サムスのメテオは左右台の受身狩りに非常に便利で、
同じタイミングのメテオですべてのパターンの受身を狩ることが可能です。
とりあえずどんなものなのかをイメージしてもらうために、
全狩りのデモ動画を作ってみました。
位置やタイミングを調節してメテオを振ると、
その場受身、左右の転がり受身、ダウンなどの
すべての受身のパターンを同時に狩ることが可能です。
サムスが火力を出すためには非常に重要なテクニックですので、
実際にどのようにこの全狩りを行うのかを説明したいと思います。
このメテオによる左右台全狩りを何度もすることは、俗に台ハメと呼ばれます。
最終的にはどうやってずらしに対応するかということが焦点になるテクニックですが、
その前に、そもそも何故メテオで全狩りが可能なのかという仕組みの方を説明していきます。
こちらのスライドショーは、
メテオの判定を可視化したものです。
メテオは前後に非常に長い攻撃判定を発生させるため、
左右台の真ん中でメテオを振ることで
台の端から端まで攻撃判定が伸びます。
中央台は左右台よりサイズが大きいため、
真ん中でメテオを振っても端っこまで判定が届きませんが、
少し出し方を工夫すると全狩りが可能となります。
(中央台の全狩りについては別ページで)
左右台の受身狩りの場合は、
メテオの攻撃判定が端から端まで届くので、
相手が左右台の上に居る限りは必ず届きます。
これでどの受身に対しても距離的にはメテオが届くことが分かったので、
次はどの受身に対しても、時間的にメテオが間に合うことを説明します。
ダウンは全体26F、無敵無し
その場受身のフレームは、全体26Fで25~26Fは無防備。
転がり受身のフレームは、全体40Fで21~40Fは無防備。
その場受身の方が無敵時間が長く、隙が短いです。
転がり受身は非常に全体フレームが長いです。
ダウンはその場受身と全体フレームが同じなので、その場受身さえ狩れていれば問題ありません。
メテオの判定発生は4F目で、最後の判定が出るのは12F目です。
メテオの攻撃判定は後ろから前に移動します。
メテオの判定が後ろから前に移動するために必要なフレームは最大で9Fになります。
メテオの判定が発生してから前に移動するために必要なフレームは最大で8Fです。
発生直後のメテオ(4F目)がその場受身の25F目か26F目にヒットした場合、
その8F後は、遅くとも転がり受身の34F目なので、
発生直後のメテオ(後ろ側)でその場受身を狩る場合に、
転がり受身の全体40Fに、メテオの前側の判定が間に合わないということはありえません。
また、転がり受身の無敵時間はその場受身よりも早く切れてしまうため、
その場受身に後ろ側のメテオが当たるタイミングなのに、
転がり受身の無敵時間にメテオがスカされるということもまずありません。
その場受身を後ろ側のメテオで狩ることができれば、
フレーム的な問題なクリアできていることが分かります。
▲全体から見て4F目と8F目のメテオの攻撃判定
相手が台のド真ん中でその場受身をした場合でも
4~8F目のメテオの判定が引っかかるようになっているため、
サムス側の位置調節とタイミングが完璧ならば、
相手が左右台の上のどの場所でどんな受身行動やダウンをしても、
絶対にメテオの判定のどこかが当たることが分かります。
その場受身をメテオの後ろ側で狩る場合での全狩りの猶予は、
その場受身にメテオを重ねるときの猶予とほぼ同じ意味です。
その場受身をメテオの4~8F目で狩る場合、
転がり受身に対してフレーム的な心配をする必要は本当に全くありません。
出し方次第では
メテオの範囲的な問題で転がり受身に届かないことがあるため、
出す位置や相手キャラのサイズ次第で全狩り猶予は変わります。
現実的にはどれくらいの難易度なのかという話ですが、
メテオの4F目と5F目しかその場受身に当たらないと考えたとしても、
その場受身の25F目か26F目のどちらかに引っかかれば良いので、
シビアに考えても猶予2Fは保証されていると言えます。
その場受身をメテオの後ろ側で狩る場合の全狩りは、
猶予2Fの目押しと認識しておけば、
そうタイミングを大きく外すことは無いでしょう。
もちろん条件が整えば猶予は+αされます。
左右台の上で全狩りをする場合、
その場受身をメテオの後ろ側で狩るのがセオリーですが、
実はその場受身をメテオの前側で狩る形で全狩りすることも可能です。
ただし難易度が若干高くなります。
▲台降りメテオでその場受身の前側と転がり受身を同時に狩っているところ
このGIFアニメでは全狩りが成立していますが、
このメテオの振り方では、全狩りの猶予は0Fです。
実際はもう少し現実的な猶予を貰えますが、
メテオの前側でその場受身を狩る場合、
メテオのどのフレームの時点でヒットするのかが非常に大事であり、
最悪の場合は猶予0Fといったシビアな全狩りになってしまいます。
メテオを出すタイミングや向きは同じで、
台降りではなく小ジャンプからのメテオで
全狩りを試みるとこうなります。
メテオの9F目の判定がその場受身にヒットしていますが、8F目の判定も当たります。
もっと言えば、DKが大きいので、7F目(真下)の判定も当たります。
それに対して、先ほどやった台降りからのメテオの場合、10F目以降の判定しか当たりません。
その場受身を前側のメテオで狩る場合、
前後それぞれのメテオの判定が
どのフレームで当たるかどうかによって猶予が大きく変わってきます。
台降りのメテオでは、
前側のメテオの判定が届くのが10F目以降のため
猶予が非常に短くなってしまいます。
メテオの後ろ側でその場受身を狩る場合はあまり気にする必要はありませんが、
メテオの前側でその場受身を狩る場合は出し方を間違うとヤバイ難易度になります。
それを踏まえた上で、メテオの前側でその場受身を狩るときの
良い感じの出し方っていうのはこんな感じです。
▲その場受身の25F目に、メテオの8F目が当たっています
このGIFアニメのような出し方で前側のメテオを振る場合、
高さがあるためメテオの横方向の判定が完璧に受身狩りに生かされ、
横に移動しながらメテオを出しているため猶予も少し伸びているため、
前側のメテオでその場回避を狩る出し方をしていますが
かなり現実的な難易度になっています。
実際にどれくらいの難易度になっているのか、
このGIFアニメでの全狩りの猶予を計算してみます。
(別に数字を詳しく追う必要は無いですが、考え方を見て欲しいと思います。)
後ろ側のメテオは転がり受身に対して4~7F目までが当たると考え、
前側のメテオはその場受身に対して8F目以降が当たると考えます。
まず、メテオを最も遅く出したときの場合について考えてみます。
転がり受身の22F目にメテオの4F目が重なる場合、
その場受身の26F目にメテオの8F目がギリギリ間に合う計算になります。
(メテオの7F目がその場受身には届かないと考えた場合、これ以上メテオを遅く出すと全狩りが成立しません)
便宜上、これを転がり受身の21F目にメテオの3F目を重ねたと考えます。
(実際には判定が発生するのは4F目です)
これよりもメテオを早く出す場合、
転がり受身の21F目にメテオの4F目が重なった場合、
その場受身の26F目にメテオの9F目が重なる計算になります。
限界までメテオを早く出す場合、
転がり受身の21F目にメテオの7F目が重なると考えるなら、
その場受身の26F目にメテオの12F目が重なる計算になります。
というわけでこのGIFアニメのメテオの振り方で全狩りを試みた場合、
転がり受身の21F目にメテオの3F目から7F目を重ねれば全狩りが成立するので、
猶予は4Fと考えられます。
この猶予の計算で伝えたいことは猶予4Fという数字ではなく、
前側のメテオでその場受身を狩る場合、
メテオがどの時点で当たるのかということがすこぶる大事であり、
基本的には猶予があまり保証されていないというイメージを伝えたいのです。
▲メテオの8F目と9F目と10F目
メテオの8F目が当たるということで猶予を計算しましたが、
メテオの9F目までは横方向にそれほど判定が伸びているわけではないため、
出し方や相手キャラのサイズ次第では10F目以降しか届かない可能性があります。
▲メテオの6F目と7F目
また、GIFアニメでは横移動しながら出しておりますので、
メテオの7F目が当たるという設定で猶予を考えました。
しかし実際、7F目のメテオは横方向への判定が短く、
出し方によってはこれが当たらない可能性も大いにあります。
もし仮にメテオの10F目以降しかその場受身に当たらず、
転がり受身に対してもメテオの4~6F目までしか当たらないと考えた場合、
猶予はたったの1Fとなります。
(先ほどのDKに対する全狩りで猶予が0Fになったのは、転がり受身に対してメテオが5F目までしかヒットしなかったため)
出し方、その場受身の位置、相手キャラの大きさなどの条件がかみ合えば、
前側のメテオでその場受身を狩る場合でも、
猶予は最大で5Fくらいまでは増やせるでしょう。
ただし保障されている猶予は1F程度しか無いと思われます。
(メテオの6F目までと10F目以降が当たる、または5F目までと9F目以降が当たる)
メテオが当たりやすい条件が増えるたびに、
猶予が1Fから+αされていくと考えれば、
大きく難易度の計算を間違うことは無いと思います。
少なくとも台降りメテオによる全狩りでは猶予が稼ぎにくいため、
後ろ側のメテオでその場受身を狩るように試みるのが無難と言えます。
メテオの横方向への範囲が長いため、
左右台の受身狩りでは、フレーム的な問題さえクリアすれば全狩りになる。
その場受身をメテオの後ろ側(発生直後)で狩る場合、
その場受身にメテオが当たれば絶対にフレームの問題はクリアできるので
非常に分かりやすく、猶予2Fの目押しと考えれば難易度も低い。
その場受身をメテオの前側で狩る場合、
出し方や条件を整えないと非常にシビアで
後ろ側のメテオでその場受身を狩る場合よりも難しいことが多い。