人災派遣RPG 2nd season リプレイ4話

Mass Missing Mistery!!

――消えた一家の謎――

第3夜

◆◆◆Round6◆◆◆

フィールド:Round6開始時点

GM それでは第3夜! 現在5Rめの最後まで処理したところでしたので、6Rめ。とりあえずまだ敵は登場してません。

虎儿 何かイベントが発生するという話だったような?

GM そうしようかなー、と思ったんだけど遭遇してからでいいやってなったのでとりあえずこのRは普通に開始です。

瀬那 ほうほう。

GM ……ってわけで、ファストフェイズからGO! 移動するひとー。

月華 した方がいいのかな、これ。二本松までとっとと動いた方がいいのか、瀬那に任せた方がいいのか。

虎儿 「暗号も解読したし、二本松までひとっ飛びしようぜ!」

景文 「そうするか」

瀬那 とりあえず、私は二本松に【高速移動】!

虎儿 どっちか一人連れてジャンプ(【瞬間移動】)しようかと思うけど、どっちにしよう?


◆【瞬間移動】……自分を含めて2人までを任意のエリアに移動させる【テレポーター】のスキル。ファストアクション、サブアクションとして使用でき、距離も問わない「人災派遣RPG」最強の移動系能力だ。


景文 それは、月ちゃんでしょう。

虎儿 じゃあそれで。「行くよ、月華ねえちゃん!」 そう言うや否や、みるみる姿を虎へと変じさせ、月華を背に乗せ【瞬間移動】~。

月華 はいは~い。「景文、先に行ってるよ~!」

景文 「うん」 ……僕は普通に【高速移動】+【標準移動】で追いつこう。

虎儿 次の瞬間、虎儿と月華は二本松の近くまで到着していたのだったー。

月華 「ありがとね、ちゃんと練習はしてたみたいだね」って言おう。

虎儿 「へへっ、もうコントロールもバッチリさ!」

GM ……では、ジャンプした虎儿と月華、そして瀬那ちゃん、道案内の実さんと警察の人達も合流してどやどやと二本松へ~。はたしてそこには……迷彩服を着た如何にもな傭兵の一団が、二本松の周囲を取り囲んでいるのでした。

瀬那 「ここが例の二本松? あれは……!」迷彩服の一団見ながら。

GM 妙にデカい視力補強機をつけた男が、「そうだ、そのウロの中だ」とか指示をしとるね。どうやら彼が監視役のようだ。

月華 「……どう見られてたのかは気になるけど、それは後でいいや」

虎儿 「お前らが"狼騎士団"だな!!」

GM では、月虎の叫びに、リーダー格らしき男が反応する。

リーダー(GM) 「フフフ……。よく在処を見つけ出してくれた。礼を言う」

虎儿 「よくも好き勝手やってくれたな!!」

リーダー(GM) 「家の中はくまなく探したが、結局見つからなかったのでな。或いは家族にしかわからぬ符丁でもあったのかと思って、このような手を使ったのだが、案の定だった」

虎儿 ずっと二本松を取り囲んでいたわけじゃないのか。

GM 答えが解ってから即集合。彼らは"強硬・迅速"がモットーの"狼騎士団"ですから。

リーダー(GM) 「なに、心配するな。そいつの家族は無事だ。"宝"さえ手に入れたら返してやるさ」とすまし顔。

虎儿 「宝っていったい何なんだよ! ガルルルルル」

リーダー(GM) 「さあな。……俺達への依頼は、それを手段を択ばず手に入れること。モノ自体に興味はない。だがまあ、見つけてくれた礼に、お前たちにも"宝"を拝ませてやろう」

月華 「ありがたく見させてはもらうけど、持ち帰れるかどうかはまだわからないんじゃない?」

リーダー(GM) 「ハハハ、子供の癖に大きな口を叩く」

GM まぁ、そんなやりとりをしてる間に、リーダーは部下が見つけてきた何かを受け取り、君達の方に見せてくれます。

瀬那 「さて、一体どんなものが出てくるのかしらね」ちょっと笑いつつ。

虎儿 アポーツ! とか言いたくなるシチュだ!(笑)

GM ……それは、ウズラの卵大の金の塊ですね。

虎儿 「金の玉?」

瀬那 「……うん? ただの?」

月華 思ったよりもしょっぱい?

リーダー(GM) 「……ふむ。何かと思えばただの金か? まぁ、考古学的な価値でもあるのだろう……」と、リーダーが首をかしげるのですが……そのとき。

景文 む?

GM 突然リーダーの動きが止まります。そして――。

リーダー(GM) 「ぐ、は……!?」

GM 突如苦悶に喘ぎ、膝からくずおれるリーダー。

月華 え。

虎儿 「え……え? オイラ、まだ何もやってないぞ!?」

GM その腹には、何か強い衝撃が加わったと思しき陥没が。

狼騎士団員(GM) 「た、隊長!? ぐべらぁっ!?」

GM 駆け寄る隊員もまた倒される。……というか駆け寄ってない隊員も次々に倒れていく。「ぐべっ!?」「ごぼっ!?」「なにっ!?」「じょばぁっ!?」

瀬那 え? え?

GM もはや、彼らの立っていたところには誰も立っていない——。

景文 何が起こったんだ……!?

GM ――いや、倒れた彼らの中から、何者かの影が突然浮かびあがる。そしてその"影"はこう嘯くのだ。

???(GM) 「いやー、礼を言うのはこっちなんだわぁ。……お陰でようやく"遺産"を取り返すことができたんでぇ」

虎儿 「な、何だって? どういうことだってばよ!」

月華 「……あんた、何者!?」

GM 君達は、その声、その姿に覚えがある。……先程まで君達の道案内をしていた小峰家の次男、小峰実その人だ!

瀬那 えええええーっ!?

実?(GM) 「うん。オレもさぁ、狙ってたんだよね。これ。……でも"こいつ"てんで頼りなくてなぁ。まるっきりなんも知らんから、困っちゃってたんだわ。いや、お前らのお陰で取り返せたわ。ありがとさん」

虎儿 「? "こいつ"って誰だよ!」

瀬那 「へぇ……? それでこんなことを?」

実?(GM) 「いや、人質とったりひでーことしたのは、"狼騎士団"の連中でさ。オレは単に、ヤツらが"これ"についての情報を見つけたことを知ったんで『横取りしちゃお☆』って思ったわけェ」

月華 「いや、それはいいんだ。あなたがそれを手に入れることも、どう使うかも自由なんだけど、それで、きちんと小豆は今まで通り収穫できるようになるのかな?」

実?(GM) 「まぁ、それはこいつらが無事だって言ってたから、無事なんじゃね? オレはこれさえ手に入れば、特に君等にいぢわるするつもりないんで。人質のことは関係ないし、その件についてはこいつら尋問でもなんでもすれば?」

月華 「約束はできないんだ。それなら申し訳ないけど、もう少し付き合ってね」

虎儿 「ううう……うがぁーっ! 何だか全然よくわからないぞ!」

瀬那 「無事に帰してもらえるまではね」


……およよ? なんだか想定してない方に話が転がり始めたゾ☆


実?(GM) 「なんでそーなんのさぁ? その件についてはオレ関係ないって言ってんじゃん」

月華 「あたしたちへの依頼は小豆であって、それの処遇はどうでもいいの。あなただって、ここで追加の面倒引き受けたくないでしょ?」人質回収まで協力すれば、それについては自由にしていいよって言ってんの。

実?(GM) 「いや、それオレなんもメリットないし……」

虎儿 「やっぱりお前が悪いやつだな! 許さない!」

実?(GM) 「よくわからんが、オレはこいつを回収して華麗にオサラバするのだっ! あとのことはしらんぷいっ!」

GM ――といって、石を拾おうとするのですが、その瞬間バチバチッ!! と電撃みたいなのが走って、男は石を取り落としてしまいます。

実?(GM) 「ゲッ、くそっ、"封印"が解けてねえ!」

月華 なるほど?

瀬那 「はぁ……。……は?」 やれやれポーズしてたけどその光景みてちょっと驚く?

GM 石はコロコロと転がって君達の足元へ。

瀬那 「……………」 拾える……?

GM 拾えます。

虎儿 「ガルル……ル?」 実へと飛びかかろうとしたところに石が転がってきて困惑。

瀬那 拾おう。

GM そーすっと、実?は剣呑な顔になって「おいこら、そいつを渡せ」と、凄んできます。

月華 「さっきも言ったでしょ。あたしたちの依頼の障害にならないなら、いいよって」

実?(GM) 「お前らの仕事は、人質の無事だろ? オレはその件には関係してねえ。これはマジだ」

月華 「人質の無事にこれが必要なら、あたしたちの依頼に関わるじゃない」

実(GM) 「人質の件は、そいつらをお前らの代わりにノしてやったんだから、後は勝手に尋問でもなんでもして救出しろよ」

月華 「逆に言えば、これが無くても人質が戻ってくるなら自由にしてくれてかまわないの。それが保証されるまでは、あたしたちにとっても大事なものなんだ」

実(GM) 「……っかんねえガキだなぁ。……知らねえっってんだろ」

瀬那 「それにこうなったのも貴方が撒いた種だし責任持ちなさいよ。 この件が解決するまでは返すつもりはないわ!」

虎儿 「お前の家族だろ! 心配じゃないのかよ!」

月華 「だったら、分かるまで協力してくれてもいいのよ」

実?(GM) 「……家族ゥ? ……あぁ、"こいつ"のな」

虎儿 「こいつ? だからさっきから誰のことを言っているんだよ!」

瀬那 ……もしかして乗っ取られてる……?

虎儿 「は、もしかして……お前、おっちゃんじゃないな!? おっちゃん、自分のことは僕って言ってたし!」

実?(GM) 「……ったく、面倒くせえな。もういいわ。おめーらにゃ、宝の在処を見つけてもらった借りがあっからよう。見逃してやろーと思ったんだが、もーいいわ。……ちょっと痛い目見せてやんよ……!」

GM と、実が唸るや、彼の中から真っ黒な影が二つ、飛び出してくる!

月華 「黙って手伝えばまだ目があったかもしれないのに、自ら面倒ごとを抱え込みにくるなんてね」すっと髪に手を入れて。

瀬那 「……封印と言っていたし、これも何かあるってことよね」 ウズラの卵大の塊見ながら。

GM ……うーん、こういう展開になる予定ではなかったんだよなぁ。一応今回の事件の要点をまとめますと。


①"ハロルド財団"がネットを漁って宝を発見!

②"狼騎士団"に奪取を依頼!

③その情報をゲットした"実?"は宝の横取りを狙う!

④"狼騎士団"が小峰家を襲撃! でも隠し場所わからん!

⑤"実?"に宝探しを命令したけど隠し場所わからん!

⑥君達が④の解決のため、暗号を解読!

⑦"実?"が"狼騎士団"を襲撃! 宝を奪取しようとする!

⑧"実?"が宝を取り落として、君達の手に!


GM ってな状況だったわけだね。

月華 ふむ。

景文 まぁ、その流れは理解。

GM 人質事件は狼騎士団の仕業で、"実?"は横取りしたいだけ。そのため、人質の件について責任負えないと主張しているのだが、返してくれないなら割と短気な奴なので襲ってきちゃうよ!

瀬那 わ-!

虎儿 渡していい気がまったくしない。(笑)

GM 一応、ここで戦う理由がないのは想定してあったので、素直に渡してくれたときの展開も考えてあったんだけどねー。……まぁ、いずれにしろ敵さん登場! 『遭遇ルール』により、次のRから戦闘開始! このR中は調査などに専念可能です!

虎儿 「何だかよくわからないが、ぶちのめしてやる!」

◆◆◆Round3◆◆◆

GM ではメインフェイズ、景文からー。

景文 まだいませーん。何が起きてるんだ……。とりあえずエリア7に【移動】して、【小峰 実】をサブで【解析】。【コネクション】の分析ボーナスってもらえるんですか?

GM いいよー。

景文 では、〈ミスティック〉4D+2で……!


◆景文の【解析】(4U6[6]+2) → 28[6,6,6,6,4],3,2,2+2 → 37


景文 おらー!!!!

月華 わらう!

GM ええええ……。なにゆってんのこの子……。

瀬那 一発抜きだ!

虎儿 強いー!

景文 戦場に駆けこんで己の影を軸に領域確保。分析開始――!

GM ……では、ここでイベント発生。戦場に駆け込み、影を展開した景文に、"実?"が驚いて、景文の脳に直接話しかけてきます。

実?(GM) 『おいおい……。誰かと思えば"ご同輩"じゃねえか

景文 「おいおい、はこちらの台詞だ」

実?(GM) 『いや、こっちの台詞だって。……お前、何やってんの? "こいつ"を手に入れるのはオレらの悲願だろ!? なんで邪魔してくれてんの!?』

景文 「これは僕の仕事でね。……かちあったのなら、やるしかないだろ」

実?(GM) 『いやいや、そーゆーことじゃなくてだな。……ってお前、まさか記憶がないのか!?

景文 「残念ながら。もしくは遺憾ながら。どうにもこうにも半端者のままだよ」

実(GM) 『……はぁ。そーゆーことか。……情けねぇなぁ。……仕方ない、予定にゃなかったが"ご同輩"のためだ。ちゃんと目が覚めるように、念入りにツブしてやらぁ!』

GM ……と、いうような会話を、景文は"影"で接触した瞬間テレパスのような感じで意志疎通をしましたよ、と。

月華 なるほど圧縮言語。

景文 影を戻し。抜いた木刀に纏わせる。

GM ……で、まぁ、ここまでの言動でお察しの通り、彼はこのような奴であるよ。

瀬那 やっぱり、【憑依体】……!

月華 それも、自分の意志とは関係ない奴! ……本体を傷つけちゃダメってことか……!

虎儿 「えー、どーすんの!」 まぁ、こっちの【宝】か【黒い獣】を調べたらヒントが出てくる類いかな……?

GM 圧縮会話した内容については、とりあえず戦闘中は共有不可能で、オープンにするか否かは戦闘後にでも検討してください。まぁ、自分の言葉で説明する分には止めません。

景文 とりあえず、今は戦闘に集中するという態で。行動終了。


GM だば、次月華のばんー。

月華 メインで【避難指示】。……14でとりあえず1段階。話を聞くように落ち着かせて、まずはここを離れるように指示ー。

GM ゆーかい事件かと思いきや、よーかい事件だったので警官たちは泡喰ってます……とりあえず、刑事さんが説明を受けて避難を開始した。

月華 サブは【応急処置】で、SPを……6点回復。以上。


GM ほい。では瀬那ちゃん。

瀬那 遺物いきますよー……21で1段階。もう1段階いっておきたいからLPを使って……2。もう1点使って……えーっ、また2ぃ……!? 1足りなぁい……。(泣)

虎儿 人災派遣あるあるだ。(笑)

瀬那 RP使っていい……?

一同 どーぞどーぞ。(笑)

瀬那 ではそれで確定。サブも【宝】の調査に当てて……15。これで4段階クリアです。

GM まぁ、次のRで早々に抜けそうではあるね。


GM では、虎儿。

虎儿 できることは月華と同じなんだよなー。「誘拐犯はこいつらだから、おっちゃんたちは助けに行ってきて!」 〈トラフィッカー〉で倒れた狼騎士団を警察へと引き渡して撤収を促すよっと。……22。LP使って……5! 2段階成功!

月華 やるじゃん。

GM うむ、では刑事さん達の撤収が完了し、エリア7の混雑度は2になりました! 「わ、わかった! 無理するんじゃねえぞ!」と刑事さん。

虎儿 サブは自分を応急処置して……HPを8点回復。

◆◆◆Ex-Round1◆◆◆

フィールド:Ex-Round1開始時

GM ではこのRから戦闘開始! 以降戦闘終わるまでRのカウントはストップするぜ!

瀬那 わーい!

GM イニシアは振り直し! 怪物のイニシアは10固定だが、逆に言うと10未満だと殴られたときに【宝を守れ】が発生するので注意な!

一同 むむむむむ……!


行動順は瀬那[6]、実?[9]、怪物×2[10]、景文[11]、月華/虎儿[13]となる。


GM 現状瀬那ちゃんだけ【宝を守れ】の対象だが、このRフルに殴られても7カウントされることはないから、まだ平気だネ☆

瀬那 わぁ☆

GM ではファスト。こちらは実が【後退】するだけー。

虎儿 まだ変身はしないでおこう

瀬那 こちら【後退】しまっす。

月華 こちらも特になし。……【待機】するかぁ?

GM あまりオススメはできんが、何故だい?

月華 【宝】の内容見てから行動できるようにはなるんですよ。

瀬那 でも、【宝を守れ】のリスクは発生するね。

虎儿 まぁ、怪物を殴ればいーんじゃないか?

月華 それかな。じゃあ、【待機】なしで。

景文 僕もこのRは調査も視野に入れて、【完全憑依】はやめておこう。


GM じゃあ、最初は虎儿と月華だが。

虎儿 先陣切るぜー! 変身してないし、範囲攻撃はセーブして……「このっ! このっ! 気持ち悪い怪物め!」 手だけ虎みたいにモコモコのフサフサでシャッキーンにして、黒い怪物Aを殴ります。

GM かまーん!

虎儿 命中は、これは+1Dは入らないのかな?

GM まだ解析終わってないから、ダメだね。

虎儿 じゃあ4D+9で……げっ、出目悪っ! 15しかないぞ!?

月華 1・1・1・3て。(笑)

GM 勇み足じゃな! ちなみにこっちは固定値だが、振り足しとかする?

虎儿 固定値もわからないのでそのままで。

GM では、防御は「成功」してるよーだね。ダメージ半減だけど当たってはいるよ。

虎儿 じゃあダメージ。9D+9……げーっ、6が1コもない……。35。

GM 防御されてるのもあって、大して効いてない感じ。

虎儿 「ぐぬぬ、こいつら、やりづらいぞ! 掴みどころがない!」

GM サブはどするね?

虎儿 ああ、そうだ。サブを忘れてた。……この局面で【速攻】はイマイチだし、ダメ元で解析いってみるかぁ。

GM おっ、いってみる?

虎儿 【黒い怪物】を、〈ミスティック〉で。3Dで……9。あと4かぁ。

GM 振り足す?

虎儿 可能性は半々かぁ。でもいけると多少楽だ。振り足してみまーす。……おっ、クリティカルして7! 合計16で1段階成功ー。

GM うむ、2/3まで解析しましたー。


GM じゃあ、次、月華でいいかな?

月華 あいあい。続けて減ってる方の黒い怪物殴っておきますか。サブ解析ならSP安いしね。

GM ほい、Aですな。

月華 鬼神アサシネは入れときます。……あ、あ、さっき虎が怪物殴ったけど、それで実がなんか変な反応したとかはないですよね?

GM えーと、ダメージも低かったしなァ。特にないかな。

虎儿 悲しい……。

月華 命中は……27の近接。

GM 普通失敗! 普通にダメージちょ!

月華 ダメージは50+出血12。まずまず。

GM いちがいっこも出てなあい。

虎儿 1はさっき虎が使い果たしたよ!(一同笑)

GM ……それなりに通ったがまだまだ元気。

月華 桃剣で黒いの弾き飛ばして、実の反応を確認。……という感じでサブは【解析】。【宝】の方。……おっ、こっちも回って19だ。

景文 やるなぁ。

月華 あと7かぁ。……終わらせにいくか。

瀬那 いっちゃう?

月華 手番は大事。いけるときにいっちゃおう。LP2点使って……+9、よし!

GM 出てしまったか。……では、月華と瀬那ちゃんがパスしつつ【宝】を確認。表面に何らかの紋章のような物が描かれており、何かの遺物であることが解るね。

月華 「 ……瀬那姉さんの領分みたいだよ」と返そう。

瀬那 「むむむ?」

GM うむ、どうやら瀬那は【遺物使い】の異能特性によって、これの保守機能を無視し、かつ、その力を引き出すことができそうであるよ。

瀬那 「なるほど……要はブロック能力の拡張ね。あまり正体のわからない遺物を使いたくはないけれど……ここは使うしかないか」

月華 これで"実?"の【サイ・バースト】対策は多少できるかな。……でも、結局"実"を傷つけずに回収する方法は解らなかったか。

景文 となると、【黒い怪物】が本命か……。


GM じゃあ、そういう景文の番だね。

景文 サブで【黒い怪物】を調査。……18で1段階成功。26までは遠いからサブも解析に回して……これも成功です。

GM ちっ、結局全部のクエが1Rで開けられちゃった。

虎儿 まあそのためにLPや手番を結構使ってますし。

景文 「ならばここに顕現す。影は此処に」

GM 景文は、相手が自分と同じ性質であることを直感する。【憑依体】が影を使って君達を攻撃しているのだね。

景文 「あれは分身体。分身にもダメージは通るし本体にダメージも与えられる」

瀬那 「……そういうことだったのね」

虎儿 「わかった! つまり、あの黒いのをボッコボコにすればいいんだな!」

月華 よし気持ちよく殴れるな。

GM ただし、共通HPを削りきるまで【黒い怪物】が消えないことも留意してくれ。

景文 「まとめて対象に出来るならより効果的に存在を削れると思う」と、皆に共有して、行動終了。


虎儿 ……本体もちょっとぐらい殴っても死なないよね? とか言って範囲攻撃するのはアリかなぁ?(笑)

GM "実?"は範囲攻撃の対象から外れることができる【死にぞこない】を∞回使えるので、範囲攻撃は実質怪物にしか当たらんよ。


◆【死にぞこない】……範囲攻撃の対象から外れることができる【欠落者】のスキル。本来は回数制限アリのスキルだが、"実?"はボス特性でそれを何回でも使用することができる。


虎儿 なんてこったい!

景文 くそう。【欠落者】のそれっぽいスキル使えるのずるいぞ!

GM これについては、「わざと使わずに自殺する」ってのはしないので遠慮なく使っていいし、そもそも攻撃の対象に含めるかどうかは攻撃側が決められるので、最初から外してくれても構わない。

月華 RPもらいながら範囲攻撃ぶんぶんしていくか。


GM ではこちらの番。攻撃力はまあまあ強いぜ、こいつら。まずは獣ABがそれぞれランダム対象に攻撃ー。景文と虎儿!

虎儿 防御能力は置いてきた……。

GM 命中判定、景文は32。虎儿は……おっと回った! 48!

景文 【戦の記憶】を使用して……中失敗。

虎儿 全然だめだ! 完全失敗!

GM ダメージは……うわぁい! 回りまくって景文69、虎儿73だ!

景文&虎儿 げげげげげ!

瀬那 そ、それぞれに【盾】を飛ばします!


初撃から大ダメージでビビる二人。瀬那の【盾】を入れても30点以上、虎儿に至っては50点のダメージを喰らってしまう!

景文の残りHPは早くも残り17/65。

虎儿の残りHPは41/90。

大惨事である。


虎儿 「ギャン!」

瀬那 「防ぎきれなかったわ……ごめんなさいっ!」

景文 「いい感じでガタが来たな。虎儿君大丈夫かい?」

GM まだまだっ! ここで実?の番! エリア全員に【闇の顎】+【サイ・バースト】だぁっ!

一同 ひえええええっ!


こちらも命中は31(近接)と高く、PC達は後退中の瀬那のみ成功、景文、月華、虎儿は失敗~中失敗という大惨事!


GM ダメージは……景文と虎には60、月華と瀬那には51っ!

虎儿 ははははは! ……死にそう!

景文 直撃したら僕はここで死亡だ……!

瀬那 い、遺物で範囲を拡大! 【盾】を使います!

景文 正直これにかかってるぞ……!

瀬那 えーいっ! ……うー、悪くはないけど……22点軽減っ!

月華 【硬気功】で軽減して、残りHP57……!

虎儿 残り17……!

景文 -8。……仕方ない、LPをきってダメージ軽減……くっ、出目が悪い! 4点も使わされた……!

GM さらに《虚無》ダメ7。

月華 残り50。

虎儿 残り10。

景文 ぐぐぐ……《虚無》は弱点だから10ダメ。LPで軽減するしかない……! さらに3点使って、残りHP4。LP3……!

瀬那 あわわわわわ……!

実?(GM) 『……どうだ? ちったあ思い出したか? オレたちの使命を!』

景文 「なんだっけな……この感覚……」木刀を杖にして朦朧としつつ。

実?(GM) 『そうだ、思い出せ……! お前は同胞だ……!』

GM 3体いるのでボスもサブアクはしないことにする。……よって、ここで終わり。

景文 あ、待ってください。さっきのダメージもう少し防いでおいていいですか? 現状だと【完全憑依】ができない……。

GM 認めましょう。

景文 2Dで……10。これでHP14になったので、憑依できる。

虎儿 死ぬわ。

月華 完全体にならないと案外脆いからね。……なお、なってもこの達成値と威力は普通に死ぬ模様。

景文 やられるのは仕方ないとしても、相手をできるだけ削ってからじゃないとね……! (素に戻って)くそー、二撃めは防御判定にLPを突っ込んで成功まで持っていけばよかった! すまない、景文……!


GM では、瀬那ちゃんの番。

瀬那 後退しちゃってたからSP治療に回ろう。まずは景文君に……18点。月華ちゃんに……16点。

景文 SPは40まで回復。

月華 35まで回復。ありがとー!

GM で、Ex-Round1終わりだね。

◆◆◆Ex-Round2◆◆◆

イニシアチブの結果は、瀬那[7]、景文[7]、虎儿[8]、実/獣[10]、月華[11]。


景文 もう血が足りてないな……。

虎儿 出目が駄目な感じだ。

GM 虎君は変身したらイニシア値あがるよ。

虎儿 あ、そっか。よっしゃ! ならば【完全獣化】だ!「フゥゥゥ……ガルルル……ゴァァアアアアアアアアア!」

景文 【完全憑依】は上がらないんだよな……。どうしたものか。

月華 ここは先に殴らないと、何もできずにやられるかも。RP使ってでもとった方が。

景文 ……ですよね。RPを使って10に。「ごめん、みんな」 ……その上で【完全憑依】! HPはこれで残り4。これで罰則……。


◆景文の罰則(11[6,5]) → 不運:あなたの行為は、人に見られてしまった。まったくツイてない……。▶動揺して〔LP〕を[1] 点失う。※ LP が[0] の場合、それ以上のペナルティはなし。


景文 くっ、とっておいたLPが0に……!

瀬那 あああああ!

月華 厳しいなぁ。

GM うーむ、今日の景文はまったくツイてないなぁ。

瀬那 私は……【かばう】も視野に入れて、今回は【後退】なし!


GM では、【完全獣化】で加速した虎儿からメイン!

月華 「月虎、思いっきり暴れておいで!」

虎儿 「ウガッ!」 月華に答える。いえ、別に人語は喋れるんですけどね。……まずは【血のたぎり】を発動! みるみる傷口が塞がって、HPが90点回復! そしてAP+2!


◆【血のたぎり】……ダメージボーナス×5点のHPを瞬時に回復する【獣人】のスキル。【完全獣化】とのシナジーは抜群だ!

◆虎儿の罰則(11[6,5]) → 不運:あなたの行為は、人に見られてしまった。まったくツイてない……。▶動揺して〔LP〕を[1] 点失う。※ LP が[0] の場合、それ以上のペナルティはなし。


虎儿 もしもーし、ダイスさん?

GM キミもかー。

月華 もっといいとこで出てやってくれ!

虎儿 負けない! 全力でエリア攻撃をしかけるよ! AP+2のSP12消費!

GM きなさい!

瀬那 いけいけー!

虎儿 「ガァァァアアアアアアアアアア!!」 命中は31!

GM "実?"は【死にぞこない】が発動。獣たちは中失敗なので、威力+1Dで殴れるね。

虎儿 くらぇーっ!


◆虎儿の威力判定(10U6[6]+19) → 1,2,4,10[6,4],3,3,3,2,4,13[6,6,1]+19 → 64


月華 やるじゃん、月虎!

虎儿 結構出たぞっ!!

GM めっちゃ痛い。しかも2体分。

虎儿 サブは【疾風の如く】を使用。【速攻】いきます!

GM ひゃー。

虎儿 【薙ぎ払い】は一回制限なので、怪物Aに……命中36。

GM うむ。HP共有だからどっちでもいーけどな! 中失敗。

虎儿 身も蓋もない。ダメージっ!


◆虎儿の威力判定(10U6[6]+19) → 1,5,3,3,11[6,5],5,5,1,11[6,5],8[6,2]+19 → 72


虎儿 おっと、更に上がった!

月華 いいぞー!

虎儿 1の数字がいっぱい見えるけど……。

瀬那 11やん。

月華 11だそれ。(笑)

虎儿 虎くん、虎に変身して大暴れ。木々を利用して目にも止まらぬ速さで立体機動。瞬きした次の瞬間には、黒い怪物に深い爪痕を刻む。幾度も、幾度も。……いや、途中でテレポートも混ぜ、文字通りの目にもとまらぬ斬撃で獣を蹂躙だ!


月華 「よし、いい崩しだ、そのまま拡げるよ!」と言って、その背を追うように駆け、両手の桃剣で薙ぎ払います! ……と、いうことで、次あたし。【鬼神+アサシネ+薙ぎ払い】はいりまーす!

虎儿 月華が構えると、すぐに引いて攻撃範囲から飛び退く!

月華 命中は32!

GM 中失敗でダメージ+1D。

月華 ダメージは49+《出血》10。

GM わー、何気に《出血》がいたぁい!

月華 【速攻】で鬼神アサシネはいりまーす! 命中は30!

GM それも中失敗~。

月華 ダメージは……58+《出血》12!

GM ……うむ。残念なお知らせだ。「今ので半分を切りました」

一同 ぐぐっ……!


虎儿と月華の連続攻撃は、実に6回分の打撃にあたり、出目も悪くなく、チームの最大火力が遺憾なく発揮された。

……それでも、敵のHPを削り切るには至らなかった。

それが意味するのは、ここから景文が攻撃しても、敵側の攻撃は確実に1週は回ってくる――そういうことである。

既に残りHP4、LP0というギリギリの状態である景文が生き残るのは、この時点でかなり難しくなったと言える。


景文 まぁ、しかたない。やれるだけのことをやる。

月華 景文くんがうおーってするあたりで、そっと気魄でSP+45しときます。(笑)

景文 【戦の記憶】【アウターハウル】【オールマイティ】を使用。命中は……45!

GM 大失敗で+ダメージ2D。

景文 ……っと、間違った、今の威力のダイスでした。(笑) いかんなぁ、大分焦ってる感。

GM あらら、じゃあ振り直していいよ。

景文 気を取り直して……。


◆景文の命中判定 (5U6[6]+15) → 4,5,16[6,6,4],3,5+15 → 48


景文 おかしい。変わらない。(苦笑)

GM いや、変わる。それはぴったり防御値-30以下で完全失敗だ!

景文 おお、ではダメージは11D+19で……52点。「――《緋は日に。月は憑きに。此処に己が影を鎖として牢の王国を築かん。我が名は矛盾の王》――」

GM 悪くないダメージだ!

景文 サブで【疾風の如く】を使用。【戦の記憶/アウターハウル】で攻撃。命中は31。……【未来の想い出】を使用して1を6に変えておこう。38で大成功、かな?

GM せやね。……あ、【未来の想い出】のLPコスト、RPから消費しておくね。

景文 忘れてた。お願いします。ではダメージ……っ。


◆景文の威力判定(10U6[6]+19) → 10[6,4],1,4,9[6,3],5,3,2,2,7[6,1],3+19 → 65


GM 強烈……! まだまだ元気ではあるが。

景文 「《弾丸に変え。私は引き金に指をかける》」――木刀にて二度打ち。急速な駆動に身体がついて行っていないのを無視して。木刀を振るい。息を吐く――。

実?(GM) 『哀しいぜ……。まだ思い出せないのか』

景文 「そう言われる事すら身に覚えがない」

実?(GM) 『オレとて"同胞"を討つのは忍びないんだぜ……? ……今のお前は、"お前"なのか、"そいつ"なのか……それすら判然としねえ』

景文 「……何のことか知らないが、今の僕はNGSの真宵坂 景文。それ以上でも、それ以下でもないッ!」

実?(GM) 『……仕方ねえか。これもお前のためだ。一度……彼岸を見てこいよ……!』

GM と、実に憑いていたモノが気勢を上げたところで次回にコンティニューだ……っ!!

月華 さぁ、頑張って生き残らないとな……!

◆Intermission◆

GM 景文へのダメージが思ったよりもかさんでしまったねえ。出目もあるから、しょうがないけど。

景文 防御が脆くてね……。

GM まぁ、やられっぱなしで終わりもアレなので、景文が反撃するとこまでやらしていただきました。

月華 防御は脆くないんだよね。景文はめっちゃ硬いよ。【完全憑依】+【アストラルバリア】で40点止められる。

景文 憑依中はそれなりなんだけどね。

月華 回避抵抗あたりが低いんだよなー、このあたり両立しづらいしなー。

虎儿 1R目に全力出せないのが痛かった。

月華 そうそう、最初から全力出していいなら【獣化】とか【憑依】とかほんと雑に強い。

虎儿 まあ、初手【獣化】【憑依】を毎度やるのは好みじゃないなー!とか普段は言ってるPLなんですが。(笑)

GM 人災派遣て普通に戦闘すると、初手全力攻撃→終了みたいな展開になりやすいので、そうならないように悪知恵を働かせているわけでして。

虎儿 実はHP回復が使えたのはちょっと嬉しい。(笑)

瀬那 あれもDB基準だから【獣化】中に使うとめちゃめちゃ回復するね。

虎儿 そうそう、そういうコンボなんですよ。(笑)

GM ぶっちゃけ景文まだ生き残る目はあるなー? と思っているので、次回も頑張ってしぶとく生き残りましょう!

景文 どう見てもないよ!?(HP4、LP0)

GM てかAPが大して溜まってないから、瀬那ちゃんの盾も併せればなんとかなる可能性はある……。

瀬那 まだ防御系の切札もあるから……もしかしたら?

景文 うーん、生き残れれば儲けって感じだなぁ。(苦笑)