金光教の先生は、よく「おかげいただきましょう」と言われる。
私が小さい頃は「おかげって何なの?」と思っていた。
その「おかげとは何か?」を教えるのが先生ではないの?
もっと分かりやすく説明してくれれば良いのに…
何でもかんでも「おかげ」という言葉で片付けんじゃね~よ。
など、色々と思っていました。
そんな私が金光教教師となり、その言葉をブーメランのように
言われてしまう立場になってしまいました(汗)
しかし、年齢を重ねるにつれ、様々なみ教えを知ることになり、
以下のみ教えに衝撃を受けてしまいました…
みんな、おかげをくだされい、おかげをくだされいと言うが、
いったいぜんたいおかげを知っておるのか。
自分の思うとおりを聞いてくださるのがおかげとは限らぬぞ。
死んでおかげの者もあり、命をつないでもろうておかげの者もある。
いっさいがっさい、この世のことは神様のご支配じゃから、
親神様のおかげに任すよりほかはない。
ご信心しておれば、その時は都合が悪いようでも、
神様の仰せにそむかずにおると、後になってから、
あれもおかげじゃった、これもおかげじゃったということがわかってくる。
これがわかるくらいの信心をせねば、信心するかいがないぞ。
【ご理解3・尋求教語録・35】
そりゃ簡単に説明しろと言うのも無理な話だ…
と、正直思ってしまいました。
大切な人を失ってしまった人に対して
「死んだのもおかげですよ」なんて言えたものではない…
更に、
こんな教えがあるのであれば、
結局どうなってもおかげじゃないか?という思いにもなりました。
たとえば、受験生が「合格しますように」とお願いされます。
自分の思うとおりを聞いていただきたいので、
合格でなければ「おかげ」とは思えないのですが、
「落ちたのもおかげ」などと言われてしまえば、
何だか「ずるいな~」という気持ちもわいてきます。
合格でも不合格でもおかげなのであれば、
神様にお願いしなくても良いのではないか?
という気持ちにもなります。
しかし、受験会場の途中で交通事故に遭われ、亡くなられた方がおられます。
インフルエンザやコロナに感染し、試験が受けられなかった方もおられます。
合格・不合格の前に、受験できるおかげもありますね。
おかげとは何か?
そのことを求めさせていただくことは、大事なことだと思います。
ある先生が、
おかげのかたちには、3つある。と教えてくださいました。
1、誰もが平等に受けているおかげ
2、神に願う人間が受けられるおかげ
3、信心させていただき受けられるおかげ
この3つのおかげについて、話を深めていきたいと思います。
お読みくださり、ありがとうございました。
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