検証50

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。特にOSIRISフォレックスというサイトについてはLINEの投資関係グループで勧誘され、投資したところ出金出来なくなったという報告が確認されています。LINEの投資関係グループを利用した勧誘については「雑記2」にまとめがありますから参照してください。取引は全くお勧めできません。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0

このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」「検証25」「検証26」「検証27」「検証28」「検証29」「検証30」「検証31」「検証32」「検証33」「検証34」「検証35」「検証36」「検証37」「検証38」「検証39」「検証40」「検証41」「検証42」「検証43」「検証44」「検証45」「検証46」「検証47」「検証48」「検証49に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証38ページ目です。「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。


●Murong Investment ltd (Murong インベストメントリミテッド https://murongfx.com/jp/)

●Gsziben Limited (Gszibenリミテッド https://gsziben.net/en/)

●Viseno Capital Limited (Visenoキャピタルリミテッド https://www.visenofx.com/en/)

●Honorfalcon Global Limited (オナーファルコングローバルリミテッド http://bcrmarket.com/en/)

●OSIRIS FOREX (OSIRISフォレックス https://www.osiristradelimited.com/jp/)

●OSIRIS FOREX (OSIRISフォレックス https://osirisforex.com/jp/)

●Pioneer Capital Limited (パイオニアキャピタルリミテッド https://pioneerfx365.com/jp/index.html)

●Lofty Forex Global Limited (ロフティーフォレックスリミテッド https://loftyforex.com/jp/index.html)

●Actuary Forex Global Limited (アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド https://actuaryf.com/jp/index.html)


まず以下の4つのサイトをまとめて検証します。

●Murong Investment ltd (Murong インベストメントリミテッド https://murongfx.com/jp/)

●Gsziben Limited (Gszibenリミテッド https://gsziben.net/en/)

●Viseno Capital Limited (Visenoキャピタルリミテッド https://www.visenofx.com/en/)

●Honorfalcon Global Limited (オナーファルコングローバルリミテッド http://bcrmarket.com/en/)

最初のMurong インベストメントリミテッドはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、それ以外のサイトはMurong インベストメントリミテッドのサイトからの画像検索で見つけてきた非常によく似たサイトです。まずMurong インベストメントリミテッドに関してYahoo知恵袋に出てきた質問を引用します

2022年2月13日投稿

詳しい状況が分かりませんが、山田と自称する女性 (?) に勧誘されてMurong証券会社での投資に勧誘されて出金しようとすると税金分を入金するように要求されているという状況のようです。自己紹介画像は勧誘役本人かどうか極めて疑問でしょう。ネットから拾ってきた無関係の女性の画像という可能性が高いです。そして

>日本の東京税務署に引き渡します

とありますが東京国税局管内の税務署のリストを見ても東京にある48の税務署の中に「東京税務署」という税務署は存在しません。また入金先として指定された口座の名義がおそらく外国人の個人名義になっていることにも不審を抱いているようです。こういった状況はまさに「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループによる詐欺のパターンに合致しているように思われます。

ともかく「Murong証券会社」を検索して表題のMurong インベストメントリミテッドのサイトを見つけてきました。以下にサイト冒頭のキャプ画像を示します。

▼Murong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/)

表示言語の選択肢は右上のプルダウンメニューに並んでいる中国語、香港語、英語、日本語、ドイツ語、フランス語、韓国語、タイ語、ヒンディー語の9ヵ国語になっています。しかし9ヵ国語の選択肢の中でなぜか分かりませんが英語を選択してみると右のキャプに示した中国語で選択されたページが存在しないと書かれたエラーメッセージが出てきます。後述するようにこのサイトには自らを「イギリスで設立された会社」であるという記述が出てくるのですが、イギリスで設立された会社のサイトに英語のページが存在しないというのは明らかに異様です。しかもエラーメッセージが中国語で記されているということはこのサイトの運営が中国語圏のグループであるということを意味しているとしか思われません。

次にこのMurong インベストメントリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきた3つのサイトの冒頭部のキャプ画像を順に示していきます。

▼Gszibenリミテッド (https://gsziben.net/en/) [表示言語選択肢:中国語、英語]

▼Visenoキャピタルリミテッド (https://www.visenofx.com/en/) [表示言語選択肢:英語のみ]

オナーファルコングローバルリミテッド (http://bcrmarket.com/en/) [表示言語選択肢:中国語、英語]

画像検索で見つかってきた3つのサイトは表示言語が英語と中国語、あるいは英語のみとなっていて日本語には対応していません。よく分からないのは最後のオナーファルコングローバルリミテッド (http://bcrmarket.com/en/) のサイト名です。サイト名はHonorfalcon Global Limited (オナーファルコングローバルリミテッド) になっているのですが右に示したロゴの拡大図やURLアドレスからはBCRマーケッツというサイト名ではないのかという疑問を感じます。この点に関してはまた後述します。

ともかく4つのサイトで背景画像など共通性があるのは明らかです。さらにこれら4つのサイトで冒頭部に続いて出てくるサイトの特長をまとめている部分を以下で比較しますがこの部分でも4つのサイトは互いに非常によく似ています。

これらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトである可能性が極めて濃厚と考えざるを得ません。

次に取引対象に関する説明です。以下はMurong インベストメントリミテッドのサイトからのキャプ画像ですが4つのサイト全てに似たような説明図があります。

そして例えば外国為替については

>50種類以上の取引通貨を提供します

とありますが、その説明が中途半端です。以下の記述を読むと50種類以上の通貨ペアではなく、50種類以上の通貨が取引できるとなっているのですが、ドル、ユーロ、ポンド、スイスフラン、円、オーストラリアドル、カナダドル、ニュージーランドドルに加えて人民元、香港ドル、ルーブルの11種類までは具体的に挙がっているもののそれ以外に取引可能な通貨に関する情報が何もありません。

50種類ともなるとかなりマイナーな通貨まで取引可能になっていると思われますが、マイナーな通貨に関してどうやって流動性を確保しているのかも不明です。取引単位やスワップ金利に関する情報も見当たりません。さらにリアルタイムの相場情報とかチャートも見当たりません。口座を開設すればそういった情報も出てくるのかもしれませんがかなり説明不足であることは間違いなく、かなり違和感があります。

次に連絡先情報を探しましたが殆ど情報がありません。住所や電話番号はおろか、メールアドレスさえ見当たりません。わずかにトップページの「私たちについて」の項目にそれらしい記述があるのみです。まずMurong インベストメントリミテッドの記述のキャプを以下に示します。

イギリスに設立された会社で登録番号が13527087であるとだけ記されています。具体的な住所などのの情報はありません。

次はGszibenリミテッドの場合です。

Gszibenリミテッドがイギリスの会社であるといったことが書いてあります。さらに中国の顧客に対応するために2018年に中国の上海に拠点を設けたといったことが書いてあるようですがやはり具体的な所在地などの情報はありません。

次はVisenoキャピタルリミテッドのサイトの相当部分のキャプを示します。

やはりイギリスの会社であるような記述がありますが、Gszibenリミテッドの場合と違ってイギリス以外の拠点に関しては記述がありません。

最後はオナーファルコングローバルリミテッドの場合です。

この場合もHonorfalcon Global Limited (BCR) はイギリス・ロンドンのFXブローカーであると書かれています。どうして「Honorfalcon Global Limited」の略称が「BCR」になるのか全く分かりません。さらにGszibenリミテッドの場合と同じ文章で中国の顧客に対応するために2018年に中国の上海に拠点を設けたといったことが書いてあります。

いずれの場合もイギリスの会社であるという記述があってMurong インベストメントリミテッドの場合は登録番号 (?) まで記されているということでイギリスの法人登録を探してみました。するとMurong インベストメントリミテッドとVisenoキャピタルリミテッドについてのみですが対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。まずMurong インベストメントリミテッドに対応すると思われる法人登録を以下に示します。

Murong インベストメントリミテッドのサイトには上で示したように

>イギリスに設立された会社で登録番号が13527087である

という記述がありましたが、この法人登録のCompany Numberはまさに13527087になっていますからこれがMurong インベストメントリミテッドに対応する法人登録で間違いないものと思われます。そしてこの法人登録の日付は2021年7月23日となっており、例によってかなり新しい法人登録です。またこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, England, N14 5BP

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによると思われる詐欺サイトの法人登録でしばしば登場した住所です。具体的には以下のサイトに対応する法人登録で全く同じ住所が法人登録上の住所となっています。

「検証16」 KENKEキャピタルグローバルリミテッド → 法人登録

HungDingファイナンシャル → 法人登録

「検証24」 Glluck → 法人登録

「検証27」 リッチネスエンパイアリミテッド → 法人登録

Onokaキャピタルリミテッド法人登録

Starekカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証30」 アクトゴールドリミテッド法人登録

「検証32」 ANSFXグローバルリミテッド法人登録

トップリスペクト法人登録

「検証35」 MITマーケットリミテッド法人登録

ZEUSファイナンスリミテッド法人登録

「検証37」 Freyr グループリミテッド法人登録

FTSEファイナンシャルリミテッド法人登録

「検証41」 ファンシーグループリミテッド法人登録

「検証43」 GYDインターナショナルホールディングスリミテッド法人登録

「検証51」 Ateckリミテッド法人登録

コールミルグローバルリミテッド法人登録

「検証65」 Breitlingプライム → 法人登録

そして「検証32」ANSFXグローバルリミテッドの検証で説明しましたが、住所となっているChase Business Centre (チェースビジネスセンター) はGoogle ストリートビューで見ると確かにこの住所に存在しているもののおそらく私書箱を置いて郵便物の受け取り代行をしているだけの業者と思われ、この住所に多くのFX業者が実在しているとは到底思えません。

さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示しますがMAG-USARA, Joey Fielというフィリピン国籍、フィリピン在住の人物が経営者として登録されています。

1976年12月生まれのこの人物のフィリピンの住所は以下のようになっています。

>Santa Cruz, Tangub City, Mis.Occ., Philippines

フィリピンの西ミサミス州タングブ市という地域の住所のようですが番地が欠落しており、不完全な住所と思われます。またこのMAG-USARA, Joey Fielというフィリピン人経営者は以下の3つのイギリス法人でも経営者となっています。

NEWSPARK CAPITAL LTD (Company number 13559615)

法人登録日付: 2021年8月11日

住所: 291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

BESTOPEX LIMITED (Company number 13414462)

法人登録日付: 2021年521日

住所: Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, England, N14 5BP

ATECK LTD (Company number 13507887)

法人登録日付: 2021年713

住所: Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, England, N14 5BP

3つの法人はいずれもMurong インベストメントリミテッドの法人登録が登録された2021年7月23日とほぼ同時期に登録されており、業種はいずれも金融関係になっています。さらに2番目のBESTOPEX LIMITEDの法人登録と3番目のATECK LTDの法人登録の住所はMurong インベストメントリミテッドの法人登録上の住所 (Chase Business Centre, 39-41 Chase Side, London, England, N14 5BP) と同じです。当然これらの法人登録についても対応する詐欺目的である疑いが濃厚なFX業者のサイトが存在する可能性が考えられたので検索してみるとそれらしいサイトが見つかってきたのは2番目のBESTOPEX LIMETEDと3番目のATECK LTDの場合のみです。この内、ATECK LTDについては「検証51」で検証していますから参照してください。BESTPEXについては見つかってきたサイト (https://en.bestopex.com/) の冒頭部のキャプ画像を以下に示します。

このサイトの表示対応言語は英語、ベトナム語、中国語となっており、日本語表示には対応していません。このサイトについてはここでは深く追求しませんが、詐欺目的のサイトである可能性が当然考えられ、また別に検証を書くかもしれません。さらにMAG-USARA, Joey Fielというフィリピン人経営者が経営者を兼務する法人の内、最後のATECK LTDについても既に閉鎖されているようですが、かつてはサイトが存在していたことが手元の記録に残っていました。その閉鎖されているATECK LTDのサイト (https://ateck-fx.com/en/) についても取得しておいたサイト冒頭のキャプ画像を以下に示します。表示対応言語の選択肢は英語と日本語になっています。

このATECK LTDサイトについては「検証51」に検証を書きましたから参照してください。同じテンプレート由来と思われるサイトが複数確認されており、サイトの開設から閉鎖までが短期間であることなど考えても詐欺目的のサイトとしか思われません。

Murong インベストメントリミテッドがイギリスで創業したという記述にも関わらず、サイトが英語表示に対応していないことを上で指摘しましたが、そうした状況を考えてもイギリスの法人登録は単なる名目上だけのことであり、実際の運営元は別の場所にある疑いが濃厚と考えます。


次はVisenoキャピタルリミテッドのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録を示します。

法人登録の日付は2021年7月12日になっています。やはりかなり新しいサイトです。また業種は金融関係になっていてここで検証しているVisenoキャピタルリミテッドのサイトに対応する法人登録と考えて矛盾がありません。そして住所は以下のようになっています。

>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH

この住所「検証13」以降の中国系と思われるサイトの検証で何度か登場している住所です。具体的には以下のサイトの法人登録でこの住所が所在地とされています。

「検証13」 MKNDYリミテッド → 法人登録

「検証25」 DEFIインベストメントリミテッド → 法人登録

「検証28」 ゴールデンレインインベストメント法人登録

「検証28」 Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド → 法人登録

「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド  → 法人登録

「検証37」 ANCHGOリミテッド → 法人登録

「検証40」 ブリリアンスファイナンス → 法人登録

「検証41」 SUSHIグローバルインベスティングリミテッド  → 法人登録

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド  → 法人登録

「検証63」 Verseキャピタルリミテッド  → 法人登録

「検証65」 フルトンFX → 法人登録

「検証65」 キャピタル ワンFX → 法人登録

「検証65」 Razorfinリミテッド → 法人登録

「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。 これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんからやはりオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示したPURWAR, Alexander Donaldというイギリス国籍、イギリス在住の人物が経営者 (Director) になっているのですが、この人物は同時にこの法人のSecretaryという役職も兼務しているのです。

そしてこの人物は1997年8月生まれとなっていますから2021年7月に法人登録がなされた時点で23歳の若者です。さらにこの人物の住所は以下のようになっています。

>Unit G1, Capital House, 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

この住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で出てきたイギリスの法人登録でしばしば出てくる住所です。具体的には以下のサイトに対応すると思われる法人登録で法人の所在地としてこの住所が登場しています。

「検証25」 GARDALA  → 法人登録

グリーンスタンウエルス  → 法人登録

IDFパワーウエルス  → 法人登録

「検証27」 Bsusdfes Investmen Ltd法人登録

「検証28」 Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証29」 Loowire グローバルリミテッド法人登録

「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド  → 法人登録

カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録

DBAYEマーケット → 法人登録

CoWosホールディンググループリミテッド → 法人登録

「検証40」 ヤマトグローバルリミテッド → 法人登録

「検証48」 Carrod セキュリティーズカンパニーリミテッド法人登録

「検証53」 エリートストラテジーコーポレーションリミテッド法人登録

「検証56」 VIPOTOR → 法人登録

BULUTUN → 法人登録

POOPAC → 法人登録

「検証59」 Poipexマーケットリミテッド  → 法人登録

アイコニックマネジメント  → 法人登録

さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なPLASMAORACLE (プラスマオラクル) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるPLASMA ORACLE GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13430842)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。

部屋番号まで同じ住所が繰り返し使われているということはこの住所がオフショア会社などを利用した架空住所である疑いを強く示唆するものと考えます。PURWAR, Alexander Donaldというイギリス人経営者が実質的な経営者であるかどうかは疑問のように感じます。

以上、Murong インベストメントリミテッドとVisenoキャピタルリミテッドについて見つかってきたイギリスの法人登録を調べてみましたがいずれも住所が架空である疑いが濃厚であるなど信頼出来る情報が記されているようには思われません。またGszibenリミテッドとオナーファルコングローバルリミテッドについてもサイトにはイギリスの会社であるという記述があるのにイギリスの法人登録を探してもそれらしき法人登録が見つかりません。

そこでまた例によって各サイトのWho Is 情報を確認しました。最初のMurong インベストメントリミテッドのWho Is 情報を示します。

残念ながらMurong インベストメントリミテッドのWho Is 情報には登録者に関する情報は何も記されていません。黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2021年7月22日となっており、上に示したMURONG INVESTMENT LTDのイギリスの法人登録の登録日である2021年7月23日と1日しかずれていません。ここで検証しているサイトとイギリスの法人登録が対応していることはまず間違いないものと考えられます。

次は表題2番目のGszibenリミテッドのサイトのWho Is 情報を示します。

このサイトは黄色の枠で囲った部分に記されているように2021年3月22日に登録・開設され、2021年7月6日にアップデートされています。上で示したようにGszibenリミテッドのサイトには同社がイギリスで設立された後、さらに中国の顧客に対応するために2018年に中国の上海に拠点を設けたといったことが書いてあり、イギリスで会社が設立されたのは少なくとも2018年以前であるはずということになりますが、サイトの開設が2021年なのですから2018年に中国の拠点を設けたという記述は信用出来るようには思えません。そして赤枠で囲った部分に所在地が「CN」つまり中国であるとだけ記されています。

次はVisenoキャピタルリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

このVisenoキャピタルリミテッドのサイトは黄色の枠で囲った部分にあるように2021年7月13日に登録・開設されています。上に示した対応すると思われるVISENO CAPITAL LIMITEDのイギリスの法人登録日付が2021年7月12日でしたからこれもMurong インベストメントリミテッドの場合と同じでイギリスの法人登録の日付とサイトの登録開設日が1日ずれているだけということになります。上で示した法人登録がこのサイトに対応するものと考えてほぼ間違いないでしょう。

そして赤枠の部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: bai li

登録者所属機関名: VISENO CAPITAL LIMITED

所在地: 香港

電話番号: +86.18990509046

メールアドレス: baofu8888856@gmail.com

登録者名は「bai li」という中国系らしき名前になっており、住所は香港になっています。しかし電話番号は[+86] という中国本土の国番号で始まっていて所在地と電話番号が矛盾しているように思われます。さらにメールアドレスが記されていますが、これは無料登録できるgmailのアドレスです。信頼できる情報とは思われません。

最後はオナーファルコングローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報を示します。

このサイトは黄色の枠で囲った部分によれば2019年7月23日に登録され、2020年7月29日にアップデートされています。4つのサイトの中では飛びぬけて古いサイトということになりますが、上に示した「私たちについて」の項目にあったイギリスで設立された後、中国の顧客に対応するために2018年に中国の上海に拠点を設けたという記述からすれば少なくとも2018年には創業しているはずなのですから矛盾があるように思われます。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報の部分には所在地がアフリカのガーナであるとだけ記されています。

ガーナに拠点があるという情報は突飛すぎて信用する気にはなりません。このサイトは2019年にサイトが登録されてから1年後にアップデートされているので当初は別の組織あるいは個人によって開設され、その後開設者がサイトを閉鎖し、ドメイン名を現在の運営者が買い取って2020年7月に新装開店したという可能性も考えられ、ガーナを所在地としているのは当初このサイトを開設した組織あるいは個人なのかもしれません。URLアドレス (http://bcrmarket.com/en/) からすれば最初の開設者が開設した際にはBCRマーケットという名称のサイトだったという可能性もあるように思われます。

長々と検証してきましたが改めて結論するまでもなく、これら4つのサイトは到底信用出来るサイトとは思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


●OSIRIS FOREX (OSIRISフォレックス https://www.osiristradelimited.com/jp/)

●OSIRIS FOREX (OSIRISフォレックス https://osirisforex.com/jp/)

これら2つのOSIRISというサイトは互いに非常によく似ているだけでなく、上で検証したMurong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/)、Gszibenリミテッド (https://gsziben.net/en/)、Visenoキャピタルリミテッド (https://www.visenofx.com/en/)、オナーファルコングローバルリミテッド (http://bcrmarket.com/en/) の4つのサイトにも非常によく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。

これらのサイトの存在はYahoo知恵袋に相次いで出てきた2件の質問で知ることになりました。最初に出てきた質問にはサイト名が記されていただけでURLアドレスが不明だったのですが、2つ目の質問にはURLアドレスが記されており最初のOSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) に関する質問であることが確認出来ています。2つ目のOSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) は最初に出てきた質問にURLアドレスが記されていなかったことで検索して見つけてきたサイトということになります。

まずそれらYahoo知恵袋に出てきた2件の質問を引用します。

2023年3月29日投稿

LINEで突然「株式投資勉強会F40」というグループに招待され、「伊藤先生」「山本先生」「口座担当の青木」といった登場人物に勧誘されて詐欺の可能性があることを承知の上でOsiris Trade Limitedに興味本位で口座を開設してしまったようです。そして入金した10万円が数字の上では55万円まで増えていてさらなる資金の追加を求められているようです。

2023年3月30日投稿

この質問では経緯がよく分かりませんが、やはり勧誘役は「佐藤先生」「山本先生」「青木先生」などと名乗っているようです。山本、青木という名字は1日前に出てきた質問に出てきた勧誘役の名前と一致します。やはりLINEの投資関係グループに招待されるという形で勧誘が行われている可能性が高いです。そしてこうしたLINEの投資グループに突然招待されて勧誘を受けるというのは最近増えている勧誘パターンと一致するように思われます。具体的には以下のような本サイトで検証した以下のようなサイトで似たような勧誘を受けたといった報告が確認されています。

「検証25」 グリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)

「検証25」 IDFパワーウエルス (https://www.idfpowerio.com/jp/index.html)

「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド (http://www.greenstan.com/ja/index.htm)

「検証34」 atatong (https://www.atatong.com/ja/index.htm)

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/)

「検証56」 BULUTUN (https://www.bulutun.site/)

「検証56」 POOPAC (http://www.ipoopac.com/index.html#)

「検証56」 Askyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/)

「検証59」 IDFパワーウエルスリミテッド (http://www.idfpower.site/jp/index.htm)

「検証59」 アイコニックマネジメント (https://www.iconicjp.com/

「検証60」 ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm)

「検証60」 Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド (https://www.cowtradingvip.com/jp)

「検証63」 スイストレードファイナンス (https://swisstrade.io/?lang=ja)

「検証63」 リッジコーポレーション (https://www.ridgecorporation.co/index.html)

「検証63」 FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証63」 キーストンインターナショナルマーケッツ (https://ksimarket.com/?lang=ja)

「検証64」 CBXIマーケッツリミテッド (https://www.cbximarkets.com/jp/)

「検証64」 Brerona (https://breronagroup.com/#/)

「検証64」 APBG (https://apbgforex.com/#/)

これらのサイトは同じグループ、あるいは組織的につながりのあるグループによって運営されているのかもしれません。

とにかく本項で検証する2つのサイトの冒頭部の画像を以下に順に示します。

▼OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) [表示言語:英語、日本語]

▼OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) [表示言語:英語、日本語]

これら2つのOSIRISフォレックスという名称のサイトの冒頭部は指摘するまでもなく互いに酷似していますし、上で検証し、比較の為に以下にキャプを再掲したMurong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/) 以下の4つのサイトとも非常によく似ています。違いはキャプ左上のロゴの部分と表示言語の選択肢ぐらいです。

Murong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/) [表示言語:中国語、香港語、英語、日本語、ドイツ語、フランス語、韓国語、タイ語、ヒンディー語]

2つのOSIRISフォレックスのサイトが互いにあるいは上で検証したMurong インベストメントリミテッドなどのサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下は2つのOSIRISフォレックスのサイトのサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプです。表題と同じ順、OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) → OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) という順でキャプを示します。

さらにMurong インベストメントリミテッドのサイトにある対応する部分のキャプも比較の為に以下に再掲します。

記されている項目名の日本語は多少変わっていますが、この部分でも2つの2つのOSIRISフォレックスのサイトが互いにあるいはMurong インベストメントリミテッドのサイトと非常によく似ているのは間違いありません。

同様に以下は取引対象を説明している部分の比較です。OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) → OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) → 比較対象のMurong インベストメントリミテッドという順でキャプを示します。

これらのサイトはこの部分でも互いに非常によく似ています。

次に連絡先情報について確認します。いずれのOSIRISのサイトでもまず冒頭部に続く部分に「私たちに関しては」と題された部分が出てきます。この部分についても表題と同じOSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) → OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) という順でキャプを示します。

この部分についても2つのサイトの文章は互いにかなり似ていますし、上で検証したMurong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/) 以下の4つのサイトとも非常によく似ています。比較の為にここでもMurong インベストメントリミテッドの相当部分のキャプを以下に再掲します。

いずれの場合も英国に登録された会社となっています。法人名と登録番号 (会社番号) の部分を以下に書き出します。 

OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/)

法人名:OSIRIS TRADE LIMITED

登録番号:13707363

OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/

法人名:Osiris Forex

登録番号:13527087

Murong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/)

法人名:Murong Investment ltd

登録番号:13527087

そして法人名や登録番号 (会社番号) を書き出して気が付きましたが2番目のOSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) のサイトに記されている登録番号 (13527087) はMurong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/) のサイトに記されている登録番号 (13527087) と同じです。

まず最初のOSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) のイギリスの法人登録

>登録番号:13707363

という情報から探してきました。以下にキャプを示します。

企業名や登録番号 (Compary Number、会社番号) はOSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) のサイトの記述と一致しています。登録の日付は2021年10月27日、業種は金融関係で一応矛盾がなく、住所は以下のようになっています。

>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW

この住所は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証でしばしば登場している住所です。具体的には以下のサイトでこの住所が法人登録上の住所になっています。

「検証13」 Beslaマーケットリミテッド法人登録

「検証18」 Linkhumインベストメントリミテッド → 法人登録

「検証20」 JINGERグローバルリミテッド法人登録

WEIKE → 法人登録

「検証23」 キャメルファイナンシャルリミテッド → 法人登録

パットンセキュリティーズリミテッド → 法人登録

「検証27」 IOTAグローバルリミテッド → 法人登録

サウスセンチュリーグループリミテッド → 法人登録

アルトマンファイナンスインベストメント → 法人登録

「検証28」 CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド → 法人登録

プラスマーケットリミテッド → 法人登録

MISNEAグローバルリミテッド → 法人登録

「検証33」 SHUN YUENリミテッド → 法人登録

「検証36」 ZOROグローバルリミテッド → 法人登録

YUMグループグローバルリミテッド → 法人登録

EGMフォレックス → 法人登録

「検証37」 ROKINGリミテッド法人登録

SAENマーケッツリミテッド法人登録

セントラルコーリションセキュリティーズ法人登録

「検証43」 Okwisグローバルリミテッド → 法人登録

「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド → 法人登録

「検証46」 グランドグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

Skyamインベストリミテッド → 法人登録

「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド法人登録

「検証54」 Maliksiリミテッド → 法人登録

「検証57」 UNERNEYグローバルリミテッド → 法人登録

この住所にこれだけのFX業者が集中して存在するというのは非現実的としか思われず、架空住所の疑いは非常に濃いです。

またこの法人登録の経営者情報のページを見ると2021年10月創設でこの検証を書いている2023年4月上旬時点で創設から1年半ほどしか経過していないのに既に社長 (Director) が2回交代しているようです。現在の社長は3代目ということになります。以下には初代 → 2代 → 3代目の現経営者の順でキャプを示します。

初代経営者から開示されている情報を順に並べてみます。

▼WU, Paiqing (初代経営者)

住所:503 Building A, Changwan Community, No.53 Tutai Road, Tianmen City, Hubei Province, China, 431701 (中国・湖北省天門市)

在任期間:2021年10月27日 (創設時) ~ 2022年9月16日

国籍:中国

居住国:中国

▼CHU, Chee Hong (2代経営者)

住所:Wei Wenxing, 3/F 7 Waterloo Road, Yaumati Kowloon, Hongkong, China, 999077 (香港・九龍油麻地)

在任期間:2022年9月16日 ~ 2022年12月27日

国籍:マレーシア

居住国:中国

▼MALIWANAG, Mae Angelica Datinguinoo

住所:Purok1, Barangay Caronoan, San Juan, Lapog Ilocos Sur, Philippines, 29200 (フィリピン・南イロコス州サンファン)

在任期間:20231月6日 ~ 現職

国籍:フィリピン

居住国:フィリピン

現在の経営者はフィリピン国籍・フィリピン在住ですが、会社創設時から2022年9月16日まで経営者だった人物は中国国籍・中国在住です。いずれにしろイギリスの法人登録は名目だけのものである可能性が高いように思われます。

一方の表題2番目のOSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) のサイトに記されていたイギリスの法人登録ですが、既に書いたようにサイトに記されていた2番目のOSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) のサイトに記されている登録番号 (13527087) はMurong インベストメントリミテッド (https://murongfx.com/jp/) のサイトに記されている登録番号 (13527087) と同じです。このMurong インベストメントリミテッドの法人登録については既にMurong インベストメントリミテッドの検証の中で引用していますが、改めて確認してみると以下のキャプに示したように2023年1月24日付で「Dissolved (解散)」になっています。

この法人登録には法人名を変更した履歴はありません。創設時から解散になるまで法人名はMURONG INVESTMENT LTDです。OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) のサイトに自らの法人登録情報としてこのMURONG INVESTMENT LTDの、しかも解散済みになっている法人登録が挙げられているのか理解不能です。

2つのOSIRISフォレックスのサイトでは「私たちに関しては」の項目以外に脚注部分にも連絡先情報があります。まずOSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/) の場合です。

記載されている情報を以下に書き出します。

>会社名: Osiris trade limited

>郵便: support@osiristradelimited.com

>電話番号: +63 9770190613

>会社登録番号:第13707363号

>登録住所:4d salisbury road weston-super-mare somerset united kingdom bs22 8ew

>会社住所: Palm drive, 7th floor, ayala center, glorietta 4, makati, 1224 metro manila, , philippines

「会社登録番号」と「登録住所」は既に上で検証したイギリスの法人登録とその住所に一致します。この住所は名目だけの住所でしょう。残るのはフィリピンの会社住所と[+63]というやはりフィリピンの国番号から始まる電話番号です。そこでフィリピンの住所を検索すると以下に示したRegusというレンタルオフィス/バーチャルオフィス業者の拠点の住所と酷似していることが判明しました。

OSIRISフォレックスの住所:

Palm drive, 7th floor, ayala center, glorietta 4, makati, 1224 metro manila, , philippines

▼Regusの住所:

Ascott Makati, Glorietta 4, Courtyard Drive, Ayala Center, 7th Floor, Makati, Metro Manila, 1224

単語の並び順がかなり違いますがフィリピンのメトロマニラにあるAyala Centerの7階という部分は一致しています。これは同じ住所でしょう。そしてこの拠点ではオフィススペースのレンタルだけでなく、バーチャルオフィス業務も行っているようです。また上でイギリスの法人登録における現在の経営者がフィリピン国籍、フィリピン在住のMALIWANAG, Mae Angelica Datinguinooという人物であることを示しましたが、この人物の現住所とされている南イロコス州サンファンこのオフィスの住所となっているフィリピンの首都・マニラ同じルソン島内であってもかなり離れています。この住所にOSIRISフォレックスの事業実体が存在するかどうかはかなり疑問です。別の言い方をすればこれも架空住所の可能性を疑わざるを得ません。

次にOSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/) の脚注にある連絡先情報のキャプを示します。

こちらは住所とか電話番号は示されておらず、メールアドレスが1個あるだけです。

>service@osirisforex.com

これだけでは話にならないので例によってサイトのWho Is 情報も確認しましたが、登録者に関する情報は何も開示されていません。サイトの登録・開設日は以下のようになっています。

サイト名 (URLアドレス) 登録・開設日

OSIRISフォレックス (www.osiristradelimited.com) 20211115日

OSIRISフォレックス (osirisforex.com) 20221221日

やはりこれらのサイトにおける情報開示は不充分、不適切としか思われません。

改めて結論するまでもなく、これらのサイトでの投資は推奨できません。特に突然LINEのグループに招待されるという勧誘方法には注意が必要と考えます。


※付記

2つのOSIRISフォレックスのサイトのログインページ (https://user.osiriscrm.com/pc/user/login) は同じURLアドレスのページであることが判明しました。2つのサイトの開設時期は1年以上離れていますが、ログインページが同一であるということは2つのサイトは同じグループによるサイトであるということで間違いないでしょう。そして以下がその口座開設ページのキャプです。

このログイン画面はこれまでに検証してきた幾つかのサイトのログイン画面と非常によく似ています。例えば以下は「検証25」で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) のログイン画面です。

これも含めて非常によく似たログイン画面は以下のサイトでも確認されています。

「検証25」 グリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)  → 閉鎖済み

「検証34」 Allyファイナンシャル (https://www.allyinvestforex.jp/)  → 閉鎖済み

Allyファイナンシャル (https://www.allyfx.jp/index.htm)   → 閉鎖済み

「検証64」 CBXIマーケッツリミテッド https://www.cbximarkets.com/jp/)  → 閉鎖済み

「検証65」 キャピタルファイナンシャルアドバイザーズ (https://capitalfa.jp/)

「検証69」 ジャフコ インベストメント (アジア パシフィック) リミテッド (https://www.jafcoasia.io/jp/index.html)

これらのサイトが組織的に繋がっていることが強く示唆されます。


●Pioneer Capital Limited (パイオニアキャピタルリミテッド https://pioneerfx365.com/jp/index.html)

●Lofty Forex Global Limited (ロフティーフォレックスリミテッド https://loftyforex.com/jp/index.html)

●Actuary Forex Global Limited (アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド https://actuaryf.com/jp/index.html)

これら3つのサイトも互いに明らかに似ているサイトなのでまとめて検証します。最初のパイオニアキャピタルリミテッドは「検証25」で検証したNODE CAPITAL GROUP (NODEキャピタルグループ http://ncgforex.com/jp/) に対応すると思われるイギリスの法人登録経営者として登録されているフィリピン人経営者、Liezl Balios PAUSANOSが兼務している法人から発見したサイトです。

このLiezl Balios PAUSANOSという人物経営者を兼務している法人のリストは以下のようになっています。

PIONEER CAPITAL GROUP LTD (会社番号:13559607) 法人登録日付:2021年8月11日

 住所:291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

NODE CAPITAL GROUP LTD (会社番号:13559619) 法人登録日付:2021年8月11日

 住所:291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

FOYA INVESTMENT LTD (会社番号:13559617) 法人登録日付:2021年8月11日

 住所:291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

3つの法人はいずれも2021年8月11日にまとめて登録されており、法人登録上の住所が同じ、業種も金融関係で共通しています。そして2番目のNODE CAPITAL GROUP LTDについては「検証25」で検証したNODE CAPITAL GROUP (NODEキャピタルグループ http://ncgforex.com/jp/)、3番目のFOYA INVESTMENT LTDについては「検証20」で検証した2つのFOYA INVESTMENT LTD (FOYAインベストメントリミテッド) のサイト  (http://foyaforex.com/jp/http://kcg-intensive.site/jp/) が見つかっており、いずれも詐欺目的のサイトと思われます。当然最初のPIONEER CAPITAL GROUP LTD の法人登録についても詐欺目的の法人である可能性が濃厚ということになり、法人名である「PIONEER CAPITAL GROUP LTD」を検索して見つかってきたのがここで検証するパイオニアキャピタルリミテッドのサイトということになります。当然、これらの法人、あるいは対応すると思われるサイトには組織的な繋がりがある可能性が高いです。

そして表題番目のロフティーフォレックスリミテッドと3番目のアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドのサイトはパイオニアキャピタルリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトです。とにかく表題の3つのサイトについてサイト冒頭部のキャプ画像を以下に順に示します。

パイオニアキャピタルリミテッド (https://pioneerfx365.com/jp/index.html)

ロフティーフォレックスリミテッド (https://loftyforex.com/jp/index.html)

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド (https://actuaryf.com/jp/index.html)

これら3つのサイトの冒頭部は背景画像が全く異なるので一見して互いに似ているようには見えませんが、よく見るとメニューバーの項目や3つのキャプ画像の右上に見える表示言語の選択肢を示すプルダウンメニューなど明らかに似ている部分が見つかります。メニューバーの選択肢の最初の項目は3つのサイトに共通して「主页」となっており、これは中国語で「ホーム」を意味する単語と思われます。この時点でこれらのサイトの運営者は中国のグループではないかと考えざるを得ません。また表示言語の選択肢は3つのサイトで共通して英語、中国語、香港語、日本語の4つに対応となっていてその順序や書式も3つのサイトで同じに見えます。

さらにこの冒頭部に続く部分を見ていくと3つのサイトが互いに非常によく似ていることが分かります。まず以下は上にキャプを示した冒頭部の直下にあるサイトの特長を簡単なイラスト付きで6項目にまとめて説明している部分のキャプ画像です。表題と同じ順 (パイオニアキャピタルリミテッド → ロフティーフォレックスリミテッド → アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド) でキャプを示します。

イラスト部分の色が変わっていたり、テキスト部分もサイトの名称が含まれているなど全く同じではありませんが、3つのキャプ画像が互いに酷似しているのは間違いありません。さらに以下は「会社概要」という項目の比較です。やはり表題と同じ順 (パイオニアキャピタルリミテッド → ロフティーフォレックスリミテッド → アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド) でキャプを示します。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似ています。但し左側にあるテキスト部分には微妙な違いがあります。テキスト部分の最初の文章を以下に抜き出して比較します。

パイオニアキャピタルリミテッド

>Pioneer Capital は、カナダに本社を置くプロのトレーダーで構成される、世界的に認められた小売および機関投資家向け証券会社です。

ロフティーフォレックスリミテッド

>lofty forex は、ロンドンに本社を置くプロのトレーダーで構成される、世界的に認められた小売および機関投資家向け証券会社です,NFA ID:0543429。

アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド

>Actuaryは、ロンドンに本社を置くプロのトレーダーで構成される、世界的に認められた小売および機関投資家向け証券会社です。

これら3つのサイトは互いに酷似していて同じ運営グループによるサイトとしか思われないのに最初のパイオニアキャピタルリミテッドの場合は「カナダに本社を置く」と書いてあり、2番目ロフティーフォレックスリミテッド3番目のアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドについては「ロンドンに本社を置く」と書いてあります。但し具体的な住所などの記述は見つかりません。こうした記述は到底信用出来るようには思われません。

3つのサイトの相互比較を続けます。次は取引対象について説明する部分です。これも表題と同じ順 (パイオニアキャピタルリミテッド → ロフティーフォレックスリミテッド → アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド) で各サイトからのキャプ画像を示します。

この部分でも3つのサイトは互いに非常によく似てます。それぞれ5つの取引対象が挙げられていますがその5つの項目は「外汇」「貴金属」「エネルギー」「仮想通貨」「スポットインデックスCFD」となっていますが、最初の「外汇」は外国為替を意味する中国語です。上で「ホーム」を意味する「主页」という中国語が紛れていることを指摘しましたが、ここでも中国語の単語が登場しているということでこのサイトは中国語圏のグループによって作られている可能性が高いように思われます。

そして5項目が取引対象として挙げられていますが、その中身についての説明が全くありません。例えば外国為替取引で取引できる外貨の種類とか取引単位といった情報が何もありません。あるいは例えば仮想通貨にしてもどんな仮想通貨が取引できるのか全く情報がありません。非常に違和感があります。

次に連作先情報ですが、これら3つのサイトには既に書いたように会社概要の項目にあるカナダあるいはロンドンに本社を置くという記述以外何も連絡先情報がありません。そこでまず各サイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下がパイオニアキャピタルリミテッドのサイトのWho Is 情報です。

まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年12月21日となっています。やはりかなり新しいサイトであることが分かります。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめました。

登録者名: ZHIGANG SHAN

登録者所属機関名: PIONEER CAPITAL LIMITED

登録者住所: Zhengning Road, Chengguan District, Lanzhou City, Gansu, 730000, China

電話番号: +852.960***995

メールアドレス: support@pioneerfx365.com

住所は甘粛省蘭州市城関区 (じょうかん-く) という地域の住所のようですが、電話番号は香港の国番号である[+852] から始まっていて矛盾があります。

次はロフティーフォレックスリミテッドのWho Is 情報です。

サイトの登録・開設日は2021年9月14日になっています。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめて書き出します。

登録者名: QINGJUN PAN

登録者所属機関名: Lofty Forex Global Limited

登録者住所: Longfeng District, Daqing City, Daqing, Heilongjiang, 163000, China

電話番号: +852.46766132

メールアドレス: support@loftyforex.com

住所は黒竜江省大慶市竜鳳区 (りゅうほう-く) という地域の住所のようです。しかしここでも電話番号が香港の国番号である[+852] から始まっていて矛盾があります。

最後はアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドのWho Is 情報です。

サイトの登録・開設日は2021年9月28す。そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報をまとめて書き出します。

登録者名: Song Minggang

登録者所属機関名: ACTUARY FOREX GLOBAL LIMITED

登録者住所: Weidu District, Xuchang, Henan, 461000, China

電話番号: +852.54412990

メールアドレス: support@actuaryf.com

住所は河南省許昌市魏都区 (ぎと-く) という地域になっています。しかしここでも電話番号が香港の国番号である[+852] から始まっています。

電話番号と住所に矛盾があること、そもそも3つのサイトは同じグループによるとしか思われないのに住所がバラバラであることからこれらの連絡先情報の信頼性は非常に疑わしいです。

次にロフティーフォレックスリミテッドとアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドについてロンドンに本社を置くという記述があったことからイギリスの法人登録を探してみました。すると3つのサイトのいずれについても対応すると思われる法人登録が見つかってきました。

まずパイオニアキャピタルリミテッドに対応すると思われる法人登録です。

法人登録の日付は2021年8月11日となっていてサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日、2021年12月21日とは4ヶ月以上も離れています。しかし業種は金融関係になっており、住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

この住所は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でしばしば登場している住所であり、具体的には以下のサイトで法人登録上の住所になっています。

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド法人登録

「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド法人登録、ONDERSON法人登録

「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド法人登録

「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」で検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録

「検証28」 ファーリーチキャピタル法人登録

「検証31」  WSL FX ユニオンリミテッド法人登録、POGグローバルリミテッド法人登録、ADGマーケッツリミテッド法人登録、KOPEグローバルリミテッド法人登録

「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド法人登録

「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証40」 ダブルドリル法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド法人登録

「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド法人登録

「検証43」 YIANマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド法人登録

「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録

「検証55」 FSDSグローバルリミテッド → 法人登録

「検証58」 クワコルマーケッツ法人登録

「検証59」 R24キャピタルグループ → 法人登録

「検証63」 スイストレードファイナンス → 法人登録

そしてこの住所について「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの項目で説明してありますが架空住所の可能性が濃厚です。さらにこの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は以下に示すフィリピン国籍、フィリピン在住のPAUSANOS, Liezl Baliosという人物です。

そして本項の最初で説明しましたがこのPAUSANOS, Liezl Baliosというフィリピン人経営者は「検証20」で検証した2つのFOYA INVESTMENT LTD (FOYAインベストメントリミテッド) のサイト  (http://foyaforex.com/jp/http://kcg-intensive.site/jp/) 対応すると思われる法人登録経営者として登録されている人物、さらに「検証25」で検証したNODE CAPITAL GROUP (NODEキャピタルグループ http://ncgforex.com/jp/) に対応すると思われるイギリスの法人登録経営者として登録されている人物と同一人物です。

法人登録の日付とサイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日が4ヶ月以上ずれていることは気になりますが、この法人登録がここで検証しているパイオニアキャピタルリミテッドのサイトに対応する法人登録で間違いないものと考えます。

次はロフティーフォレックスリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録を示します。

法人登録の日付は2021年9月8日になっています。サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日は2021年9月14日になっていますから6日しかずれていません。業種は金融関係になっており、矛盾がありません。そしてこの法人登録上の住所は以下のようになっています。

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

この住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で対応すると思われるイギリスの法人登録上の住所としてしばしば登場している住所と同じです。具体的には以下のサイトに対応する法人登録上の住所と一致します。

「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録

「検証28」 Prema → 法人登録

「検証40」 Aideファイナンスリミテッド → 法人登録

「検証46」 INGFX → 法人登録

ハメンプライムリミテッド → 法人登録

「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド法人登録

「検証49」 Fuhui FXリミテッド → 法人登録

Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録

INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録

「検証52」 MOTONGFXリミテッド法人登録

「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録

MokFXグローバル → 法人登録

またこの住所は以下に示すアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録でも法人登録上の住所になっています。さらにイギリスの法人登録を探してみるとこの住所を法人登録上の住所としている法人がかなり存在するようです。この住所に何があるのかは不明ですが、これもオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。そしてこの法人登録の経営者情報のページで経営者として登録されているのは以下に示すPAN, Qingjunという中国国籍、中国在住の人物です。

残念ながらこの中国人経営者の中国の住所は公開されていません。

最後はアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録を示します。

まず法人登録の日付は2021年9月30日です。上に示したWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日は2021年9月28日ですから2日ずれているだけです。また業種は金融関係になっています。そしてこの法人登録の住所

>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY

上で示したロフティーフォレックスリミテッドのサイトに対応すると思われる法人登録の住所と同じであり、「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証の中で登場したイギリスの法人登録上の住所としてしばしば登場している住所と部屋番号まで全く同じです。この法人登録がアクチュアリーフォレックスグローバルリミテッドのサイトに対応する法人登録であると考えてほぼ間違いないでしょう。

そしてこの法人登録の経営者情報のページで経営者となっているのは以下に示すSONG, Minggangという中国国籍、中国在住の人物です。

残念ながらこの人物についても中国の住所は公開されていません。

以上、互いに非常によく似ている3つのサイトについて検証してきましたがこれらのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告が確認されているわけではありません。しかし情報開示が極めて限定されていること、記述内容に到底事実とは思われない部分があることなど多くの点から判断してこれらの3つのサイトはやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺目的のサイトである可能性は濃厚と考えます。

さらに実は本項で検証した3つのサイトと明らかに似たサイトとしてTreasure Forex (トレージャーフォレックス https://www.treasure180.com/jp/index.html) というサイトが存在していたことを確認しています。しかしこの検証を書き始める前に、キャプ画像など取得する前にそのサイトは何の告知もなく閉鎖されたようです。それでもトレジャーフォレックスのURLアドレスをGoogle検索すると以下のキャプに示したようにサイトが存在していたこと、その記述内容が本項で検証した3つのサイトと酷似していることは確認できます。

この閉鎖されたサイトには「巨大な利益を選択する理由」「非常に競争力のあるスプレッド」といった文章が書かれていたことが分かりますが、これらの文章はパイオニアキャピタルリミテッドなど3つのサイトでサイトの特長を6項目にまとめて示している分の文章と一致します。

ちなみにこのTreasure Forex (トレージャーフォレックス) についても対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかりますが、法人登録上の経営者は中国国籍、中国在住のLI, Jinglinという人物です。非常によく似た、同じテンプレートから量産されたと思われるサイトが何の告知もなく閉鎖されたとなれば本項で検証している3つのサイトについても同様に突然閉鎖される可能性が充分に考えられます。

こうした状況からも本項で検証した3つのサイトは非常に危険なサイトとしか思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。