と思っておられる方はおられませんか?
前回は、葬儀料金って何が含まれているの?ということをお話させていただきました。
今回は、葬儀式での「教会や寺院への宗教費用」平均45万について考えたいと思います。
平均45万ですから、全国で、高い地域は60万、低い地域は30万ですね。
皆さん、そんなに支払っているのでしょうか?
45万の内訳は?
日本の9割の葬儀式は仏教系の葬儀式だと言われていますが、
読経料に20万
戒名料に20万
御車代に2万5千
御膳代に2万5千
といったところでしょうか?
金光教では、戒名などはありませんので、戒名代は0円です。
神式と同じく、諡号(しごう・おくりな)というものがあり、
亡くなられた年齢により、諡号があります。
なので、戒名料というのは、よく分かりません。
お金がなければ死ねないのであれば、困ります。
死んでからでも、お金を払って高い位を得ようとすることにも、疑問を感じます。
みんな納得して戒名料を支払っているのかな?と、いつも思います。
また、読経料・戒名料が、明確に決まっており、表示されている寺院があれば、
全く何も決まっていない寺院もあると思います。
金光教でも、宗教者への謝礼代などは、何も決まっていない教会がほとんどだと思います。
宗教者への謝礼というよりは、神様へのお供えですから、
いくら支払うか? 金額は個人の思いに任されています。
そうであるなら、本来はお金を支払わず、0円でも葬儀が出来るのでしょうが、
皆が皆、それを普通にされてしまえば、宗教者が食べていけるかどうかは不明です。
でも、それはそれで、もう神様から生きるお許しがいただけないのであれば、
しょうがないと思います。
なので、納得いっておらず、冒頭のように
葬儀費用が高くついたのは、あんたら~(宗教者)に払ったからだ!
と思われているのであれば、
それは全く「神様へのお供え」とは言いませんので、払わなくて良いと思います。
自身が納得のいく金額を支払われたら良いと思います。
と、尋ねられることがありますが、清滝教会に関しては、全く決まっていません。
先ほども申しました通り、宗教者への謝礼より、神様への御礼だと思います。
信仰を抜きにして、お世話になった人への御礼だけを考えますと、
簡単に、拘束時間×時給1000円バイトという感じでしょうか?
高校生でも最低賃金が1000円近くですから、年齢や経験に応じて、
1500円や2000円になる感じでしょう。
金光教教師の場合は、葬儀式の御用として、
・祭詞起草(終祭・告別式・火葬の儀・葬後霊祭)
神様へお伝えする御礼・お願いの言葉ですね。
・祭壇調饌 祭壇にお供え物を盛ります。
家族の方がよく分かっておられる場合は家族でします。
あとは、遺族親族様とのお話や、葬儀の打ち合わせなど、細々とした準備ですね。
一番は、神様に、故人様を取り次ぐということだと思います。
なので、亡くなられてから葬後霊祭が終わるまで、
睡眠をとる時間もままならない状態で御用が続く場合があります。
例えば2日間丸々拘束したことになるのであれば、
高校生のバイトでも、48時間×1000円で、48,000円ということになります。
かと言って、最低でも48,000円は払わないといけない。ということではないです。
あくまで、人を雇う、人のお世話になるという、世間一般の考えからの賃金だけの話です。
アマゾンで、お坊さん便が発売されたことにも、色々な意見があったかと思います。
葬儀の時だけ知らない人に来てもらって、読経していただき、
値段も安いのであれば良い。という考えですね。
他にも色んな思いがあろうかと思います。
人間それぞれ、価値観があります。
ブランド物の高級バッグなどに価値を大きく持つ人がおられれば、
そこまでの大金をバッグに使うよりも、違うことに使いたい思いの人もおられます。
葬儀式についても、それぞれに必要性の感じ方が違うと思います。
どうして葬儀式をする必要があるのか?
お金を支払う必要があるのか?
周りの人と同じことをする必要はないですし、今までの当たり前に従う必要もないと思います。
宗教者に対して、納得がいかないことがあれば、伝えるべきだと思いますし、
信仰の自由がありますから、自分の好きな宗派を探されたら良いと思います。
もし、この文章を読んでおられる方が、
葬儀式では、宗教者が儲かっているのでは?
と、思われている場合は、
儲かるような金額を、宗教者に払わなければ良いと思います。
それに、そんなに儲かって良い仕事だと思うのであれば、
そう思われているあなた様が宗教職に就かれたら良いと思います。
儲けるためにする仕事ではないと思いますし、
葬儀式だけをしているわけでもないでしょうから…
ただ、葬儀は誰のために何のために執り行うのか?
遺族親族だけの葬儀式ではないことは確かであり、
亡くなられた霊様の思いも、とても大事であるとは思います。
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