YES WE CAN! (2002.10.28)


 Lee dorseyのあの曲がスタジアムで流れている様子はありませんでしたが、例の“Thunder Stick”に書かれてあった文字はコレでした。(C“A”Nの《 A》がアナハイムのロゴ)


 それにしても、最後のところに、あの《新庄》が出て来た時にはずーーっと笑ってましたね。


「コイツ、最初と最後にチャッカリと顔を出している」


 あそこでの“同点3ラン”を夢想しなかった日本人は一人としていなかったでしょうが、さすがに“アメリカ”の神様はそこまで《日本》を考えてはいないようです。(笑)


 負けが決まってダグアウトを去るベイカー監督に抱えられた子供が泣いていたのが可愛くもあり可哀想でもありました。(オヤジがあのように泣けないので、“代理”で泣いていたんですね。(笑)親孝行なムスコです)


 優勝セレモニーで一番“印象的”だったのは初代オーナーのジーン・オートリー夫人!優勝カップ授与の時でも、現オーナーであるディズニー社の人が夫人をセンターに招いていました。


 麗しい光景でしたね。(夫人は、しっかりと夫のトレードマークであった“カウボーイ・ハット”を手にしていました)


 ワタシ、以前に、「あなたとは“契約”が切れたので《我が社》とは何の関係もない!」と冷たくあしらわれた経験があるので、このディズニー社の“計らい”には特にジーンと来るものがあります。


 人間の“関係”というのは、紙の上だけのものではない、ということを《契約》概念が強い国の方が配慮している、というのがねぇ・・・。(日本球界の経営者側の、選手に対する言動や配慮の欠如は目に余るものがありますからね。「使用人」と考えているフシがあります。テメーは“とのさま”だと思ってやがる)


 夫人も、“個人的”にはもっと泣きたいのでしょうが、これは《皆の》優勝なので、個人的な部分を抑えている態度も“大人”といいますか、ディズニー社への取り計らいへの感謝とでもいいますかね。《個人》の集まり、と言われているアメリカですが、セレモニーでは全員“個人”を抑制した立ち振舞いとコメントでした。(“個人主義”、は、間違って解釈しましたね、我々は)


 MVPのトロイ・グロースのインタビューが、巨人・松井の「どーーもぉー」という甲高い声に似ていたのが笑えましたね。あんな“声”なんですかね?それとも興奮のせいでしょうか。全然イメージが違いました。彼はこのまま成長するとマクガイヤーのような“ホームラン・アーティスト”になりますね。


 7戦までもつれた場合、ここ20年間では“ホーム”が優勝というジンクス。そしてジャイアンツはこれで四回連続7戦目の敗戦。一度も7戦目で勝ったことがない、というジンクス。


 両方のデータ通りの結果とは相成りました。(ベイカーさん、83年の藤田さんと同じになっちゃいましたね。“目の前”にいたんですけどね、女神さん)


 6戦目まではあんなに“大活躍”だったRALLY MONKEYは今日の試合では一度も顔を出すことなく、最後の大一番は勝利に終りましたが、真のMVPは“やはり”彼でしょうね。


《BGM》


 「The Anaheim, Azuza, & Cucamonga Sewing Circle, Book Review and Timing Association」 by jan & dean