検証51

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49」「検証50に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証39ページ目です。「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●Ateck LTD (Ateckリミテッド https://ateck-fx.com/jp/)

●DACLAND CAPITAL LIMITED (DACランドキャピタルリミテッド http://www.daclandfx.com/en/)

●INTERVATE CAPITAL MANAGEMENT LIMITED (INTERVATE キャピタルマネージメントリミテッド https://www.intervatefx.com/jp/)

●IC Markets (ICマーケッツ http://www.icmarketstw.com/jp/)

●Convergence Group Limited (コンバージェンスグループリミテッド http://convergencegroupfx.com/en/)

●Cole Mille Global Ltd (コールミルグローバルリミテッド https://colemille.com/en/)

●Wealth Zone Assets Management Group Limited (ウエルスゾーンアセッツマネジメントグループリミテッド http://wealthzonefx.com/en/)

●Riccardo Limited (リカルドリミテッド https://www.rarlon-fx.com/en/)

最初に書いておきますが、本項で検証する8つのサイトの内、最初のAteckリミテッドのサイトこの検証を準備している間に閉鎖されたようです。取得しておいた記録や幾つかのキャプ画像だけを頼りに以下の検証を書くことになるので残念ながら充分な検証を書くことが出来ません。但し、何の告知もなく突如閉鎖されるサイトが危険であることは間違いありません。ともかく検証を始めます。

まずその閉鎖されたAteckリミテッドのサイトは「検証32」で検証したTIX INVESTMENT MANAGEMENT LIMITED (TIXインベストメントマネージメントリミテッド http://t-forx.com/jp/) などと同じIPアドレス上のサイトとして見つかってきたサイトです。以下はTIXインベストメントマネージメントリミテッドのサイト (http://t-forx.com/jp/) を基準にして同一IPアドレス (8.210.35.143) 上のサイトを探した結果ですが、「検証37」で検証した2つのサイト、BROAD FOREX (ブロードフォレックス http://www.broadfmgl.com/en/)とGAVIN GLOBAL LTD (GAVINグローバルリミテッド https://www.gavingl.com/en/) 、そしてここで検証するAteckリミテッドのサイト (https://ateck-fx.com/jp/) が同じIPアドレス上にあることが分かります。

さらにAteckリミテッドについては「検証50」で検証したMurong Investment ltd (Murong インベストメントリミテッド https://murongfx.com/jp/) 対応するイギリスの法人登録経営者として登録されていたMAG-USARA, Joey Fiel というフィリピン人経営者が経営者を兼務している法人が3つ確認され、その内の1つがATECK LTD (Company number 13507887) という法人であり、これがここで検証するAteckリミテッドのサイトに対応する法人登録と思われます。この法人登録が見つかってきた経緯については「検証50」のMurong インベストメントリミテッドの項目を参照してください。

表題2番目のDACランドキャピタルリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイトです。以下にその質問投稿を引用します。

2022年3月2日投稿

マッチングアプリで知り合った自称・シンガポール人と日本人のハーフという女性からこのサイトでの勧誘されたようです。まさに「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺勧誘の手口と合致するように思われます。

さらにその後、この検証を書き終えた後ですが以下にしめしたDACランドキャピタルリミテッドに関する質問投稿が出てきました。

2022年4月29日投稿

詳しい状況はよく分かりませんが、3人の中国系と思われる人物から勧誘されて日本の銀行の口座に振り込む形で入金し、指示された通りに取引したら数字の上では利益が出たそうですが、出金しようとすると口座が凍結されて解除するには追加入金が必要ということになったようです。言うまでもなく追加入金に応じたところで出金出来るようにはならないものと思われます。まさに「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺の典型的な手口のようです。

それ以外の表題3~8番目の6つのサイトはAteckリミテッドやDACランドキャピタルリミテッドのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。画像検索で見つかってきたという経緯で推測できるように本項で検証する8つのサイトは互いによく似ており、同じテンプレートから同じグループによって量産されたサイトである可能性が濃厚です。

とにかくまず8つのサイトの冒頭のキャプを以下に示していきます。

Ateckリミテッド (https://ateck-fx.com/jp/) [表示言語:英語、日本語]

DACランドキャピタルリミテッド(http://www.daclandfx.com/en/) [表示言語:英語、中国語]

INTERVATE キャピタルマネージメントリミテッド (https://www.intervatefx.com/jp/) [表示言語:英語、日本語、香港語、韓国語、タイ語]

▼ICマーケッツ (http://www.icmarketstw.com/jp/) [表示言語:日本語、香港語、中国語、英語]

尚、このICマーケッツというサイト名と左下に拡大図を示したロゴは同名のICマーケッツというFX業者のサイト (https://www.icmarkets.com/global/en/) のサイト名と右下に示したロゴを盗用したものではないかと思われます。

コンバージェンスグループリミテッド (http://convergencegroupfx.com/en/) [表示言語:中国語、香港語、英語]

▼コールミルグローバルリミテッド (https://colemille.com/en/) [表示言語:中国語、香港語、英語]

ウエルスゾーンアセッツマネジメントグループリミテッド (http://wealthzonefx.com/en/) [表示言語:英語、中国語]

▼リカルドリミテッド (https://www.rarlon-fx.com/en/) [表示言語:中国語、英語]

以上、8つのサイトの中で日本語に対応しているのは最初のAteckリミテッド、3番目のINTERVATE キャピタルマネージメントリミテッド、4番目のICマーケッツの3つのサイトだけです。そして最後のリカルドリミテッドを除く7つのサイトではニューヨーク・マンハッタンの摩天楼群と思われる風景の画像が共通して背景画像として使われていて互いに非常によく似ています。また背景画像が異なる最後のリカルドリミテッドの場合も背景画像以外の部分では他の7つのサイトと明らかに似ています。

さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。この冒頭部に続く部分にあるサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプを以下に示していきます。まずAteckリミテッド、DACランドキャピタルリミテッド、INTERVATE キャピタルマネージメントリミテッド、ICマーケッツの4つのサイトからのキャプ画像を順に以下に示します。

次は同じ部分についてコンバージェンスグループリミテッド、コールミルグローバルリミテッド、ウエルスゾーンアセッツマネジメントグループリミテッドリカルドリミテッドの4つのサイトのキャプ画像を順に示します。

8枚のキャプ画像を見れば明らかですがこのサイトの特長を説明する部分についても8つのサイトは互いに非常によく似ています。イラスト部分は全く同じですし、イラストの下にある文章も互いに非常によく似ています。そしてここに記されている文章には非常に気になる部分があります。例えば最初のAteckリミテッドのサイトの4つの特長の第一項について日本語版と英語版のキャプ画像を以下に示します。

最初の文章を以下に書き出します。

日本語版: Ateck LTDの高層管理職は10年以上の業界経験を持っています。

英語版: Ateck LTD more than 10 years of industry experience.

細かいことかもしれませんが日本語版の文章の意味と英語版の文章の意味が異なっています。日本語版では「構想管理職の人」が10年以上の経験を持っているとなっています。10年以上の業界経験のある人が管理職をやっているというだけでAteckリミテッド自体は最近事業を開始したという解釈も可能です。しかし英語版ではAteckリミテッドが10年以上前から事業を行っていて経験があるという文章になっています。明らかに意味が異なるのですがどちらが正しいのかは不明です。

次に各サイトで連絡先情報を探しましたが開示されている情報は極めて断片的です。まずICマーケッツ、コンバージェンスグループリミテッド、リカルドリミテッドの3つのサイトではトップページの左上にメールアドレスが記されています。以下にキャプを示します。

DACランドキャピタルリミテッドとINTERVATE キャピタルマネージメントについては「Contact Us」という項目にやはりメールアドレスだけ記されています。左下がDACランドキャピタルリミテッド、右下がINTERVATE キャピタルマネージメントのサイトに記されているメールアドレスのキャプ画像です。

残りの3つのサイトにはメールアドレスの記載がありません。記されているメールアドレスについて以下にまとめます。

サイト名 メールアドレス

Ateckリミテッド 記載なし

DACランドキャピタルリミテッド support@daclandfx.com

INTERVATE キャピタルマネージメント support@intervatefx.com

ICマーケッツ icmarkets.asian@gmail.com

コンバージェンスグループリミテッド info@convergencegroupfx.com

コールミルグローバルリミテッド 記載なし

ウエルスゾーンアセッツマネジメントグループ 記載なし

リカルドリミテッド info@rarlon-fx.com

5つのサイトについてメールアドレスが見つかりますが、ICマーケッツのメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。FX業者の連絡先がフリーメールはないでしょう。

これ以外の目に付く連絡先情報としてはまずコンバージェンスグループリミテッド「Contact Us」のページにメールアドレスに加えて電話番号が記されています。以下にキャプを示します。

上のキャプに見えるように住所の欄もあるのですが空欄になっています。電話番号は以下のようになっています。

>(852) 9355 5623

電話番号は (852) から始まっていますがこれは香港の国番号かもしれません。

コールミルグローバルリミテッドのサイトにも電話番号と住所があります。電話番号は「Contact Us」のページ、住所は脚注部分に記されています。以下にまずコールミルグローバルリミテッドの「Contact Us」のページのキャプを示します。

メールアドレスや住所の欄もあるのですが空欄になっていて示されているのは電話番号のみです。さらにコールミルグローバルリミテッドの脚注のキャプも以下に示します。活字が小さいですが以下のキャプの一番下にイギリスの住所が記されています。

記されていたコールミルグローバルリミテッドの電話番号と住所を以下に書き出します。

電話番号: (852) 9355 5623

住所: Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom N14 5BP

電話番号はコンバージェンスグループリミテッドの場合と同じで (852) から始まっていてこれは香港の国番号ではないかと思われるのですが住所はイギリスのロンドンです。電話番号と住所が矛盾しているように思われます。イギリスの住所についてはまた後述します。

これだけでは話にならないのでまず各サイトのWho Is 情報を確認しました。例えば以下にAteckリミテッドのWho Is 情報を示します。

まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年10月25日になっています。そしてこのサイトは2022年の1月末には閉鎖されていることが確認されています。開設からせいぜい3ヶ月ほどで閉鎖されてしまったことになります。さらに赤枠で囲った部分にAteckリミテッドの所在地が香港の九龍であると記されています。

これ以外の7つのサイトについてはキャプ画像は省略しますがWho Is 情報に記されているサイトの登録・開設日と所在地情報を以下にまとめます。


サイト名 登録・開設日 所在地

Ateckリミテッド 2021年10月25日 香港・九龍

DACランドキャピタルリミテッド 2021年8月17日 記載なし

INTERVATE キャピタルマネージメント 2021年9月10日 記載なし

ICマーケッツ 2022年1月26日 記載なし

コンバージェンスグループリミテッド 2021年11月20日 香港

コールミルグローバルリミテッド 2021年12月21日 記載なし

ウエルスゾーンアセッツマネジメントグループ 2021年7月5日 中国・北京

リカルドリミテッド 2021年7月22日 中国・香港

サイトの開設日は最も古いウエルスゾーンアセッツマネジメントグループの場合でも2021年7月開設となっていてやはりかなり新しいサイトです。上で示した各サイトの特長を説明する部分に英語版では会社として10年以上の歴史があるといった記述があることを指摘しましたが、いずれもかなり新しいサイトなので到底10年以上の歴史があるとは思われません。所在地は香港と記されているサイトが3つ、北京となっているサイトが1つあり、互いに非常によく似ていて同じグループによって運営されているとしか思われないサイトなのに所在地情報が一致していないという状況は解せません。所在地情報は信頼出来るようには思われません。

尚、Who Is 情報を調べていて気が付きましたがコンバージェンスグループリミテッドとコールミルグローバルリミテッドのサイトは同一IPアドレス (178.236.41.22) 上にあるようです。以下はコンバージェンスグループリミテッドのサイトを基準にして同一IPアドレス上のサイトを探した結果のキャプですがコールミルグローバルリミテッドのサイトが検出されています。

次にコールミルグローバルリミテッドのサイトの脚注にイギリスの住所が記されていたということから各サイトに対応するイギリスの法人登録がないか探してみました。すると本項で検証している8つのサイトの内、4つのサイトについて対応していると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。具体的にはAteckリミテッド、DACランドキャピタルリミテッド、INTERVATE キャピタルマネージメント、コールミルグローバルリミテッドの4つについて法人登録が見つかりました。それらの法人登録を以下に順に示します。

まずAteckリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録を以下に示します。

業種は金融関係になっており矛盾がありません。法人登録の日付は2021年7月13日となっています。住所などの情報についてはまた後述します。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のフィリピン国籍、フィリピン在住のMAG-USARA, Joeyという人物が経営者になっています。この人物は上で書いたように「検証50」で検証したMurong Investment ltd (Murong インベストメントリミテッド https://murongfx.com/jp/) に対応するイギリスの法人登録経営者として登録されていた人物と同一人物と思われます。

業種はやはり金融関係になっており、この法人登録が本項で検証しているDACランドキャピタルリミテッドのものと考えて矛盾がありません。法人登録の日付は2021年7月14日となっています。上に示したAteckリミテッドのものと思われる法人登録の登録日が2021年7月13日ですから1日違いです。住所は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所ついては後述しますが以下に示すINTERVATE キャピタルマネージメントに対応すると思われる法人登録の住所と同じ住所です。そしてこの法人登録の経営者情報のページに示されている経営者は以下に示した中国国籍、中国在住のDING, Jiajinという人物です。この人物の中国の住所は公開されていません。

これも業種は金融関係、法人登録の日付は2021年9月3日でサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日が2021年9月10日でしたからちょうど1週間ずれているだけです。さらに住所は上に示したDACランドキャピタルリミテッドのものと思われる法人登録の住所と全く同じです。住所についてはまた後述します。そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示すLU, Qianggenという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。この人物についても中国の住所は開示されていません。

法人登録の日付は2021年12月15日と非常新しいです。この検証は2022年3月上旬に書いているので3ヵ月も経過していません。そして上に示しましたがコールミルグローバルリミテッドのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日が2021年12月21日ですから非常に近いです。また業種も金融関係で矛盾がありません。そしてこの法人登録の住所

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom, N14 5BP

は上に示したサイトの脚注に記されていた住所と一致しています。またこの住所は同時に「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度も登場している住所であり、上に示したAteckリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録の住所も全く同じ住所です。

そしてこの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は以下に示すBAI, Qianという中国国籍、中国在住の人物です。

この中国人経営者については中国の住所が示されています。

>Men 1, No 304, Tangjiazhuang Village, Haotouzhuang Village, Dingzhou, Hebei, China, 073000

この住所は中国の河北省定州市(ていしゅう-し)号頭荘回族郷というイスラム教を信仰する少数民族・回族の町の住所と思われます。BAIという名字の漢字表記は調べてみると「白」ではないかと思われ、これは回族に多い名字のようです。

以上、4つの法人登録を調べてみましたが既に指摘したようにAteckリミテッドとコールミルグローバルリミテッドの法人登録上の住所が同じ、DACランドキャピタルリミテッドINTERVATE キャピタルマネージメントの法人登録上の住所が同じです。そしていずれの住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによるサイトの検証で繰り返し登場している住所です。

まずAteckリミテッドとコールミルグローバルリミテッドの法人登録上の住所

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, United Kingdom, N14 5BP

具体的には以下のサイトに対応する法人登録で全く同じ住所が法人登録上の住所となっています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド → 法人登録

HungDingファイナンシャル → 法人登録

「検証24」 Glluck → 法人登録

「検証27」 リッチネスエンパイアリミテッド → 法人登録

Onokaキャピタルリミテッド法人登録

Starekカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証30」 アクトゴールドリミテッド法人登録

「検証32」 ANSFXグローバルリミテッド法人登録

トップリスペクト法人登録

「検証35」 MITマーケットリミテッド法人登録

ZEUSファイナンスリミテッド法人登録

「検証37」 Freyr グループリミテッド法人登録

FTSEファイナンシャルリミテッド法人登録

「検証41」 ファンシーグループリミテッド法人登録

「検証43」 GYDインターナショナルホールディングスリミテッド法人登録

「検証50」 Murong インベストメントリミテッド法人登録

「検証65」 Breitlingプライム → 法人登録

そして「検証32」ANSFXグローバルリミテッドの検証で説明しましたが、住所となっているChase Business Centre (チェースビジネスセンター) はGoogle ストリートビューで見ると確かにこの住所に存在しているもののおそらく私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者と思われ、この住所に多くのFX業者が実在しているとは到底思えません。事業実体のない架空住所でほぼ間違いありません。

次にDACランドキャピタルリミテッドとINTERVATE キャピタルマネージメントの法人登録で共通する以下の住所についてです。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所としてしばしば登場している住所と同じです。具体的には以下のサイトに対応する法人登録上の住所と一致します。

「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録

「検証28」 Prema → 法人登録

「検証40」 Aideファイナンスリミテッド → 法人登録

「検証46」 INGFX → 法人登録

ハメンプライムリミテッド → 法人登録

「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド法人登録

「検証49」 Fuhui FXリミテッド → 法人登録

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド法人登録

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド法人登録

「検証52」 MOTONGFXリミテッド法人登録

「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録

MokFXグローバル → 法人登録

さらにイギリスの法人登録を探してみるとこの住所を法人登録上の住所としている法人がかなり存在するようです。この住所に何があるのかは不明ですが、これもオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。

本項で検証した8つのサイトは明らかに互いに似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトとしか思われません。情報開示が著しく不足しており、記述内容の信頼性も低いです。さらにAteckリミテッドのサイトが何の告知もなく突然閉鎖されたことなど考えれば到底信頼できるサイトとは思われません。投資を勧誘されたという証言は表題2番目のDACランドキャピタルリミテッドについてしか確認されていませんがいずれも詐欺目的のサイトである可能性が濃厚です。これらのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。