(Norris Turney, September 8, 1921, Wilmington, Ohio – January 17, 2001, Kettering, Ohio)
(在籍期間 ’69-’73)
ターネイはエリントンオケ初のフルート吹き。
ホッジス没後のサックスセクションに文字通り新たな風を吹き込んだ。
はじめはホッジスの保険として参加したターネイだが、70年のホッジス没後、正式にas, flとしてオケのサウンドに貢献
(この年、ダウンビート誌の批評家投票で第1位に選ばれた、らしい)。
晩年のエリントンは積極的に新たなサウンドを追求する。
オルガンとフルートの導入もその表れなわけだが、晩年のサックスセクションは6人体制となる。
ホッジスとジミー・ハミルトンが抜けた穴はそれだけ大きかったということかもしれない。
ターネイはエリントンの死の前年の73年にオケを脱退することになる。
写真は左から Turney、Gerard Badini、Paul Gonsalves(71年)。
ターネイには、Sam Woodyard(ds)、Aaron Bell(b)、Booty Wood(tb)というエリントニアンだらけのソロ作もある。
Norris Turney『 I Let A Song…』(78年)。
『 I Let A Song…』, Norris Turney
ただし、エリントン曲はタイトル曲の「I Let A Song Go Out Of My Heart」の1曲だけ。
しかしこのアルバム、他はエリントニアンが作曲した曲ばかりなのが興味深い。
「You See」「Biarritz」はターネイ、「Simplicity」はハロルド・アシュビー、6/8のブルース、「Didier's Dance」はアーロン・ベル。
「Didier's Dance」なんて、ジャズ好きなクラブDJがカバーしそう(須永辰緒とかニコラ・コンテとかジェラルド・フリジーナとか)。