンしても関係なく、起き上がりの状態を殴れる
(ダウンによって吹っ飛びが減ると色々と影響が出るため)
短所
着地してしまっているため、既にずらしで台から落ちている相手に対しての対応力が低い
台降りメテオで相手が台から落ちた場合の火力が安いまたは不安定
メテオを当ててから着地するまでのフレームが長すぎるため、低%時のループ性能が低い
相手に対して正面を向いている場合、起き上がりに対して読み合いしなければならないことがある
位置調節が「ステップ→ガード」にならざるを得ないことがあり、たまに若干位置調節が難しい
台降りメテオの話
▲急いで出せば結構高い位置に判定が出る
全狩りメテオの出し方では最も基本的なパターンで、
まずはこれを安定させることから台ハメが始まります。
左右台からサムスが台から落ちた瞬間のフレームを1F目とすると、
地上に着地するのは32F目です。
上の画像は最速でメテオを出しているので5F目ということになります。
台降りメテオは場面的には非常に出番が多いのですが、このあたりが問題点となります。
最速でメテオを出し、なおかつメテオの発生1F目がヒットしたと仮定します。
(上の画像と同じ状況です。)
ヒットストップを除くと、このフレームから27F後に着地することになります。
着地隙を入れると30F行動不能ということになります。
メテオを振るのにディレイをかけると台ハメ自体が不安定になってしまうため、
この数字を狙って減らすことは現実的にはほぼ不可能です。
さてこの30Fという行動不能時間がどれほどのものかというのを説明するため、
若干長くなりますが立ち回りの話をします。
サムスが立ち回りで考えていることの1つとして、
まずはコンボや受身狩りで火力が取れるようになるために%を蓄積する必要があり、
火力がある程度見込める%になったらリターンの期待値の高い行動に変えるというものがあります。
例えば対カービィの場合ですが、
メテオだけを当てた場合、4回目のメテオからダウンするようになりますが、
OP相殺が無ければ18%のカービィにメテオを当てればダウン、
OP相殺があっても29%からダウンするようになります。
このダウンの境目がリターンの期待値が上がるポイントであり、
サムスはあの手この手でこの%を蓄積しようとします。
メテオは威力14%(OP11%)のため、
メテオヒット後に何らかの別の攻撃をヒットさせたり、
空中前(20%)やMAXチャージショットで一気に稼いだり、
スクリュー(14%)やボム(9%)を当てることを試みます。
高%のサムスがボムと相打ちする形で1ストックを献上することがありますが、
それはこのリターンの境目をなるべく早く越えたいがための動きです。
実戦でよくある形なので
空中前フルヒット時の20%のカービィ相手に台ハメをすることを考えますが、
これほどの低%では空中前対空からコンボが繋がらず、
上を取った状態でメテオを振るか、
比較的ローリスクな行動で%をもう少し蓄積するのを狙うことになります。
というわけで、ダウンぎりぎりな%では
上からカービィをメテオで台に叩きつけるところから台ハメがスタートすることが多いです。
▲要するにこんな感じの台降りメテオを振ることになるが、火力が取れないということを言いたいわけです。
この場合、カービィがメテオを当たったときの硬直は34Fです。
サムスは着地硬直含めて30F硬直しているため、
後ろ側の最速メテオがヒットした場合は差し引き4F有利となります。
そしてGIFアニメを見ていただければ分かると思いますが、
相手が行動可能になる位置が非常に高いため、
地上にダウンさせるパターンに派生することがどうしてもできません。
4Fという数字はかなり厳しめに見た数字なので実戦的にはもう少しフレーム有利が貰えますが、
弱パンで地上にダウンさせることはできず、
この短い有利Fで、この状況でリターンを取りにいく場合、
現実的には、空中前やソバット、空中NA、できて横スマ程度の
発生の早い技で妥協するしか選択肢が無いのが分かるでしょうか。
(この場合、空中前フルヒットで+3F取れるため、ダウンはしないがほぼ空中前1択)
もう少しフレームに猶予があれば、
上スマッシュ(17F)で最大を狙いに行くパターンが考えられますし、
位置が良ければ空中NAかソバットのカス当てで反対側の左右台にダウンさせるパターンや、
ダッシュAで運ぶ、またはダウンさせる系統コンボも考えられるのですが、
カービィ相手ではどれもこれも微妙にできない飛び方をしてくれます。
メテオの後の状況は相手キャラによって変わるので、
重いキャラ相手なら地上のダウンに持っていくことはできますが、
フレームが足りていないので場外に出して復帰阻止をするのが最善という場合でも、
フレームが足りなすぎて空中NA裏当てすら間に合わないこともあります。
サムスがコンボの無いキャラということもあり、
地上に着地している状態だと火力面でできることは非常に限られているため、
自動的に地上に移動しつつフレーム消費も激しい台降りメテオは
ずらしで落ちられたときの火力が非常に不安定になります。
このあたりの話については、
の最後の方がちょうど良かったので、
引用して説明の動画を作らせていただきました。
台降りメテオは使い勝手の良い動きですが、
その後に派生できる行動がほぼ空中前1択であり、
コンボルートが少なく火力面で問題があるという話でした。
▲台の上でジャンプしながらメテオ。正面を向くか背を向けるかはケースバイケース。
長所
台降りメテオが微妙に使いにくい場面を補完できる
立ち位置が必ずしも真ん中である必要がなく、どっち向きでも対応できるため、台降りメテオの準備が間に合わないときに役立つ
昇りで出すので、フレームさえ足りていればずらし対応で高い火力を出せる
喰らい判定がでかい相手だと超簡単
短所
低%の相手にずらしで落ちられたら何もできない
場面限定の使い勝手の悪い出し方
小ジャンプメテオの話
台降りメテオがその後の火力状況が微妙なので、
昇りメテオを当てることで、
ずらしで落ちた相手を下り空中前で拾おうといういう出し方。
背の高い相手には
台の中央からの垂直C小ジャンプメテオで全狩りになりますが、
背の低い相手にはGIFアニメのように
少し端に寄った状態から
横C小ジャンプメテオをしなければいけません。
これは台降りメテオ以上にフレームを損する出し方であり、
台降りメテオですらコンボがギリギリの低%の相手には
ずらし対応の出し方としてはとても使えません。
ただし相手がずらしで台から落ちなかった場合、
下りメテオでもう一度全狩りができるため
相手が低%かつずらしで落ちないことにかけるのなら
一応は低%の相手にも使い道がある。
使う機会があまりないので
忘れていても困ることはほぼ無い出し方ですが、
相手がそれなりに高%で、
メテオさえ当たればフレーム的には何の問題も無い状況の場合は
台降りメテオよりはバーストまで持っていきやすくなります。
またヨッシーやフォックスなど
転がり中の喰らい判定にクセがある相手キャラの場合、
台降りメテオでは微妙に難易度が高くなってしまったり
少し位置調整が必要だけどフレーム的に余裕が無いときなど
限定的な状況で使うことがあります。
左右台よりは中央台で使うことの多い出し方です。
▲急降下とメテオのタイミング、実際にメテオの何F目が当たっているかに注目
長所
ずらし対応力が高い
ずらして落ちなかった後のループ性も高い
短所
メテオを出すまで40F近くかかる
位置調節ムズい
フレーム調整ムズい
確認ムズい
相手がダウンする少し前にジャンプしておき、
上から振ってくる形で下りメテオを出す全狩りメテオ。
当てた後にサムスがすぐ行動可能で、
ずらし対応で出せる火力が高いのが特徴。
横方向に慣性をつけることでメテオが当たりやすくなる他、
垂直C小ジャンプからでも横C小ジャンプからでも可能。
この出し方で台の全域を狩るのは難易度が高く、
ジャンプするタイミングや急降下のタイミングを考える必要もあるため
メテオの出し方だけでなく位置調節やフレーム調節の難易度も高い。
ちなみに、Cボタンが入力されたフレームを0F目と考えると、
横C小ジャンプで急降下ができるようになるフレームは33F目、
垂直C大ジャンプで急降下ができるようになるフレームは35F目。
位置調節やフレームのことを考えると横C小ジャンプから出せると理想的ですが、
急降下した後、着地までに動けるフレームが10Fしかありません。
前方向に判定を伸ばすためには最低でも9F目、できれば10F目のメテオを出したいので、
12F動ける垂直C小ジャンプの方が猶予が長く安定しやすいです。
入力のコツは急降下直後にメテオを入力することで、
急降下自体は最速でなくても問題ありません。
とにかくムズい
他の全狩りメテオの出し方と比べると100倍くらい難しいです。
▲ジャンプする前に相手が台から落ちたかどうかをイチイチ確認する必要がある
ずらし対応に優れた出し方ですが、
相手が台から落ちなかった時に、
このメテオで台ハメをループさせるのは相当難しいです。
台の端にいる相手にメテオを当てた後に、
小ジャンプ急降下メテオで全狩りを試みる場合、
ジャンプをする前の時点で台から落ちたかどうかを確認しなければいけません。
垂直Cジャンプを押してから急降下メテオの判定発生は最短でも39Fなので、
その場受身の26F目に合わせると考えてもジャンプは受身より13F以上は早く入力しておく必要があります。
メテオで浮き上がった相手が最頂点に届く前までには確認を終えておきたいところですが、
これは他の全狩りメテオの出し方と比べて確認の忙しさが倍以上です。
それに加えて、
メテオの判定を伸ばすために横移動で慣性をつけたり、
目押し気味でジャンプと急降下を行ったりしなければならず、
ハッキリ言ってムズいです。
自分は全然完璧にできないので、
左右台の全狩りでこれを使うことはほぼありません。
実際のところ
左右台の全狩りでは
これをわざわざ使わなくても何とかなると言えばなるのですが、
中央台の全狩りではこれができると非常に便利です。
失敗しない限りはこの出し方で全狩りしたことで
リターンを損することはまず無いので、
練習したい方だけでなく火力を追求したい方にもオススメの出し方。
▲こんな感じに出すやつ
▲追いかけて全狩りするときによく使います
地上からジャンプして全狩りメテオを出す方法。
空中NAやソバットで横に飛ばして台にダウンさせた時や
台降りメテオの後に台から落ちなかった相手に対して台ハメするときなどに使います。
▲フレーム関連まとめ。
Cを入力したフレームを0として計算。
19F(残11F)というと、Cを押してから最速で19F目にメテオが台の上に届き、そのメテオを振り終わった後に、台に着地するまでに何F自由に行動できるかという意味。
サムスはジャンプが高いので、
小ジャンプでも左右台の上にメテオの判定を伸ばすことが可能です。
小ジャンプでメテオを当てた場合、
ずらしで落ちた相手に下り空中前を当てられるので火力を取りやすくなります。
その代わり、相手が台から落ちなかった場合は
空中ジャンプメテオで全狩りをする必要があり、
小ジャンプメテオが必要な場面を考えた場合、
相手の%が低すぎて、そこから火力を取れないことが多いです。
全狩りではありますが、
相手がきちんと落ちてくれるという期待をもって振る全狩りメテオです。
横C小ジャンプ全狩りメテオは当たった後に着地するまでのフレームが短すぎて
コンボどころじゃないので、全狩りとしては使うことはありません。
大ジャンプを使った全狩りメテオはよく使いますが、
垂直か横か、Cかスティックかは地味に使い分けが必要です。
基本的な考え方としては、
ジャンプが高ければ高いほど難易度が低くなる代わりに、
ずらし対応のフレームが厳しくなります。
大ジャンプ全狩りメテオにおいて重要な知識は2つで、
1つ目は発生1F目のメテオが当たるまでのフレーム、
2つ目はメテオを振った後の位置です。
発生1F目のメテオが当たるまでのフレームについてですが、
大ジャンプの高さは
垂直スティック大ジャンプ>斜めスティック大ジャンプ>垂直C大ジャンプ>横C大ジャンプ
となっており、高いジャンプであるほどサムスの上昇速度も早くなり、より素早くメテオがヒットします。
この中で最も上昇速度の遅い横C大ジャンプですら
Cを入力してから、ジャンプフレーム込みでも15Fでメテオの判定が台の上に伸びます。
その場受身が全体26Fなので、受身より遅くジャンプをしても間に合います。
昇りメテオは横方向に追いかけながら出すことが多く、
位置調節にかけられるフレームがギリギリとなっていることがあります。
フレームが足りない場合はスライドジャンプで距離を稼ぐ必要があるほどです。
1Fでも長く地上で走った方が横方向に距離を稼げるので、
ギリギリの場合はジャンプを限界まで遅らせる必要があります。
15Fという数字は覚えておく必要はありませんが、
ジャンプメテオは意外と素早く台の上に届き、
受身の後にジャンプしても良いということは覚えておかなければなりません。
メテオを振った後の位置についてですが、ずらし対応に関わるところなのでここでは軽く紹介しますが、
画像の残○Fという数字を見てください。
垂直C大ジャンプは残31F、
横C大ジャンプは残5Fです。
この数値が何かっていうと、
全狩りメテオを振った後に、
左右大に乗るまでにどれだけのフレームを動けるかということです。
ちょっと分かりにくい数字ですが、
数字が大事というわけではないのでこの数字を使って説明しますが、
垂直C大ジャンプは横C大ジャンプより26Fも左右台に乗るまで余裕がある
というのを感覚的に分かっていることが大事です。
実際はメテオの硬直中も横移動が可能で、
そのフレーム合わせると
垂直C大ジャンプは66F、
横C大ジャンプは40F動けることになります。
実戦的には
昇りメテオを振った後に台に乗ってはいけないことが多く、
その辺の動きはずらし対応の肝でもあります。
メテオを当てた後のずらし対応まで考えると
フレーム的に厳しいときは横C大ジャンプを使わなければならないのですが、
余裕がある時は、できるだけ高いジャンプで全狩りメテオを振った方が簡単となります。
垂直スティック大ジャンプはまず使うことはありませんが、
横C大ジャンプと斜めスティック大ジャンプの使い分けは非常に重要です。
ちなみにこの残Fという数字を出した理由ですが、
昇りメテオの後に、そのまま下りメテオで全狩りをするというのがあるからです。
残が12Fもあれば割とできるのですが、
それは低%の相手に台から落ちないことを期待して出す全狩りメテオですので、
相手が台から落ちることを期待して出す垂直Cジャンプメテオとの使い分けになるということになります。
ただ私はそこを考えるのが面倒なので
地上からずらし対応を考えるときは小ジャンプを使っていませんし、
昇りメテオから直接下りメテオで全狩りに持っていくパターンも使っていません。
昇りメテオから直接下りメテオ全狩りのパターンを不採用にするのは考え方としてはアリですが、
垂直C小ジャンプを使わないのはただの思考放棄です。
▲重いキャラ相手だと結構出てくる振り方です
何らかの形で中央台から左右台へ相手をダウンさせた時に使うことになる全狩りメテオ。
出し方は2つあり、
安定しないレベルで難しい代わりに火力の高い出し方と、
非常に簡単な代わりに火力の低い出し方の2つがあります。
▲よく見ると左右台端まで判定が届いてない
中央台からステップで台降りし、
そのまま左右台の上でメテオを振る。
横方向の慣性を失わないようにメテオを出すのは意外と難しくないですが、
メテオの判定がステージの端まできちんと届いていないことが問題で、
喰らい判定の大きいキャラなら簡単に当たりますが、
そうでない場合は転がりモーションの喰らい判定に引っかける必要があります。
また、メテオの振るタイミングを間違えると
奥に伸びる判定が全然出ません。
一応全狩りというくくりですが、
この状況で手前に転がってくる愚か者はまず居ませんので、
ほぼ奥転がりに対してメテオの判定を伸ばせるかどうかという場面です。
喰らい判定の大きいキャラなら簡単に当たると言いましたが、
メテオを完璧なタイミングで出すだけでも結構難しいです。
入力の感覚は目押しで、
サムスの影が台に乗った瞬間に入力するくらいのタイミングです。
メテオを振った後はサムスが台の上に乗るので
高火力が期待できますが本当にめちゃ難しいです。
▲着地しないのでより遠くまで判定を伸ばせる
サムスは中央台からダッシュで台降りした場合、
5F以内に急降下すれば左右台に乗らないため、
素早く急降下して台の下に潜ってから
空中ジャンプメテオで奥に判定を伸ばす方法です。
利点は入力と位置調節が非常に簡単なこと。
欠点は
2段ジャンプの高さを考えたとき、
2段ジャンプが早すぎると奥の転がりにメテオがヒットしないためフレームが余計にかかること。
そして昇りメテオで狩ることになるため
ずらし対応の能力が低いにもかかわらず、
この全狩りが出てくるのは重いキャラ相手だけなので
そこそこ%がたまってないとメテオヒット後のずらし対応で何もできないこと。
全狩りメテオというくくりではあるものの、
この全狩りを使う場合は確認を入れるのが理想です。
左右台にどのような形でダウンさせたかによりますが、
30~35Fでメテオの奥側の判定が届くと考えた場合でも、
転がり受身に対してフレーム的に間に合うか微妙なときがあります。
そんなときはその場受身に対しては間違いなく間に合っていないので、
その場受身を確認したら即攻撃、
転がり受身を確認したらディレイをかけて攻撃、
という確認が必要になったりします。
更に言えば手前転がりに対してはメテオが非常に安かったりする状況なので、
手前転がりを読めているなら急降下空中NAなどを一点読みで振った方が良いことすらあります。
結局のところ、
急降下しないパターンのメテオが当たるなら苦労することは何も無く、
それが無理な場合は急降下ジャンプメテオで妥協するという感覚になります。
もちろん相手の%次第では
急降下ジャンプメテオが最善ということもありますが、
難易度のことをまったく考えないのであれば
急降下ジャンプメテオを使う理由は無いに等しいです。