天使と巨人 (2002.10.16)
今年のワールド・シリーズは“大穴”の対決となりました。
ヤンキースとメッツの場合、《地下鉄シリーズ》などといううまいサブ・タイトルがつけられましたが、今回はどういう呼称がつけられるのでしょうか。(“西海岸シリーズ”ではアタリマエ過ぎますしネ。日本で例えると《西鉄・広島》の西日本シリーズみたいなモンでしょうか)
しかし“あの”ボンズでさえ“初の”ワールド・シリーズ出場なんですね。
そんなところにチャッカリと(笑)“あの”新庄選手も混じっているのですから彼の強運というかお気楽性といいますか(笑)あのノン・プレッシャーぶりが呼んだ幸運、なんでしょうかねぇ。ひょっとすると、他の選手がプレッシャーがかかった時に“お気楽に”いい場面で打ったりするかもしれませんね。(それでもやはり自分は「あまり参加していない」という引け目は感じているのでしょうが、それを振り切ってカメラの前では明るく振る舞っているところが彼の“懐の深さ(笑)”とでもいいますか。このカワイさが幸運のモトかもネ)
ドジャースに復帰した野茂は七年目ですがまだWシリーズの体験はありません。イチローも昨年はプレーオフ止まり。長谷川に至っては、そのままエンジェルスにいることになっていれば今年出られたんですね。(逆に、去年までマリナーズにいた“ベル”選手が出場することになりました。事実上は“放出”のようなカタチだっただけに、ベル選手と長谷川投手の明暗というのは皮肉なものがあります)
そしてメッツから“いやいや”やってきた新庄選手が(しかも殆どが“守備要員”でありながらも)七年いる野茂、あるいは同じ二年目でメジャー記録を塗り替えているイチローも果たしていない《日本人“初の”Wシリーズ出場選手》となってしまったということは、皮肉を越えて“寓話的”なものすら感じてしまいます。(American“dream”の《どりーむ》には“寓話”という日本語の意味合いもある、ともいえますからね)
日本人“初の四番打者”も新庄でしたし、彼は《ナントモハヤ》の存在ですナ。
小林旭さんの歌に「アキラのチョンコ節」というのがあります。これが、ワタシが思う“ところの”新庄選手にピッタリの曲です。
二挺拳銃ってネっ イカスじゃネーかサっ
生まれたかったテキサスにぃ~~
カワイあの娘と幌馬車で
派手な“キッス”をねぇ してみたい~~~ぃ
(by 西沢爽)