01.クロムの怪魚_04-07

◆4.クロム村へ◆

GM:さて、大体説明すべきことはしたし、いよいよお話がスタートするわけですが、到着前にお互いに何か言っておきたいこととかあるかな?

パッチン棒:……では、「ピンイン様!頑張りましょうね!」

ピンイン:「そうだなー! あ、パッチン棒は村についたら人の前じゃあんま喋らねぇようになー? あ、俺も耳しまっといた方が良いよな」ぴぴぴっと耳が動く。

パッチン棒:「お耳?そういえば。普通の人間にはお耳はついてなかったっけ」

ソン:「普通の人間は、獣の耳がついていたりしないものだからな……この髪も目立つかな……」くいくい

パッチン棒:「わわわ、ソン様キラキラしてる!それじゃソン様も目立っちゃうのでは」

ピンイン:「少なくとも俺が見てきた奴は俺みたいな耳はなかったしなー、ソンも髪やばそうだよな。つやつやしてるし!」

ソン:「魚だからな。……村に近づく前に、人らしい見た目にしておいた方がいいか……」

ピンイン:(じゅる)

ソン:「……………」すすすっと距離をとる。

パッチン棒:「あれあれ?ソン様どこにいくのですか?」

ピンイン:「……はははっ!大丈夫大丈夫ー、食ったりしねーから。ちょっとかじりてぇけど!まぁさっきうまい飯食ったし!」

ソン:「……………ちょっと身の危険を感じて」すすすすっ。

エウスィ:「先が思いやられるな……」(嘆息)

GM:さてさて、そんな感じで和やかに歩き出した君達は、目的地間近の川べりに座って溜め息をついているおじいさんを発見します。

パッチン棒:「そこのおじいさん!どうしたのですか!」

ピンイン:「こらっ! 四カ条っ!」(笑)

GM:ま、さすがに第一声だし、誰が喋ったのかは解らないでしょう。

ソン:ほっ。

じじい(GM):「ほわー、今呼んだのはそこのお兄さんですかのう?」

エウスィ:じじい……!

パッチン棒:「おいらですよー」

ピンイン:「いーーーや、俺!俺が呼んだ!」紐を強く締める!(ぎゅぎゅぎゅ)

パッチン棒:「きゅう」

じじい(GM):「はて、二つ声が聞こえたような気がしますが、じじいはもうすっかり耳が遠いですからのう」

ソン:やさしみ。

じじい(GM):まあこのくらいはね(笑)。「いや、旅の方、実はわしはこの川で魚をとって暮らしておったのですがのう……。三月ほど前から、山の上の水源に怪物が住みつきましてのう。それからというもの、水は腐れる、魚は死滅するで困っておりますのじゃ……」

パッチン棒:水源、病気、鉱毒だ!

ピンイン:「へーぇ、怪物……そりゃ怖ぇなー。魚が摂れねぇのは困るよな……」

パッチン棒:(ひそひそ声で)かわいそうですよ。助けてあげたいです。

エウスィ:「何とかしたいな…」

ソン:「魚が……!(怒) それは許せない……!」

じじい(GM):「ええ。水を飲んだ村人は次々に病に倒れてしまいましてな……じゃから、旅の方もこの辺りの川の水を飲んだりしてはいけませんぞ」

パッチン棒:魚1「こんな川にいられるか!」魚2「でもどこに行けばいいっていうの」

魚3(GM):「この川をどこまでも下っていけば海ってのがあるそうだぜ! そこはこの川の何百倍も広くて、魚たちの天国なんだそうだ!」

エウスィ:魚4「それはほんとうかい!」魚5「僕も行く!」

パッチン棒:魚6「私、海にでる!」

ソン:死亡フラグ!

GM:淡水魚でしょうしね。

ソン:さかな………。(合掌)

GM:うっかり別の冒険が始まってしまいそうになっていますが、今日は怪物退治の冒険の方をよろしくお願いします。

じじい(GM):「ともあれ、旅の方もお疲れでしょう。村まで行けば安全な井戸もありますでな。わしが村まで案内しますじゃ」

ソン:「それは、ありがとうございます」

エウスィ:「気が利く人間だな」

GM:そんなこんなで道すがら、「もうみなで村を離れようという意見もあるが、若者はもう数少ないし、先祖代々の土地を離れるのは怖い」てな感じで意見が割れている、など村の現状について教えてもらいました。

パッチン棒:こういう人達の信仰が、神的に大切なんだね。

ソン:……水なしでは、生物は生きていけないものだから……。

パッチン棒:「よーしわかった! 爺さん、おいらたちで!山?のなんかをアレするよ!」

ピンイン:お前わざとだろ!(笑)

じじい(GM):「おや、また別の声が聞こえたような気がしますが……やめておきなされ。村の若い衆が何人も怪物に挑んだのじゃが、みな怪物の餌食になってしもうた。見たところ武芸が達者なようですが、相手は人智を超えた怪物ですじゃ。あたら若い命を散らすこともありますまい」

パッチン棒:(ひそひそ)人間さん。いっぱいぱくぱくされちゃったていうけど、皆さんならだいじょーぶですよね?ね?

ピンイン:(ひそひそ)ま、何とかなるんじゃねーの?

ソン:(ひそひそ)人が見ていなければ、ばれなければ、いいんだし。

エウスィ:(でかい声)「この私が負けるはずがない!」

GM:しかし、村人はあきらめムード。

村人A(GM):「なんとかやってく方法があるじゃよきっと……」

村人B(GM):「怪物を倒すなんてそんなの無理にきまっとるでな……」

ソン:気力が尽きかけてる……。

GM:……と、そんな感じでくらーい雰囲気なのですが、そこでちょいと元気そうな青年が現れます。

青年(GM):「なんだいなんだい、みんなやりもしないうちから諦めちまってよ! なあに、心配するな! 怪物なんぞ、オレが退治してきてやんよ!」……と、威勢のいいこと言います。

ピンイン:「おー、元気一杯の奴がいるな?」

パッチン棒:「おお!兄ちゃん!凄い!」

エウスィ:「……………」無言で見てます。

じじい(GM):「こいつはクナシですじゃ。父親のトナシは村一番の銛打ちで、湖でナマズなどの大物を捕らえる名人だったんですがのう」

ソン:「……だった?」

じじい(GM):「……そんなトナシも怪物退治に出かけて帰ってきませんでしたのじゃ。経験の浅いクナシではとてもとても……」

ピンイン:あちゃー……。

クナシ(GM):「うるせえ! 経験がなんだ! 親父の仇は俺がとるってんだ! バーロー! 見てろちきしょう!」

村人(GM):「まて、クナシ! お前のような若いもんがやたら命を散らすもんじゃない!」

クナシ(GM):「うっせーうっせー! やるったらやるんだ!」……てなやり取りの末、クナシは銛を片手に飛び出していってしまうのでした。村人達は口々に「かわいそうに、クナシも死んだな……」「トナシが死んで、ヤケになってるだけじゃ……」と諦めモード。

村娘(パッチン棒):「クナシ……」

GM:ちょ、予定にないのでヒロイン出さないで!?(笑)

パッチン棒:はーい(笑)。「わわ、皆さん。どうしましょう?」(焦)

エウスィ:「無謀な……」

ソン:「……追いかけよう、一人じゃ危険だ」

エウスィ:「仕方あるまい。私の足ならすぐに追いつく」

GM:みなさんは神様なので追いつこうと思えば追いつけます。

ソン:追いかけましょー。

GM:ではエウスィを筆頭にみんなでクナシを追いかけ始めます。去り際、じじいが「クナシみたいに将来のある若い者をみすみす死なせるのは辛い。どうか連れ戻してくだされですじゃ」と懇願してきます。

パッチン棒:「まかせてー(ピンイン様の背中で揺られつつ)」

◆5.クナシの決意◆

GM:ではでは、走り去ったクナシを追いかけ、追いついたところです。……ちなみにクナシのスペックは15歳くらい。この時代だともう成人ではあるけど、まだまだ経験不足って感じですね。

エウスィ:ざざっ「またれよ」

クナシ(GM):「うわわっ、ねえちゃん、どっから出てきたのさ!?」

GM:追いつかれるとは思っていなかったのでびっくり仰天のクナシ君。

エウスィ:「そんなことはどうでもよい、お前、勇敢であることと無謀であることは別だとは思わないのか」

パッチン棒:「そうだぞそうだぞ」

クナシ(GM):「……でも、誰かがやらなきゃならないんだ。……漁ができなきゃ俺なんかただの大飯喰らいの役立たずだ。失敗しても口減らしになる」

パッチン棒:「その誰かならおいらたちでじゅーぶん!」

クナシ(GM):「いや、余所者のあんたたちを巻き込むわけにはいかねえ」

ソン:「それでお前にまで何かあったら、お前の父が悲しむぞ」

GM:うーん、それを言われるとつらいなぁ。

パッチン棒:そのセリフはクナシに効く!

クナシ(GM):「オレだってまったく勝ち目なしに挑むわけじゃないんだ。……親父がアイツに挑んだとき、オレは漕ぎ手をしていて、アイツの姿をこの目で見ているんだ」

エウスィ:むむ。

クナシ(GM):「アイツの鱗はまるで鋼のように固く、親父が何本銛を打ちこんでも弾き返されていた。だが、喉元に投げ込んだ七本目の銛だけは鱗を引き裂いて真っ赤な血が流れたんだ。そこを見分けられるのはオレだけだ」

エウスィ:「なるほど。そういう事情であったか……」

パッチン棒:(ひそひそ)ここまでヒントがあるなら、ピンイン様なららくしょーですよね?

ピンイン:まあ、やってみりゃどうにかなるだろ。

ソン:ゆるさないぞー!

エウスィ:しかしここまで覚悟を決めている若者の意志を無視するのもな。

GM:では初任務ということでここで月神ルクからのお告げが。「若き神々よ……」(笑)

パッチン棒:ああ!声が!

エウスィ:(はっこのお声は……!)

月神ルク(GM):「その人の子にまだ戦う意志があるのなら、それをできるだけ尊重してやるのだ」

ピンイン:と、言いますと?

月神ルク(GM):「はじめから神が手を貸しては、人はそれを当たり前と思ってしまう。それは信仰ではなく依存だ。人の努力を異神が力で踏みにじろうとするその時こそ、救ってやりたまえ」

パッチン棒:ルク様の人間への慈愛が伝わる。

GM:すぐ救ってしまうとありがたみがないから、努力の見返りって形にしてやる方がいいよ。……ってことだね。

パッチン棒:違った。営業方針だった!(笑)

ソン:でもわかりみ。

エウスィ:やはり、人間の意志も尊重してやらねばならないな。

GM:……てなわけで、色々覚悟完了して怪物退治に向かおうしているクナシ君ですが、みなさんはどうします? ついていくとか、陰ながら見守るとか選択肢は色々あるかと思いますが。

パッチン棒:クナシ君にパッチン棒を装備できるスロットは空いております?

ソン:スロット(笑)。

GM:スロットはあるけど、どうやって渡すの? お風呂で良い音発てるアイテムを(笑)。

パッチン棒:(ひそひそ)ピンイン様ピンイン様。ルク様はああ言ってたけど。おいら不安だよう。なんとかクナシ君においらを渡してくださいな。……と無茶振りしてみる(笑)。

ピンイン:そっと背中に差し込んでおくとか?

ソン:そっとさすにはさすがに大きいんじゃ?

パッチン棒:ちなみにおいら、靴べら位の大きさ。

エウスィ:靴べら(笑)。……神だから大きさや形は自由に変えられるのだろう? オールにでもなっておくというのはどうだ?

パッチン棒:なるほどー。……でも、別の道具に変身するのは付喪神としてのアイデンティティが。……えーとえーと、「クナシ君!これを持って行きたまえ!(裏声)」

GM:パッチン棒のまま渡されるの?(にやにや)

パッチン棒:「ちょっと小ぶりだが、水をよくかくぞ」

ピンイン:とりあえず台詞に合わせてパッチン棒を差し出してみるけど……パッチン棒のままなのか?

クナシ(GM):「ふーん? 見たことのない道具だなあ。どう使うんだ?」

エウスィ:「えーとこれはだなあ…」

パッチン棒:「都会で大流行のパッチン棒さ!やったことはないけどオールの代わりぐらいらくしょーらくしょー」

ピンイン:おいおいおい(笑)。

GM:(苦笑しつつ)……いや、面白かったから無茶振りスルーしてたけど、普通にお守りだから持ってけとかでいいと思うよ?

パッチン棒:「コレ、エンギ、イイ、オマエ、モッテケ」

エウスィ:「そ、そうだお守りだ!持っていくといい」

ソン:「う、うん。お前の無事を祈るお守りだ」

クナシ(GM):「そうかぁ。見ず知らずの俺に、ありがとうございます」

ピンイン:「いいってことよー!」ぐいっと押し付けとこう

エウスィ:「きにするな!」

クナシ(GM):「親父も言ってたな。『船を出すときはきちんと送り出してもらえ。待つ人がいないと帰ってこれなくなる』って。……爺さんたちを怒らせて、きちんと送り出してもらえなかったから、これをその代わりだと思ってもらっていきます」

パッチン棒:なにそれ親父渋い……。かっこいい……!

GM:……では現状パッチン君だけついていく体になってますが、ほかのみんなはどうします?

エウスィ:「私はここで見守っておこう」……全体を見渡せる場所に陣取って、何かあればすぐに駆け付ける。

ピンイン:じゃあオレは山猫の姿になって、こっそり後でも付いてこう。

ソン:水に入っても大丈夫なのかな……?大丈夫そうなら泳いでついていきたいけれども。

GM:できる? って言われてできないことの方が少ないですね。神様なので。

エウスィ:神様凄い。

ピンイン:さすが神様。

GM:とりあえず、水質は大分汚濁していますが、神様であるソンを蝕む程の強力な毒性ではないですね。

ソン:良かった。じゃあ銀鱒の姿になってクナシの船をこっそりついていく。

GM:いいでしょう。ピンイン君も猫のまま泳いでもいいし、空飛んだりしてもいーですよ。なんか都合よくたらいが流れてくるとかでもok(笑)。

ソン:どこからともなくたらいが!

パッチン棒:どんぶらこどんぶらこ。

ピンイン:どこからともなくたらいが来たのでそれに乗ることにしよう。……捨て猫かな?

GM:かわいい。

ソン:かわいい。じゃあ泳ぎならそのたらいを押していこう。ばしゃばしゃ。

エウスィ:何かあれば私もすぐ追いつくからなー。

GM:ではでは。そんなこんなでクナシ君の船出を見守るPC達。クナシ君は勇気を振り絞って漕ぎ出していくのでした。

◆6.怪魚との死闘!~その1~◆

GM:ででで。クナシ君が船出して半刻もしないうちに天気が崩れ、これでもかってくらいの荒れ模様になります。

ソン:おやぁ。

エウスィ:「なんだか荒れてきたな」

パッチン棒:「ううう……ぐわんぐわんするぅ」

ピンイン:「……ちぃとそろそろやばそうか?」

GM:風が強まり、波が荒れる。まるでテリトリーに入ってきた異物に威嚇するかのように。

クナシ(GM):「くっ、あの時と同じだ……! この嵐が最大になるとき、奴は現れる……!」

パッチン棒:「前もこんな感じだったの?!ああー皆ちゃんとついてきてくれてるかなー。おいらだけじゃ不安だよー」

GM:……てなこと言ってる間もなく(はしょり!)、やがて体長20メートルもある、鯨と見紛うような巨大な魚影が船の近くまで近づいてきます!

エウスィ:「出たな!」と、馬になって空をかけていきます!

パッチン棒:「あああ!クナシ君!あれ!あれ!」

クナシ(GM):「むっちゃ誰かの声が聞こえる……」(笑)

エウスィ:お守りから声が(笑)。

ピンイン:空耳! 空耳!

クナシ(GM):「出やがったなー! 親父の仇め!」と、臨戦態勢に入るクナシなのですが……。

ソン:ですが。

GM:ぶっちゃけ相手は人智を超えた怪物なので、クナシなんかが敵うはずがありません

一同えーっ!? そんなーっ!?

GM:クナシが勝つために必要なのは、彼の心意気を組んで力を貸す、神様の加護……つまり、PCの判定次第なのです!

エウスィ:そういうことかー。

ソン:出たな判定!

パッチン棒:ふれっふれっクナシ君!

GM:というわけで、ここからPCは次の2段階の判定を行わなければなりません。

①英知/畏怖判定で怪物の動きを予測したり制御したりする。

②威厳判定でクナシの銛を怪物の弱点に命中させる。

[A]①に挑戦すると②に挑戦できない。

[B]①でも②でも、失敗すると①からやり直し。

[C]PCは好きな順番で判定してよいが、全員のアクションが終わった時点で②まで解決できなかった場合、全員[1D]点のダメージを受ける。

[D]それぞれ判定値は秘密だが、挑戦する毎に難易度が下がる。

ピンイン:ふーむ。俺は②が妥当か。

エウスィ:では、私かソンが①の担当か。

ソン:畏怖なら任せろー! 元が5で前回もらった領土でさらに1増えてるから2D+6スタートだ!

エウスィ:では一番手を頼む。

パッチン棒:固定値は正義

ソン:固定値はつよい。

ピンイン:固定値は裏切らない。

GM:ではでは、判定してみてくださいな。あ、ちなみに[D]のルールに書いてある通り、何度も挑戦すると難易度が減って、簡単になっていきます。……逆に言うと、最初は割と高めに設定してあるからそのつもりでね。

ソン:ふむ。とにかくまずは「畏怖」で怪魚の動きを止める!

DiceBot : (2U6[6]+6) → 2,1+6 → 8/9(最大/合計)

ソン:しょぼおい。

GM:残念、それでは隙は作れない。

エウスィ:私は「英知」で2D+5……いけっ!

DiceBot : (2U6[6]+5) → 2,5+5 → 10/12(最大/合計)

GM:ふむ。……ギリギリダメでしたが、さらに①の目標値が下がりました。……ぶっちゃけ、次で同じ目を出せば次は成功と言っておきましょう。

エウスィ:「なかなかやりおる」

GM:相手もなかなかさるものさかなもの(笑)。

パッチン棒:届かないならおいらも手助けをば。英知で2D+3だね。

DiceBot : (2U6[6]+3) → 1,1+3 → 4/5(最大/合計)

パッチン棒:あれー?

ピンイン:おう。

ソン:これはひどい。

パッチン棒:MP使おうかなぁ……。

GM:うーん、ここで使うのは損かもだね。ここでパッチン君が頑張ってクリアしても、ピンインが②をクリアできるとは限らないし。

ピンイン:まだ一回目の挑戦だから、難易度高そうだしなぁ。よし、とりあえずオレも①に挑戦。畏怖が4あるから2D+4で……!

DiceBot : (2U6[6]+4) → 3,3+4 → 7/10(最大/合計)

GM:うむ。大分目標値が下がっているので、それは成功!

ピンイン:おっ! やった!

パッチン棒:「さっすがピンイン様!」

ピンイン:「何となくコツがわかった気がする!」

GM:……しかし、ここで全員の行動が終わってしまったので、怪魚の攻撃! 大暴れして君達も[1D]点のダメージだ!

PC一同:いたたたた!

クナシ(GM):「くっ……なにくそ、この位の嵐! 親父なら楽々乗り越えられた……! 俺だって……!」言いながら銛を構えるクナシ! ってことで2巡目に入ります!

◆7.怪魚との死闘!~その2~◆

GM:では2Rめ。プラン1、いきなりピンインが挑戦して決める。プラン2、1投めは露払い、2投めに賭ける。

エウスィ:プラン2の方が成功の目はありそうだな。

ピンイン:だな。じゃあ1投めは誰か頼む。

パッチン棒:「ピンインのあにきー。おいらに汚名返上させてくれー」

ピンイン:「……ん、お前がそう言うなら。じゃあ、任せても良いか?」

パッチン棒:「みててねあにきー」

GM:ではでは、クナシ君の腰に下げられたパッチン君の加護を受けつつ、ピッチャークナシ君、投げました!

パッチン棒:えいっ!

DiceBot : (2U6[6]+2) → 10[6,4],2+2 → 12/14(最大/合計)

パッチン棒:ほめて!

エウスィ:「やるではないか」

ソン:すごい!!

GM:ガチーン! 惜しい! 実に惜しいところで弾かれてしまいます!

パッチン棒:がーん!

GM:いやでもその出目は普通よりも多く目標値下がるので、価値ある一投ですよ。

ちなみに難易度は①が14、②が15スタートで、一投ごとに目標値-1、出目が12以上のときは-2しています。

パッチン棒:そうなの? じゃあ良かった! 「クナシ君!銛ならまだあるよ!じゃんじゃん投げよう!」

クナシ(GM):「さっきからお守りがオレを励ましてくれてるような気がするぜ……!」(笑)

パッチン棒:クナシ君に幻聴が……。

ピンイン:幻聴めっちゃ多いな!?

パッチン棒:「あとは頼みますお三方あ!」

エウスィ:誰が行きましょう?

ソン:①からやり直しなんだよね。じゃあ私が。

DiceBot : (2U6[6]+6) → 1,1+6 → 7/8(最大/合計)

ソン:ふて寝!

GM:あらら。

エウスィ:「なんということだ…!」

ピンイン:また何かひどいものが見えた。

ソン:魚が水面に浮いてふて寝してます。ぷかぁ。

ピンイン:たらいの上から魚をぺちぺちしとこう。(ぺちぺち)

エウスィ:「では私が行こう」

ピンイン:「エウスィ、頼んだぞ……っ!」

DiceBot : (2U6[6]+5) → 5,1+5 → 10/11(最大/合計)

GM:うむ。問題なく成功です。クナシ君も狙い時のコツが掴めてきたようですね。

パッチン棒:颯爽と尻ぬぐいをするエウスィ様。

エウスィ:「よし、役目は果たしたぞ、ピンイン」

ピンイン:「おう! 任せろ!」 てやーっ!

DiceBot : (2U6[6]+4) → 3,15[6,6,3]+4 → 19/22(最大/合計)

GM:なんと!?

ピンイン:よっしゃ!

ソン:ひゅー!

パッチン棒:伝説が生まれた!

エウスィ:やってくれる!

GM:ぶっちゃけまだ難しいかな、と思ったんだけどなあ。「大丈夫だ……! 今度はいける……! やれる、やってやる……!」一投に賭け、機が熟すのを待つクナシ君。「今だっ! 喰らえーーーーーっ!」絶叫とともにクナシの投げた銛は一直線に怪物の顎の下、わずか20cm四方ほどの小さな白い鱗へと吸い込まれていく!

パッチン棒:「いっけー!!」

@GM:ピンインの加護を受け、青い光を放ちながら、銛は深々と怪物につきささったぁーっ!

ピンイン:「……っし、いけ……!」

エウスィ:「やったか!!」

パッチン棒:エウスィ様それはいけない。

ソン:それは負けフラグ(笑)。

エウスィ:あれっ!?

GM:いや取りあえず大丈夫です(苦笑)。「ギョゲェーーーーー!」っとこの世のものとも思えない叫び声を上げ、怪魚はやがて目の光を失い沈んでいきます。

クナシ(GM):「やった……! 親父、俺、やったよ……!」

パッチン棒:言霊に負けない。いい死に様だった。

GM:と感涙に咽びなくクナシ……なのだが。

パッチン棒:え。

GM:嵐は何故かやまない。寧ろ強くなる一方だ。

ソン:やはりフラグが……!

ピンイン:フラグが生きている……?

エウスィ:「なん……だと!?」

GM:それもフラグだね(笑)。……さて、怪魚は沈んでいったのに、どこからともなく声が聞こえてきます。

???(GM):「……人の子よ。よくぞ我が僕を倒した、褒めてやろう」

ソン:「この声は……!?」

パッチン棒:「だ、誰だい誰だい!全然こわくないんだぞー」

???(GM):「……だが、それも無為である。人は、苦しみ、嘆き、絶望の中で死んでいくしかない運命……! お前の勇気に敬意を表し、我が直々に殺してしんぜよう! 泣けッ、喚けッ、絶望せよッ! お前達人はそうして死すべき運命にあるッ!」

パッチン棒:「さがって!クナシ君!」

GM:……と、前口上を述べたところで湖底から先程の怪魚よりも、さらにさらに巨大な怪魚が登場!

???(GM):「我は、ヴェイル神族が一柱、マルディアス! その名を刻みつけて、死んでいくがいいーー!」

ピンイン:「ちっ、あれは俺らの領域じゃぁねぇかッ!」正体を現してクナシの前に……!

GM:あ、ちょっと待ってね。言われたクナシの演出するので(笑)。

クナシ(GM):「神族……? 神様だって……? 神様が、俺に……。俺達に死ねって言うのか……。そんなのアリかよ……! 畜生、全部無駄だったっていうのかよ……!」希望を打ち砕かれ、くずおれていくクナシ……。

一同:……………!

パッチン棒:じゃあ、ここで突如輝くパッチン棒! 「クナシ君!よーく頑張ったね!君の頑張りはおいら達が見ていたよ!」

クナシ(GM):「はっ、この声は……! さっきから聞こえていた声……!?」(笑) ……と、私が促すまでもなく始まってしまいましたね。いよいよ敵が正体を現したので、名分が立つ形になりました! みなさん、恰好良く正体を現してokですよ!

一同:おーっ!

パッチン棒:じゃあさっきの続きで!「おいら達はいつも君たち人間さんの幸せと健康と良い音を願っているよ」

GM:良い音(一同笑)。

エウスィ:私も湖面に颯爽と降り立ちます。「そうだ。クナシよ。まだ諦めるのは早い」

クナシ(GM):「あ、あんたはさっきの旅の人……! ど、どうしてここに……!? いや、この荒れた湖の上で、どうしてそんなに平然と立っているんだ……!?」

パッチン棒:「エウスィ様に不可能はないよ。それに他にもまだいるよ。心強い神様が!」

ピンイン:「まーそういうこった、後はオレ達に任せて下がってろ、クナシ」にゃーんのまま。空飛んでクナシ君の前に行こう。

ソン:「ここからは、こっちの領分だな」お魚の姿から戻って水上に立とう。

エウスィ:「そういうことだ……!」

クナシ(GM):「ね、猫!? 猫が喋った!? お、おねーさんが増えた!? あ、あんた達は一体……!?」

パッチン棒:「たしかにここに、怖い神様が人間さんの不幸を願っているのかもしれない。でもそんなのはごく一部だよ。そこにおわすは地を駆ける草原の乙女エウスィ様。そちらは山山の長、獣の頂きピンイン様に、恐ろしき流れ、全ての滴を統べる者ソン様」

ピンイン:パッチン棒がかっこよく紹介してくれとる。

GM:GMいらずだね(笑)。

パッチン棒:「そしてそしておいらお風呂の必需品パッチン棒!」(笑)

ピンイン:お風呂の必需品。

エウスィ:パッチン棒だけなんか、ノリが。

GM:絶対落としにいく流れだと思った(笑)。

パッチン棒:へへへ。「こーんなに頼れる神様もいるんだからさ!」

クナシ(GM):「神様? あ、あんた達……いや、みなさんも神様だったんですか!?」慌てて跪いて平伏するクナシ。

ピンイン:「まーそういうワケでな。ちょいと仰々しい紹介してもらったが」猫から人になっとこう。

エウスィ:「お前の勇気、しかと見せてもらったぞ」髪をなびかせます。

ソン:「……私たちは、お前の味方だ。……さぁ、共に、この戦いを終わらせよう」

パッチン棒:共に!

エウスィ:熱いな……!

クナシ(GM):「うう、神様は俺達を見捨てたわけじゃなかったんですね……! 俺や親父の戦いも無駄じゃなかったんですね……!」

ピンイン:「あったりめぇだろうが。見捨てたりなんか、するもんかよ。一緒にやってやろーぜ」

パッチン棒:「さー惚けてないで。クナシ君も立った立った。あとは全部お任せなんて期待してないよね?」

クナシ(GM):「うおーっ! こうなりゃ百人力でぃ! やいマルなんとか! ヴェイルだかヴェンキだか知らねぇが、お前なんぞの思い通りに死んでなんかやるもんかっ!」

エウスィ:ヴェンキ(苦笑)。

GM:とゆーわけで、やる気を出したクナシ君は、ここからは「人材」としてみんなと共に戦ってくれます!

ピンインが「GM」からカードを受け取りました。

ピンイン:おーっ、これは燃える!

GM:一方、怪魚マルディアスさんはそんな君達を完全に見下しています。「ふ、下賤な土着の神が群れを成そうが、我に敵うべくもない……! ヴェイル神族の力、思い知らせてくれようぞ!」

→GO TO NEXT! click here!