3.営業開始!
GM:では、一通り説明が終わったところで営業開始! 最初のイベントは……この3つだ!
■【Lv1:若葉マークの冒険者】
■【Lv1:新装開店!】
■【Lv2:閑古鳥】
コクリ::いかにも開店したてっぽいイベントだ!
アクィラ:私向けの仕事があるわね!
コクリ::飾り付けは任せろー!
ムニエル:ふーむ、私はイマイチ得意なのがないなぁ。
GM:ま、そのうち得意なのも出るかもですので!
1-1.クロードの手番
GM:……では、1サイクルめ!行動順は席順で、クロード→コクリ→アクィラ→ムニエルでいきましょう!
コクリ:「店長お願いします!バシッと決めてくだせえ!」
アクィラ:重役出勤しながら働きぶりを見せてもらうわ!
コクリ:「おいおい、初日から遅刻かよー!」
アクィラ:「待って! ここの飾り羽が上手く決まらないの!」
クロード:「ククク……。客足がさっぱりだな、このままでは閉店になってしまうぞ……。ここは宣伝に力を入れなくては……」
ムニエル:「仕入れた食材をダメにするつもりか?」 厨房からぼやきも飛んでいきますぞ。
GM:とりあえず、どのイベントに挑戦するかを指定してね! そしたら僕がふわっと演出していくので!
クロード:そうですね、この中では……〈人型〉にボーナスのあるこれがいいかな。
アクィラ:店長! みんなの苦手な〈接客〉を買って出てくれるなんて! ステキ!
クロード:「ククク……。見てみろ、あそこにいかにも初心者と言わんばかりの冒険者がいるだろう、あの哀れな子羊たちを餌食とするのだ……!」
コクリ:「おっ、さらってくりゃあいいのか!?」
アクィラ:(モクリに)「……あんたの相棒野蛮ねえ」
モクリ(コクリ):「む~、む~」と遺憾の意。
GM:まあ、さらうまでもなく、初心者の彼らは、海辺にぽつねんと建ってる店にうっかりと足を踏み入れてきます。「こんなところにお店があって助かったのだ~」「おなかぺこぺこ~」「待ってよみんな、こんなところに店なんておかしいよ~」
コクリ::いかにもな初心者!
クロード:ククク……。冥界から召喚した亡者たちに追い立てさせて店へ誘導したことにしよう。
GM:ひどい。(笑) 「ふー、やっとスケルトン達を撒けたのだ~」
ムニエル:これには冒険者トラウマなのでは……?
コクリ:表のスケルトンと当店は一切関係ありません!(笑)
GM:そんなこんなで入ってきたいかにも駆け出しって感じの冒険者たちですが、店内に入るや、異様な雰囲気に気づきます。……そう、この店、店員が全員モンスターじゃないですか!
クロード:「ククク、よく来た哀れな冒険者よ……。もとい、いらっしゃいませようこそ『ケロペッコ』へ……」
アクィラ:悪質なキャッチ!
ムニエル:悪い店長ではないんだけどいかんせん誤解を招きやすいというか……。
GM:「た、大変なのだ~! モンスターがいっぱいなのだ~!」「わーん、モンハウだ~! おかあさ~ん!」「みんなあきらめないで~!」 怖そうな骨店長にビビる冒険者たち。
コクリ:「おいおい、ビビられてるぞ! こちとら愛らしいモンスター揃いなのによう!」ぴょんこぴょんこ。
クロード:「ククク、メニューをどうぞ……!」そう言うと地の底からメニューをもった亡者の手がヌッと出てきます。
アクィラ:下から来るぞ!!
コクリ::店長なんで全部ホラー仕立てなの!?
ムニエル:誤解が深まる!
GM:「ウェーン、怖いよぉ~! 料理にされるぅ~!」「僕おいしくないです~」「食べないで~!」
ムニエル:ではタイミング良く、厨房からタァン!と何かを切り落とす音が聞こえる!
GM:「「「もうダメだぁ~!!」」」
コクリ::完全に恐怖の館じゃん!?ムニエル:カボチャが硬かっただけなんだが。(笑)
アクィラ:「あ、あ゛~~~♪」だみ声で発声練習。
コクリ::叫び声も聞こえる!?
クロード:「ククク……。おかしい……。『ゾンビでも出来る初めての接客マニュアル』通りにやっているのに怖がられるとは……」
アクィラ:……なんで私ら店長のホラー演出をアシストしているのかしら?
GM:めちゃめちゃノリノリだったじゃねーか!?
ムニエル:いやいや、ここから巻き返しの演出が光りますよ!……きっと。
クロード:と、とりあえず判定行こう! いくらでもRPが捗ってしまう!(笑) ……えーと、知性4に〈人型〉の補正を入れて、6Dで18以上を出せば一発クリアか。
GM:そのとーりです!
クロード:ふむ。ではいってみよう! ……ていっ!(ころころ)
クロード:むう、期待値以下。ぎりぎり足りてない……。
GM:いや、〈チャンス(1の出目)〉が1コあるので1Dを振り足せるよ!
クロード:おお!
■クロードの〈知性〉判定 (6D6) → [2,2,5,3,1,4]=[17]
■クロードのチャンス :(1D6) →17+[3]=[20]
クロード:よしっ! 合計20!
GM:うーむ、お見事。一発クリアだね!
クロード:「ククク……。早くメニューを選ぶのだお客様よ……」地の底から生えたメニューを持った亡者の手が冒険者をペシペシ……。(笑)
アクィラ:そ、それで通すの?(汗)
GM:「「「えーん!!!」」」最早これまでと肩を寄せ合って泣きじゃくる若者たち……。
コクリ:冒険者ぁーーー!?
クロード:しまった、ついホラー演出を続けてしまった。
GM:そうだねぇ。〈人型〉の特性を使って判定したんだから、〈人型〉を活用した演出が望ましいね。……てか今のとこ〈不死〉要素しかねーから!?(一同笑)
クロード:いや、つい! ついなんです!(笑) 「ふむ、この姿がまずかったのか。それならこうだ!」 と、幻覚魔法でスケルトン達をかわいいウェイトレスに! 内装もファンシー系に! ついでに自分もイケメン人型に変化!
アクィラ:もともと素敵なお店だったって信じたい! こわいオーラは冥界の門から漏れ出したやつよ、きっと!
コクリ:店長の冥界漏れがよくあるんだきっと……。
ムニエル:店長も歳だからなぁ。
GM:そんな尿漏れみたいに。(笑)
ウェイトレス(クロード):「いらっしゃいませお客様! こちらは海上レストラン『ケロペッコ』です! メニューをどうぞ♪」
GM:少しは落ち着くね。「い、今までのは夢……?」「いやむしろこれが夢なんじゃ……」
アクィラ:……余計怪しまれちゃう?(はらはら)
GM:相手が人型なので、ちょっとは安心した。恐る恐る席につき、言われるままにメニューを眺めるよ。「だ、大丈夫かな……?」「ほ、本当にお店なの?」「化かされてるんじゃ……」
ウェイトレス(クロード):「本日のおすすめはこちらクラーケン刺し定食となります♪」
GM:タコ刺しなのかイカ刺しなのか、意見が分かれるとこだな?
アクィラ:店員候補だったクラーケンくんが……面接通らないとああなるのか。
コクリ:面接に落ちたら食材にされるの!?
GM:また生えてくるから食材係にちょうどいいかも知れない。ともあれ。冒険者たちは「ほ、ほんとに僕ら食べたりしませんか……?」と恐る恐る尋ねます。
クロード:「ククク……。安心するがいいお客様、ここは正真正銘のレストラン、存分に己の空腹を満たすがいい……」
コクリ:「ニンゲンってのは疑い深いんだな、おい」店の奥の方でひそひそ。ムニエル:不遜なんだか丁寧なんだかよくわからない店長の口調がクセになりそう。(笑)
GM:では、それを聞いて冒険者たちも覚悟を決めます。どうせ襲われたらもうダメぽだしね! 断崖から飛び降りるつもりで……ぱくっ!
ムニエル:反応やイカに。厨房の奥から少し様子をうかがおう。
GM:「「「……………」」」
一同:どきどき。
GM:「「「………」」」
一同:どきどき。
GM:「「「……ンマ~イ!!」」」
コクリ:やったー!さすがムニエル料理長の料理!
GM:ムニエルの料理は冒険者たちの舌にもあったようですね。疲れたり緊張したり怖かったりしていろいろいっぱいいっぱいだったのもあって、腹ペコだった冒険者たちは、むしゃむしゃと料理を平らげていきます。
コクリ:「ほら、喰ってみればわかるんだよ、この店の料理の良さはよ~!」はらはらと見守ってたのでほっとした!
アクィラ:「……なんか? 良かったわね?」 ほっとするちいちゃいのに不覚にもときめきつつ。
クロード:「ククク、当然だ……。魔王軍の料理番が腕を奮って作った料理だからな。人間の口にも合わないはずがない……」
ムニエル:折角作った料理でも、食って貰えなければ意味が無い。これは自ら呼び込んだ店長の功績ですよ。
GM:「ほんとにおいしのだ~!」「こんなの食べたことな~い!」「どうなることかと思ったけど……良いお店だったね~♪」
アクィラ:あれだ、恐怖が最高のスパイスだったんだ。
GM:空腹は最高のスパイスみたいに言うなや!?
ムニエル:1品目。クラーケンのカルパッチョ。スリルペッパーを添えて。
コクリ:恐怖からの安心と美味しい料理を楽しめるレストラン!
GM:……まあ、ともかく。無事に食事し、満足なサービスを受けた冒険者達はニコニコ顔で帰っていきます。「モンスターのお店なんてびっくりしたけど……とってもおいしかったです!」「またくるのだ~!」
アクィラ:なんか可愛いわね、この冒険者たち。(笑)
GM:……かくして、『ケロペッコ』最初の客を満足させることに成功したのだった!
コクリ:「うまくいって良かったぜ! 最初の客に逃げられちまったら、テンチョーもヘコむだろうしな!」
アクィラ:「ふぅん。やるじゃない。ニンゲンをあしらうなんて」
クロード:「ククク、当然だ。我は元人間だからな……」
アクィラ:元人間のアドバンテージどこ行ったの状態だったけど?(笑)
クロード:てへ☆
ムニエル:「まずは祝いだ。賄いにクラーケンとワサビ菜の混ぜごはんを作ったぞ」
クロード:普通に美味しそうだ!
GM:……さて、イベントをクリアすると、〈ボーナス〉に応じた成長をすることができます。このイベントの〈ボーナス〉は「〈接客〉+1」なので、店長は〈接客〉が1アップ!
クロード:客あしらいがうまくなったぞ!
GM:そして、今の店長の手番について、みなさん〈評価〉をお願いします!
コクリ::〈オモシロ〉かな~?
GM:おっと、〈評価〉は基本的に非公開でいきましょう! 最後にまとめるので、そのときまでのお楽しみってことで!
一同:は~い!
1-2.コクリ&モクリの手番
GM:では、ここで新たなイベントを開示!
■【Lv2.湖の主】
ムニエル:なるほど、ここでイベントが補充されるんですな。……そして〈調理〉イベントか!
アクィラ:シェフ・ムニエルのお仲間!? 知り合いも手にかけないといけないとは……!
ムニエル:ナマズの主食は魚だからね。特には気にしないさ。
クロード:なるほど、確かに。
GM:じゃ、次はコクリの番!
コクリ:はーい!こちらは一番役に立てそうな【新装開店!】に挑戦します!
コクリ:〈大型/飛行〉向けだから、アクィラさんも得意な奴だけど……。
アクィラ:別にいいわ。力仕事なんて趣味じゃないもの!(笑)
コクリ:じゃあ遠慮なく(笑)。「……一組目の客も無事に満足して帰ったことだし、ここはいっちょ、開店中だってのを大々的にあっぴーるしないとな!」
アクィラ:コクリちゃん、実はこの店一番の良識派なんじゃ?
コクリ:みんなが尖りすぎなんだよお!?(笑)
……まったくである。
GM:ともあれ、宣伝のためにもお店をもっと目立たせたいところだね。
コクリ:「のぼりか何かで店を飾り付けした方が営業中ってわかりやすいだろ。ちょっくら飾り付けしてくるぜ! 行くぜ、モクリ! オレっちたちの力を見せてやろうぜ!」
モクリ(GM):「む~♪」
コクリ:ぴょんこぴょんこと店の外に出ていって、水面のモクリの頭に飛び乗りま~す!
アクィラ:かわいー! モクリ飼いた~い!
クロード:「ククク、気を付けろコクリよ、労災は手続きが面倒だからな……」
コクリ:「わかってるって、『安全第一!』だろ? ゆびさしー、かくにーん。足場よーし!」
モクリ(GM):「も~!」(頑張るのジェスチャー)
コクリ::では判定行きます! 体力5+〈大型〉の補正で、7D!
■コクリの〈体力〉判定: (7D6) → [4,6,4,3,5,1,5]=[28]
GM:楽勝過ぎた……。
コクリ:振り足すまでもなくクリアだぜ!
モクリ(GM):「も~!」 コクリの指示でモクリが店のてっぺんにのぼりを設置!
コクリ:「えらいぞモクリ!」
モクリ(GM):「もっ♪ もっ♪」
アクィラ:モクリよりお店の方が小さいのね。むしろ屈んで作業したんだ。
コクリ:普段は海の中で待機してるんだぜ!
ムニエル:まるで田植えのように旗を立てたのだな。
コクリ:キラキラな大きな旗と、小さな旗をたくさん。キラキラした星なんかも飾り付けるぞ!
モクリ(GM):「もっ♪ もっ♪」 了解のポーズ♪
クロード:「ククク……。やりすぎだモクリよ……。店が軋んでいるではないか……」
アクィラ:「な、なに!? 地震!?」
コクリ:「なんだよー!飾りは多いほうがいいだろー!?」
モクリ(GM):「む~」 しょんぼりのポーズ!
コクリ:「ちぇーっ、モクリ、減らせ減らせー」って旗をいくつか回収します~。
モクリ(GM):「もっ、もっ」
アクィラ:「助けて~! 私泳げないの!!」(笑)
ムニエル:アクィラ……。(苦笑)
GM:自らピンチになる女。(笑)
アクィラ:「ぜーぜー……」(涙目)
GM:……ともあれ、そんなこんなでモクリの大きさを再確認したりしつつ、無事立派なのぼりをたてることができました!
コクリ:「どんなもんだ!」
モクリ(GM):「もっ♪ もっ♪」
クロード:「ククク、流石のコンビネーションだな。魔王様のお墨付きの事だけはある……」
コクリ:えっへん!
GM:さて、【新装開店!】はクリアボーナスが〈ランダム〉なので、1D6を振って対応した能力値が上がりますよ。
コクリ:了解! (ころころ)[5]。だから〈演芸〉がアップ!
GM:さすが歌と踊りがウリの店ですね。
クロード:そう言えばそうでした。(笑)
コクリ::飾り付けがうまくなったぞー!大道具もまかせろ~!
GM:実はこのチーム、みんな〈演芸〉が割と高い。
アクィラ:脅かされるアイデンティティ……でもみんなでバンドはいいかもしれない。
コクリ:「次は海をテーマに……女子ウケがいいようにマーメイドをイメージしたアレをアレして……うん、アイディアが沸いてきたぞ!」インスタ映える!
ムニエル:女子冒険者が自撮りしたりするんだ!
GM:はいはい、そろそろ次にいきましょう。(笑)
1-3.アクィラの手番
GM:では、次はアクィラ。
アクィラ:では脚をがくがくさせてぼろぼろ泣きながら料理長にしがみついていたのですが、天災はどうやら去ったのでしゃんと立って店先へ向かいます。「そろそろ私の実力を見せる時が来たようね!」
クロード:さっきまでピーピー泣いておったのに……。
ムニエル:しがみつかれていた料理長は、火の元とアクィラ両方気にしつつ、料理の仕込みを続けていました。
コクリ::料理長、動じてないなぁ。(笑)
GM:はいはい。(苦笑) ……えーと、次なるお仕事はこれですね。
■【Lv3.迷子】
アクィラ:むぅ、それも気にはなるけど……ここはやっぱり【閑古鳥】ね!
アクィラ:閑古鳥なんかに用はないのよ! この店唯一の鳥類は私なんだから!
クロード:唯一の鳥って。(笑)
コクリ:みんな唯一だよ!(笑)
モクリ(GM):「も~……」 二人だよって言いたそうなかお。
コクリ:あっ、二人で唯一だよ! もちろん!(笑)
モクリ(GM):「も~♪」 嬉しそうなかお!
アクィラ:「ふー……」涙を拭いて通りを睥睨します。潤んだ瞳に睫毛にキラキラ輝く雫。スッと立った姿に思わずニンゲンは見惚れることでしょう。……さあ、見惚れなさい!
■アクィラの〈演芸〉判定: (6D6) →[2,5,1,2,1]=[16]
■アクィラのチャンス:(2D6) → 16+[5,3]=[24]
ムニエル:ナイス!
コクリ:すごく楽勝だ!
アクィラ:「……真に美しい者は、そこに在るだけでヒトを惹きつけるのよ!」
GM:…………?
アクィラ:(満面の笑顔!)
GM:……え? なに、もしやポーズとっただけ!?(一同爆笑)
ムニエル:最小限の労力で呼び込もうとしている!?
アクィラ:私が歌ったりしたら店が沈んでしまうでしょっ!
GM:大丈夫、沈ませる担当はさっき刺身になった。(笑)
コクリ:クラーケーーーンっ!?
アクィラ:この域に達するのにどれだけの研鑽があると思っているの!?
コクリ:「すげーや!立ってるだけなのにそれでもニンゲンが集まってきたぜ!」
アクィラ:「当然よ」 ふふん!
クロード:「ククク、さすがはあの伝説の不死鳥の末裔。魔王様も一目を置くわけだ……!」
GM:そうだったんかいっ!? ……えーと、うん、まあ、その、なんだ? きっと店のてっぺんでポーズとったりしてて話題になったりしたんだろう!多分!
コクリ:「なんだなんだ、何かやってるのか?」「わあ、綺麗な鳥!」って見物人が集まってきたんですよ!きっと!
アクィラ:「ふふふ、ヒトに見られるのって……だーいすき!」……以上です!
GM:ふ~む、"注目(アピアランス)"の魔法効果でもあるんだろう、あのポーズには。
アクィラ:「私以外に目を向けるなんて許さないわ!」瀟洒なポーズ!
GM:へいへい、閑古鳥の代わりに風見鶏がお店に居つきましたとさ。(笑)
クロード:「ククク、早く降りてくるのだ休憩時間だぞ……」
アクィラ:「ええ~ もうちょっと……だめ?」
クロード:「しっかり休憩させないとSNSにブラック店舗と書き込みされてしまうからな……」
コクリ:「そういうところ気にするのな?」
アクィラ:てゆーかかSNSとかあるの!?
GM:ソーサリー・ネットワーク・サービスなら……?(一同笑)
ムニエル:なるほど、それならあるかもですな。(苦笑)
1-4.ムニエルの手番
GM:では1Rめの最後、料理長。
ムニエル:うむ。では怪魚狩りに向かうとしよう。
クロード:仕入れという名の討伐。
GM:うむ、ムニエルは出入りの業者から、最近湖で魚がとれなくなっているという噂を聞く。なんでも漁場にでかい魚が住み着き、魚が寄り付かなくなりつつあるらしい。
ムニエル:「淡水魚の仕入れ値が上がっていると思ったらこういうことか」
業者ギルマン(GM):「そうなんだギョ。このままでは湖の魚が喰いつくされてしまうギョ。淡水ギルマンには死活問題ギョ」
クロード:淡水ギルマンって単語ちょっと面白いな。(笑)
ムニエル:「ふむ。ならばその怪魚、うちで仕入れさせてもらおう。漁師のアテなら……心配しなくていい」
業者ギルマン(GM):「そう言うと思ったギョ! ギルマン族いちの戦士、ムニエルが料理人の枠に収まるとは思ってなかったギョ!」
コクリ:料理長戦士だったの!?
GM:勝手に設定を盛っていくスタイル。
ムニエル: 「戦士なんてよせ。私はもう、ただの料理人だ」
コクリ:ぜったい引退した凄腕の人の言い方じゃないか……かっこいい。
ギルマン子供(クロード):「あの人がドラゴンを3枚に卸したっていう伝説の戦士ムニエルさんなんだね、カッコイイ!」
コクリ:伝説すごいな!?
ムニエル:どんどん盛られていく……!(苦笑) まぁ、とにかく出発します。
GM:うむ。では業者ギルマンをはじめ、漁師ギルマンとともに湖に向かったムニエル。湖は、ウワサ通り魚影が失せている。……しかし、ただならぬ気配をムニエルは感じていた……!
ムニエル:「……静か? これが静かなら、ドラゴンの真横でも眠れるだろうな……!」
GM:完全に戦士の佇まい。(笑)
コクリ:料理長セリフがかっこよすぎるんですが!?
ムニエル:ともあれ〈調理〉+〈水棲〉ボーナスで判定です!
■ムニエルの〈調理〉判定 : (8D6) → [5,2,2,6,2,4,2,3]=[26]
コクリ:楽勝だ!良い!
GM:むー、これも楽勝だねえ。
クロード:一発クリア継続中だな!
GM:……まぁ、実は最後のイベントは全員分手番使うと思うので、2サイクル8手番で6イベントクリアするのが目安なんだよね。だから、最低4つは一発クリアしないといけない。
コクリ:ひえ!?そうだったのか!
GM:でも〈精神〉削るか否か位には手こずって欲しいんだけどなあ。(笑)
クロード:バランス調整は難しいですな。
GM:まぁ、ともあれクリア演出。前フリ長かったからちょっと省略して……まる一昼夜に渡る攻防の末、ついにムニエルは怪魚を釣り上げる!
ムニエル:愛刀“マグロボウチョウ”にて悪行ごと捌いてくれよう。
クロード:モ●ハンにありそうな剣!(笑)
コクリ:「わーーーーー!」って、見守ってた群衆からも歓声が上がるよ!
アクィラ:危ないから退避しててー!?
ムニエル:釣り上げれば息つく暇も無く内臓とエラ取りだ!
GM:……ムニエルのマグロボウチョウで捌かれた怪魚は、ここのところ魚がとれずに困っていた淡水ギルマン達に試食として振る舞われ、残った肉は『ケロペッコ』に持ち帰られて新たなメニューとなるのでした。
コクリ:料理長が英雄になって帰ってくる……!
GM:こうして、戦士いやさ料理人ムニエルの伝説がまた1ページ刻まれるのであった……!
ムニエル:「……ということで新メニューだ。怪魚の押し寿司、ササの葉の薫りも楽しんでくれ」
GM:さっきから普通にウマそうである。(笑)
コクリ:「おっ、うまそー!」わーい! 両手で持って試食をもぐもぐ食べてたりするのだ!
モクリ(GM):「もっ♪ もっ♪」(むしゃむしゃ)
アクィラ:「ふん、やるじゃない」
クロード:「ククク……。これは素晴らしい。ムッシュ・ムニエル。貴公の仕入れは間違いないな……」
ムニエル:「私は私の仕事をしたまでさ」
GM:このビジュアルでこの渋み。ギャップ萌えか……!
コクリ:この店、ギルマンの女子のリピーター多いんじゃないですか? ムニエル:おいしそうに食べる皆を背に厨房に戻ろう。さあ、仕事の続きだ!
GM:とゆーわけで、1サイクルめ終了。……大分濃いサイクルだったなぁ。(笑) クロード:いや、ロールプレイが捗るシチュエーションですよ、これ。
ムニエル:異世界料理をでっちあげるの楽しくて……!
GM:そう言ってもらえると自信がつきます! ……さぁ、残り2サイクル、引き続き頑張っていきましょー!
一同:おー!