原監督 (2002.11.1)
原監督がテレビ出演していましたが、TBSでは特に発言が“神懸って”いましたね。悪い意味じゃなくて、ですよ。《成功した時》ってね、“ああ”なるんですよ。ポンポンと“名言”が飛び出す。(発言が自信に満々ている)
このまま“成功”が続くと普通は《慢心》に繋がるんです。自覚症状は全くないままに。でも原監督の場合はお父さんの“貢”さんがいますからね。戒める存在がいてくれると“慢心”してもすぐに元に戻れます。
また原さんという人は、自分が分かっているというか“なかなか”の人ですね。「悪い時は敗因を分析すればいいが、いい時には“抑える”のが難しくてなかなか寝付けなかった」と正直に言ってました。この《四連勝》もね、自分で“酔い過ぎる”と幸運が逃げてしまう。それが分かっているので抑えようとするのですが“沸き上がって”来るんですね、嬉しいことって。いい事を“抑える”というのは至難のワザです。(川上さんは、それで寺の“坊さん”に戒めてもらったんですね。いい事“だらけ”でしたからね、あの監督さんは)
《松井メジャー宣言》は、原さん、知ってたんじゃないでしょうか?TBSで松井がコメントを語っていたビデオを見て、「なんか、彼が“遠くに”見えますねぇ」なんて笑って言ってましたが、“暗に”我々に知らせてくれたと、私は受取りましたが。(“本当に”知らなかったとすると、原さんの“眼力”がスゴイというか、人間観察力、“感じる”能力が凄い、ということの証明とも言えますけど)
かなり“言葉を選んで”の発言でしたが、例の《90年の四連敗》はトラウマだった、と言ってましたね。
94年に勝ったので“一度”は西武に勝って選手を終えることが出来た、とも言ってましたが、どう聞いても「どうしても“その”西武を4タテのリベンジをしたかった」と言っているように、ワタシには聞こえました。
今になって思うと、《激励会》での原発言の「“四つ”勝ちます!」って、ヘンですよね。あれを聞いた時、「ナニ言ってんの?」と一瞬思ったことを思い出しました。(変な日本語)
なるほど、あれは《四連勝宣言》だったのか!今回はナニがナンでも“四連勝”したかった、と。せっかく選手時代に一回勝ったのに、監督としての一年目にまた負けてトラウマを再発させるワケには行かない。ここは相手に“逆トラウマ”を植えつけるいいチャンスだ!と。
そこで《宮崎キャンプ》をはりました。口の悪いマスコミは「大した練習もしていない」と書いたりしていましたが、原さんは“本気”だったんですね。(“宮崎”の理由のもう一つは、《東京》にいると選手への断り切れない“誘惑”が多いからでしょうね。後は“杉山”のようにヘンな問題を起こされては《四連勝》どころの騒ぎではなくなりますし、選手のヘンな発言を面白おかしくマスコミに書かれるのも防止した)
二勝した後も、すぐに西武球場(の側のホテル)に直行してましたからね。あれは家に帰ったりすると気分が“途切れる”ことを心配したんでしょうね。とにかく今回は《四連勝》に目標を定めてスベテを配慮・準備したんですね。
伊原さんは、原さんの「四つ勝ちます」発言を“四連勝仕返すぞ!”と、シッカリと受取ったんですね。だから「夢ではもう二勝している」などと応戦したんでしょう。
伊原さんの“憎っくき巨人”発言や、“高橋尚のケツ出し”に関する批判というのは《三原流》陽動作戦です。(将棋が分かる人は分かるでしょうが“陽動振り飛車”ですね。今回は“伊原の振り飛車”対“原の櫓”でした)
広岡さんは東スポで「伊原マジックなどと煽てられてその気になったのが敗因!」ときびしいコメントを出してますが、振り飛車のような“変化技”は失敗するとこう言われるんですよね。(私も『ナイアガラ・カレンダー』というアルバムを作った時に「有能さは分かるが、これは“才気に溺れている”」と書かれたことがあります。ま、“当たって”いる部分も多々ありますから文句はないですけど、《変化技への批判》はヒジョーにキビシイぃですよ。特に“失敗”すると、もうよってたかって叩きまくりますから。今の伊原さんはそういう状況ではないでしょうか。オキノドクです。代理で金森コーチが“詰め腹”のようですから、来季も伊原監督なんでしょうね。「殿のお守」もツライですナ、御家老さん)
原さんは監督在任中は絶対に口を割らないでしょうが、引退したら「このシリーズは最初から“四連勝”を狙いに行った」と語ると思いますよ。“勝てる”と思った理由とか、そのために何をしたのか、とかね。(今言うと西武に失礼だし、逆に加藤発言みたいに相手に火をつけちゃいますからネ。これはワタシ流に言うなら“死後公開”です)
さて。松井が去った後の“ジャイアンツ”ですが、センターにヨシノブを動かすか斉藤宣にするかで、《清水・ヨシノブ・斉藤宣》が外野。打順は《清水・二岡・ヨシノブ・清原・阿部・江藤・斉藤・仁志》。(清原がケガならファースト・江藤、サード・元木)
これでも“かなりの”打線ですね。
特に“阿部”がいいですね。《四番》を打たせてもいいんじゃないでしょうか。
彼は、西武時代の清原同様に、優勝前に涙ぐんでましたね。三番に起用した時のあの“勝負強さ”というのは性格ですね。清原と同じような“気の強さ”と“勝負勘”を持っている選手で、将来の“主将”候補であり、吉村の次の《監督》は“阿部”でキマリですね。(ステーションでは久米さんの“引っかけ質問”にマジで答えていて、久米さん苦笑いをしてました。“マジメ”な男でんナ、阿部君。やはり『ステーション』に巨人選手が出演したのは初めてなそうですね。ヨミウリ側に“何らかの”変化が生じたんでしょうね。久米さん、そのヨミウリの配慮に“遠慮”してか“毒”が少なかったけど、なかなでした。しっかりと“アンチ巨人”という座標は動かしてませんでしたねぇ。幇間方式で“アンチ”が出来る人って少ないからね。さすがに“久米宏”)
今年は広島・金本、近鉄・中村ノリの獲得だけはやって欲しくないですね、松井が抜けるからといって。もう“打線”はいいでしょう、十分ですよ。
それよりも《投手》!工藤・桑田も頑張ってますが、彼らはカウント外として、上原・高橋(真田)以外にもっと駒が欲しいですね。こっちにオカネをかけましょう。(FAじゃなくて)
ここでまたどっかの有名FA選手を取ると、原さんの“さわやか”イメージが崩れますヨ。(長嶋時代からの“決別”を、FA選手を獲らないということで実行して欲しいものです)
《四連勝》したのに、早速の“試練”ですけど、この方が“安心感”から来る《油断》が出来難くていいんじゃないでしょうか。(再来年は清原か工藤がリタイヤするかもしれませんし、“試練”は毎年あった方が《原巨人》にはいいような気がします。ご本人は“タイヘン”でしょうケド)