09.次回作のこと。

ブレストも兼ねて次回作についてこっそり書いておくとしよう。

■ボドゲ風TRPGの萌芽

「ナナバナ」「人災」と、ビルドがむっちゃ重いゲームを連続で作ってしまったので、次は「スタートまでが軽い」ゲームを作りたいと常々思っていたのよネ。

プレイング自体もなるべく軽く、ボードゲームみたいな感覚で遊べるTRPGを作れないかなぁ……と試行錯誤した末にできあがったのが、「キャラステータスを自分で作れるボードゲーム」だった。

コンセプトは以下のようなもの。

・「PCは神様になって、異界からやってきた新しい神=異神と対決する」

・「PCはボード上を動き回って異神に支配されたエリアを解放=信仰を集めることでパワーアップ」

・「異神に一定のダメージを与えることができればPCの勝利」

……これダメだろ?

「ボードゲームのプレイのしやすさ」と「TRPGの自由度」を手放して、「ボードゲームの不自由さ」と「TRPGの煩雑さ」だけが残ってるじゃん@3@;

■TRPG要素はどこに?

そもそも、↑のコンセプトだと、ロールプレイ要素が一切ないのネ。

PCが神様になるってところはまあ良いとして、「ボード上の敵領土を解放する」って部分。ここが問題。

PCが神様だとして、ロールプレイ要素って、「異教に染まりそうになってる人々を自分寄りにし直す」という部分なのヨ。

そこを完全にゲームに落とし込んじゃったら、ロールプレイ要素が入り込む余地が全然ないジャン?

……とゆーわけで、練り直したコンセプトが以下のよーなもの。

・「PCは神様になって、異神と対決する」

・「PCは人々と関わり、異神の情報を集める」

・「異神が正体を現したら、ボドゲ感覚の戦闘シーンに」

うむ、ワンクッション挟んだだけで大分TRPGらしさが出たジャン?

あと、ここで、「解放した都市や関わった人をその後も使用できる」ってことにしたらどうかと思いついた。

元々、「信者を増やす/領土を増やすことでパワーアップ」という要素はコンセプトに入っていたし、「迷宮キングダム」や「グランクレスト」みたいな「国づくり」システムをぜひうまいことシステムに組み込みたいとは思っていたのだ。

と、ゆーわけで試行錯誤の結果、以下のような仕組みが加わったんだけど……。

・「領土/施設」を獲得することで、PCまたはチーム全体にボーナスが得られる。

・「人材」を獲得することで、PCはチーム共有のスキルを使用することができる。

……なんかこれイイ感じ!

自分で言うのもナンだけど、「自由度はあるが成長が遅い経験点」と「ランダム性が高くて自由度は低いが成長が早い施設」が良い感じに双方補ってる感じがする!

過去に登場したNPCを「人材」という形で切り札みたいに使える、ってゆーのもこのゲームに足りてなかったTRPGっぽさを高めてる気がするぞ! 良いじゃん、これ!

■TRPG作りはめんどくさい!

かくて、骨格ができあがって割と満足しているわけなんだけど、TRPGづくりはここから大変。

まずはテストをしてみてコンセプトがゲームとして成り立っているか確認して、ダメダメだったらここで企画終了or練り直し。

OKだったらチェックして、調整して、敵側のデータも一通り用意して、世界観の説明やらロールプレイやシナリオ作成の指針も用意してイラストも発注して……とやることがいっぱい><;

とりあえず、テストしてみないとな~。めんどくさっ!><