数学的には0は正でも負でもないのだが、
64スマブラ的には負の数ではない数である。
負の数ではないということは、「←ではない」ということだ。
数学のX軸Y軸のグラフを思い出しながら見て欲しいのだが、
-1は負の数なので、X方向-1入力は←方向である。
+1は正の数なので、X方向+1入力は→方向である。
±0は負の数ではないので、X方向±0入力は←方向ではない。
数学的には→方向でもないのだが、
64スマブラ的には0は→なこともあるというお話。
どういうこと?何が起こるの?というお話。
ピカチュウで上Bを入力し、真上か真下に移動してみよう。
移動後に右を向くはずである。
移動後に左を向かせるには、X方向に-1以上の入力が必要だ。
(デッドゾーンは無視する)
移動後にX入力の方向に向きを変える仕様になっており、
マイナス入力なら左を向く。
プラス入力なら右を向くのだが、0入力のときも右を向く。
考え方は色々あるが、
X方向無入力は、大きさ0の右入力と考えると実に分かりやすい。
0は正の数ではないが、少なくとも負の数ではない。
負の入力ではないので、64スマブラ的には正の入力である、ということ。
X値がマイナスの時だけ左扱いされる、と言った方が内部的な処理に近い表現かもしれない。
重ねて言うが、数学的には0は正の数でも負の数でもない。
リンクの爆弾の爆風、真上か真下に投げた爆弾、ボム兵の爆風、
サムスのボム。
これらをガードに当てると、相手は必ず右方向にノックバックする。
本来飛び道具はヒットガード時には自身のX移動方向に吹っ飛ばすようになっているが、
先ほどの話と同様に、
X速度0の飛び道具は→方向に速度0で移動していると考えると実に分かりやすい。
ちなみに、
サムスのボムをセクターZの坂道で転がしてX速度を与えると、ちゃんとボムのX移動方向に吹っ飛ぶようになる。
このとき、
X速度のあるボム本体に当たったりガードしたりするとボムの移動方向に吹っ飛ぶが、
ボムの爆風は速度0の飛び道具なため、ボム本体とは異なり、
爆風の当たる位置によっては←にも→にも吹っ飛ぶし、
ガード時は必ず→にノックバックする。
X速度0の飛び道具がヒットした際には、
まるで通常技で普通に攻撃したときのように、飛び道具とキャラの位置関係で吹っ飛ぶベクトルが決まる。
(要するに普通に平地でサムスのボムを出すと見た目通りの吹っ飛び方をする。)
なぜ、どういう計算で飛び道具ヒット時のベクトルが決まっているのかということはよく分からないが、
内部的にはどうなのかということに興味がなければ、
ガード時のノックバック方向が必ず→になる理由は、X速度0の飛び道具だからという結論で十分だ。
この他にもあるかもしれないが、とにかく、
不可解に右が発生したときは、
0が負の数ではないから、という理由かもしれない、ということ。
ピカチュウ、リンク、サムス使いは覚えておこう。
当記事を書く際には再現できなかったが、
ファイアフォックスも突然振り向くことがあったような記憶があり、
これも多分入力値0の挙動が影響しているような気がする。