人災派遣RPG 2nd season リプレイ4話

Mass Missing Mistery!!

――消えた一家の謎――

第1夜

◆◆◆近況報告!◆◆◆

GM こんばんは! 久々の人災2ndキャンペーンの第4話、始めていこーと思います! ……瀬那ちゃんおやすみだけど!


毎週火曜日開催の人災2ndキャンペーンだったが、10月はなかなか都合があわなかったり、体調不良でお流れになったりと色々あって、結局11月まで開始ができなかったのである。

瀬那のプレイヤーは、この日も体調不良で参加が難しかったのだが、さすがに間が空き過ぎてしまうので、とりあえずスタートしてしまうことにした。


GM 3年生の2学期ですからね。受験指導や進路指導で色々あるんですよ、きっと。

景文 それは大変……。

GM さて、前回、MBSから逃げ出したならず者騒動を無事解決した君達。"虎儿(フーウァル)"こと元"月虎"君に非が無いことは証明されたのですが、暴走してしまった事実はあるので、色々事後処理が終わるまでは本部にいないほうがいいやろ、ってことで、NGS預かりになったのでした。

ゲストPL-C→虎儿 「そーゆーわけなんで、しばらくよろしくなー!」

月華 「ったく、あんな目にあったのに、ちょっとは懲りてんの?」

虎儿 「懲りてるってばー」

GM まぁ、月華の弟分だったとゆー事情や、前回保護してもらったとゆー恩もあったりで、とりあえず温かく迎えられてますってことで。……そんなこんなで夏休みも終わって、平穏な日常が戻ってきた或る日のこと。久々に亮子が招集をかけるのだが……瀬那ちゃん休みだと居候メンバーしかいないな。(笑)

亮子(GM) 「瀬那さんは、今日は進路指導で遅れるんだって。終わり次第合流してくれるそうだから、とりあえずこのメンバーで進めちゃうね」

景文 「了解」

月華 「はーい」

虎儿 「しんろしどーってなんだー?」

GM まぁ、ともあれみんな、まずは近況でも振ってくれたまえよ。でもって、景文→月華→虎儿の順番で成長報告&自己紹介をするのだ!

一同 はいは~い。


◆景文の近況 (D66) → 65 → 評価:最近会社に評価されているらしい。▶セッション中、〔AP〕の蓄積を[2] 点まで無効にして良い。


景文 これは嬉しいな。案外露出激しいから。……えーと、リビルドはしなかったので、特に変更はないです。

GM oh、そういえば前回は経験値がギリ足りてなくて成長できなかったんだったな。


◆月華の近況 (D66) → 11 → 豪運:今のあなたは無敵だ! なんでも来い!▶セッション中、〔最大LP〕+[1]。


月華 おっ、らっきー。私もリビルドは特にないから、前回のままだ。


◆虎儿の近況 (D66) →26 → 好調:今日のあなたはとても調子が良い。▶セッション中、〔最大HP〕+[15]。


虎儿 HPもりもり。最大値90まで行ったぞ!

GM みんな出目いいなー? 虎儿はキャラデータについて説明してくれい。

虎儿 おっけい~。前回のシナリオを参考に作ったよ。異能は【獣人/獣人/テレポーター】。


虎と言えばテレポート。……なのは、『虎よ! 虎よ!!』が端緒なのかなー?


虎儿 プロフィールは、皆のが知ってるよね!

月華 さてどうだろうか?(笑)

虎儿 「えー!? そりゃないよ月華ねーちゃん!」

◆◆◆早速任務の説明だ!◆◆◆

GM はいはい、まぁ、そんなこんなでみんなを集めたNGS社長代理心得見習いの亮子ちゃんからお仕事のお話だよ~。

月華 ちょこんって座って話を聞きましょう。……あ、お茶入れるね?

亮子(GM) 「あ、それそれ。実は今日のお仕事はお茶に関係あるのよね」

景文 「ふむ」

亮子(GM) 「今日のお仕事は、よくお茶うけに買ってくる、和菓子屋の風鈴堂さんからの依頼なのよ」……てことで、早速依頼書を公開。

月華 和菓子屋?

GM 1話で月華がどれだけ薄く剥けるかに挑戦してた羊羹とか、前回血華さんが勝手に食べちゃった奴とかもそうです。

虎儿 「……薄く剥くって、何やってんの? ねーちゃん」

月華 「しっ、黙って話聞きな」(笑)

GM 誤魔化した。(笑)

亮子(GM) 「依頼の内容は、風鈴堂さんが直接取引してもらってる、小豆農家さん……が、新豆の出荷時期なのに連絡がとれないみたいなのね。風鈴堂さんの人気商品、『特撰羊羹』は、その農家さんの豆じゃないとダメらしくて、だから、直接出向いて挨拶と、状況を聞いてきてほしい、っていう内容よ」

虎儿 「夜逃げか?」

景文 (資料を読んで)「……堅実経営らしいから、いきなり夜逃げはちょっと突飛かな」

虎儿 「れんたいほしょーにんになったとか、やくざのおんなに手を出したとか」

景文 「それは弁護士が必要な案件だな……」

月華 「連絡が途切れる前に、何か兆候とか、違和感とか無かったんです?」

亮子(GM) 「いつもは収穫時期前に、状況知らせてくれるらしいのよ。でも、その辺りの事情がまったく解らないから調べてきてくれって依頼なの。……だから、今回はちょっと行ってみないことには何が起こってるか解らないの」

GM いつもは事前にある程度開示してるイベントカードも、今回は全部ひみつー。

月華 むむむ。

景文 「電話で連絡がないとなると、直接行くしかないか……?」

亮子(GM) 「今年は何もなかったので、こちらからかけてみたら通じないことが判明した……って感じなの。とにかくまずは直接伺って、可能なら新豆を受け取ってきて欲しいってわけ。……何が起こってるかわからなくて不安なんだけど」

虎儿 「何が起きたってわけでもないのに、そんなことでオイラたちが出向くのか? NGSって、暇なんだな」 呆れたように。

月華 ぺちって月虎の頭抑えて「地域への繋がりは大事でしょ、あっちでも余裕があるときはいろいろしてたんじゃないの?」

虎儿 「あいてっ。でもよぉ……」 不承不承といった体。

亮子(GM) 「あのねー、MBSみたいに派手なお仕事ばっかりじゃないのよー。田舎の派遣会社は、こーやって地域の人のトラブルを丁寧に解決していくのが大事なんだから」

景文 「NGSとしては前回ほどの緊急性はないけれど、他に取り掛かる仕事がないんじゃないかな……」

虎儿 「自分で見に行けばいいのに……」 ぶつぶつ。

GM 育成部のエリートだから、箱入りだった可能性もなきにしもあらず。

亮子(GM) 「休みが噛み合わないんだって。秋は和菓子のシーズンだからね」

虎儿 「ま、行けってんならオイラは別に構わねーけどさ。ここでこうしてても暇だし」……でも、いきなり異能力者が派遣されるような事態ではないかなーって思ったり。

月華 それはそうだけど、近所付き合いは大事なんだぞって、あたしも最近になってやっと理解できてきたことを先輩ぶって言う。(笑)

GM 能力者がいつも派手な仕事ばっかりしているかとゆーとそーでもなくてな。普通の会社の事務仕事の代行とか窓のサッシの張替え、深夜の工事現場で交通整理みたいな仕事もやってるのさ。……単にそういう仕事にスポットを当ててもシナリオにならないだけで。

虎儿 せちがらいなぁ。

GM 人災派遣シリーズはせちがらさがウリのシリーズです。

景文 「……依頼書を読んだだけでは、トラブルらしいトラブルが考えられないけど、逆に現地に行ってすぐすむ仕事なら割のいい仕事だね」

月華 「暇だってんなら、景文と組み手でもやりなよ。真正面から組み合える相手がせっかくいるんだし」

虎儿 「いいぞ。それなら久しぶりに月華ねーちゃんもやろうぜ。オイラがどんだけ強くなったか、見せてやるよ!」

月華 「あんた元気だと力任せすぎるから、適度に疲れてくれないと話も聞かないじゃない」

景文 「残念ながら技量差があるから僕じゃ相手にならないよ」苦笑しつつ。

亮子(GM) 「はいはい、それはお仕事終わってからね。今回は急ぎの仕事なんだからすぐ出てちょーだい」

一同 「はーい」

亮子(GM) 「……それに、ずっと堅実な仕事をしていた農家の人が、急に連絡もとれなくなるなんておかしいでしょ? 風鈴堂さんも、それで何かのトラブルに巻き込まれたんじゃないか、って心配して依頼してくれたのよ。

何もなければそれにこしたことはないけど、何かあったら対応してくれないと。みんなは、そういう人材だって、見込まれているってこと、忘れないでね」

景文 ふーむ、奥が深いな……。

◆◆◆現場到着! しかし――?◆◆◆

GM ……そんなこんなで、みんなはトラックでえっちらおっちら隣県へと移動したのでした。なお、トラックは風鈴堂さんの仕入れ用、運転手は懇意のモブ運転手さんです。

月華 どなどなど~な~ど~な~♪

虎儿 座らず立って、景色を眺めてよっと。

GM こどもか! ……こどもだった。

虎儿 こどもです。(笑)

GM ではそんなこんなで件の農家、小峰さんちにとーちゃく。それなりの広さのある畑があって、その手前に母屋があるってかんじなのですが……。……なんということでしょう。その母屋の前にパトカーが止まってます。

景文 「ん…?」

月華 「あれ?」

虎儿 「逮捕された?」

月華 「そうじゃないでしょ。何か事件に巻き込まれたのかも」

景文 降りてそちらに。

GM しばらくすると、警察官が出てきて「じゃあ、署の方でも詳しく調べてみます。気を落とさずに」とか言って、刑事風の男が出てくるですよ。

一方、家の周囲には鑑識さんとおぼしきツナギの人たちがいっしょーけんめー捜査にあたってます。で、警察を見送りに家から出てきたのは、20歳位の男性。……まぁ、そんな状況なのだが、どうする?

景文 「すいません。こちら小峰さんのお宅でしょうか」……と、話かけ。

虎儿 大人に任せる体勢。

男性(GM) 「はぁ、そうですが……どちらさまです?」

刑事(GM) 「知り合いかね?」

景文 「風鈴堂からの依頼で小豆の受け取りに来たのですが」

男性(GM) 「あぁ、直売の。……困った、実はそれどころじゃなくて……」

景文 「納品についてのご連絡がなかったので確認に参りました」

月華 「もしなにか問題が発生しているようなら、その解決の手伝いも、と言われてるんですが」

男性(GM) 「君達がかい?」

虎儿 「おう、そうだぞ!」 ふんぞり返りっ!(笑)

男性(GM) 「いや、子供の出る幕じゃあ……」

虎儿 「なんだとー! こう見えてもオイラたちはなー……!」

景文 それを遮って、「僕らは、NGSという地域密着型派遣会社の社員です。これまでも事件を解決した実績もありますので。差支えなければ検討いただければ、と」

GM そうすると、男性ははぁ……って顔になるんだが、刑事さんが。

刑事(GM) 「む、ちょっと待て。NGSと言えば……あの、"便利屋(ハンディマン)"の会社か?」

男性(GM) 「知ってるんですか?」

刑事(GM) 「ああ、神守町にその人ありと言われた凄腕のトラブルシューターだよ」

景文 さすが先生。知名度と信頼度が高い。

月華 やはり師父は偉大だった!

刑事(GM) 「あそこの社員ということは……つまり、そういうことか。うちの署でも"便利屋"の活躍は語り草になっていてね。……そうか、そういうことなら、ぜひ協力してもらおう。正直、"君達向けの案件"、という気もしているんだ」

GM と、刑事さんは意味ありげに目配せする。……どうやら、彼は"異能"案件に理解があるようだね。

虎儿 「最初からそう言えばいいのに」 大人って面倒くさいな~。

景文 「何があったんですか?」

刑事(GM) 「うむ……。要するに、小峰さんの一家が全員失踪……いや、誘拐されたのだ」

虎儿 「誘拐!?」 大事じゃん!

月華 「え!?」意外すぎる言葉に素が出る

男性(GM) 「はい……。あ、僕はこの家の次男の実(みのる)って言います。都内で一人暮らしして、農業大学に通っていたんですが、その僕のところに先日、急にこんなメールが届きまして」

景文 どれどれ?

月華 ふむふむ?

GM カードオープン!

虎儿 「脅迫状だ!」

実(GM) 「実家に連絡したら繋がらないし、帰ってきたら誰もいないわ、家じゅう荒らされてるわで……。それで、警察に連絡した、のが今日の朝だったんです」

景文 ふぅむ……。

GM ちなみに、任務依頼書に書かれていないけど、実さんがここんちの次男であることは確かです。

月華 「あれ? 姉さん、連絡がつかなくなったのっていつごろからでしたっけ」

亮子(GM) 『先週だったはずね』

月華 結構経ってるなぁ。

GM あ、ごめん、そこは変だね。今日じゃなくて一、二日前に帰ってきて調査中だったことにしてくれ。……連絡が取れなかったのは会社用の固定電話の電話線が切られていたから、とかそういう理由。

月華 おーらい。

実(GM) 「どうも、何かを見つけろってことらしいんだけど、10年前じゃ僕は小学生。全然おぼえてなくて。指示に従おうにも、如何ともしがたく……途方にくれていた、というわけなんですよ」

景文 「なるほど」

虎儿 「家の中はすでに荒らされてたんだろ? それじゃあ、そんなものどこにもないんじゃないのか」

実(GM) 「親父か兄貴なら何か知ってたかも知れないけど、いなくなっちゃったし……」

虎儿 「それも変だ。他の家族が知ってるのなら、誘拐した犯人だって知れるはずだ」

実(GM) そうそれ。「爺ちゃんしか知らない何かがあったのだとしたら、僕も含めて家族全員解らない、ってことはあるのかも知れないけど」

虎儿 「だいたい、この脅迫状を出したやつ、それを欲しがってるってことは、それが何か知ってるってことじゃないのか?」

月華 「少なくとも、掘り出したという事実は確信してるね」

景文 「この犯人にとっては価値があるけれどこの小峰家にとってはどうでもいいものだった……ということかな?」

実(GM) 「高名なトラブルシューターなら、お願いします! みんなを助けるのに協力してください!」……具体的に言うと、この掘り出した物って奴を探すのを手伝ってちょ。

虎儿 「犯人を探すんじゃなくてか?」

刑事(GM) 「それについては、うちらでも捜査を進めている。……アホほど遺留品があるので、いずれ足をとれると思うんだが」

月華 「遺留品が……たくさん?」

刑事(GM) 「あぁ。……ただ、犯人を見つけても、解決には繋がらんのだ」

虎儿 「なんでさ? 見つけて、とっちめれば終わりだろ?」

刑事(GM) 「最悪、犯人を突き止めても、人質を傷つけられたらこちらの負けだ。交渉材料がない状態では、スタートラインにすら立てないんだよ」

虎儿 「むむむ」

刑事(GM) 「それと、おそらく、相手はこちらの様子を監視している」

景文 「だろうね」

月華 「……そう言えばこの脅迫状、期限も書いてないし、見つけろ、としか書いてないし、それを渡せとも書いてないね」

刑事(GM) 「そう、それが監視されていることの根拠だ。こちらの動きを把握しているから、必要最低限の命令で充分なんだ」

月華 「ということは、発見したら再度接触を図ってくる、かな?」

刑事(GM) 「逆に、今は命令に従って調査をしているから何も言って来ないが、それを止めたら行動を起こすかも知れん」

月華 「……行動」

刑事(GM) 「たとえば……人質の指を切って送ってくる、とかな」

景文 「考えたくない話だね」

刑事(GM) 「ああ、だからとにかく現状では相手の探し物を見つけるのが最優先で動いている。それと引き換えで人質が安全に取り返せるなら、それが最善だ」

虎儿 「で、でもさー。探し物を見つけて渡したからって、無事に解放されるとも限らないじゃんー」

刑事(GM) 「こちらから攻めたところで、こちらの動きは読まれているだろうから、追い詰めるのは容易じゃない。逃亡前に人質を始末されたりしたら最悪だ。……探し物を見つけて、ようやく交渉のスタートラインに立てるんだよ」

虎儿 「……ちぇっ。場所さえわかればオイラの異能でひとっ飛びなのに」

景文 「状況は理解した。……とにかく調査に協力するという方向でいいね?」と亮子に連絡。

亮子(GM) 『嫌な予感があたっちゃったわね……。依頼内容は「豆がいつも通り入荷できるように」ってことだから、できる限りのことはしましょ。 ……報酬に関しては、今ははっきりとは言えないけど、上乗せできるように交渉するから、最善の解決を目指して頑張って頂戴!』

月華 「了解」

虎儿 「誘拐犯なんて放っておけないしな!」


◆余談◆


虎儿のPL 脅迫メールが警察まで動いてるなら、メールの出本を徹底的に探って発信位置まで特定……とか考えてしまった(笑)

GM 捨てアカウントを使って送信した後で移動したら辿りきれないんじゃない?

虎儿のPL いや、捨てアカとか関係ないですよ。公的機関が辿れば通信の記録は全部辿れるんで。

GM そんなものですか。……まぁ、この世界はそこらへん異能レベルの誤魔化しができる【電脳】がいますから、普通の警察では無理ってことで。

虎儿のPL そうだった。異能ハッカー汚いな!

GM 君達の中に〈ハッカー〉強い人いないしね。

虎儿のPL ですねえ。(笑)

GM ……でも言われて気づいたが、素直に家族の携帯から届いたことにすればよかったかもだね。(笑)

◆◆◆Round1◆◆◆

フィールド:第1R開始時点

GM 基本情報の【現場の状況】については一応ざっくり説明しますね。……家の中はめちゃめちゃに荒らされているが、血痕や遺体は残ってないので、少なくとも現場で怪我を負った可能性は低い……そんな感じ。

景文 ふむふむ。

GM まずはイニシアチブ振っときましょかー。


イニシアチブの結果は、景文[26]→月華[15]→虎儿[9]となる。


景文 やたらクリティカルした……。

虎儿 オイラの方が期待値高いのにぃ。……それにしても、この3人で調査とかできんの?(笑)

景文 NGSの人選について一考したいところだね。(苦笑)

GM 選択肢なんかないよ。君等がフルメンバーだもん。

月華 潜入暗殺か真正面からの破壊かだからね、得意技が。しかし仕事は選べないから自分たちで頑張るしかないのだ。

GM では、ファストフェイズ。【高速移動】しておきたい人はいるかな?

虎儿 移動しなーい。

景文 こちらもなし。

月華 あたしはエリア1に移動しておくよ。

GM ほいほい。では、景文からメインフェイズ~。

景文 【掘り出したもの】を調べる。【オールマイティ】を使用。3D6+2で……14。あぶなっ、ぴったり成功!

実(GM) 「う~~~ん……。やっぱり全然記憶にないよ。困ったなぁ……」

景文 「まったく、覚えがないんですか」

GM うむ……。というかこのイベントあれだな、オープニングのフレーバーで進めちゃってた感がある。

月華 それな。

GM 本当はここで初めて明かされる情報だったんだ……。

虎儿 あるある。(笑)

GM 「町内には長生きのじーちゃんばーちゃんが結構いるから、当時のことを知ってる人がいるかも知れない。彼らに話を聞いてみるのはどうだろう?」……ってことで、【掘り出した物2】と【掘り出した物3】を開示~。

景文 手がかりが増えた、ということでよしとしよう。行動終了。


GM じゃあ次、月華。

月華 「それじゃ、私はご近所さんに聞いてくるから。こっちは任せたよ」と、言って【情報収集】でご近所まわりに向かったとゆーことで。

虎儿 「月華ねーちゃん、一人で大丈夫か? 変な奴についていくなよ?」

月華 「むしろあたしがあんたに言いたいわ! 景文、目を離さないでよね?」

景文 「……了解」(苦笑)

月華 じゃ、改めて判定。〈イントルーダー〉で……うわ、出目3だけどなんとか成功。(笑)

ご近所さん(GM) 「先週までは普通に仕事してたんだけどねえ……」「変わったことと言えば……なんか見慣れない黒いバンが深夜に近所を走ってた、ってことだけど」

景文 黒いバン……。

ご近所さん(GM) 「まさか、そんなことがあるとはねえ……」とりあえず、ご近所さんも心配してるので協力を約束してくれた。ってことで、亮子ポイントに+1してあげよう。

月華 『この辺のものじゃない奴ら、結構目撃自体はされてるみたい。もう少しこっちで話を聞いてみるね』と、報告するよ。

景文 『お疲れ様。よろしく』

GM あとはそうだね、小峰さんちはごくごく普通の農家でそんな事件に巻き込まれるよーな家じゃないよ、とも。

虎儿 小豆の取引が何かの隠語とかいう……!

GM そういうのはありません。(苦笑)

月華 ほむほむ。

GM まぁ、今回は敵が動機を明かしてくれてるので、それを額面通りに受け止めていいんじゃないの? 小峰さんちの来歴には特に後ろ暗いところはないです。 ……て感じの裏付けがとれたってことで。

月華 なるほどなー。……それだと、なおさら狙われるだけの何かが気になるなあって思いながら、行動終了ー。


GM では虎儿のばんー。

虎儿 じゃ、クンカクンカと鼻をならしながら【現場検証】だ。<トラフィッカー>で……うわぁ、出目がしょぼい。2D+10なのに14しかない……。

GM 上乗せしとく?

虎儿 うー、オイラみんなよりランク低いからLPは貴重……。残り3になっても一発クリアは厳しいし、ここは無理しないー。

GM 1段階では特に言うことは用意してないのでこれで終わりです。

虎儿 がっかりー。

◆◆◆Round2◆◆◆

フィールド:第2R開始時点

GM ほい、では2Rめ。順番に変更はなし、そのままでどーぞ。

景文 警察の【捜査状況】を。【オールマイティ】を使用して……18。

月華 あと3で一発成功。

GM 66%だね。

景文 振り足しておこう。……よし、5で無事成功!

虎儿 「やるじゃん、景文にーちゃん」

景文 年上の意地を見せることができたよ。(苦笑)

刑事(GM) 「あの伝説の"ハンディマン"の秘蔵っ子に頼まれちゃあ断りきれねえな。」

月華 師父の名は凄いなぁ。

刑事(GM) 「これが捜査状況だ……と言っても、遺留品は大量にあるんだが、肝心の手がかりには繋がってないんだけどな」

景文 「いや充分ですよ。ありがとうございます」……今後協力得られる事を含めて情報を共有。

刑事(GM) 「……田舎とはいえ、一家4人を丸ごと消しちまうなんざ、尋常じゃねえ。それも子供じゃなく、大人4人だ。……ぶっちゃけプロの仕業だ、とオレはにらんでる」

景文 「プロか。……ところで、何故今頃なんだ? ……10年前には"掘り出した物"の存在を知らなかったということかな……?」

刑事(GM) 「だろうなあ。存在を知ったのが最近、ということなんだろう。……しかし、家族も知らないんじゃ、どっから情報が流れたのか洗い出すのは骨だな……」

景文 「……ですね」

刑事(GM) 「まぁ、とにかく、ウチの資料は基本的にそっちも見られるように言っておく。人命がかかってるからな」

景文 「最低でも丸一日軟禁されてると考えたら猶予もないですしね。お願いします」

GM と、以降《調査》カテゴリの判定にボーナスが入るようになりました。

月華 ありがたや~。

景文 サブでAP1上昇させて応急処置しておきます。……7点回復。

GM 回復も不安だな。瀬那ちゃんがいねーと。

景文 ありがたみを痛感しますねえ。


月華 次はあたし。【掘り出したもの3】の調査だ。〈イントルーダー〉で……18。とりあえず1段階成功。

GM まだ特に情報はなしよ。

月華 じゃあ終わり。

GM あっさりだ。(笑)


虎儿 オイラは【現場検証】を継続~。3D6+10で……おおっ、ぐるぐる回って36! 4段階成功で全部抜き!

GM さすが、荒事お得意のMBS出身の虎儿君。同じく荒事で有名な欧州の派遣会社、"狼騎士団"の存在に思い当たったよ。

■狼騎士団……中世の騎士団に端を発する欧州の傭兵派遣会社。"強硬・迅速"を最優先するため荒れた現場になること、犯人としてホームレスなどをスケープゴートとしに仕立てて本丸への追求を逃れるやり口で有名。詳しくはこちらへジャンプ!


虎儿 「この臭い……"狼"の仕業!」

景文 「臭いでわかるのかい?」

虎儿 「あいつらとは前にやりあったことがあるんだ、間違いない!」 ということにしておく(笑)。

月華 『月虎の鼻は信用できるよ。【獣人】の超感覚は伊達じゃない」

虎儿 「へへーん!」

景文 「なるほど、それなら確かだね」

月華 「うん。まず敵の姿は見えてきたね』

GM ……うむ、その"狼騎士団"の特徴は、とにかく"強硬・迅速"。現場に証拠をガンガン残すのを厭わず、追及されたらホームレスなどに自首させて本丸への追求を逃れるって手法を多用することで有名だ。

虎儿 「あいつらすっごいやり方が雑なんだ!」

GM 相手が"狼騎士団"ということが判明したので、そいつに依頼した奴も調査の道が開けた。……が、それを探り当てたからと言って、人質を安全に回収する目的を達せられるかは少々怪しいところであるが。

月華 『強引な連中だからね』

虎儿 皆からゴーインと評価されてしまう。

景文 システムが違うよ。(苦笑)


独特の評価システムが特徴のシナリオクラフトTRPGシリーズ「まほつく!!」 「もてモン!!」もよろしくね!


GM ……と、同時に、足跡が辿れなかったのは、彼らの装備やらなんやらが全部自社製品なので、遺留品や足跡が既存の商品と一致しなかったからだ、とゆーこともわかるんだぜい。

景文 そういうことか。……しかし、特定したら逆に辿りやすいね。

GM そんな感じ。……で、今出てきた【依頼人】は、サブでも挑戦できるのだが、やっておくかい?

虎儿 じゃあ一応やっておきましょう。……8。全然届きません。(笑)

GM どの職能で判定するのか宣言しなかったが、〈ビジネス〉か〈ミスティック〉で振ったなら、1段階成功だ。

虎儿 あっ、そうかー。らっきー。じゃあ「あいつら雑なんだ」が、この1の情報ってことで。(笑)

GM 依頼人に関してですがな。……まあ、あんな雑な連中に依頼する奴は誰だよ、みたいな話だったんだろう。

虎儿 しかもわざわざ欧州から呼び寄せて……? 依頼人は外国人?

GM いや、別のシナリオに登場するんですけど、彼ら東京に支部を構えてるんですよね。

虎儿 そーなの?

月華 でも、悪くない読みだよ。日本に拠点のある外国の派遣会社なら、日本で仕事させたい外国人の顧客って可能性はある。

GM うん、そういう可能性は充分あり得る……みたいなところで絞り込んでいくことができそうだ。

景文 なるほど……!


GM ……ってところで2Rめ終了ですが。あんまり進めちゃっても後から追いつく瀬那ちゃんが「???」になっちゃうので、今夜はここまでとしましょう。

一同 はぁい!

月華 敵の姿の片鱗は見えた、後は尻尾を掴んで引きずり出すだけだ!

虎儿 虎vs狼か、燃えるじゃん!

GM ……小峰一家は無事なのか? 10年前に小峰さんのおじいさんが掘り出したものとはなんなのか?

まだまだ色々な謎が解決してないこのじょーきょー、はたしてNGSの面々はクリアできるのか!?

……割とうまい具合に核心的なところには辿り着かなかったので、瀬那ちゃんが追い付いてからほんばんって流れだね!