スマブラ拳七十七技の九段、ヒットストップずらしの項目にも書かれているが、
64スマブラではヒットストップを中に攻撃を受けている側が
スティックをはじき入力することで、
ヒットストップずらしを行うことが可能。
ヒットストップずらしはヒットストップ中であれば何度でもできる。
ヒットストップずらしは、
はじき入力が入った際にスティックが傾いている方向にキャラがずれる。
はじき入力が入った方向に移動するわけではないので注意しよう。
具体的にどういうことかと言うと、下の2つの画像を見て欲しい。
▲右と上の2方向へのはじき入力
▲上方向だけのはじき入力
上の2つのGIFアニメでは、どちらもスティックを右上に倒している。
ニュートラルから右上に倒した場合は右と上にはじき入力が入り、
右から上に倒した場合は上だけにはじき入力が入るのが、
このどちらの方法ではじき入力を行っても
キャラクターがヒットストップずらしで移動する方向は右上となる。
また、キャラクターの移動する距離は、
スティックの入力値で決まる。
斜めに倒すよりも上下左右それぞれの単一方向にスティックを倒した方が深く入るため、
右上ずらしで上方向に移動する距離は、
上ずらしで移動する距離に比べて短くなる。
ただしヒットストップずらしの入力値には限界が設定されており、
64コンでは斜め入力でその限界値を超えることはできないが、
ホリパッドミニ64(通称HORIコン)だと限界値を超えられるため、
斜めずらしでも単一方向のずらしと同じだけの移動距離を稼ぐことが可能。
▲64コンの場合、斜めの移動距離は、X軸Y軸それぞれで見るとMAXではないが、HORIコンなど一定以上感度が高いデバイスを使用するとMAXを実現できる。
▲実際に実機で64コンとHORIコンのヒットストップずらしの移動距離を実験してみたことがある。
中央台の端から開始し、反対側の端から落ちるまでに何回ヒットストップずらしが必要かというテストだ。
真横にずらし入力をした場合は、
純正64コンもHORIコンも丁度10回で台から落ちた。
斜め上ずらしをした際には、
HORIコンは変わらず10回で台から落ちたのに対し、
純正64コンは12回で台から落ちた。
高感度スティックでは、斜め入力でも、真横または垂直入力と同じだけのずらし移動量が確保できると言って差し支えないだろう。
実戦の中でヒットストップずらしを行う方法としては、
攻撃を喰らった瞬間に目押しではじき入力をする方法、
スティックをずらしたい方向を中心にガチャガチャと動かす方法がある。
どちらの方法もできた方が良いのだが、
目押しで入力する方法については特に解説することもないので
スティックをガチャガチャと動かしてずらす方法について紹介する。
例えば、右方向にヒットストップずらしで大きく移動したいときは、
画像のように、右上と右下を往復するようにスティックを素早く移動させる。
上下方向のずらしは相殺し、結果的に右方向にずらしで移動することになる。
普通にはじき入力をするよりも素早く連続でずらし入力ができるので、
かなり効率よくヒットストップずらしができる。
上下左右のどこかに大きく移動したい場合はこの方法を用いるのが一般的。
64スマブラ界隈では半月ずらしと呼ばれている。
ちなみに海外ではSlide DIというイカすネーミング。(参考)
滅多に無いパターンだとは思うが、
斜め方向にだけヒットストップずらしで移動したいというときには、
45度の範囲でガチャガチャとスティックを動かす必要がある。
半月ずらしを行う方法はいくつかある。
筆者はコントローラを持ち替えずに
左の親指の指先でカタカタと普通に入力しているが、
右手の掌でずらす方法や、
左手でスティックを固定した状態でコントローラの方を動かす方法などもある。
半月ずらしが使われる主な目的は、
大きくずらすことで相手のコンボを失敗させることや、
軸を跨いで吹っ飛ぶ方向を変えること、
壁当てや角当てなどである。
理想的な半月ずらしの条件としては、
ずらしたいと思った瞬間にずらせること、
ずらしが終わった直後に普通の操作に戻れること、
そしてずらし量は大抵の場合は大きければ大きいほど良い。
ヒットストップずらしが活躍するのはコンボから逃げるときだけではないので、
どんな半月ずらし方法を採用するにしても
攻撃を喰らった瞬間にはじき入力でヒットストップずらしを入力したり
ダウンを避けるため、またはダウンする場所を選ぶためにずらしを入力するなどの
コンボ抜け以外にも役立つヒットストップずらしの使いどころは忘れないようにしたいし、
その場面場面によって最も適切なヒットストップずらしの方法を選択できるように意識しておきたい。