検証40
本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。日本居住者に対して勧誘が行われれば違法な無登録業者ということになります。本ページで検証するサイトの少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」、「検証28」、「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証28ページ目です。「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下の互いに似通った同じグループによると思われるサイトです。
●YAMATO GLOBAL LIMITED (ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamato-global.com/)
●YAMATO GLOBAL LIMITED (ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index)
●Double Drill (ダブルドリル https://www.doubledrill.net)
●Double Drill (ダブルドリル http://www.doubleforex.net/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.net/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogee.ink/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogeee.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogeelimited.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogforex.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.cc/)
●FULILAI CO., LTD (FULILAI カンパニーリミテッド http://fulilai.uk/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://ristversos.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.istversos.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.ristversos.net/)
●HYTX Limited (HYTXリミテッド https://www.carefortunes360.com/en/)
●Brilliance Finance (ブリリアンスファイナンス https://www.brilliancefx.com/en/)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://fog-efx.com/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fog-eefx.com/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://fogeeforex.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://fogee.co.uk/)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.excellent-fogee.online/)
●Aide Financial LTD. (Aideファイナンシャルリミテッド https://www.aidefincen.com/index21.html)
●Avery Finance (Averyファイナンス https://averyfinance.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://ristversos.net/)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.ristvsrsospros.com/index21.html)
まず以下の16個のサイトをまとめて検証します。
●YAMATO GLOBAL LIMITED (ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamato-global.com/)
●YAMATO GLOBAL LIMITED (ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index)
●Double Drill (ダブルドリル https://www.doubledrill.net)
●Double Drill (ダブルドリル http://www.doubleforex.net/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.net/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogee.ink/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogeee.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogeelimited.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogforex.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.cc/)
●FULILAI CO., LTD (FULILAI カンパニーリミテッド http://fulilai.uk/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://ristversos.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.istversos.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.ristversos.net/)
●HYTX Limited (HYTXリミテッド https://www.carefortunes360.com/en/)
●Brilliance Finance (ブリリアンスファイナンス https://www.brilliancefx.com/en/)
これらのサイトは互いに非常に似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと思われます。最初のヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/) はYahoo知恵袋に相次いで2件の質問投稿が出てきたサイト、それ以外のサイトは画像検索や同じIPアドレス上のサイト検索で見つかってきたサイトです。ヤマトグローバルリミテッドというサイトが2つ、ダブルドリルという名称のサイトが2つ、そしてFOGEEというサイトが6つ、RIST-VERSOSリミテッドが3つと同じ名称のサイトが幾つも存在するという異様な状況になっています。尚、FOGEEという名称のサイトについては全く見かけは異なりますが「検証25」でFOGEE (https://www.fogee.vip/index8.html) というサイトについて検証しており、後述しますが本ページで検証する一連のサイトと同じグループによるサイトの可能性が極めて濃いです。またその後、本項で検証している16個のサイトと同じテンプレート由来のサイトが続々と見つかっています。本ページの以下で検証しているサイトや「検証44」で検証しているエクセレントリベニューリミテッドという名称の複数のサイトが該当します。それぞれの検証を参照してください。
まず最初のヤマトグローバルリミテッドに関して出てきたYahoo知恵袋への質問投稿2件を引用します。
この投稿では出会い系サイトで知り合った自称・中国人女性から勧誘されてヤマトグローバルリミテッドにデモ口座を作るところまで行ったが詐欺を疑って作ったデモ口座を削除して勧誘役をブロックしたという状況のようです。
こちらの投稿の状況はかなり複雑で把握するのが容易ではないのですが、こちらも出会い系サイトで勧誘役と知り合ったところから始まるのは同じで勧誘役は台湾と日本のハーフの女性と自称していたようです。そしてその勧誘役の誘いに乗ってヤマトグローバルリミテッド (実際にはその前身とされた財富環球有限公司) に口座を作ったようです。そして勧誘役が10万円を入金してくれたので自分でも10万円を入金して取引を始め、3万円の利益が出たのでその3万円を出金出来たようです。3万円でも出金出来たことによって信頼出来ると判断してしまったのかさらに勧誘役が70万円入金してくれたのに対応して自分で30万円を入金したところでマネーロンダリングの疑いがあるということで口座が凍結になり、凍結を解除する為に勧誘役が出資したことになっている70万円を質問者が入金するという通知を受けたところで詐欺を疑っているという状況かと思われます。
さらにこの検証を書き終えた後になりますが同様の被害を受けたという投稿がさらに出てきました。
SNSで知り合った中国系の女性に勧誘されて出金しようとしたところ所得税などの名目で追加入金を要求されて振り込んでしまったようです。そして結果として追加入金に応じても出金出来なかったと思われます。
こうした勧誘の経緯はいずれも「検証13」の冒頭で説明した中国系の詐欺グループによると思われる詐欺の勧誘の手口と合致しているように思われます。そこでとにかくこれらの投稿に出てきたヤマトグローバルリミテッドのサイトにアクセスしてみました。以下がサイト冒頭部のキャプ画像です。
▼ヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/)
活字が小さくなって見にくいですが右上のプルダウンメニューから選択出来る表示言語の選択肢は香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語の8つとなっています。メニューバーの項目名は左から「トップページ」「なぜ私たちを選んだの」「取引」「金融商品」「NFA規制」「口座を開く」「取引先事務室」「言語」の8項目になっています。背景画像はイギリス・ロンドンの観光名所の1つであるタワーブリッジの画像と思われます。
次いで表題に示した画像検索や同一IPアドレス上のサイト検索で見つかってきたサイトについても以下順にサイト冒頭部のキャプを示しておきます。
▼ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index)
同じヤマトグローバルリミテッドという名称で上のヤマトグロバルリミテッドのサイトと背景画像やメニューバーの項目などサイトの見かけもそっくりなサイトです。表示言語の選択肢も香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語の8つで同じです。但し後述しますがサイトの開設日が2021年9月2日と新しく、最初に引用したYahoo知恵袋の2件の投稿よりも後になって開設されていますから知恵袋の質問投稿の対象のサイトではありません。
▼ダブルドリル https://www.doubledrill.net)
背景画像が全く異なるのでこの部分では上のヤマトグローバルリミテッドと一見して似ているようには見えませんが表示言語の選択肢が香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語の8つ、メニューバーの項目が左から「トップページ」「なぜ私たちを選んだの」「取引」「金融商品」「NFA規制」「口座を開く」「取引先事務室」「言語」の8項目になっているなど背景画像以外の部分はヤマトグローバルリミテッドのサイトと全く同じです。次は同じダブルドリルという名称でURLアドレスが異なるサイトです。
▼ダブルドリル (http://www.doubleforex.net/index21.html)
こちらは表示言語の選択肢が中国語、英語、日本語の3つと少なくなっています。背景画像はこれもイギリス・ロンドンのウェストミンスター宮殿 (英国国会議事堂) の時計台 (通称・ビッグ・ベン) と思われます。
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
これ以降FOGEEという名称でURLアドレスが少しずつ違うサイトのキャプ画像が6つ並びます。これら6つのFOGEEというサイトではいずれの場合も冒頭部の背景には再びイギリスの観光名所、ウェストミンスター宮殿の同じ画像が使われており、最後のFOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)を除いて表示言語の選択肢は中国語、英語、日本語の3つです。一方でメニューバーの項目は左から「トップページ」「なぜ私たちを選んだの」「取引」「金融商品」「NFA規制」「口座を開く」「取引先事務室」「言語」の8項目になっていてこれはヤマトグローバルリミテッドやダブルドリルの場合と同じです。
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogeee.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogeelimited.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogforex.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)
6つ確認されたFOGEEというサイトの中で唯一表示対応言語が香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語の8つでヤマトグローバルリミテッドなどの場合と同じです。
▼FULILAI カンパニーリミテッド (http://fulilai.uk/index21.html)
サイト名はFULILAIと変わっていますが上に示した6つのFOGEEというサイトと明らかに似ています。メニューバーの項目も同じです。表示対応言語は中国語、英語、日本語の3つです。
次はRIST-VERSOSリミテッドというやはり互いに極めて似ていてURLアドレスが微妙に違う3つのサイトです。
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)
表示言語の選択肢は香港語、英語、日本語の3つです。イギリスのウエストミンスター宮殿の画像を背景に使っていることなど上に示した6つのFOGEEというサイト、FULILAI カンパニーリミテッドのサイトと非常によく似ています。ウエストミンスター宮殿の元の画像はおそらく同じものと思われますがトリミングされた範囲が6個のFOGEEの場合より少し右側にずれているぐらいの違いしか見つかりません。メニューバーの項目もヤマトグローバルリミテッドやダブルドリル、FOGEE、FULILAIの場合と同じ8項目です。
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html)
表示言語の選択肢は香港語、英語、日本語の3つです。上のRIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)と極めてよく似ています。
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristversos.net/)
3つのRIST-VERSOSリミテッドのサイトの内、このサイトのみ表示言語の選択肢が香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語の8つで2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトなどの場合と同じです。
▼HYTXリミテッド (https://www.carefortunes360.com/en/)
このHYTXリミテッドと以下のブリリアンスファイナンスの2つのサイトは日本語に対応していません。HYTXリミテッドの表示言語の選択肢は中国語、香港語、英語となっています。欧州圏の言語に対応していないのに背景画像はユーロ紙幣になっています。
▼ブリリアンスファイナンス (https://www.brilliancefx.com/en/)
最後のブリリアンスファイナンスのサイトでは表示言語の選択肢が香港語と英語のみです。表示言語が香港語と英語なのに背景画像はイタリアのフィレンツェの風景画像のようです。どういう意味があるのか全く分かりません。
このサイトに続いてはサイトの特長を説明する部分がHYTXリミテッド以外の15個のサイトに共通して出てきます。そしてその部分で15個のサイトは互いに非常によく似ています。以下にまず2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトからのキャプを順に示します。
▼ヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/)
▼ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index)
2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトはこの部分で全く区別出来ません。
次は2つのダブルドリルのサイトからのキャプを示します。
▼ダブルドリル https://www.doubledrill.net)
▼ダブルドリル (http://www.doubleforex.net/index21.html)
2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトと同じ画像が使われていますが2つのダブルドリルのサイトを互いに比較するとテキスト部分に微妙な違いがあります。1つ目のダブルドリルのサイトではタイトルなどテキスト部分がヤマトグローバルリミテッドと同じなのですが2つ目のダブルドリルのサイトのテキスト部分はタイトルが「なぜ私たちを選んだの?」から「会社の紹介?」になるなど微妙に変わっているようです。
次に6つのFOGEEという名称のサイトについてもこのサイトの特長を説明する部分のキャプを順に示します。
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogeee.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogeelimited.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogforex.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)
6つのFOGEEという名称のサイトですが最後のFOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)を除く5つのサイトはこの部分で互いに全く同じに見えます。最後のFOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)のみは上で示したヤマトグローバルリミテッドとダブルドリルのサイトと似ており、タイトルが「なぜ私たちを選んだの?」となっていますし、特長の項目の文章もヤマトグローバルリミテッドの場合と同じになっています。それ以外の5つのFOGEEのサイトではタイトルが「会社の紹介?」となっています。
次は表題10番目のFULILAI カンパニーリミテッドと3つのRIST-VERSOSリミテッドのサイトの相当部分のキャプ画像を順に示します。
▼FULILAI カンパニーリミテッド (http://fulilai.uk/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristversos.net/)
FULILAI カンパニーリミテッドとRIST-VERSOSリミテッドの2つのサイトではタイトルが「会社の紹介?」になっていますがRIST-VERSOSリミテッドの3つ目のサイト (https://www.ristversos.net/) では表題がヤマトグローバルリミテッドなどの場合と同様に「なぜ私たちを選んだの?」になっています。しかし互いに非常によく似ていることに変わりはありません。
既に書いたようにHYTXリミテッドのサイト (https://www.carefortunes360.com/en/) にはこのサイトの特長を説明する部分が欠落しているので最後はブリリアンスファイナンスのサイト (https://www.brilliancefx.com/en/) からのキャプを示します。
ブリリアンスファイナンスのサイト は日本語表示に対応していないので英語表示になりますが、やはりこの部分は上で示してきたヤマトグローバルリミテッド以下のサイトの相当部分と極めてよく似ています。
もう1つ、顧客サービスを紹介している部分を比較します。こちらは表題の16個のサイト全てに非常によく似た部分があります。まず以下には2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトからのキャプを示します。
互いに全く区別出来ません。
次は2つのダブルドリルのサイトからのキャプを示します。
2つのダブルドリルのサイトのこの部分の比較ではテキスト部分に「報告管理」と「レポート管理」といった微妙な違いが幾つかあるようですがやはり互いに酷似していることは間違いありません。
次は6つのFOGEEという名前の6つのサイトからの6枚のキャプを表題と同じ順で並べます。まずは以下の5つのサイトからの5枚のキャプ画像です。
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogeee.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogeelimited.com/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogforex.com/index21.html)
ここまで5つのFOGEEという名前のサイトからのキャプはこの部分でも全く同じに見えます。しかし以下に示す6番目のFOGEEのサイトからのキャプは微妙に違いがあります。
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)
例えば最初の項目が他の5つのFOGEEのサイトでは「レポート管理」となっていましたがこのFOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)のさいとでは「報告管理」になっています。これは2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトなどの場合と同じです。
次はFULILAI カンパニーリミテッドの場合です。
最初の項目名が「レポート管理」になっています。これは5つのFOGEEのサイトと同じタイプのようです。
次は3つのRIST-VERSOSリミテッドのサイトからのキャプを示します。
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristversos.net/)
RIST-VERSOSリミテッドについても微妙に違いがある2つのタイプが混在しているようです。最初の2つ、RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)とRIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html)は最初の項目が「レポート管理」となっていて5つのFOGEEのサイトと同じタイプです。一方でRIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristversos.net/)のサイトは最初の項目が「報告管理」となっていて2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトなどと同じパターンのようです。
さらに以下にはHYTXリミテッドのサイト (https://www.carefortunes360.com/en/) 、ブリリアンスファイナンスのサイト (https://www.brilliancefx.com/en/) からのキャプ画像を示します。
これら2つのサイトは日本語対応していないので英語表記のキャプになります。HYTXリミテッドのサイトには上で比較したサイトの特長を説明する部分が欠落していましたが顧客サービスを説明するこの部分についてはヤマトグローバルリミテッド以下のサイトと酷似していることが確認されます。最後のブリリアンスファイナンスのサイトでも非常によく似た部分があるのですが、顧客サービスとして説明されている項目が4つだけになっていて他のサイトには確認出来る「News Information (ニュース)」と「Daily review (毎日為替で評定する)」の2項目が欠けています。それでもこの部分でこれら表題に示した16個のサイトが互いに非常によく似ていることは間違いありません。同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトであると考えて間違いないものと思われます。
これらのサイトが同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトであることについては修正ミスと思われる点が見つかることでも裏付けられます。まず以下は表題最初のヤマトグローバルリミテッドのサイト (https://www.yamato-global.com/) にある取引されている金融商品を説明する部分のキャプ画像です。
日本語として不自然で違和感のある部分 (もしかすると中国語の要素が混じった日本語?) がありますが「外国為替主流盤」、「外国為替希少盤」、「現品金」、「現品シルバー」、「指数」、「原油」の6項目が取引できるとなっています。それぞれの項目をクリックして出てくる説明を読むと「外国為替主流盤」はドルやユーロなどの主要通貨、「外国為替希少盤」は南アフリカランドやトルコリラ、メキシコペソといった取引量の少ない通貨を意味するようです。また「指数」というのはアメリカのダウ·ジョーンズ指数、ナスダック指数、やイギリスのFT100指数、ドイツDAX 30指数、フランスCAC 40指数など株式指数を意味するようです。
ともかく上のキャプの範囲に見える6つの項目、例えば左下のキャプに示した「外国為替主流盤」の項目をクリックしようとマウスを持ってくると右下のキャプのようにサイトのロゴが上に出てきて選択されていることを示すような設定になっています。
これはヤマトグローバルリミテッドのサイト (https://www.yamato-global.com/) からのキャプですからヤマトグロバルリミテッドのロゴが出ていることに違和感はありません。
他のサイトも同じような設定になっているのですが、例えば以下は1つ目のRIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)のサイトからのキャプ画像です。これもマウスで選択する前 (左下) と選択した状態 (右下) のキャプを示します。このサイトでは「外国為替主流盤」という不自然な日本語が「主流の外国為替」という表現に改められています。
選択した場合にロゴが出てくるのはいいのですがそのロゴがRIST-VERSOSリミテッドのものではなく、ダブルドリルのロゴになっているのです。どうやらこのRIST-VERSOSリミテッドのサイトはダブルドリルのサイトのいずれかをテンプレートにして作ったサイトの可能性が高いようです。
同様に以下はFOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogeee.com/index21.html) の場合です。
この場合もマウスを持ってくるとロゴが出てきますがそのロゴが「Flying Hummigbird (フライイングハミングバード)」というロゴになっています。この「Flying Hummigbird」という謎のロゴは他にもFOGEEリミテッド (https://www.fogeelimited.com/index21.html) およびRIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html) のサイトの同じ部分にも確認されます。そして調べてみるとどうやら現在は閉鎖されているけれどかつてはFlying Hummingbird (フライイングハミングバード) というサイトが少なくとも3つ存在していた形跡が見つかります (以下のキャプ参照)。
https://www.flyingmarketfx.com/
https://flying-market.com/index3.html
これら3つのフライイングハミングバードというサイトは既に閉鎖されているものの全て同一のIPアドレス (43.129.185.74.) 上にあり、URLアドレスに「FX」「market」といった単語が含まれていること、少なくとも英語と中国語に対応していたと思われること、Who Is 情報によれば2021年3月20日あるいは21日にサイトが開設されてこの検証を書いている2021年10月上旬の現時点で既に閉鎖されていることなどから中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトであった可能性が高いと考えられました。
同時にFOGEEカンパニーリミテッドのサイト (https://www.fogeee.com/index21.html) など「Flying Hummigbird」のロゴが出てくる3つのサイトはこれらフライイングハミングバードという名称の3つのサイトのいずれかをテンプレートにして開設されたサイトである可能性が高いように思われます。
次にここで検証している15個のサイトについて連絡先情報を探しましたが全く見当たりません。そこで例によってサイトのWho Is 情報を確認してみると幾つかのサイトについては断片的な情報が出てきました。さらに関連してイギリスの法人登録が幾つかのサイトについて見つかるので見つかってきた法人登録についても説明していきます。まず2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報を以下に順に示します。
同じヤマトグローバルリミテッドという名称のサイトですがWho Is 情報の内容はかなり違います。まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は以下のようになっています。
ヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/) 2021年6月16日
ヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index) 2021年9月2日
いずれのサイトもかなり新しいサイトであることが分かります。特に2つ目のヤマトグローバルリミテッドのサイトはこの検証を書いている2021年10月初旬の時点でまだ開設から1ヵ月ほどという非常に新しいサイトです。そして上の2つのキャプで赤枠で囲った部分に運営者に関する情報があります。2つ目の新しい方のサイトのWho Is 情報に記されているのは香港という所在地情報だけですが1つ目のサイトのWho Is 情報にはかなりの情報が記されています。記載されている情報を整理して以下にまとめます。
登録者名: SHIINA, Naomichi
登録機関名: YAMATO GLOBAL LIMITED
登録者住所: Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL
電話番号: +852.37575685
メールアドレス: wangqihomeean@gmail.com
まず登録者名が意外なことに「SHIINA, Naomichi」という日本人らしき名前になっています。そして住所はイギリスのロンドンになっているのですが、電話番号は [+852] という国番号から始まっていて国番号のリストと見比べると香港の国番号ということが分かります。住所がイギリスで電話番号が香港ということになります。そして最後のメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。
それからWho Is 情報を調べていて気付きましたがこれら2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトは同じIPアドレス上に存在するようです。以下はヤマトグローバルリミテッド https://www.yamatoonline.com/index) について同じIPアドレス (124.156.188.36) 上にあるサイトを調べた結果です。
2つのヤマトグローバルリミテッドのサイトが同一のIPアドレスを共有していることが分かります。さらに本項で検証している以下の5つのサイト
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.cc/)
▼FULILAI カンパニーリミテッド (http://fulilai.uk/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristversos.net/)
さらに「検証25」で検証した以下のサイト
▼FOGEE (https://www.fogee.vip/index8.html)
も同じIPアドレス上にあるようです。この「検証25」で検証したFOGEEというサイトは本項で検証している6つのFOGEEというサイトと名称は同じでもサイトの見かけが全く異なるのですが、ヤマトグローバルリミテッドのサイトなどとIPアドレスを共有しているとなるとやはり同じグループによるサイトとしか思われません。
とにかくヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/) のサイトのWho Is 情報に記されていた情報は住所と電話番号が矛盾しているなど明らかに鵜呑みにはし難いもののとにかく住所がイギリスになっていてさらにサイト冒頭の背景画像としてイギリス・ロンドンの観光名所の画像が使われていたこともあり、イギリスの法人登録でヤマトグローバルリミテッドを探してみました。するとあっさりヤマトグローバルリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきました。以下に見つかってきた法人登録のキャプを示します。
この法人登録上の住所はサイトのWho Is 情報に記されていた住所と同じです。
>Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL
そしてこの住所は「検証13」以降の中国系と思われる詐欺サイトの一連の検証で何度か登場している住所であり、具体的には以下のサイトに対応すると思われる法人登録に記されている住所と全く同じです。
グリーンスタンウエルス → 法人登録
IDFパワーウエルス → 法人登録
「検証27」 Bsusdfes Investmen Ltd → 法人登録
「検証28」 Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド → 法人登録
「検証29」 Loowire グローバルリミテッド → 法人登録
「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド → 法人登録
カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録
DBAYEマーケット → 法人登録
CoWosホールディンググループリミテッド → 法人登録
「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド → 法人登録 (おそらくサイトの旧称に対応)
「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証53」 エリートストラテジーコーポレーションリミテッド → 法人登録
BULUTUN → 法人登録
POOPAC → 法人登録
「検証59」 Poipexマーケットリミテッド → 法人登録
アイコニックマネジメント → 法人登録
さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」の「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なPLASMAORACLE (プラスマオラクル) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるPLASMA ORACLE GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13430842)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは全く思えません。この住所にヤマトグローバルリミテッドが実在するかどうかは極めて疑わしいです。
そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示しましたがWho Is 情報でも登録者となっていたSHIINA, Naomichiという名前の人物が唯一の経営者となっています。
この人物は日本国籍で香港在住となっており、1993年8月生まれですから2021年10月現在で28歳ということになります。経営者が香港在住となればやはりイギリスの住所は名目だけとしか思われませんが香港についてもWho Is 情報に香港のものと思われる電話番号があっただけで具体的な住所などが開示されておらず、本当に香港に拠点があるのかどうかも分かりません。
次はダブルドリルという名称の2つのサイトです。Who Is 情報には運営者に関する情報がありませんが、これも検索してみるとダブルドリルのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかりました。以下にキャプを示します。
法人登録の日付は2021年3月31日となっており、この検証を書いている2021年10月初旬でちょうど半年を経過したばかりという新しいサイトです。住所は以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
但しこの法人登録のFilling history のページを見ると以下のような記述があります。
要するに2021年3月31日の法人登録の時点では法人登録上の住所が以下のようになっており、
>Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom
2021年8月8日に現在の登録住所に転居したことになっています。そしてこの法人登録の新旧2つの住所の組み合わせは以下で説明しているRIST-VERSOSリミテッドのものと思われる法人登録の場合と全く同じでさらにいずれの住所も「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で何度も出てきた住所です。
まず現住所
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
の方ですが以下のサイトに対応する法人登録上の住所となっています。
「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド → 法人登録、ONDERSON → 法人登録
「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド → 法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド → 法人登録
「検証25」 FOGEE → 法人登録 (本ページで検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録
「検証31」 WSL FX ユニオンリミテッド → 法人登録、POGグローバルリミテッド → 法人登録、ADGマーケッツリミテッド → 法人登録、KOPEグローバルリミテッド → 法人登録
「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録、インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録、BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド → 法人登録
「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド → 法人登録
「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録
「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録
さらに以下で検証しているFULILAI カンパニーリミテッドの法人登録でも登録上の住所として登場しています。そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの検証で説明していますがこの住所にFX業者があるとは思われず、架空住所の可能性が高いです。
次に旧住所
>Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom
の方ですが、以下に列挙したサイトの連絡先住所や対応すると思われるイギリスの法人登録でこの住所が登場しています。
「検証13」ゴールド エイト サービシーズおよびXHFXマーケット
「検証14」オールブライトファイナンシャルおよびDarkasマーケッツリミテッド
「検証15」ユナイテッドインターナショナルフォレインインベストメントセンターリミテッド
「検証16」ビクトリーファルコンサービスリミテッド
「検証18」UKフュージョン・インターナショナル、BtcethインベストメントリミテッドおよびビットリンクFXインターナショナルリミテッド
「検証19」ア・グランス・グループ、IATFXWELSHIサービシーズおよびBMIマーケッツ
「検証20」KSGリミテッドとDingsheng
「検証21」Odinサービスグループ
「検証22」イーストセンチュリーグループリミテッド、MARVALLE 3THグループリミテッド、ONDERSONおよびクリアリングファルコン
「検証23」センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、リードディアカンパニーリミテッドおよびJUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド
「検証24」ミリオンhui FXリミテッド
「検証27」アルトマンファイナンインベストメント
「検証29」Ueeインターナショナルリミテッド
「検証30」アクトゴールドリミテッドとVPマーケッツグローバルリミテッド
「検証31」FTFゴールドグローバル、PKGグローバル、BOPグローバルおよびMWHマーケッツリミテッド
「検証32」TIXインベストメントマネージメントリミテッドおよびJIAXINGインターナショナルリミテッド
「検証34」FUNRATS ウエルスリミテッドおよびLEBWAYウエルスリミテッド
「検証35」セレクトグローバル、トレジャーリーフグループリミテッド
「検証39」HNDグローバルリミテッド、ITEグローバルリミテッド、RTSゴールドグローバルリミテッド、SODグローバルリミテッド、インダスゴールドマーケッツリミテッド、YLLグローバルインベスティングリミテッド、BSVグローバルインベスティングリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッド、KBLグローバル インベスティングリミテッド、FFFAグローバルインベスティングリミテッド、HANグローバルインベスティングリミテッド、TUFマーケッツリミテッドおよびパワーファンクションキャピタルリミテッド
「検証44」エクセレントリベニューリミテッド
さらに以下で取り上げているFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) のサイトのWho Is 情報にこの住所が所在地として示されています。
これだけ多くのFX業者が部屋番号まで同じ住所に共存するというのはあまりに非現実的であり、バーチャルオフィスとかオフショア会社を利用した架空住所でほぼ間違いないでしょう。
そしてこのダブルドリルの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したWANG, Qiqiという中国国籍、中国在住の人物が経営者として登録されています。
このWANG, Qiqiという人物は以下で説明しているFOGEEやRIST-VERSOSリミテッドの法人登録でも経営者として登録されています。
次はFOGEEという名称の6つのサイトのWho Is 情報の内、情報が比較的多い以下の2つのサイトのWho Is 情報を示します。
▼FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html)
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は以下のようになっています。
FOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) 2021年4月30日
FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html) 2021年5月17日
やはりいずれもかなり新しいサイトであることが分かります。
そして赤枠で囲った登録者に関する情報ですが、FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fogee.ink/index21.html) の方はWang Xing Dongという中国系の個人名と思われる名前とHei Long Jiang, CN (中国・黒竜江省) という大雑把な住所が書いてあるだけです。しかし一方のFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) の方にはイギリスの住所が記されています。記載内容を以下にまとめます。
登録者名: FOGEE LIMITED
登録機関名: FOGEE LIMITED
登録者住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
電話番号: +852.68814263
メールアドレス: hujinsuo@protonmail.com
住所は上に示したヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/) のサイトのWho Is 情報に記されていたのと同じ住所であり、同時に上で説明したダブルドリルのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録に旧住所として記されていた住所、さらにはダブルドリルの法人登録に関連して説明してありますが「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトで頻繁に登場している住所です。
何度も使われている住所ということで実際にこの住所にFOGEEというFX業者が実在するかどうかは極めて疑わしいですがともかく住所はイギリスなのに電話番号は [+852] という香港の国番号から始まっています。明らかにおかしいです。メールアドレスはProtonMailという暗号化に力を入れている無料で利用できるメールのアドレスのようです。FX業者の連絡先がフリーメールということは有り得ないでしょう。
そして「検証25」で検証したFOGEE (https://www.fogee.vip/index8.html) の項目でFOGEE LIMITEDという法人の登録がイギリスにあることを示しました。以下にその法人登録のキャプを再掲します。
この法人登録では住所が以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
しかしこの法人登録で提出書類の項目には以下のキャプに示した記述があります。
>Registered office address changed from Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom to 291 Brighton Road South Croydon Surrey CR2 6EQ on 12 August 2021
要するに2021年4月18日の法人登録取得時の住所は
>Unit G25 Waterfront Studios 1 Dock Road, London E16 1AH United Kingdom
だったが2021年8月12日に以下の住所に登録住所を変更したと書いてあります。
> 291 Brighton Road South Croydon Surrey CR2 6EQ on 12 August 2021
これら新旧2つの住所は上のダブルドリルリミテッドの法人登録上の新旧の住所と同じですから上に書いたダブルドリルの法人登録の説明を参照してください。ともかくFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) のサイトのWho Is 情報に記されていた住所は法人登録から住所変更されるまでの住所と一致していることになります。これらの状況から法人登録をしたグループが複数のFOGEEのサイトを量産している可能性が高いと考えます。ちなみにこのFOGEE LIMITEDの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は以下のキャプに示した中国国籍、中国在住のWANG, Qiqiという人物です。
そしてこのWANG, Qiqiという中国人は上で取り上げたダブルドリルや以下で説明するRIST-VERSOSリミテッドの法人登録でも経営者として登録されており、いる人物です。
次はFULILAI カンパニーリミテッド (http://fulilai.uk/index21.html) のサイトについて見つかってきた情報です。このサイトについてはWho Is 情報には特筆するような情報はないのですが、検索してみるとあっさりと以下に示すFULILAI カンパニーリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきました。
この人物については法人設立時の提出書類を見ると以下のキャプに示したように100%の株主ともなっています。そしてどれほど信頼出来るかはともかくとして中国の住所が記されています。
>Name: JIA SHENG YAO
>Address CUNJIEXI GROUP, CAIDIAN, BAILIN TOWNSHIP, SHUCHENG COUNTY, ANHUI, CHINA 231300
この住所は検索してみると安徽省六安市(りくあん-し) 舒城県(じょじょう-けん) という場所のようです。この住所が信頼できるかどうかは疑問ですがイギリスの法人登録や住所はダミーでやはりこれも中国系の運営という可能性が高いように思われます。
次は以下の2つのRIST-VERSOSリミテッドのサイトについてWho Is 情報を示します。
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html)
まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は以下のようになっています。
RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html) 2021年4月21日
RIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html) 2021年6月1日
やはりいずれもかなり新しいサイトです。
そして赤枠で囲った部分にある登録者の情報についてですがRIST-VERSOSリミテッド (https://www.istversos.com/index21.html) の方は所在地がAnhui, CN と書いてあるだけでこれは中国の安徽省を意味しますが、所在地情報としてあまりにも大雑把で不完全です。
一方でRIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)のWho Is 情報には信頼できるかどうかはともかく運営者に関するもっと具体的な情報が記されています。以下にまとめます。
登録者名: RIST VERSOS
登録機関名: RIST VERSOS LIMITED
登録者住所: Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
電話番号: +82.68814263
メールアドレス: RISTVERSOS@hujinsuo.co
但しイギリスの住所はここでもまた一連の検証で非常に頻繁に出ている住所ですし、電話番号は[+82]という国番号から始まっており、これは国際電話の国番号リストで調べると韓国の電話番号ということになります。到底信用出来ませんがとにかくイギリスの住所があるということでイギリスの法人登録を調べるとやはりRIST-VERSOSリミテッドのものと思われる法人登録が見つかってきました。以下にキャプを示します。
法人登録の日付は2021年4月9日とやはりかなり新しく、住所は以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
またこの法人登録の提出書類のページを見ると以下のキャプに示しましたが2021年8月7日付でUnit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AHから現在の住所に転居があったことになっています。
この旧住所はRIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.com/index21.html)のWho Is 情報にあった住所と同じです。さらに
旧住所:Unit G25 Waterfront Studios, 1 Dock Road, London, United Kingdom, E16 1AH
新住所:291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ
の組み合わせはダブルドリルのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録の場合と全く同じでしかも転居の日付がダブルドリルの場合は2021年8月8日、RIST-VERSOSリミテッドの場合が2021年8月7日付と1日違いでしかありません。
そして新旧2つの住所はダブルドリルの法人登録の説明で触れましたが「検証13」以降取り上げている中国系と思われる詐欺サイトの検証で繰り返し登場している住所です。これらの住所にダブルドリルやRIST-VERSOSリミテッドが実在している、あるいは実在していたとは到底思われません。そしてRIST-VERSOSリミテッドの法人登録の経営者情報のページに書かれている経営者は以下に示しましたが、ダブルドリルやFOGEEの法人登録で経営者となっていたのと同じWANG, Qiqiという中国国籍、中国在住で1993年2月生まれの人物です。
この人物は法人設立時の提出書類によれば以下のキャプに示したように100%の株主ともなっており、一応中国の住所が示されています。
>NO.46 QIANWANGZHUANG, DAFU VILLAGE, BANQIAOJI TOWN, MENGCHENG COUNTY, ANHUI, CHINA, 233500
このWANG, Qiqiという人物が100%の株主になっているのはダブルドリルやFOGEEの法人登録でも同じですし、法人登録時の提出書類に書かれている中国の住所も同じです。そしてこの住所がどれほど信頼できるかどうかは疑問ですがこの住所を漢字表記すると中国の安徽省亳州市 (はくしゅう-し)蒙城県(もうじょう-けん) 板桥集镇ということになるようです。
ダブルドリル、FOGEE、RIST-VERSOSリミテッドが単にサイトの外見が互いに酷似しているというだけでなく、組織的な繋がりがあることが確認されたと考えます。
次はHYTXリミテッド (https://www.carefortunes360.com/en/) ですがWho Is 情報にわずかに運営元情報があります。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2020年11月13日となっていてここで検証しているサイトの中では最も古いサイトということになります。そして赤枠で囲った部分に以下のような記述があります。
登録機関名: Hong Kong Huiyingtianxia Technology Co., Limited
住所: 香港・中国
所在地が香港になっていますがここで検証しているサイトでイギリスの法人登録が見つかってきていることからここに記されていた「Hong Kong Huiyingtianxia Technology Co., Limited」あるいはサイト名の「HYTX Limited」でイギリスの法人登録データーベースを検索してみましたが該当すると思われる法人登録は見つかりません。しかし「Hong Kong Huiyingtianxia Technology Co., Limited」という法人の登録が香港にあるようです。以下にキャプを示します。
残念ながら開示されている情報は限られており、法人登録の日付が2020年7月13日であることと漢字表記が「香港慧盈天下科技有限公司」であることぐらいしか分かりません。住所とか電話番号といった連絡先情報や経営者に関する情報は開示されていないようです。これが本当にここで検証しているHYTXリミテッドのサイトに対応する法人なのかよく分かりませんが、そうであってもおかしくないように思います。
最後はブリリアンスファイナンス https://www.brilliancefx.com/en/) についてですがWho Is 情報には目ぼしい情報がありません。しかし例によってイギリスの法人登録を探すとブリリアンスファイナンスのものと思われる法人登録が見つかりました。以下にキャプを示します。
法人登録の日付は2021年7月1日となっており、やはりかなり新しいサイトです。またキャプは示しませんがブリリアンスファイナンスのサイトのWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日は2021年7月4日となっていますから法人登録の日付と3日しかずれていません。そして住所は以下のようになっています。
>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH
この住所も「検証13」以降の中国系と思われるサイトの検証で何度か登場している住所です。具体的には以下のサイトの法人登録でこの住所が所在地とされています。
「検証25」 DEFIインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証28」 ゴールデンレインインベストメント → 法人登録
「検証28」 Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド → 法人登録
「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド → 法人登録
「検証41」 SUSHIグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録
「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録
「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録
「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録
さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」の「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054) でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。
これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんからオフショア会社などを利用した架空住所の可能性が当然考えられます。
さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したOU, Fanglingという中国国籍、中国在住の人物が経営者になっています。
この人物の連絡先住所は以下のようになっています。
>No.38, Group 2, Wei Village, Taiping Town, Jingyang County, Shanxi Province, China, 713707
これは中国の陝西省咸陽市涇陽県(けいよう-けん)太平鎮という場所の住所のようです。そしてこの中国の住所は「検証16」で検証したKENKEキャピタルグローバルリミテッドのイギリスの法人登録の経営者情報のページで経営者となっていたSCARRATT, Jane Ann というイギリス国籍、中国在住という人物の中国の住所と一致しています (以下のキャプ参照)。
何がどうなっているのか全く分かりませんが、ブリリアンスファイナンスについてもやはり中国との強い結び付きがあるように思われます。
改めて結論するまでもなくこのページで検証した16ものサイトは到底信用出来るサイトとは思えません。そもそも互いに非常によく似たサイトがこれだけ立ち上げられているというだけで非常に異様です。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
ヤマトグローバルリミテッド (https://www.yamato-global.com/) などと同じIPアドレス上にさらに同じグループによると思われる怪しげなサイトが見つかってきました。具体的には本項で検証した6つのFOGEEというサイトと同じ名称でURLアドレスが微妙に異なるFOGEE (http://fogee.online/index.html) というサイトです。サイトの見かけは全く異なっていて日本のFX業者のサイトを模倣した偽サイトになっています。さらに本項の最初で簡単に触れましたがヤマトグローバルリミテッドなどと明らかに同じテンプレート由来と思われるExcellent Revenue Limited (エクセレントリベニューリミテッド) という名称のサイトが複数見つかってきました。これらのサイトについては「検証44」で検証しているので参照してください。さらにこれも明らかにヤマトグローバルリミテッドなどと同じテンプレート由来でURLアドレスが異なるFOGEEというサイトが5つ、RIST-VERSOSリミテッドというサイトが2つなど計9つ見つかりました。次項で検証しているのでこちらも参照してください。
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://fog-efx.com/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fog-eefx.com/index21.html)
●FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://fogeeforex.com/index21.html)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://fogee.co.uk/)
●FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.excellent-fogee.online/)
●Aide Financial LTD. (Aideファイナンシャルリミテッド https://www.aidefincen.com/index21.html)
●Avery Finance (Averyファイナンス https://averyfinance.com/index21.html)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://ristversos.net/)
●RIST-VERSOS-LIMITED (RIST-VERSOSリミテッド https://www.ristvsrsospros.com/index21.html)
これら9個のサイトは全て画像検索で見つけてきたサイトで上で検証したヤマトグローバルリミテッドなどのサイトと極めてよく似ており、同じグループによって同じテンプレートから量産されたサイトと考えられます。
まずはサイト冒頭のキャプを示していきます。
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://fog-efx.com/index21.html) [表示言語:中国語、英語、日本語]
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://www.fog-eefx.com/index21.html) [表示言語:中国語、香港語、英語、日本語]
▼FOGEEカンパニーリミテッド (https://fogeeforex.com/index21.html) [表示言語:中国語、香港語、英語、日本語]
▼FOGEEリミテッド (https://fogee.co.uk/) [表示言語:香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語]
▼FOGEEリミテッド (https://www.excellent-fogee.online/) [表示言語:香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語]
▼Aideファイナンシャルリミテッド (https://www.aidefincen.com/index21.html) [表示言語:中国語、英語、日本語]
▼Averyファイナンス (https://averyfinance.com/index21.html) [表示言語:中国語、英語、日本語]
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.net/) [表示言語:香港語、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、韓国語、日本語、アラビア語]
▼RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristvsrsospros.com/index21.html) [表示言語:中国語、英語、日本語]
これら新たに見つかってきた9つのサイトについては上で検証したFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html)などの場合と同じくイギリスの観光名所、ウェストミンスター宮殿の同じ画像が背景画像として使われており、表示言語の選択肢はサイトによって3言語、4言語、8言語と様々ですがいずれも日本語表示に対応しています。そしてこれら9つのサイトの冒頭部で特に異様なのがAideファイナンシャルリミテッドのサイトの場合です。サイト名は確かにAideファイナンシャルリミテッドとなっているのですが上のキャプの左上の部分にゴシック体の白い活字で書かれた「FOGEE」というロゴが見えています。他のFOGEEというサイトのロゴと比べてみると左下のキャプに示したAideファイナンシャルリミテッドのロゴは上で検証したFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) のロゴ (右下のキャプ) と最も似ているように見えます。
AideファイナンシャルリミテッドのサイトはFOGEEリミテッド (https://www.fogee.net/index21.html) のサイトをテンプレートにして作られている可能性が高いように思われます。
さらに本項で検証している9つのサイトが互いにあるいは上で検証したヤマトグローバルリミテッドなどのサイトと酷似しているのはこの冒頭部だけではありません。以下には上のヤマトグローバルリミテッドなどの検証でも取り上げたサイトの特長を説明している部分のキャプ画像を並べてみます。まず3つのFOGEEカンパニーリミテッドという名称のサイトからのキャプを表題と同じ順 [(https://fog-efx.com/index21.html) → (https://www.fog-eefx.com/index21.html) → (https://fogeeforex.com/index21.html)] で示します。
次はFOGEEリミテッド (https://fogee.co.uk/)、FOGEEリミテッド (https://www.excellent-fogee.online/)、Aideファイナンシャルリミテッド (https://www.aidefincen.com/index21.html) の3つのサイトからのキャプを順に示します。
最後はAveryファイナンス、RIST-VERSOSリミテッド (https://ristversos.net/)、RIST-VERSOSリミテッド (https://www.ristvsrsospros.com/index21.html) の3つのサイトからのキャプを順に示します。
タイトル部分が「会社の紹介?」になっている場合と「なぜ私たちを選んだの?」になっている場合があるとかソファーに座って談笑する2人の男性の画像の下にまとめられているサイトの特長の説明の文章にも細かな違いあり全く同じではないけれども9つのサイトがこの部分でも互いに非常によく似ている、そして上で検証したヤマトグローバルリミテッドなど16個のサイトとも非常によく似ていることは間違いありません。
さらに殆ど同じキャプ画像を9個ずつ並べるのは止めておきますが、このサイトの特長を説明している部分に続く部分でもこれら9個のサイトは互いに酷似しています。例えば以下には本項で検証している9つのサイトを代表してFOGEEカンパニーリミテッド (https://fog-efx.com/index21.html) のサイトと比較の為に再掲するヤマトグローバルリミテッド https://www.yamato-global.com/) のサイトからの取り扱っている金融商品を説明する部分のキャプを以下に順に示します。
6つの項目の並びは互いに異なりますが、使われている画像から同じものでしょう。
さらに以下はやはり本項で検証しているFOGEEカンパニーリミテッド (https://fog-efx.com/index21.html) のサイトと上で検証したヤマトグローバルリミテッド https://www.yamato-global.com/) のサイトから取得した顧客サービスを説明している部分のキャプ画像の比較です。金融商品を説明する部分の場合と同様、FOGEEカンパニーリミテッド → ヤマトグローバルリミテッドの順でキャプ画像を示します。
最初の項目がFOGEEカンパニーリミテッド (https://fog-efx.com/index21.html) のサイトでは「レポート管理」、ヤマトグローバルリミテッドのサイトでは「報告管理」になっているなどテキスト部分は所々違いがありますが、使われている6枚の画像は互いに完全に一致していて同じテンプレート由来としか思われません。要するに本項で検証した9つのサイトも上で検証したヤマトグローバルリミテッドなど16個のサイトや「検証44」で検証しているエクセレントリベニューリミテッドという名称の4つのサイトとも非常によく似ていて同じテンプレートから量産された詐欺目的のサイトで間違いないでしょう。
そして本項で検証している9つの場合も同じテンプレート由来の他のサイトと同様にサイトに連絡先情報が何もありません。そこでまず例によって各サイトのWho Is 情報を確認しましたが、運営元に関する情報は何も記されていないサイトが多いです。それでも例えば以下に示すAveryファイナンスのWho Is 情報には運営者に関する断片的な情報が記されています。
このWho Is 情報でまず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年12月13日となっています。この検証を書いている2022年1月上旬の時点で1ヵ月も経過していない非常に新しいサイトです。そして赤枠で囲った部分に記されている運営者に関する情報を以下にまとめます。
登録者名: Avery Finance Limited Avery Finance Limited
登録者住所: 香港
登録者電話番号: +852.92988044
メールアドレス: dou0604@gmail.com
住所は香港になっています。そして電話番号も[+852]という香港の国番号から始まる番号になっています。さらにメールアドレスが記されていますが、無料登録できるgmailのアドレスになっています。まともなFX業者の連絡先ではありません。
それ以外のサイトについてはWho Is 情報を見ても残念ながら殆ど情報がありません。
サイト名 (URLアドレス) サイトの開設日 所在地
FOGEE (https://fog-efx.com/) 2021年8月27日 記載なし
FOGEE (https://www.fog-eefx.com/) 2021年6月29日 記載なし
FOGEE (https://fogeeforex.com/) 2021年9月23日 記載なし
FOGEE (https://fogee.co.uk/) 2021年7月18日 記載なし
FOGEE (https://www.excellent-fogee.online/) 2021年9月17日 香港
Aideファイナンシャル (https://www.aidefincen.com/) 2021年9月16日 香港
Averyファイナンス (https://averyfinance.com/) 2021年12月13日 香港
RIST-VERSOS (https://ristversos.net/) 2021年7月18日 記載なし
RIST-VERSOS (https://www.ristvsrsospros.com/) 2021年8月30日 記載なし
いずれのサイトもやはりかなり新しいサイトです。そして所在地については3つのサイトに香港と記載されているだけです。電話番号やメールアドレスが記されているのは上にキャプを示したAveryファイナンスの場合だけです。
さらに上のヤマトグローバルリミテッドなどの検証で示しましたがヤマトグローバルリミテッド、ダブルドリルリミテッド、FOGEEリミテッド、RIST-VERSOSリミテッド、ブリリアンスファイナンスといった法人名ごとに対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかっているということで本項で検証した9つのサイトの内、新しく登場した2つの法人、AideファイナンシャルリミテッドとAveryファイナンスについてもイギリスの法人登録に対応すると思われる登録が見つかるかどうか探してみました。すると予想通り、AideファイナンシャルリミテッドとAveryファイナンスについて対応すると思われる法人登録が見つかってきました。まずAideファイナンスリミテッドに対応すると思われる法人登録を以下に示します。
法人登録の日付は2021年9月14日となっており、サイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日、2021年9月16日とほぼ一致しています。業種が金融関係になっているのも矛盾しません。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。
>Apartment 1804, 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY
この住所は「検証16」で検証した以下の3つのKENKEキャピタルグローバルリミテッドのサイト
https://www.kenkecapital-mt4.com/Jp#
に記されていた住所 (Southbank Tower, 55 Upper Ground, London SE1 9EY UK) に似ており、さらに本サイトで検証した以下のサイトに対応すると思われる法人登録上の住所と一致することが判明しました。
「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録
ハメンプライムリミテッド → 法人登録
「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド → 法人登録
Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録
「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド → 法人登録
アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド → 法人登録
「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録
INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録
「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録
MokFXグローバル → 法人登録
AideファイナンシャルリミテッドとAREインターナショナルフォレックス、INGFX、ハメンプライムリミテッド、BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッドは法人登録上、同じ部屋に同居していることになり、さらにこれ以外にもかなり多くの法人がやはり部屋番号まで一致する住所で法人登録されているようです。オフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚と考えます。そしてこのAideファイナンシャルに対応すると思われる法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示すPENG, Yingという中国国籍、中国在住の人物が経営者になっています。
残念ながらこの中国人経営者の中国の住所は公開されていません。
次はAveryファイナンスのものと思われる法人登録を以下に示します。
法人登録の日付は2021年12月7日と非常に新しく、サイトのWho Is 情報にあったサイトの登録・開設日、2021年12月13日とかなり近いです。業種は法人名に「FINANCE」という単語が含まれているから当然ですが金融関係になっており、住所は以下のようになっています。
>41 Devonshire Street Ground Floor Office 1, London, United Kingdom, W1G 7AJ
この住所は本サイトでの検証で初めて出てきた住所ですが、調べてみると全く同じ住所で多数の法人登録があるようです。その後、以下のサイトに対応する法人登録がこの住所で登録されていることも判明しました。
Savantグローバルキャピタルリミテッド → 法人登録
中国系ではありませんが、「検証9」で検証しているYEWトレーディングというサイトもこの住所を所在地としています。信頼出来る住所とは思われません。
そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると唯一の経営者として登録されているのは以下のキャプに示しましたがQIAN, Weifangという中国国籍、中国在住の人物になっています。
この中国人経営者は法人登録時の提出書類によれば100%の株主にもなっており、信頼出来るかどうかは疑わしいですが中国の住所も開示されています。
>WEIFANG QIAN
>Address ROOM 531 NO. 102 XIANHU ROAD, LUOHU DISTRICT, SHENZHEN CITY, GUANGDONG PROVINCE, CHINA
この住所は中国の広東省深圳市羅湖区(らこ-く)という地域の住所のようです。そして「検証52」で検証したCostin Limited (Costinリミテッド https://costinfx.com/jap/index) に対応していると思われる法人登録の住所がAveryファイナンスのものと思われる法人登録の住所と一致していることを書きましたが、Costinリミテッドのものと思われる法人登録で経営者となっているMA, Wantaoという中国在住の中国人経営者の住所も部屋番号に至るまで全く同じ広東省深圳市の住所になっているのです。AveryファイナンスとCostinリミテッドが組織的に繋がっている可能性は極めて濃厚と考えざるを得ません。
本項で検証した9つのサイトについても見かけや名称が以前に検証したサイトと一致していることだけでなく、イギリスに法人登録があって経営者が中国在住の中国人になっていることなどといった特徴が同じです。これらのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告は現時点で確認されていませんが非常に危険なサイトと思われるので仮に投資の勧誘を受けても決して応じるべきではありません。