日本の中では、一般的に「仏教」の方が多いので、葬儀は仏式が慣れたもの。
しかし、近所の方や会社の上司が、実は金光教の信奉者であり、
金光教式の葬儀にお参りすることになった。(汗…)
人生最後の葬儀なので、失礼があってはいけない。
でも、初めてで、どうしていいか分からない…
そんな方のために、何か一つでもお役に立てれば。というページです。
また、金光教信徒の方でも、「今更、教会の先生には聞きにくい」
ということがあるかもしれません。
そんな方は、こっそりこのページを見ていただければと思います。
皆様は「金光教 法事 表書き」で検索していることでしょう。
一番よくある質問がこれですよね?
「御玉串」(おんたまぐし) これが主流であると思います。
実際に、葬儀式の祭典では、玉串を霊様にお供えさせていただきます。
「香典」とは仏式などで香や線香を供える代わりに供えるという意味なので、
金光教では「香典」とは言いません。
また、「お布施」とも言いませんので、ご注意ください。
金光教では「お供え」と言うことが多いように感じます。
金光教でも、各地域によって違いますが、
兵庫県北部の場合は、「御玉串」で大丈夫です。
「御玉串」と書いた下に氏名を書きましょう。
「のし」はどうするのか?と尋ねられることもありますが、
「水引」は白黒です。市販の物で良いでしょう。
ちなみに、
仏教では「御香典」や「御仏前」
神道では「御玉串料」や「御霊前」です。
迷った場合は、「御霊前」と書いておけば、大体の宗派で通用するでしょう。
葬儀は受付の方が名前や金額をチェックしたりするなど、
大変なことが多いかと思いますので、
金額は裏に「五,000-」など、縦書きしておくと良いでしょう。
(金額を書く書かないは、地域によって様々だと思います)
(また、金五千円也という風に漢字で書くのが常識という地域もあり)
袱紗(ふくさ)に包んで持参される方が多いように感じます。
袱紗の色は、黒や紫・うす紫などが多いです。
お札の向きは、肖像が表にこないように顔を伏せ、肖像が底にくるようにし、
お悔やみの意味を込めることが一般的なようですが、金光教はそこまでこだわりはないです。
新札では死ぬことを準備していたように思われる方もおられますので、
新札は避け、ボロボロのお金も控える方が多いようですが、形よりも心が大事だと思います。
結局、何のためのお供えなのか?
亡くなられた方に対するお供えなのか?
神様に対するお供えなのか?
ご親族に対するお供えなのか?
自分の心が大事だと思います。
葬儀ではなく、通常参拝時のお供えは、
「御玉串」のところが「奉」(たてまつる)となります。
葬儀とは違い、受付があるわけではないので、
裏に金額を書く必要もありません。
初めて教会にお参りされる方は、名前の左横に年齢を書きましょう。
葬儀だけでなく、一般の参拝時でも、
お供えはいくらしたら良いのだろう?
と思われる方が多いと感じています。
また、遺族の方々は、
金光教の教会には、いくら御礼をしたら良いのだろう?
と思われる方もおられると思います。
お供えはどうしたら? と悩まれている方もおられるでしょう。
神様へのお供えや、金光教の祭壇についてなど、
「お供え」に関することで興味のある方は、
金光教では、一礼・四拍手(よんはくしゅ・しはくしゅ)・一礼です。
ただし、お葬儀では、四拍手が音をたてない忍び手(しのびで・しのびて)になります。
忍び手は、火葬の儀が終わるまで行います。
故人様が、姿・形としておられるまでと覚えておくと良いでしょう。
葬儀の際、祭典を行う金光教の先生が、
「一同拝礼」(いちどうはいれい)と、最初と最後に号令をかけます。
その時は、参拝者全員で、一礼・忍び手四拍手・一礼を行います。
忍び手は、手をそっとくっつけるような感じです。
号令をかける先生によっては、
「一同一拝忍手一拝」(いちどういっぱいしのびでいっぱい)
「一同忍手拝礼」(いちどうしのびではいれい)など、
言い方が違うかもしれませんが、「一同拝礼」と同じことです。
「忍び手ですからね~」という思いで、先生が言って下さっているのだと思います。
世間一般的に、数字の「4」には悪いイメージがあり、避けられたりしますが、
金光教の教祖様は、
と教えられており、「始終幸せ」の「四」とも言われています。
そういうところから、金光教の拍手(かしわで)は、四拍手となっています。
葬儀以外で、金光教の教会に参拝される方のために、
とても分かりやすく御本部のホームページで作法が紹介されていますので、
もしよろしければ、金光教の「参拝作法」をご覧ください。
仏式では焼香がありますが、金光教では玉串をお供えします。
玉串は、榊(さかき)に、紙垂(しで)という紙がついたものです。
お供えの作法はありますが、それよりも心が大切です。
玉串の榊はお皿であり、紙垂はご馳走です。
葬儀でのご馳走は、故人様への祈り、家族への願い、自分の思いです。
その心を紙垂に込めて、丁寧にお供えさせていただきましょう。
作法にとらわれて、ササッとごまかすように終わらさなくて構いません。
榊からブラブラと紙垂が垂れ下がった状態でお供えされている方がおられますが、
それは、お皿からご馳走がこぼれている状態です。
その点だけ注意しましょう。
玉串の作法については、「時計回りにまわす」「枝を神様の方に向ける」
この2点がポイントとなりますが、細かい玉串の作法が知りたい方は、
金光教の玉串奉奠作法をご覧ください。
仏教では数珠が必需品。では、金光教は?
特に何もいりません。
信奉者の方は、「拝詞集(はいししゅう)」という
普段拝まれる時に使う本を持って行かれても良いでしょう。
ただし、天地賛仰詞 ・新霊神拝詞を奉唱させていただきますので、
それが載っている拝詞集を持参しましょう。
大体は、拝み言葉が載っている印刷物を、祭典前に配られると思います。
それを見ながら、一緒にお唱えしていただければ、ありがたいです。
服装も、一般的な黒スーツ・白Yシャツ・黒ネクタイ・黒靴下・黒靴
といった具合でよろしいでしょう。
全然構いません。
金光教は、他宗を否定することは一切ありません。
金光教の教祖様の教えに
とあります。
参拝していただくと、故人様が喜ばれます。どうぞお参りください。
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