認知機能検査(運転免許更新)
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PM2.5の数値が80を超える日に,運転免許更新前の高齢者講習のため自動車学校に行った.
3年前に一度,高齢者講習の経験があるが,今回は講習予備検査(認知機能検査)も受ける必要があった.
検査室に入ると,ホワイトボードにその日の年月日と曜日が書かれていた.
検査開始前にホワイトボード記載事項は消され,壁時計も外された.
注意事項が書かれた問題冊子と解答用紙が配布され,お年寄りの対応に長けた教員による説明の後,検査が開始された.
「講習予備検査(認知機能検査)検査用紙」
記載事項
名前
生年月日
性別
普段の車の運転情況
問1 時間の見当識
今年は何年ですか?
今月は何月ですか?
今日は何日ですか?
今日は何曜日ですか?
今は何時何分ですか?
画像提示
16種(1シートに4画像×4枚)の画像が提示され,画像に描かれている物体の名称説明,「家具の机」等と声に出して記憶(?)した後,問2を一定時間実行
問2 数値選択
たくさんランダムに数字が書かれた表(横10文字×縦10文字)の中から「2と5」の数字に斜線を引く,
つぎに「1と4と7」に斜線を引くように指示される.
この作業は,後で判ったことだが,直前の記憶を撹乱させるための作業であった.
問3 手がかり再生(ヒントなし)
先程,見せられた画像を思い出し,できるだけ多く書くように指示された.
問4 手がかり再生(ヒントあり)
次に,各画像について武器,楽器,動物,家具などのヒントが与えられるので,それを手掛かりに,もう一度何が描かれていたか思い出して書くように指示された.
問5 時計描画
大きな円を描き,1~12の数字を記入し,指定された時間を示すように針を描く
検査は6名で受けたが,受験年月日,曜日が判然としない人もいて試験官が困っていた.
採点は問1,問3+4,問5について行われ,それぞれに約1.2.3のファクターが設定されていた.
76点以上は記憶力,判断力に心配ない
74~49点は記憶力,判断力が少し低くなっている
49点未満は記憶力,判断力が低くなっている.
検査結果は警察署に報告され,以後の指導に利用されるとのことであった.
高齢者講習は,3年前とまったく同じものであった.
視力検査(昼間,夜間)
模擬運転(運転シミュレーション)
ビデオ講習,説明
実技(周回運転,クランク,S字,寸止め等)
学生の春休みのためか,いつもより混んでいる教習車の中を,3人一組になり交代で検査員の指示にしたがって運転させられた.コースをおぼえる必要はなかった.
今回の車庫入れは,PM2.5の値が高かったため(試験官はマスクをしていた),窓を開けずに実施したが,何も指摘されなかった.人によっては,カーナビのバックモニターを見ながら車庫入れをしているので心配していた人もいた.
今回は,日常的に運転している人だけのためか,予備検査がメインの感が強かった.検査の中で,配点の大きい記憶テストに関しては,64個(1シートに4画像,4シートで1組)のイラストが準備されているとのことであった.どのような組み合わせで提示されるかわからないので,全部を記憶して練習しても役に立たないらしい.75歳になる人間が,そのような対策ができるなら大丈夫ということかもしれない.
私は無駄?なことを覚えるのは苦手であり,ストーリーを作らないと記憶できない.今回は何の問題もなくクリアできたが,3年後はどうなっているかわからない.
数日後,運転免許センターに行き,視力検査,写真撮影をして30分後には有効期限3年の新運転免許証を手にすることができたが,払わされた経費(講習予備検査650円+講習5350円+更新手数料2500円)に見合う内容であったか疑問である.
追記 今回知り得た唯一の知識は,「高齢運転者マーク」は「表示するように努めてください(罰則はありません)」というものであった.
(2014.3.31)