サムスのコンボは種類も火力も豊富ではなく、
2~3ヒット程度の単発コンボで戦うことになり、
使われるコンボの種類もあまり多くない。
着地際に攻撃を出すことで後隙をキャンセルして繋げるか、
素で当ててもコンボが繋がる%のときに空中前やソバットの対空からコンボを繋げる、
地上の相手にメテオを当てて浮いたところを殴るといった感じのものしかない。
大抵のキャラは始動技をヒットさせた後に
上強や空中上などその場で連続ヒットさせられるようなコンボの中継技があり、
そういったコンボ技に繋げることで実戦の中でも簡単にコンボ火力を高められるが、
サムスはそういった技を1つも持っていないので
当てた状況に応じた短いコンボを毎回するしかない。
コンボのバリエーションが無いので、
火力を取るために大事なのは当てた後のコンボルートではなく、
初動技を当てたときの状況になる。
コンボができる当て方から逆算して攻撃技を振らないと
当たったところで何も繋がらないことが多く、
何かが繋がったとしても高いリターンが取れることは少ない。
コンボだけでは全然高火力に期待できないので、
もっと高いリターンを期待できる受身狩りに持っていったり、
リターンの期待値の高い復帰阻止に持っていくことを考える。
他のキャラでもこういう考え方は普通のものだが、
サムスは極端にこういう考えで火力を取りに行くことが多い。
少し変な考え方をしていると思いますが筆者の考えをそのまま述べますと、
サムスのコンボはコンボレシピといった風にはあまり考えておらず
同じ場面で出てくるコンボは基本的に同じコンボとして考え、
コンボと受身狩りと復帰阻止の優先度を同じと考えます。
例えば、この動画に出てくる3つのコンボは
見た目の上では違うことをしていますが、
実戦の中ではこれらのコンボに大きな違いはありません。
「上りSJメテオ→着地際空中前→横スマッシュ」というコンボの場合、
大事なのは上りSJメテオを当てたという状況であり、
その後に繋げる技は状況で変わりますが、
動画のように最終的に別の技を繋げたとしても、
「やっていることは同じ」と考えます。
上りSJメテオという行動を考えたとき、
一定の%を超えた時点で「即死級のリターンの取れる始動技」となります。
最も大事なのは当たったときに倒せるパターンがあるかということであり、
倒せるパターンがあるということは立ち回りで使えるということになります。
サムスにとって大事なのはそこだけであり、
初動技やコンボパーツが同じなら実戦の中では同じ引き出しの中のコンボであり、
同じ状況から始まるコンボのルートを細かく覚える必要はありません。
例えるなら、
300%の相手をガードブレイクした後に当てる技は
横スマッシュだろうが上スマッシュだろうがどうでもいい、というのと同じ考えです。
コンボのパーツさえ覚えてしまえば後はアドリブで良いのです。
先ほど
「上りSJメテオ→着地際空中前→横スマッシュ」というコンボを紹介しましたが、
このコンボで大事なところは2つありまして
上りSJメテオが当たると何か倒せるパターンがあるということ、
着地際に空中前を当てると何か倒せるパターンがあるということです。
くどいようですが、
大事なのはそれぞれの技を当てた後に倒せるパターンがあるということであって
「上りSJメテオを当てたら空中前から横スマッシュが繋がる」という考えではコンボ選択をしていないということです。
上りSJメテオと着地際空中前は別のコンボパーツであり、
別々のコンボパーツを繋げてコンボをしています。
わざわざこんな風に考える理由は
コンボと受身狩りと復帰阻止を同じ優先度で考えるためです。
他のキャラでコンボの優先度が高い理由は
成功率がほぼ100%で最終的な火力も高いからですが、
サムスの場合は最終的な火力に期待することはできません。
例えば
上りSJメテオをヒットさせても倒せるコンボが無かったとしても、
受身狩りにMAXチャージが確定でヒットする状況になり、
しかもその後の復帰阻止も確定しているというのであれば
わざとコンボを放棄して受身狩りに持っていった方が良いということになります。
また、台にダウンした相手に受身狩りでメテオが100%当たるなら
それはやっていることは受身狩りですが、
実戦的にはコンボと同じ意味になります。
リターンの高さと成功率を考えて
コンボと受身狩りと復帰阻止を同じ優先度で考えられないと
あんまりサムス使いっぽい火力の取り方ができません。
火力を取るパターンは決して多くは無いので、
実戦でどれだけ適切に判断できるかという練習になります。