01.クロムの怪魚08-11

◆8.ヴェイル神族のマルディアス~その1~◆

GM:というわけで、いよいよ「異神」との対決パートです!

ピンイン:おーし、やったるぞ!

GM:まず、「カルカミ」は敵のデータを見ていいゲームなので、ざっくり敵について説明しておきますね。

・ヴェイル神族

第4世界ヴェイルダースを支配していた神。人に試練を課して健やかな成長を促す神族だったが、他の異神の侵略によって世界が崩壊し、ディムナースに落ち延びた。しかし、その際心を歪ませてしまい、「試練を課す」ことそのもの――寧ろ、人間を苦しめること自体を目的とする神へと変貌してしまっている。

遠距離攻撃ができない代わりに移動力・近接攻撃力は非常に高く、また、周囲3×3エリアのPPが変化しないという特殊能力を持っている。

ソン:属性的には、似ているんだよな……。

パッチン棒:一歩違えば、ソン様も……?

ソン:おさかなだしね びちびち(笑)。

GM:とはいえ、今の彼らは人を苦しめることだけが目的になっている邪神、或いはただの怪物です。遠慮なくやっちゃってください!

PC一同:おうっ!

初期PPは「ダイアの4」、行動順は「エウスィ」→「ピンイン」→「ソン」→「異神(マルディアス)」→「パッチン棒」→「従神(怪魚[※イヌガミ準拠])となる。

GM:では、折角なので1Rめの手番ではマルディアスの口上に対して何か一言ロールプレイを差し込みつつ戦闘開始といきましょう。行動順でエウスィから。

エウスィ:了解です。えーと……「ふっ、誇りを失いし哀れな神よ……。人の苦しみそのものとなった貴様の言霊に何の意味があろう。我らが神力の前にひれ伏すがよい!」

ピンイン:では俺も。「下賤だぁ?てっめ、なーにを見てんな事言えるんだかなぁ! 神はなぁ、……人をな、導くだけじゃあねぇ。いざって時ァ最後まで守ってみせるもんなんだよ!」

マルディアス(GM):「人は平和にあれば堕落する度し難い生命……おのが矮小さを思い知らせてやらねばならぬ。一時の救済が人を堕落させるのだと何故わからぬ? 故に、ディムナ族は下賤なのだ!」

ソン:「……確かに、平和がすぎれば、それはやがて堕落を招くだろう。だが、平和を享受できるからこそ、それを維持しようと、保とうと、取り戻そうと、人は抗う。過酷な環境ばかりでは、どんな植物も、やがて枯れて朽ち果てる。……人間を苦しめるだけならば、お前は害悪以外の何物でもない。お前の思考も存在も、この世界から押し流してやろう!」

パッチン棒:「やいマルディアス!……さん。人間さんは泣く為にいるなんてよくもいったな! 人間さん達の生きる意味なんて、おいら達神にも押し付けることなんてできやしないよ! おいらも人間さん達には笑顔で良い音を立てて欲しいよ!でもおいら達に許されている領分は人間さん達を見守って、手助けすることまでだよ! それができないなら、人間さん達は、人間さん達のままでいられなくなっちゃうよ!」

マルディアス(GM):「……"滅び"を知らぬ未熟な神に、これ以上何を語ることがあろう。人が人であることなど、世界が"滅ぶ"ことに比べれば些細なこと……それが解らぬ貴様らに、最早語る言葉などないわーっ!」

パッチン棒:……ヴェイル族の設定、とても切ないのん。

GM:マルディアス「我々は同じ間違いは犯さない。かしこいので」 怪魚「「そう、かしこいので」」

一同:台無し!(笑)

かくして始まったヴェイル族のマルディアスとの戦い。

1Rめはセオリー通り、移動を中心に進行。

■エウスィの行動:【移動←】【移動←】

エウスィがカードを公開しました。「クラブのQ」(理性0→2)

エウスィがカードを公開しました。「スペードの2」(信心0→1)

■ピンインの行動:【移動↓】【移動←】

ピンインがカードを公開しました。「クラブの5」(理性2→3)

ピンインがカードを公開しました。「ハートの2」(繁栄0→1)

■ソンの行動:【移動→】【移動→】

ソンがカードを公開しました。「ダイアの9」(文明1→2)

ソンがカードを公開しました。「クラブのA」(理性3→6)

GM:ひょげー! いきなり理性がほぼマックス! しかもこちらは裏返せない!

エウスィ:これは、今回は私が火力担当かな?

GM:まあ、次のRからは色々できそうですね。……ともあれ、マルさんの攻撃。まっすぐ上に行って、ピンインかパッチン棒を殴るぞ!

パッチン棒:ひゃあ! こっち来た!

GM:どっちを殴るか(ダイスで決めて)……ピンインを攻撃!

■異神の行動:【移動↑】【移動↑】【攻撃=ピンイン】

DiceBot : (3U6[6]+10) → 1,4,5+10 → 15/20(最大/合計)

GM:まだそんなには強くないな。

ピンイン:そんなに痛くないから、自前の防御で(ころころ)……今イチ。4+9点止めて7点抜け。

パッチン棒:うーん、ボスが近づいてきたから【移動】してももうめくれない……。とりあえず、ピンイン様とエウスィ様をかばえる位置に移動して、【霊撃】で怪魚2を殴っておきます。

■パッチン棒の行動:【移動←】【攻撃=怪魚2】

DiceBot : (6U6[6]+10) → 1,3,4,5,5,4+10 → 15/32(最大/合計)

GM:ひえっ、いきなり半分以下!

ピンイン:「ひゅーぅ、やるなぁ!」

パッチン棒:「おいらだってやるときはやるんだぞ!」

GM:まあ、生き残ったのでよしとしよう。怪魚1は移動して終わりだが、怪魚2がピンインを攻撃!

■怪魚1の行動:【移動↑】【移動↑】

■怪魚2の行動:【移動↑】【移動↑】【攻撃=ピンイン】

DiceBot : (3U6[6]+12) → 3,3,4+12 → 16/22(最大/合計)

ピンイン:くそ、集中攻撃か。FP消費が激しいな……。

エウスィ:ならば【防御】の前に【精霊の盾】だ! 湖面から瞬時に草が伸びてきてピンインを守る!(ころころ)これが回って回って……23点軽減!

GM:なんと!?

ソン:ひょえ……!

ピンイン:マジか!? それだけで耐えきった!「……すっげぇ、エウスィ、さんきゅな!」

GM:ぐぬぬ……! しかし戦いはまだこれからだ!

◆9.ヴェイル神族のマルディアス~その2~◆

ピンイン:オレからか。うーん、【霊撃】してもいいけど、信心貯めたいし、ここは移動!

■ピンインの行動:【移動←】【移動↓】

ピンインがカードを公開しました。「ハートのQ」(繁栄1→3)

ピンインがカードを公開しました。「スペードの9」(信心1→2)

ピンイン:よし、繁栄と信心。

ソン:私も今回はめくりに集中。

■ソンの行動:【移動↓】【移動↓】

ソンがカードを公開しました。「スペードの3」(信心2→3)

ソンがカードを公開しました。「スペードのK」(信心3→5)

ソン:よし、これでピンインもいけるだろう。

ピンイン:おう。次当たりから反撃開始だぜ!

GM:でも次はこちらの番。←↓でピンインの横に貼りついて、これ以上めくらせない位置取りでいこう。

ピンイン:ちっ、まあオレは壁役だ。来いっ!

GM:ふふふ。異神はRが進むごとに攻撃力があがるので、今回は4D+12だ!

■異神の行動:【移動←】【移動↓】【攻撃=ピンイン】

DiceBot : (4U6[6]+12) → 2,5,8[6,2],3+12 → 20/30(最大/合計)

ピンイン:そいつは痛いな……!

パッチン棒:【魂の緒】を使用! FP3+6点消費で【防御】+2Dです!

ピンイン:ありがたい。自前でもFP6点分【防御】して、合計5D!(ころころ)だー、さっきから目があんまり良く無いな!? 13止めで7抜け。

エウスィ:ならば【精霊の盾】も乗せておこう。(ころころ)10点止めて、ノーダメージだな。

ピンイン:助かる!

GM:ぐぬぬ、残念。じゃあ次はパッチンとエウスィ。

パッチン棒:下手に動くと殴られそうだし、【霊撃】を怪魚1に連射!

■パッチン棒の行動:【攻撃=怪魚2】【攻撃=怪魚2】

DiceBot : (6U6[6]+10) → 2,1,2,7[6,1],3,3+10 → 17/28(最大/合計)

DiceBot : (6U6[6]+10) → 2,1,5,4,3,4+10 → 15/29(最大/合計)

GM:うわーん、ぎりぎり落ち! 何もしてない……。パッチン棒がペチンと震えると衝撃波がずばーんと飛んで、怪魚は死にました。

パッチン棒:「次は敵ではなくて、肩を叩ける間がらになりたいな」

GM:魚の肩ってどこだろう。

エウスィ:次は私だが……【移動】してもあまり意味がないので、こちらも【霊撃】×2だ。とりあえず怪魚2を撃って、倒せたらボスに。「森羅万象の力よ、我にあだ名すものを滅せよ!」

■エウスィの行動[1/2]:【攻撃=怪魚1】

DiceBot : (6U6[6]+10) → 4,2,4,11[6,5],5,2+10 → 21/38(最大/合計)

GM:うむ、それで怪魚1も落ち! エウスィの眷族である草原の草達が、鋭利な刃物となって怪魚にふりそそいだ!

エウスィ:よし、ならば続けてボスに! 【真銀の矢(遠隔攻撃威力アップ)】【森羅万象の力(遠隔攻撃威力大アップ)】を乗せて13D+10といって攻撃だ!

■エウスィの行動[2/2]:【攻撃=マルディアス】

DiceBot : (13U6[6]+10) → 2,4,5,4,2,5,2,5,4,5,4,8[6,2],3+10 → 18/63(最大/合計)

エウスィ:まぁ、それなりか。

パッチン棒:あ、【小さな幸せ】を乗せておきます。(ころころ)3点。

エウスィ:では66点のダメージだ!

GM:いたたたた! でもまだ半分には達していないぞ! あと、【森羅万象の力】のコストとしてクラブのカードを1枚破棄して入れ替えてね。

エウスィ:了解です。

エウスィが「クラブの5」を捨てました。(理性6→5)

◆10.ヴェイル神族のマルディアス~その3~◆

GM:3Rめ。ここで集中攻撃すれば終わるかな……?

ソン:では私から。PP増やせるのは私だけだし、まずは下へ移動。

■ソンの行動[1/2]:【移動↓】

ソンがカードを公開しました。「クラブの9」(理性5→6)

GM:減った分が戻ってきた。

ソン:うーん。繁栄不足で神業が使えない……。

GM:では、【布教】という手がありますね。

・【布教】

AP1を消費して、山札から2枚、カードを引いて一時PPにするアクション。その他エリアカードの入れ替えや人材カードの交換などもできる。1Rに1回だけ、FP7点を消費することでAPを消費せずに使用することもできる。

ソン:そうか、布教もあったね。やってみよう!

ソンがカードを公開しました。「ダイアのJ」(文明2→4)

ソンがカードを公開しました。「スペードの4」(信心6→7)

ソン:ハート出なかった……。仕方ないので【断罪(防御力無視の攻撃)】に【地獄門(距離制限無視)】を乗せて攻撃!

■ソンの行動[2/2]:【断罪=マルディアス】

DiceBot : (3U6[6]+12) → 4,2,5+12 → 17/23(最大/合計)

パッチン棒:じゃあ、それに【小さな幸せ】!(ころころ)……1点。がっかり。

GM:では24点。【防御】はできるので(ころころ)13点軽減して、確実に11点は通った気配。

ソン:うーん、今イチだった……。

GM:いやいや、防御力貫通なので地味に効いてますよ。1割近くは持ってかれているので。で、こちらの行動。……2歩動くとめくり放題にされちゃうから、ここは→←に移動してピンインを攻撃だな。

ピンイン:来いやぁ!

GM:さらに攻撃力は上がっているんだぜい!

■異神の行動:【移動→】【移動←】【攻撃=ピンイン】

DiceBot : (4U6[6]+14) → 1,3,3,2+14 → 17/23(最大/合計)

GM:……でもダイス目が振るわなかったんだぜい(泣)。

ソン:そんなときもある……。

ピンイン:むぅ、しかしFPは攻撃に回したいから、パッチン【かばう】頼めるか?

パッチン棒:任せて! VP12点+【魂の緒】分でFP3消費して4D分かばいます!

ピンイン:助かる!(ころころ)……よし、15+9点止めで弾いたぜ! 「さんきゅーな、パッチン棒!」

パッチン棒:お安い御用で!

GM:で、パッチン君の番だね。

パッチン棒:自分のFPを【治療】して、その後【霊撃】で攻撃!

・【治療】

自分か近接エリアにいる味方のVPかFPを回復するアクション。

■パッチン棒の行動:【治療=自分】【攻撃=マルディアス】

DiceBot : (2U6[6]+3) → 1,3+3 → 6/7(最大/合計)→(4点回復)

DiceBot : (6U6[6]+10) → 1,13[6,6,1],2,7[6,1],1,11[6,5]+10 → 23/45(最大/合計)

パッチン棒:どうだー!

GM:ぐぬぬ、FPが微妙なので防御はしません。それなりに痛いですがまだ元気。

エウスィ:では私もFPを【治療】した後全力攻撃! 【真銀の矢】+【森羅万象の力】!

■エウスィの行動:【治療=自分】【攻撃=マルディアス】

DiceBot : (2U6[6]+5) → 5,7[6,1]+5 → 12/17(最大/合計)→(9点回復)

DiceBot : (13U6[6]+10) → 10[6,4],5,10[6,4],2,10[6,4],3,5,1,16[6,6,4],10[6,4],14[6,6,3],10[6,4],2+10 → 26/109(最大/合計)

一同:ふわー!?

ピンイン:すっげ!?

パッチン棒:エウスィ様の苛烈な攻撃! 鋭い草がマルディアスを襲う!

エウスィ:「我を冒涜した罰を受けてもらおう!」

GM:ふええ、【防御】して4点軽減……これはひどい。

パッチン棒:「どーだまいったか!エウスィ様はすごいんだぞー」

ピンイン:そろそろ怒るかな?

GM:怒ってはいるけど手番回ってくる前にやられちゃいそう(笑)。ピンインの攻撃次第。

ピンイン:よーし、だったら切札2枚使用!

どどんとふ:ピンインがカードを公開しました。「戦士」

どどんとふ:ピンインがカードを公開しました。「戦士」

ピンイン:どっちも戦士だったりして。

ソン:つよい……。

パッチン棒:クナシ君のお父さん!?

GM:では霊魂となったクナシの父、トナシがクナシの銛に宿ったということで。

トナシ(GM):「そうだ、クナシ。お前はもう一人前だ……!」

クナシ(GM):「親父……!」

パッチン棒:ふわあああああ。

ソン:お父さんの遺志が……!

エウスィ:親父殿……!

ピンイン:おとやん……!

GM:クナシが父の魂とともに投げた銛が怪魚と同じ顎の下の白い鱗に直撃! 小さな傷が生まれます。

マルディアス(GM):「ぐぅっ、まさか人間如きがこの私を傷つけるとは……!」

クナシ(GM):「今です! ピンイン様!」

ピンイン:「おぅっ! 行くぜクナシ!」

クナシ(GM):「はいっ!」たたみかけるように、2本目の銛を構えるクナシ! 父の魂がこもったその銛は、ピンインの刀の一閃と重なり、先程つけた傷を一気に引き裂く! ……さぁ、判定してみぃ!

ピンイン:信心7で7D、【野生の力】で+2D、【獣神撃】で+5D、「戦士」2枚で+4D……合計18D! 喰らえーっ!

■ピンインの行動:【攻撃=マルディアス】

DiceBot : (18U6[6]+11) → 5,4,8[6,2],5,5,4,9[6,3],1,9[6,3],11[6,5],4,3,3,10[6,4],10[6,4],8[6,2],5,4+11 → 22/119(最大/合計)

GM:ズバァ……ッ! マルディアスは一刀両断されました……ッ!

パッチン棒:「これがお前が馬鹿にした人間さんの、おいらたちの力だ!」

エウスィ:「……どうやらお前の父親も勇敢な戦士だったようだなクナシよ」

ピンイン:「……人間を、ここの神を、あんまり馬鹿にすんじゃねぇよ」 キンっと刀を鞘に戻そう。

GM:【防御】振ってないけど、2Dで46出すのは無理だしね(笑)。

ピンイン:46は、無理だなぁ(笑)。

◆11.決着◆

GM:……さて、両断されたマルディアス。「ぐぼォォォォォ」と断末魔の叫びを上げ、湖の底へ沈みかけるのですが、最後に一言。ピンインの言葉に応じるように言葉を返します。

マルディアス(GM):「甘いことを言う……! これだから土着の神は……!」

ピンイン:まだ言うか……!

マルディアス(GM):「だが……」

ソン:だが?

マルディアス(GM):「我は忘れていた……。かつては我らもお前達と同じく慈しみの心を持っていた……持っていたはずなのだ……。あの絶望的な"滅び"の前に、我らの心は歪んでしまったのやも知れぬ……」

パッチン棒:マルさん……。

マルディアス(GM):「土着の……若き神々よ……。我らのようになりたくなくば……"滅び"を……繰り返すな……」

ソン:「……………」

GM:そう言い残すと、マルディアスはどこか晴れ晴れとした笑みすら浮かべ、静かに湖の底へと沈んでいくのでした……。

一同:……………。

エウスィ:「ふん、貴様のようになどなるものか……」

パッチン棒:「……だよね! あれソン様?どしたの?」

ソン:近い立ち位置の神だから。「……いや、……同類の、先人の言葉をかみしめていただけだ」

パッチン棒:「あれー?ソン様泣いてるの?ソン様ー」

ソン:「……別に泣いてなどいない。……戻ろう」

GM:さてさて、そんなこんなで村を襲っていた怪魚騒ぎは一件落着。神の顕現と奇蹟を目の当たりにしたクナシの口から、ディムナ族の威光が伝えられ、村人たちはディムナ族の敬虔な信者となったのでした。

村人(GM):「やっぱディムナ族はわしらを見捨ててはいなかったんじゃー」「ありがたやありがたや」「湖畔に神様たちの像を立てるだよ」「んだんだ」「賛成だべ賛成だべ」

パッチン棒:めでたしめでたし。

GM:ほいほい。そんじゃ、村人たちに「これからも苦境に負けぬ心を忘れるでないぞー」とか適当に含蓄のあることを言い残し、PC達はルク神の待つ月光神殿に帰投したのでした。

月神ルク(GM):「諸君、大儀であった。敵は思った以上の大物であったが、お前達はそれ以上だったな」

パッチン棒:「ぜーんぜん!みんなつよかったもんね!」

月神ルク(GM):「うむ。お前達を推薦した眷族の者達の目も確かだったな。……だが、これで安心してもらっては困るぞ。異神どもの侵略は今このときも世界のどこかで進んでいる。奴らを根絶やしにするまで、我らの戦いは終わることはない!」(←超タカ派)

エウスィ:「はっ」

ピンイン:(頭を垂れる)

パッチン棒:さすがルク様

ソン:さすがすぎる……。

パッチン棒:「みんないっしょなら、どんなやつでもへいちゃらさ!です!」

一同:(うんうん)

月神ルク(GM):「さあ、若き神々よ。次の戦いに備え、しばし鋭気を養っておけ。……そう遠くないうち、また呼び立てることになるだろう」

GM:そう言うと、ルク神はマントを翻し、狼の馬車に載って月へと還っていくのでした。

かくして、若き神々の初めての異神との戦いは勝利で幕を閉じた。

しかし、異神達の侵略は今この時もなおディムナース世界を蝕んでいる。

若き神々の戦いは、まだ始まったばかり――。

「カルカミ~異神討伐RPG~」リプレイ

~クロムの怪魚~

END