検証32

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証20ページ目です。「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●ANSFX GLOBAL LIMITED (ANSFXグローバルリミテッド http://ansforex.com/jp/)

●SKY MARKETS (スカイマーケッツ https://www.sky-markets.com/en/)

●TOP RESPECT (トップリスペクト https://www.top-respect.com/en/)

●HXFXglobal (HXFXグローバル https://www.hxfxglobal.com/en/)

●TIX INVESTMENT MANAGEMENT LIMITED (TIXインベストメントマネージメントリミテッド http://t-forx.com/jp/)

●SNOWBALL Forex LTD (スノーボールフォレックスリミテッド https://www.snowball-forex.com/en/)

●JIAXING INTERNATIONAL LTD (JIAXINGインターナショナルリミテッド https://jiaxinguk.com/en/)


まず以下の4つのサイトをまとめて検証します。

●ANSFX GLOBAL LIMITED (ANSFXグローバルリミテッド http://ansforex.com/jp/)

●SKY MARKETS (スカイマーケッツ https://www.sky-markets.com/en/)

●TOP RESPECT (トップリスペクト https://www.top-respect.com/en/)

●HXFXglobal (HXFXグローバル https://www.hxfxglobal.com/en/)

これら4つのサイトは互いに似た部分が認められ、特に最初の3つのサイトは互いに非常に似ています。明らかに同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われるのでまとめて検証します。但し最初の2つ、ANSFXグローバルリミテッドとスカイマーケッツのサイトは検証を書き始めた直後に閉鎖されたようで残念ながら充分な検証が出来なくなりました。ともかくまずこれらのサイトが見つかってきた経緯から説明します。

まず最初のANSFXグローバルリミテッド「検証13」以降で検証している中国系の詐欺サイトでしばしば出てくるイギリスの法人登録を調べていて存在に気が付いたサイトです。具体的には以下の3つのサイト

「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド

「検証18」Btcethインベストメントリミテッド

「検証24」ミリオンhui FXリミテッド

ではいずれも相当すると思われるイギリスの法人登録が見つかりますがその法人登録上の経営者がいずれの場合もARANAS, Marie Mutiaという1994年7月生まれでフィリピン国籍の人物が唯一の経営者となっていました。そこでさらに同じARANAS, Marie Mutiaという人物が経営者となっている法人登録を検索することで見つかってきたのが以下にキャプを示すANSFXグローバルリミテッドという法人の法人登録です。

まず法人登録の日付は2021年3月31日となっており、これまで検証してきた中国系の詐欺サイト (法人) と同様にかなり新しい、この検証を書いている2021年6月時点で3ヵ月ほどしか経過していない法人登録になっています。

そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom, N14 5BP

この住所はこれまで検証した中国系と思われる幾つかの詐欺サイトの住所としてこれまでにも登場している住所です。具体的には以下のサイトの法人登録上の住所が全く同じ住所になっています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド → 法人登録

HungDingファイナンシャル → 法人登録

「検証24」 Glluck → 法人登録

「検証27」 リッチネスエンパイアリミテッド → 法人登録

Onokaキャピタルリミテッド法人登録

Starekカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証30」 アクトゴールドリミテッド法人登録

「検証32」 ANSFXグローバルリミテッド法人登録

トップリスペクト法人登録

「検証35」 MITマーケットリミテッド法人登録

ZEUSファイナンスリミテッド法人登録

「検証37」 Freyr グループリミテッド法人登録

FTSEファイナンシャルリミテッド法人登録

「検証41」 ファンシーグループリミテッド法人登録

「検証43」 GYDインターナショナルホールディングスリミテッド法人登録

「検証50」 Murong インベストメントリミテッド法人登録

「検証51」 Ateckリミテッド法人登録

コールミルグローバルリミテッド法人登録

「検証65」 Breitlingプライム → 法人登録

さらに以下で検証しているトップリスペクト社の法人登録上の住所も同じ住所です。これ以外にもイギリスの法人登録を探すと数百件の法人登録で同じ住所が所在地とされているようです。さらにこの住所をGoogle ストリートビューで見ると以下のキャプに示した通り、Chase Business Centre (チェースビジネスセンター) が確かにこの住所に存在はしているのですがビジネスセンターという名称と数百もの法人が拠点としているという状況から高層ビルでもあるのかという個人的な予測とは大幅に異なる場所のようでとてもではありませんが数百もの法人が事業拠点を置いているとは思えません。これはおそらく私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者でしょう。

そしてこの法人登録の経営者情報のページに問題のARANAS, Marie Mutiaという1994年7月生まれでフィリピン国籍の人物が唯一の経営者として出てきます

経営者名で共通する3つの法人、同じ住所を拠点としている4つの法人は1つも重複していませんが住所や経営者を使いまわして多数の法人登録を取得している状況が疑われます。ともかくこの法人登録に対応する詐欺サイトが存在している可能性が考えられたので検索して見つかってきたのが表題のANSFXグローバルリミテッドのサイトということになります。

表題2番目のスカイマーケッツは日本の金融庁に相当すると思われる香港のSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (證券及期貨事務監察委員會) のサイト (https://www.sfc.hk/en/) で開示されているAlert List (警告リスト) の中で以下のキャプに示すスカイマーケッツへの警告を見つけたことで知ったサイトです。

この警告によれば金融ライセンスを取得していない無登録の違法業者ということで警告対象になっているようです。香港の住所、ロンドンの2つの住所、合計以下の3つの住所が所在地として示されていますが

>i) Suites 3510-3515, 35/F, Two International Finance Centre, 8 Finance Street, Central, Hong Kong

>ii) 8 Frederick’s Place, Old Jewry, London, EC2R 8JQ, U.K.

>iii) 8 Cornhil, London, EC 4V 8ND, UK

公表されている住所にスカイマーケッツは実在しないと書かれています。香港の金融局からの警告ですから実在しないというのは香港の住所 (Suites 3510-3515, 35/F, Two International Finance Centre, 8 Finance Street, Central, Hong Kong) に関しての記述かと思われます。ちなみにこの香港の住所はANSFXグローバルリミテッドのサイトでも所在地とされている住所ですが香港のSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (證券及期貨事務監察委員會) のAlert List (警告リスト) にANSFXグローバルリミテッドは挙がっていません。

さらにスカイマーケッツについてはYahoo知恵袋に以下の質問が出てきました。

2021年6月22日投稿

>Company name: Fi Corporation

>Company address: 3-1-17-108, Sakae-machi, Takarazuka, Hyogo 665-0845,Japan

>Bank name: Sumitomo Mitsui Banking Cororation Takarazuka Branch

>Bank address: 2-1-2 Sakae-machi, Takarazuka,Hyogo,665-0845,Japan


この投稿では勧誘された経緯が分かりませんがスカイマーケッツのサイトに誘導され、Jenny_maという外国人女性の言う通りに運用して運用資金を入金することを繰り返してしまったようです。入金方法は日本国内の銀行の外国人名義の口座、あるいは兵庫県宝塚市の企業名義の三井住友銀行の口座への入金を指示されたようです。こうした日本国内のしかも個人名義の銀行口座への入金を指示されるというのは「検証13」の冒頭で説明した詐欺の手口に合致するものがあります。ちなみに口座の名義人となっていた兵庫県宝塚市のFi Corporation (株式会社エフアイコーポレーション) という企業について調べてみると一応公式と思われるサイト (http://ficorp.co.jp/) が見つかってきました。以下は会社概要のページのキャプです。

>会社概要

>商号 株式会社エフアイコーポレーション

>代表者 代表取締役 福田典人

>所在地 〒665-0845 兵庫県宝塚市栄町3-1-17 グリーンエクセル宝塚 108号

>取引銀行 三井住友銀行 京都銀行 尼崎信用金庫

なぜか電話番号の記載がありません。また香港に子会社かと思われるfi technology Limited.を設立とあるのですがそちらの連絡先もありません。取引銀行が3つ挙げられていますがその中に問題の三井住友銀行が出ています。この講座が何らかの形で流出して詐欺に使われている可能市絵が疑われます。さらに法人登録を探してみたのですが法人名と住所が一致する法人登録が見つかりません。法人名だけで探してみると同じ兵庫県宝塚市でも明らかに別の住所に株式会社エフアイコーポレーションの法人登録が見つかります。

>法人番号 9140001082957

>商号又は名称 株式会社エフアイコーポレーション

>本店又は主たる事務所の所在地 兵庫県宝塚市すみれガ丘2丁目3番1-502号

公式サイトとこの法人登録が同じ法人のものなのかどうかさえ確実ではありませんが、同じ法人のものならば住所が一致しない理由が分かりません。この法人名義の銀行口座が悪用されている可能性が疑われます。そして非常に奇怪なのですがこの株式会社エフアイコーポレーションのサイト(http://ficorp.co.jp/) がANSFXグローバルリミテッドやスカイマーケッツのサイトと同様にこの検証を準備していた2021年6月下旬に突然閉鎖されたようです。どういう経緯で銀行口座が詐欺に使われることになったのか分かりませんがこの株式会社エフアイコーポレーション自体にも正体不明な部分があるように思います。

最後に表題3番目のトップリスペクトと表題4番目のHXFXグローバルのサイトですがこれらは画像検索で見つかってきたサイトです。特にトップリスペクトのサイトはANSFXグローバルリミテッドやスカイマーケッツのサイトと極めてよく似ています。既に本項の冒頭で書いたようにこの検証を準備していた2021年6月下旬にANSFXグローバルリミテッドとスカイマーケッツのサイトは何の告知もなく閉鎖されたので表特にANSFXグローバルリミテッドやスカイマーケッツのサイトと極めてよく似ているトップリスペクトのサイトを標準にして以下の検証を書くことになります。

かなり前置きが長くなりましたがとにかくまずは検証対象とする4つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示していきます。


ANSFXグローバルリミテッド

表示言語はプルダウンメニューに見える中国語、香港語、英語、日本語、韓国語、タイ語、ベトナム語、ロシア語、インドネシア語の9つからの選択になっています。背景はキャプでは分かりませんが静止画像ではなく動画になっています。


スカイマーケッツ

スカイマーケッツの表示言語は中国語、香港語、英語の3つからの選択で日本語表示には対応していません。しかし上で引用したようにYahoo知恵袋にこのスカイマーケッツのサイトに誘導されて入金してしまったという証言が出ています。背景はANSFXグローバルリミテッドのサイトで使われていたのと同じ動画になっています。


トップリスペクト

このサイトも背景の動画は同じです。表示言語は言語を切り替える項目がメニューバーになく、英語表示のみです。しかしURLアドレスが

>https://www.top-respect.com/en/

となっていて最後の「en」は表示言語が英語であることを示していると考えられたので試しに「en」の部分を「jp」とか「cn」に書き換えてみたりもしました。

https://www.top-respect.com/jp/

https://www.top-respect.com/cn/

しかしいずれも右に示したエラーメッセージが出てくるだけです。どうやら指定されたURLのページは存在しないといったことが中国語で書かれているようです。英語サイトしか存在していなくても運営者は中国語圏の人物、グループで間違いないでしょう。

HXFXグローバル

このHXFXグローバルのサイトはこのサイトの冒頭部を見ただけでは他の3つのサイトと全く似ていません。表示言語の選択肢は英語、マレー語、ベトナム語、香港語の4つになっています。

ここからはANSFXグローバルリミテッドとスカイマーケッツのサイトがキャプを取得する前に閉鎖されてしまったのでトップリスペクトのサイトを比較の基準にしますがこれらのサイトをこの冒頭部以外の部分でも比較してみます。以下はトップリスペクトのサイトのAbout > honorary award の項目のキャプ画像です。「honorary award」を日本語訳すれば受賞歴といった意味になるかと思われます。

赤い枠で囲った部分にはTOP RESPECT (トップリスペクト)というサイト名 (社名) が書いてあってトップリスペクト社が何らかの賞を受賞したということが書いてあることは分かります。

3つの画像と説明文に分かれていますが最初の項目にはトップリスペクト社が香港で「2018 Financial Growth Enterprise of the year」日本語訳すれば「2018年に金融業界で最も成長した企業」という賞を受賞したといったことが書いてあります。2番目、3番目の項目にはそれぞれ「2018 "Hong Kong Most Valuable Enterprise Award" (香港で最も価値ある企業賞)」を受賞した、「talent enterprise (才能ある企業、将来有望な企業)」と認定されたといったことが書いてあります。しかし違和感があるのはこれら3つの説明文はいずれも明らかに不完全な文章であることです。例えば最初の項目の文章は以下のようになっています。

>September 2018 , TOP RESPECT won the 2018 Financial Growth Enterprise of the Year in the United States, which recognizes outstanding contributions to the promotion of the financial industry and social development and new business solutions to the financial foreign exchange market. Outstanding company of the program....

2つ目の文章は

>Outstanding company of the program

だけでブチ切れていて文章として明らかに完成していません。どこかに文章の続きがあるのではないかと考えて項目をクリックしたり、メニューバーでそれらしき項目を探してみましたがこの文章の続きはトップリスペクトのサイトに存在していないようです。

さらに異様なのですがこの部分と全く同じとしか思えない画像や記述が本項で検証している他の3つのサイトに存在しています。以下はHXFXグローバルのサイトからのキャプですが、上に示したトップリスペクトのサイトからのキャプと比較して3つの画像の縦横比が変わっていること、文章の中の赤枠で囲った部分にあるサイト名、社名が「TOP RESPECT」から「HKFX GLOBAL」に入れ替わっていること、緑色の枠で囲った部分にある文章の続きへのリンクがあることなど幾つかの違いはありますが明らかに同じ画像や文章が使い回されています。

文章も画像も使いまわしとなれば本当にトップリスペクトやHXFXグローバルがこれらの表彰を受けたのかどうか極めて怪しいとしか思えません。

またHXFXグローバルのサイトにのみ文章の続きが別のページに用意されていることが分かったことによってトップリスペクトのサイトでは文章の続きをリンクと共に省略してしまった為に不完全な文章で終わっていることが確実になりました。そして最も気になるのは3項目の内、最後の5人の男性が表彰されている (?) 記念写真的な画像が付いている項目です。この項目の「View detail」をクリックして出てくるページを見るとこの5人の男性の画像の拡大版が出てきます。

どうやらHong Kong Employees Retraining Board (ERB) という組織から「ERB Talent Enterprise Recognition Scheme」を受賞 (?)したと式典の記念写真ということが説明文には書いてあるのですが、画像の中に見えるバックボードには「ERB Manpower Developer Award Scheme」と書いてあるように見えます。ERBの組織名も直訳すれば従業員再訓練委員会とでも訳すべきものでしょうし、ERBは従業員の労働環境に関する組織でしょう。投資とか金融の分野での評価をしている組織とは思えません。

ともかく検索してこのERBという組織のサイト (https://www.erb.org/home/erb/en/) を探してきました。右に示したロゴは上の記念写真のバックボードに見えるロゴと一致しています。さらにこのERBのサイトでAwardに関する記述を探すと記念写真のバックボードに書いてあった「ERB Manpower Developer Award Scheme」専用サイト (https://www.erb.org/md/en/Main/) が見つかってきました。

そしてこのサイトにはList of Manpower Developersというページがあります。これが授賞式で表彰された企業のリストではないかと思われるのですがこのリストにはトップリスペクトもHXFXグローバルも見当たりません。ついでに閉鎖されたANSFXグローバルリミテッドもスカイマーケッツも該当なしです。

そしてそのスカイマーケッツについても以下にキャプを示しましたが同じ画像が使われた受賞歴のページが存在していたことが確認されています。画像については明らかにトップリスペクトHXFXグローバルの受賞歴のページにあるものと同じ画像でしょう。

Hong Kong Employees Retraining Board (ERB) の式典に出席している5人の男性は何者なのでしょうか?無理矢理に辻褄を合わせようとするならこの5人の男性はトップリスペクトHXFXグローバルに加えてスカイマーケッツの共通する経営陣の面々であり3社が同時に受賞したとでも解釈するしかありませんが、これはやはりデタラメの記述が3つのサイトで使いまわしされているとしか思えません。そしてサイト冒頭は全く似ていなかったHXFXグローバルも表題の他の3つのサイトと同じグループによって半ばは同じテンプレートから作られたサイトとしか思えません。

次に連絡先情報や金融ライセンスに関してですが信頼出来るかどうかは別にしてトップリスペクトのAbout Usのページには一応の記述があります。

連絡先情報としては上のキャプの一番下にイギリスの住所が2つと同じくイギリスの電話番号が1つ記されています。

>Address 1: 4 Frederick's Place, Old Jewry, London EC2R 7JQ.

>Address 2: 1 Cornhill, London, EC3V 5ND, UK

>Phone: +44(0) 2047969911

そして上のキャプの始まりの部分にイギリスの金融ライセンスを管理するFinancial Conduct Authority (FCA) からライセンス番号:163299でライセンスを取得していると書かれています。そこでこれらの情報を確認しようとしたところ、逆にFCAからトップリスペクトに2021年4月26日付で警告が出ていることが判明しました。以下に警告の抜粋のキャプを示しますがトップリスペクトはFraudsters (詐欺師) がFCAのライセンスを取得したと偽っているサイトであると断じています。

上のキャプで赤枠で囲った部分に記されている警告対象に関する情報はURLアドレスなどまさにここで検証しているトップリスペクトの情報に完全に一致しています。そしてトップリスペクトは登録番号163299 でFCAからライセンスを得ていると主張しているがこの登録番号はLondon and Oxford Capital Markets Limited (https://www.londonandoxford.com/#/) という全く別の金融機関に与えられた登録番号であると記されています。London and Oxford Capital Markets Limitedがこの登録番号で金融ライセンスを得ていることも以下のキャプに示したFCAのページで確認しました。赤枠で強調した登録番号 (Reference number) が163299とトップリスペクトのサイトで主張されていたFCAの登録番号と一致していることに注目してください。

トップリスペクト社がイギリスの金融ライセンスを取得しているという記述は全くの嘘と考えざるを得ません。

ちなみにイギリスに金融機関登録があると主張しているということからイギリスの法人登録を探してみると以下に示すトップリスペクト社のものと思われる法人登録が見つかってきました。

この法人登録上の住所

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom, N14 5BP

は上で検証したANSFXグローバルリミテッドの法人登録上の住所と全く同じです。同時にANSFXグローバルリミテッドの項目で説明しましたが他にも一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で検証対象とした幾つかのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録で同じ住所が登場していて架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこのトップリスペクト社のものと思われる法人登録で経営者情報のページを見ると以下に示す中国国籍、中国在住のZHANG, Shijianという人物が唯一の経営者として登録されています。

このZHANG, Shijianという人物は「検証16」で検証したHuangding International (Huangdingインターナショナル http://www.huangdingfx.com/En.html)の法人登録で経営者として登録されていた人物と同一人物でもあります。Huangdingインターナショナルの検証でも書きましたがこの人物の連絡先住所

>Zhangxiaoying Team, Lianmeng Village, Liangyuan Town, Feidong County, Anhui, China, 231600

は漢字表記にすると中国の安徽省合肥市肥東県梁园镇いう場所の住所のようです。この住所が信頼出来るかどうかは疑問ですがトップリスペクト社についても中国との結び付きがあることは間違いありませんし、「検証16」で検証したHuangdingインターナショナルや関連する複数のサイトが組織的にトップリスペクトと結びついている可能性も濃厚と考えます。

次はHXFXグローバルの金融ライセンスおよび連絡先情報を検討します。金融ライセンスについては以下のキャプに示すようにVanuatu Financial Services Commission (VFSC) で取得していると記されていて証明書のようなものの画像がアップされています。

この登録を確認する為にVFSCのサイト (https://www.vfsc.vu/) からHXFXグローバルの登録を探すと以下の登録が見つかりました。社名は「HXFXグローバル」ではなく、「HXFXグローバルインベストメントリミテッド」と長くなっているのが気になりますが、上の証明書 (?)に書かれている情報とは一致しているようです。

しかしバヌアツが租税回避地として知られていることを考えるとバヌアツに登録があるからと言ってこれだけで信頼出来る材料とは到底思えません。この登録についても住所などの連絡先情報は示されておらず、上のキャプの「Registered Agent」の項目をクリックすると以下のような情報が出てきます。

>Registered Agent

>Entity Name INTERNATIONAL FINANCE TRUST COMPANY LIMITED

>Entity Number 2722

>Registered Office Address First Floor, Icount Building, Kumul Highway, Port Vila, Vanuatu

>Postal Address P. O. Box 211, Port Vila, Vanuatu

>Email Address info@icount.biz

>Contact Number (678) [No Area Code]-22159

これはペーパーカンパニーを提供するオフショア会社の類と思われたので確認しようとして「INTERNATIONAL FINANCE TRUST COMPANY LIMITED」という社名で検索してみたのですが該当するオフショア会社のサイトは見つかってきません。しかしメールアドレス (info@icount.biz) から検索してみると以下にキャプを示したi count (https://icount.biz/) というオフショア会社のサイトが見つかってきました。業務内容に「Company Formation」といった項目があるので間違いなくペーパーカンパニーの設立や法人登録を提供するオフショア会社でしょう。メールアドレスは上に示したエージェントのメールアドレス (info@icount.biz) と一致しています。

バヌアツの法人はやはりペーパーカンパニーに過ぎず、事業実体がバヌアツに存在するとは思えません。実はHXFXグローバルのサイトの脚注には以下のキャプに示しましたが断片的な連絡先情報があります。

何が書いてあるのか非常に分かりにくいのですがメールアドレスと電話番号らしきものが幾つか書いてあります。

>Email: cs@hxfxglobal.com

>VN:+84-2844582358(Fees required)

>MA:+60-1800819625(Fees required)

電話番号はベトナムとマレーシアの電話番号ということになっており、確かにベトナムの国番号である[+84]、マレーシアの国番号である[+60] から始まっていますが対応するマレーシアやベトナムの拠点の住所などは記載がありません。明らかに開示情報が足りません。


言うまでもありませんが本項で検証した4つのサイトは到底信用出来るサイトとは思えません。特に最初の2つのサイト、ANSFXグローバルリミテッドとスカイマーケッツのサイトが何の告知もなく閉鎖されたことはこれらのサイトが非常に危険な詐欺サイトであることを証明していると考えます。実はキャプを取得する前に閉鎖されてしまったので検証対象としませんでしたがANSFXグローバルリミテッドスカイマーケッツと酷似したサイトとしてRifa Technology Company Limited (Rifaテクノロジーカンパニーリミテッド https://rifa-markets.com/en/) というサイトが存在していたことが確認されています。このRifaテクノロジーカンパニーリミテッドのサイトはスカイマーケッツの香港の住所 (Suites 3510-3515, 35/F, Two International Finance Centre, 8 Finance Street, Central, Hong Kong) で検索して出てきたサイトで以下はその検索結果のキャプです。スカイマーケッツと同じ香港の住所を使っていたことが確認できます。

そしてこのサイトについてもスカイマーケッツのサイトと同様に香港のSECURITIES AND FUTURES COMMISSION (證券及期貨事務監察委員會) のサイト (https://www.sfc.hk/en/) にあるAlert List (警告リスト) に無登録の違法業者として警告が出ています (以下のキャプ参照)。

またRifaテクノロジーカンパニーリミテッドについてはこれもスカイマーケッツと同様に対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかります。しかもその法人登録経営者情報を見るとSUZUKI KATSUNOBUという日本国籍、中国在住で1974年6月生まれの人物が経営者になっています。

これは「検証29」で検証したLoowire グローバルリミテッド の法人登録上の経営者となっていた人物と名前や1974年6月生まれという情報が一致しており同一人物と思われます。但しLoowire グローバルリミテッド の法人登録情報ではシンガポール在住になっています。さらに姉妹サイト「仮想通貨 (暗号通貨) を辛口評価」「検証94」で検証したやはり中国系の詐欺サイトと思われるBCHBTG (https://www.bchbtg.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録登録にある経営者情報でもSUZUKI KATSUNOBUという日本国籍で1974年6月生まれの人物が経営者になっています。かなり大掛かりな組織が多数の詐欺サイトを立ち上げているとしか思えません。

こうした中国との繋がり、他の中国系と思われる詐欺サイトとの繋がりは閉鎖されてしまった為に詳しく検証出来なかったANSFXグローバルリミテッドやスカイマーケッツのサイトについても見つかります。まず以下ANSFXグローバルリミテッドおよびスカイマーケッツの順でサイトのWho Is 情報を示します。

いずれの場合にも黄色の枠で囲った部分にサイトの登録・開設日が記されていますが以下のようになっています。

ANSFXグローバルリミテッド: 2021年3月28日

スカイマーケッツ: 2020年12月31日

いずれも新しいサイトなのに2021年6月下旬には閉鎖されていますからANSFXグローバルリミテッドでは開設から閉鎖まで3ヵ月未満、スカイマーケッツでも半年未満ということになります。非常に短い期間でサイトが閉鎖されていることが分かります。そして赤枠で囲った部分に断片的な所在地が記されていますがいずれの場合もAnhui, CNとあります。これは中国の安徽省を意味します。やはりこれらも中国系のサイトで間違いないと考えます。さらにWho Is 情報を調べていて気が付きましたがこれらのサイトではそれぞれ同じIPアドレス上にそれぞれ「検証30」で検証したサイトが共存していることが分かりました。

まず以下のキャプに示したのはANSFXグローバルリミテッドのサイトの調査結果ですが同じIPアドレス (156.255.3.110) 上に「hapfover.com」というサイトが存在していることが分かります。これはすなわち「検証30」で検証したHapFover Limited (HapFoverリミテッド https://hapfover.com/en/) のサイトです。

同様に以下はスカイマーケッツのサイトの調査結果ですが「ytqmt.com」というサイトとIPアドレス (156.255.2.218) を共有していることが分かります。これも「検証30」で検証したAsia Pacific Futures Investment Limited (アジアパシフィックフューチャーズインベストメントリミテッド https://www.ytqmt.com/jp/) のサイトです。

無関係のサイトが偶然同じIPアドレスを共有するということは非常に考えにくいですから本項で検証していて互いによく似ている4つのサイトと「検証30」で検証したやはり互いによく似ている一連のサイトは同じグループによるサイトである可能性が極めて高いです。

結論をまとめるまでもないかもしれませんが、総合的に判断してこれらのサイトは全く信用出来ません。特にANSFXグローバルリミテッド、スカイマーケッツ、そしてRifaテクノロジーカンパニーリミテッドが続々閉鎖されていることを考慮すれば、現時点で残っている2つのサイト、トップリスペクトとHXFXグローバルについても同様に突然閉鎖される可能性が充分にあると思われます。これらのサイトでの取引は絶対に推奨できません。


●TIX INVESTMENT MANAGEMENT LIMITED (TIXインベストメントマネージメントリミテッド http://t-forx.com/jp/)

●SNOWBALL Forex LTD (スノーボールフォレックスリミテッド https://www.snowball-forex.com/en/)

●JIAXING INTERNATIONAL LTD (JIAXINGインターナショナルリミテッド https://jiaxinguk.com/en/)

見つかってきた経緯はバラバラなのですがこれら3つのサイトも明らかに上で検証したANSFXグローバルリミテッドなどのサイトと同じテンプレート由来で互いに非常によく似ているのでここでまとめて検証します。

まず最初のTIXインベストメントマネージメントリミテッドのサイトは「検証37」で検証したGotlon Investment ltd (Gotlonインベストメントリミテッド https://gotlonfx.com/jp/) と同じIPアドレス (8.210.35.143.) 上にあるサイトとして見つかってきたサイトです。2番目のスノーボールフォレックスリミテッドも似たような経緯で見つかってきたサイトでこちらは「検証20」で検証したFOYAインベストメントリミテッドおよびPakharリミテッドとIPアドレス (47.242.140.146.) を共有しています。一方、3番目のJIAXINGインターナショナルリミテッドは上で検証したスカイマーケッツの場合と同じで香港の金融ライセンスを管理しているSecurities and Futures Commission (SFC https://www.sfc.hk/en/) から金融ライセンスを得ていない違法業者であるとして2021年11月19日付で以下に示す警告が出ていたサイトです。

この警告を見ると住所が2つ記されていますが、香港の住所は不完全であるという注釈が付いています。

とにかくまずこれら3つのサイトの冒頭部のキャプ画像を表題と同じ順で示します。

TIXインベストメントマネージメントリミテッド (表示言語:中国語、英語、日本語)

スノーボールフォレックスリミテッド (中国語、英語、日本語)

JIAXINGインターナショナルリミテッド (中国語、英語)

この冒頭部は明らかに上で検証したANSFXグローバルリミテッド、スカイマーケッツ、トップリスペクトの3つのサイトの冒頭部と酷似しています。以下はANSFXグローバルリミテッドのサイト冒頭部のキャプの再掲です。

ANSFXグローバルリミテッドのサイト冒頭部が本項で検証している3つのサイトの冒頭部に酷似しているのは明らかです。ANSFXグローバルリミテッドのサイトも本項で検証している3つのサイトも同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと思われます。

以前に検証したANSFXグローバルリミテッドなど3つのサイトはこの検証を書いている2022年1月初頭の時点で既に閉鎖されているので直接の比較は出来ないのですが、本項で検証している3つのサイトが上で検証したANSFXグローバルリミテッドなど3つのサイトと似ているのはこの冒頭部だけのようです。

例えば以下には3つのサイトの特長を説明している部分のキャプ画像を表題と同じ順 (TIXインベストメントマネージメント → スノーボールフォレックス → JIAXINGインターナショナルリミテッド) で並べてありますが互いに非常によく似ています。しかしこのサイトの特長をまとめた部分に相当するような部分はANSFXグローバルリミテッドなどのサイトには存在しなかったはずです。

ちなみにこのサイトの特長をまとめた部分で最も大きな違いはJIAXINGインターナショナルリミテッドで説明している特長の項目数がTIXインベストメントマネージメントスノーボールフォレックスの場合より1つ多いことぐらいです。

さらに本項で検証している3つのサイトのアプリのダウンロードボタンが用意されている部分についても同様に表題と同じ順 (TIXインベストメントマネージメント → スノーボールフォレックス → JIAXINGインターナショナルリミテッド) で以下にキャプを並べてあります。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。よく見るとノートパソコンとスマホの画像の部分の内、スマホに映っている画面は3つのサイトで違いがあるようです。またやはりこの部分に相当する部分は上で検証して既に閉鎖されたANSFXグローバルリミテッドなどのサイトには存在しなかったはずです。

次に本項の検証対象である3つのサイトについて連絡先情報を探しましたがやはり開示されている情報はかなり限られています。まず各サイトの脚注部分に簡単な連絡先情報の記されている部分があります。まず以下はTIXインベストメントマネージメントの場合ですが何も記述がありません。メールアドレスを示すと思われるアイコンがあるのが確認出来ますが空欄になっています。

次はスノーボールフォレックスの場合ですが、まず日本語表示を選択した場合には左下のキャプに示したように連絡先情報が記されていると思われる部分が空欄になっています。しかし英語表示を選択すると右下のキャプに示したようにメールアドレスと社名が表示されます。なぜこうなっているのか全く理解不能です。またこのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。

最後はJIAXINGインターナショナルリミテッドの脚注部分のキャプです。このサイトは日本語表示に対応していないサイトなので英語表示の場合ですがメールアドレスと社名だけしるされています。

さらに各サイトには「連絡します (Contact Us)」というページがあります。しかしTIXインベストメントマネージメントとスノーボールフォレックスの場合には「連絡します (Contact Us)」ページに何も記述がありません。JIAXINGインターナショナルリミテッドの場合のみ以下のキャプに示したようにメールアドレスと香港の住所が記されています。

3つのサイトに記されている連絡先情報を以下にまとめます。

TIXインベストメントマネージメントリミテッド

住所: 記載なし

メールアドレス: 記載なし

スノーボールフォレックスリミテッド

住所: 記載なし

メールアドレス snowballfutures@gmail.com

JIAXINGインターナショナルリミテッド

住所 (ロンドン本社): London-Central London SW8 2LF

住所 (香港支店) 16, Harcourt Road Far East Finance Centre Central And Western, Hong Kong Island.

メールアドレス: support@jiaxinguk.com


電話番号はいずれのサイトでも記載がありません。TIXインベストメントマネージメントリミテッドの場合は連絡先情報が一切ありませんし、スノーボールフォレックスリミテッドの場合はメールアドレスしか記載がなく、しかもその唯一の連絡先情報であるメールアドレスは無料登録できるフリーメールのアドレスです。最後のJIAXINGインターナショナルリミテッドの場合はロンドン、香港の2ヵ所の住所とメールアドレスが1つ記載されていますが、ロンドンの住所はどう見ても不完全ですし、香港の住所も最初に引用した香港のSecurities and Futures Commission (SFC https://www.sfc.hk/en/) から出た2021年11月19日付警告によれば不完全な住所となっています。香港の住所にあるFar East Finance Centreというのは遠東金融中心という48階建ての高層ビルらしく、階数とか部屋番号が記されていない住所は不完全な住所ということになるようです。つまり連絡先情報がまともに記されているサイトは1つもありません。

次にJIAXINGインターナショナルリミテッドがイギリス・ロンドンに本拠があると主張していること、さらに上で検証した同じグループによると思われるANSFXグローバルリミテッドやトップリスペクトに対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかっていることから本項で検証している3つのサイトについてもイギリスに対応する法人登録がないか検索してみました。するとTIXインベストメントマネージメントリミテッドとJIAXINGインターナショナルリミテッドについては対応すると思われる法人登録が見つかってきました。まずTIXインベストメントマネージメントリミテッドのものと思われる法人登録から以下にキャプを示します。

法人登録の日付は2020年3月3日になっています。そして法人登録上の住所は以下のようになっています。

>Flat32 Adventures Court, 12 Newport Avenue, London, United Kingdom, E14 2DN

この住所を調べてみるとこの住所に何が実在するのかは不明ですが少なくとも数百単位の法人がこの住所を法人登録上の住所としているようです。またこの住所は「検証15」で検証したETHBTC インベストメントリミテッドに対応すると思われる法人登録短期間だけ法人登録が置かれていた住所と一致します。オフショア会社などを利用した架空住所の可能性を疑わざるを得ません。

そしてこのTIXインベストメントマネージメントリミテッドのものと思われる法人登録「Filling History」のページを見ると2020年9月24日付で住所が変更されていることが分かります。

住所変更前、法人登録時の住所は以下のようになっています。

>Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road London E16 1AH United Kingdom

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で最も頻繁に登場している住所です。具体的には以下のサイトの検証でこの住所が登場しています。

「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット

「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド

「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド

「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド

「検証18」UKフュージョン・インターナショナルBtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド

「検証19」ア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ

「検証20」KSGリミテッドとDingsheng

「検証21」Odinサービスグループ

「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン

「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッドリードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド

「検証24」ミリオンhui FXリミテッド

「検証27」アルトマンファイナンインベストメント

「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド

「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド 

「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド

「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド

「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド

「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッドTUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド

「検証40」FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)

「検証44」エクセレントリベニューリミテッド

さらに以下で示しているJIAXINGインターナショナルリミテッドのものと思われる法人登録もこの住所で法人登録されています。

これだけのFX業者が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんからこの住所もまず間違いなくオフショア会社などを利用した架空住所でしょう。

そしてこのTIXインベストメントマネージメントリミテッドのものと思われる法人登録で経営者情報のページを見ると以下に示した中国国籍、中国在住のLUO, Xuexiという人物が唯一の経営者になっています。

やはりTIXインベストメントマネージメントリミテッドについても運営の事実上の本拠は中国である疑いは濃厚と考えざるを得ません。

次にJIAXINGインターナショナルリミテッドのものと思われる法人登録を以下に示します。

この法人は2020年5月13日に法人登録されていますが、法人名は法人登録時から2021年5月12日まで

>JIAXING QIANHE IMPORT AND EXPORT CO., LTD

となっていたようです。法人名から判断しておそらく法人登録時は貿易関係の会社だったように思われますが、2021年5月におそらく買収されたと思われ、経営者の交代と社名変更がほぼ同時期に行われています。業種も現在は金融関係になっています。従ってこの法人の実質的な登録日は2021年5月でしょう。

そしてこの法人の設立時からの住所は以下のようになっています。

>Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road London E16 1AH United Kingdom

これは上に示したTIXインベストメントマネージメントリミテッドのものと思われる法人登録でもかつての登録住所として登場していましたが「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で頻繁に出てきている住所です。この住所にJIAXINGインターナショナルリミテッドが実在するとは到底思えません。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見るとやはり中国国籍、中国在住のLEI, Youliangという人物が経営者になっています。

ちなみに2021年5月に法人名の変更と経営者の交代が行われる以前の経営者も中国国籍、中国在住のREN, Zhongyunという人物になっています。やはりこのJIAXINGインターナショナルリミテッドについても実質的な運営の本拠は中国にある可能性が高いように思われます。

さらに本項で検証する3つのサイトについて例によってサイトのWho Is 情報を調べてみました。以下に3つのサイトのWho Is 情報のキャプを表題と同じ順  (TIXインベストメントマネージメント → スノーボールフォレックス → JIAXINGインターナショナルリミテッド) で示します。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日と赤枠内にある運営元の所在地は以下のようになっています。いずれもかなり新しいサイトであり、運営元は中国ですが3つのサイトは同じグループによるサイトとしか思われないのに所在地が中国・安徽省の場合と香港の場合に分かれています。

サイト名 サイトの登録・開設日 運営元所在地

 TIXインベストメントマネージメント 2021年9月4日 中国・安徽省

スノーボールフォレックス 2021年8月19 香港

JIAXINGインターナショナルリミテッド 2021年5月5日 香港

こうなるといずれの所在地情報も信用出来るか疑問ということになりますがやはりWho Is 情報からも中国系の詐欺グループによるサイトの疑いが示唆されるように思います。

さらにこれらのWho Is 情報で一番気になるのは最初のTIXインベストメントマネージメントのWho Is 情報で登録者TIXインベストメントマネージメントではなく、GOMEI LTD (GOMEIリミテッド) という法人名義になっていることです。このGOMEI LTD (GOMEIリミテッド) について検索してみるとGOMEIリミテッドのイギリスの法人登録が見つかります。

この法人登録は2021年8月18日に登録されていてかなり新しい法人であること、業種が金融関係になっていること、住所が

>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW

という「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度か登場している住所になっていることなど中国系と思われる詐欺グループとの関連が疑われる要素が揃っていますが、現時点では対応するサイトが見つからないので本当に関連があるかどうかは未確定です。

いずれにしろ本項で検証した3つのサイト、TIXインベストメントマネージメントスノーボールフォレックス、JIAXINGインターナショナルリミテッドは到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトについて投資勧誘を受けたとか出金出来なくなったといった報告は現時点で確認されていませんが、非常に危険なサイトの可能性が高いので勧誘を受けても決して応じなうようにするべきと考えます。


※付記

中国語表示にしか対応していないサイトなので今の段階では正式な検証対象としませんが、本項で検証した3つのサイトに非常によく似たSIGHASH GLOBAL LIMITED (SIGHASHグローバルリミテッド http://www.sighashgloballimited.com/) というサイトがイギリスの法人登録を調べていて見つかってきました。以下に幾つかのキャプ画像を示します。

明らかに本項で検証したTIXインベストメントマネージメント、スノーボールフォレックス、JIAXINGインターナショナルリミテッドと同じテンプレートから同じグループによって作られたサイトでしょう。連絡先情報としては左のキャプに示したメールアドレス (support@sighashgloballimited.com) しか記されていませんが、中国語にしか対応していないサイトなのですから中国語圏のグループによるサイトと考えてまず間違いないと考えます。

ちなみにこのSIGHASHグローバルリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録も見つかります。法人登録の日付は2021年8月11日と新しく、業種は金融関係、法人登録上の住所 (4 Salisbury Road, Weston-Super-Mare, England, BS22 8EW) も「検証13」以降の検証で頻繁に登場する住所と詐欺目的の法人と疑われる要素が揃っています。経営者はベトナム国籍、中国在住の人物になっています。今後、日本語や英語表示に対応して日本人に向けたこのサイトでの投資勧誘が行われる可能性も否定は出来ないので注意するべきと考えます。