これは信奉者向けの質問になりますが、
普段、家の神棚に何をお供えすれば良いのか?ですね。
神棚と言ったり、祭壇(さいだん)と言ったりしますね。
お供え物のことを神饌物(しんせんもの)と言ったりします。
・神棚の配置が分からない
・50日祭のお供えはどうしたら良いの?
・お供えするのに決まりはあるの?
などなど、疑問を持たれている方の参考になればと思います。
家の神棚でも、各家庭それぞれ色んな形がありますね。
特別に大工さんに特注でつくっていただいた家もありますし、
神具店で箱のような形の神棚を買われた方もおられると思います。
また、自分で作られた方もおられるでしょう。
金光教の神棚では、教会と同じように、神前・霊前が分かれているタイプと、
神前のみ1つで、霊前がないタイプと、
逆に霊様だけしかないタイプなど、様々です。
金光教の神様は「天地」なので、どの向きに神棚を設置しても良いです。
「お参りされている教会を拝みたいから」という思いで、
教会の方角を向けるように設置される方がおられます。
「岡山県の御本部を毎日拝みたいから」という思いで、
御本部の方角を向けるように設置される方もおられます。
「家族みんなに神様に心を向けてほしい」という思いで、
よく見える場所に設置される方もおられます。
「心落ち着けて、ゆっくり拝みたい」という思いで、
集中して祈念できる場所に設置される方もおられます。
よく考え、相談され、決められたら良いと思います。
神棚をお祀りする際には、神舎奉斎式を執り行います。
葬儀・告別式後は
皆さん御骨と一緒に我が家へ帰ってくると思います。
その時、お骨を新霊床(しんれいしょう)という仮祭壇にお祀りさせていただき、
大体、50日祭にあわせて合祀祭(ごうしさい)という
歴代の霊様・ご先祖様とあわせてお祀りする祭典をさせていただくのですが、
その時まで、新霊床に何をどうお供えしたら良いのか?
また、100日祭、1年祭などの年祭毎に
何をどうお供えしたら良いのか?と聞かれることがあります。
金光教は神式が元になっているかもしれませんが、お供え物の盛り方は全く違いますね。
お供えの順番は? 並べ方は? 魚はどの位置? 色んな疑問があると思います。
が、
基本的には、どうぞご自由に。
神様・霊様が喜ばれることなら何でもOK。
という思いです。
お供えとは何か?というお話をしてきましたが、
やはり、心をこめて、相手を思ってされることが一番です。
でも、「いやいや、金光教的にはどうなの? 決まってるの?」
と、聞かれますと、
私は
「こめもみさかやかかえん」と教えて頂きました。
こめ 米
も 餅
み 神酒(みき)
さ 魚
か 乾物
や 野菜
か 果実(くだもの)
か 菓子
えん 塩水(えんすい)
というながれですね。
神前・霊前に向かって正面を正中(せいちゅう)と言います。
お供えする順番は、正中を1とすると、正中右が2、左が3、正中右2つ目が4となります。
これが基本です。
⑤ ③ ① ② ④ 上段
⑩ ⑧ ⑥ ⑦ ⑨ 下段
しかし、その時々で、多少移動している教会もございます。
八足が2段や3段ある場合は、上の段が1になります。
カマボコや卵はどこに入るんだ?
なんてことを聞かれることもありますが、
魚のカマボコと鯛のお供えがあれば、
加工品を後にする。という暗黙のルール的なものもあるようです。
ニワトリの皮をひんむいて、しばってお供えする教会は、
魚の後に肉がくるとか、
その次が卵だから、魚は卵の後とか、
ここらへんは各教会でこだわりがあり、細かいところまで統一していません。
乾物では、ビン缶ものの方が先とか、
野菜を2台する場合は、青物の方が黒物より先。
という風に御本部ではされていますね。
魚は海魚の方が川魚より先。
海腹川背(うみはらかわせ)と言われており、
海魚は神様に腹を向け、
川魚は神様に背を向けています。
頭の方向は正中に向きます。
もし、正中に魚がくる場合、頭は上座の右に向きます。
参考までに、御本部のお供えを見てみましょう。
正中、上段が8台、下段8台の16台です。
⑧ ⑥ ④ ② ① ③ ⑤ ⑦ 上段
⑯ ⑭ ⑫ ⑩ ⑨ ⑪ ⑬ ⑮ 下段
上段左から
コイ・ブリ・瓶子・餅・御饌袋・瓶子・鯛・エビ
塩水・果物・黒野菜・乾物・ビン缶・青野菜・果物・紅白饅頭
という感じですね。
御饌袋(みけぶくろ)は、中に御米が入ってます
瓶子(へいし)は中に御神酒が入ってます
清滝教会の大祭ではどうでしょうか。
勝手に順番を入れ替えた悪い例かもしれません…(汗)
金光教に興味を持たれた方は、家に神様をお祀りされると良いと思います。
神棚は高級なので手が出ない…という場合は、
自分で作っても良いと思います。
水をお供えしたり、花をお供えしたり、何でも良いかと思います。
自分が落ち着いて神様に心を向けられる空間というのが、
大事だと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。
続いては、直会(なおらい)について、お話したいと思います。
お供えしたものを、お供えしっぱなしで、腐らせたことはありませんか?
お供えは、下げたものを皆で頂くことが、大切です。
いやいや、私はただ、金光教のお供えの表書きに何と書けば良いか?
だけが気になってるんですが… という方は、