高解像度降水ナウキャストの模様

新Googleサイト移行のために自動変換されたファイルです.修正版をご覧ください.

2014年(平成26年)8月7日, 高解像度降水ナウキャストの運用が開始された.

気象庁ホームページの説明には, 「高解像度降水ナウキャストは、気象レーダーの観測データを利用して、250m解像度で降水の短時間予報を提供します。気象庁は全国20箇所に気象ドップラーレーダーを設置して、日本全国のレーダー雨量観測を行っています。 このドップラーレーダー観測網は、局地的な大雨の観測精度の向上を図るため、平成24~25年度にレーダー観測データの距離方向の解像度を従来の500mから250mに向上させるための機器更新を行いました。」と書かれている.

気象レーダーは,アンテナを回転させながらマイクロ波を発射し,半径数百kmの範囲内に存在する雨や雪を観測する.発射した電波が戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り,戻ってきた電波(レーダーエコー)の強さから雨や雪の強さを観測する. また,気象ドップラーレーダーは,雨や雪の強さに加え,戻ってきた電波の周波数のずれ(ドップラー効果)を利用して,雨や雪の動きを観測することができる.

高解像度降水ナウキャストは,気象ドップラーレーダーの観測データに加え,気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計のデータ,ウィンドプロファイラやラジオゾンデの高層観測データ,国土交通省Xバンドレーダ(XRAIN)のデータも活用し,降水域の内部を立体的に解析して,250m解像度の降水分布を30分先まで予測する.

雨が強く降っている「強い降水域」を表示.「現在」と「30分後まで」の同時表示,地図の拡大・縮小が可能である.降水短時間予報は30分ごとに更新されるのに対し,降水ナウキャストの予報は5分間隔(1日288回)に更新される.本システムを利用した集中豪雨や都市型水害などの災害軽減が期待されている.

解像度が250メートルというのは,電柱8本分の距離である.昨年の梅雨時に機能をチェックしてみたが, かなり使えそうである.その際,面白い模様にお目にかかった.

恐竜?,怪獣?の親子

人の顔

テリア犬

動物?

黄色の地域は1時間に20-30,橙色は30-50ミリ,赤色は50-80ミリ,臙脂色は80ミリを超える可能性のある地域である.刻々と変化する画像の中に奇妙な模様が出没する.大雨の心配のある情況の中,不謹慎ではあるがスクリーンショットしてみた.すぐに形が崩れるので,保存した画像はベストでではない可能性がある.

2016.2.1