葬儀式を行うか? 行う場合は施設か自宅か?
葬儀会社を利用するかどうか?によって、対応が変わってきます。
葬儀式を行わず、直接火葬を行う直葬(ちょくそう)をされる場合は、
安置させていただく場所が必要になります。
以下の法律により、死後24時間以内は火葬をしてはいけないからです。
墓地、埋葬等に関する法律
第三条
埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、
死亡又は死産後二十四時間を経過した後でなければ、これを行ってはならない。
但し、妊娠七箇月に満たない死産のときは、この限りでない。
コロナウイルスのような未知の感染症で亡くなられた場合も、この限りではないようです。
火葬場に安置室がある場合もありますし、
葬儀社に安置室がある場合もあります。
病院では霊安室がある場合があり、一時的に安置していただける場合もありますが、
施設やその時の状況によって、対応は大きく違います。
病院から自宅へ故人様を連れて帰る場合、
必ずしも葬儀社に頼まなければいけない決まりはありません。
自家用車にて自宅に一緒に帰ることも出来ます。
しかし、病院職員が、車内に故人様を乗せていただけるかどうかの対応は、
その病院によって違います。
基本的には、全て自分達でさせていただく心構えでいましょう。
「○時○分までに出て行ってください」という風に言われてしまう場合もあります。
お世話になる葬儀社を決めていたとしても、その葬儀社が他の方に利用されていた場合、
利用できなくなる場合も考えられます。
第2、第3候補くらいまで決めておいた方が良いでしょう。
また、葬儀場や火葬場の予約が埋まってしまっている場合もありますので、
焦らず、落ち着いて相談し、安置場所を決めてから移動しましょう。
御遺体ホテルと言われるような、民間の安置施設も新しく出来ている時代なので、
葬儀式に関しての考えが、色々とあるように感じています。
自宅で亡くなられ、自宅で葬儀式を行う場合は、
どの部屋に安置させていただくか決めて、みんなで移動しましょう。
マンションやアパートにお住まいの方は、自宅で安置をしたくても、
搬入経路の確保や、エレベーターの有無など、移動が大変な場合があります。
また、マンション規約の制限がある場合もありますので、
管理人・大家さんに事前確認をしておいた方が良いでしょう。
まず第一に、御遺体の腐敗を防ぐために、夏場の場合は、
室温が下げられるエアコンのある部屋にした方が良いでしょう。
また、ドライアイスが毎日必要になってきますので、
安置日数によって、手配が必要になります。
北枕にしなくてはいけない。など、金光教では決まりはありません。
その家で都合の良い向きにさせていただきましょう。
本人が使われていた布団をひいて、休ませてあげましょう。
金光教の御教えに
とありますので、
家の神前の方角を頭にされる方がおられますし、
教会の神前の方角を頭にされる方もおられます。
岡山県にある本部の方角を頭にされる方もおられますし、
その部屋の床の間を頭にされる方もおられます。
北枕だからと言って、頭のまわりが皆の通り道になっていれば、
霊様は喜ばれないと思います。
お別れに来られた方が、ゆっくりと落ち着いて偲ばせていただけるように、
頭の方角を決められたら良いと思います。
安置させていただく部屋を、殯室(あらきのま・ひんしつ)と言ったりします。
これも地方によって様々です。
殯とは「あらき」または「もがり」と読み、本葬を執り行うまでの間、
棺に遺体を仮安置する行動や場所を指す言葉です。
殯宮(あらきのみや・もがりのみや)などとも言われていました。
神道では、死は穢れ(けがれ)であるとされ、
神棚や祖霊舎の扉を閉じて白い半紙を貼り、穢れが及ばないようにされますが、
金光教では必要ありません。
金光教の御教えに
とありますので、そのままで構いません。
枕元、故人様の頭のあたりに、小机や案を置き、
榊、灯明、洗米またはご飯、塩、水、お神酒さんなど、
故人様が喜ばれるお供えをさせていただきましょう。
お供えに決まりはありませんが、線香は仏式のため使用しません。
ロウソクの火が気になる場合は消されても構わないです。
食事をお供えされたり、故人様が喜ばれるよう、なるべく一緒にいさせていただきましょう。
弔問者に対しては、お茶やお菓子を出すなど、出来る範囲でご自由にどうぞ。
お参りの方のために、座布団を用意しておくと良いでしょう。
金銭のお供えの表書きは「御玉串」または「御霊前」です。
お参りの際、数珠は不要であることもお伝えしましょう。
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