ex-b.訳注集

※1 財産点……「人災派遣RPG」のキャラクターは、生活の維持のためにセッション開始時に一定の財産点(PP)を支払わねばならない。マイナスになっていることも多く、これを解消するために仕事を受ける、というのが基本的かつ共通のモチベーションとなる。

……ちなみに、財産点がマイナスのままセッションが終了すると、能力値が下がったり生活のランクが維持できなかったり、次のセッションに参加できなかったりと割と酷い目に遭う。

※2 水曜ど●でしょう……北海道テレビ放送制作のバラエティ。北海道をはじめ、国内外各地に無謀な旅を敢行。珍妙な企画ややりとりをそのまま放送する手法が話題を呼ぶ。2002年にレギュラー放送が終了するも、以後も不定期で制作が続いている人気番組。ディレクター兼ナレーション兼カメラマンが本作営業担当と偶然にも一致。それだけのネタのために150字も使っちまったじゃないかばかー!

※3 獣人……人外系異能。獣に変身する能力や、獣の血をその身に備えたもので、全異能の中でも最強レベルの近接戦闘能力を誇る。

※4 武術……達人系異能。肉体による戦闘技術を徹底的に修めた者達で、獣人にも匹敵する近接戦闘の専門家。

※5 退魔……達人系異能。妖怪や幽霊など、超自然の存在と対抗する技術を修めた者達。防御系のスキルを豊富に備えている。

※6 超科学……人外系異能。古代文明の末裔や宇宙人など、地球の文明レベルを超えた技術を使いこなす万能型の異能。

※7 シャーマニック……超常系異能。動物や植物、自然物と心を通わせる力を持った者達。治療系能力に優れた支援系の異能。

※8 〈ドクター〉……「人災派遣RPG」では、一般社会における経験や技術を11種の「職能」で表現している。〈ドクター〉はその一つで、医学や治療、薬学などの知識や技術を表している。

※9 治療……自分や他人のHPやSPを回復する基本アクション。「人災派遣RPG」では、1Rにつき、1キャラクター2回まで行動できる。虎元のHPはチーム内では最大の64だが、パリラッテに〖治療〗を2回してもらえば、ほぼ全快である。クリティカルが発生して回復量が上がれば1回で全快する可能性すらある、驚異的な回復力である。

※10 アイドル……達人系異能。さまざまな魅力で人を惹きつける人心掌握のスペシャリスト。応援、支援系のスキルが豊富。

※11 諜報……達人系異能。交渉、情報収集、潜入調査のスペシャリスト。戦闘能力は高くないが、生存能力に長けるサポート系異能。

※12 テレパス……超常系異能。精神感応能力の保有者で、相手の思考を読んだり、トラウマを揺さぶったり、戦闘も得意とする。

※13 侍ジャ●アンツ……読売巨人軍に新風を吹かすため、監督川上哲治が呼び寄せた型破りな主人公が活躍するスポ根漫画。アニメ化もしてあの世界のM監督も原画を描いている(1話だけだけど)。これまた偶然にも主人公の番場蛮(ばんばばん)と判万史(ばんばんじ)の名前に何かシンクロニシティ的な何かを感じ……ってまたネタ解説のためだけの訳注かよ!?

※14 ダ●クロ……言わずと知れた異能バトルRPGの金字塔、「ダブルクロス」のこと。システム、世界観ともとにかくスタイリッシュ! 如何に格好良く生き、死んでいくかを演出するのが醍醐味のRPGだ。

※15 パイロキネシス……超常系異能。任意の場所を発火させる発火能力者。炎を使った攻撃能力に長ける、前衛系の異能。

※16 サイコキノ……超常系異能。物体を自在に動かす念動能力者。超常系で最もスタンダードな能力であり、万能型の異能。

※17 マグロ漁船……本作では、ゲーム終了時に財産点が-になっていると、①能力値を減らす、②スキルを失う、③借金をする、④金策に走る(次のセッションに参加できない)、のいずれかで借金を償却しなければならない。マグロ漁船は④の隠語。

※18 高速移動……事前準備を行うフェイズに移動できるアクション。これに対し、主体的な行動を行うフェイズに行う移動は「標準移動」。「標準~」は無料だが調査や攻撃の機会が減る、「高速~」は経費はかかるが迅速な移動が可能、と一長一短。「人災派遣RPG」では、この二つの移動アクションにより、1Rに2回まで移動するチャンスがある。

※19 フェイズ……ゲームの進行は、行動の順番を決める「イニシアチブ決定フェイズ」、事前準備を整える「ファストフェイズ」、主体的な行動を行う「メインフェイズ」、持続している効果などがリセットされる「エンドフェイズ」の4つを順番に進行していく。

「ファストフェイズ」に「高速移動」をしておくと、「メインフェイズ」はフリーで行動ができ、効率がアップするのだ。

※20 生まれも育ちも……山田洋二監督映画「男はつらいよ」シリーズの主人公の名乗り台詞。浅草育ちの渡世人である主人公が旅の中で美女と出会い、惚れたことをきっかけに騒動に巻き込まれたり巻き起こしたりするも、結局は結ばれずにまた旅に戻る、というのが基本筋。古き良き昭和の情緒を最も体現した映画と言っても過言ではない。主人公の車寅次郎の愛称、寅さんは……ああ、もうこのパターン飽きましたよね? でもやめません。

※21 妖怪は機械に映らない……スティーブン・ジャクソン・ゲームズの汎用TRPGシステム「GURPS」の日本オリジナルワールド「妖魔夜行」における特徴の一つ。PC達が正義の妖怪になって人間社会に害なす悪い妖怪と戦うのが基本ストーリー。コンセプト的に「人災」と通じるところがあるってゆーか、旧シリーズのリプレイはこのシステムをアレンジしたルールでプレイしてたり。

※22 もっと熱くなれよ!……度を越したポジティブな言動で一部で大人気の元プロテニスプレイヤー、松岡修造氏の名言。ネタでなく見習いたいものです。

※23 クリティカル……本作では、大抵の判定で「1D6を振った結果[6]が出たらクリティカルし、[6]の出目の数分D6を振り足す」というクリティカル制を採用している。

※24 〖八方美人〗……【諜報】のスキル。巧みな話術や会話、周囲への気配りなどでコミュニケーション能力を高めるスキル。警戒心を高める、という解釈で異能に対する抵抗力も向上させることができる。

※25 一時PP……経費は、交通費やスキルのコストのほか、本部に応援を頼んだり、サポートスタッフを呼ぶなどして<職能>の判定向上に使用することもできる。

※26 ほうれ、明るくなったろう……歴史の教科書でおなじみ、お札を燃やして足元を照らす成金おじさんの風刺画の台詞。

※27 オープンザプライス……出演者や視聴者が家の珍品を持ち寄って専門家が鑑定するバラエティ番組、「開運!なんでも鑑定団」で、鑑定結果発表の際に使われる決め台詞。