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管理人は1976年生まれ。
メタル以外の音楽を広く聴きますが、普段よく聴くのはコンテンポラリーなジャズや、ポップス、クラブミュージック。
エリントンの音楽について、気軽にその全体像がつかめるサイトがないなあ…
ないなら自分でつくってみるか、というのがこのサイトを開設した理由です。
ジャズを聴き始めたのは中学生の頃からですが、本格的にエリントンの音楽と出会ったのは大学に入ってから。
高校生の頃から吹奏楽部でトランペットを吹いてましたが、大学に入ったらジャズをやりたいなあ、と思ってました。
で、入った大学の軽音楽部ジャズ系でエリントンの洗礼を受けたのです。
今でこそこんなサイトを作っているが、大学に入って初めてエリントンの音楽を聴いたときはよくわかりませんでした。
というか、あまり好きではなかった、というのが正直な感想。
ハーモニーは合ってないように聞こえるし、タテもバラバラ。
「看板ソリスト」のソロも全然カッコよく聞こえない!
ホッジスのアルトはムード歌謡的なスケベな音にしか聞こえなかったし、
クーティのプランジャーもなんか咳き込んでいるようにしか聞こえなかった。
なんでわざわざ音色をくぐもらせて汚くするの?
そんな疑問を抱きながら大学のビッグバンドにトランペットで参加したのですが、
このビッグバンド、なんとレパートリーがすべてエリントン。
しかも、エリントンオリジナルのままのアレンジで、言うならばエリントンの完全コピーバンド。
あるバンドの完全コピーをすることについては、オリジナリティ云々の面で批判する人もいるかもしれませんが、
優れた音楽をコピーするのは、自分の技術や音楽性を高めるのに役立ちます。
「プアなイノベーションよりも優れたイミテーション」という言葉があるように、
音楽に限らず、特に初心者の段階では、まず目標となるものの模倣から始めるのが上達の近道だったりします。
ただし、初心者(という言い方はあまり好きではありませんが)が上達を目指してエリントンをコピーする、
というのはまた別の話。
いわゆる「飛び道具」であるプランジャーを必死に練習したり、
そもそもの「お手本」音源のタテがバラバラだったりするのを聴くたびに、
こういう練習してて、本当に上達するのかなあ…? と思ってました。
しかし、エリントンに対する意識が変わったのは、そんなバンドに参加して1年くらい経った頃。
なんとなく、フツーの音楽に満足できなくなってきている自分に気づいたのです。
街で音楽が流れてても、変態っぽいところが真っ先に気になる感じというか。
どうも「エリントン的」というか、音楽には変態的なところがないと満足できない体になってしまったようなのです。
もう少し正確に説明するなら、「ハーモニー」に対する感覚ですね。
耳にする音楽のハーモニーがどれも凡庸に聞こえてしまって、全然興奮しない。
エリントンの音楽が、わたしの「ハーモニー」に対する感覚を変えてしまったのだ、と気づきました。
高校生(+1年)の頃から、大学に入ったらジャズ研に入ってジャズをやりたいな、とは思ってましたが、
その頃よく聴いていたビッグバンドはいわゆる「モダン・ベイシー」。
『The Basie Big Band』や『This Time By Basie』などが大好きでした。
(CD) (LP)
田舎の少年には、クインシー・ジョーンズが洗練されたサウンドに聞こえた。
どうでもいいことだが、LPに比べて、CDのジャケットのダサさは殺人的。
このジャケットのせいで売上は激減したと思う。
当時は、"Basie...Straight Ahead"はまだCD化されていなくて、
先に大学に行った友人が、大学のサークルでカセットをダビングしてもらったのを羨ましく思っていた、
そんな古き良き時代です。
ジャズのマーケットとしては、ちょうど紙ジャケットが出始めた時期にあたるのかもしれない。