落語番組案内
ラジオ名人寄席 ホスト・玉置宏
NHKラジオ第一 月-木 21時30分(25分)
歌謡番組の名司会者・玉置宏さんが席亭の落語番組。今一番ラジオで望まれている番組の形の一つがこれ。本業の歌謡曲だけでなく、落語通として業界内で知られてた玉置さんでしたが、その蘊蓄の濃さと深さには脱帽・赤帽・チッキ便。4月開始当初の“志ん生独演会”から始まって金馬、文楽、圓生と名人の話芸をたっぷりと聞く事が出来ます。
番組表はこちら。
話芸・笑芸・当り芸 ホスト・高田文夫
NHKラジオ第一 木 20時05分-21時30分(途中ニュース中断)
ナイターが終わり、復活していましたねー、この番組。
《東京ボーイズ》さんの“ぼういず物”特集や八方さんの“清原話し”など、高田巨匠、飛ばしています。
アシスタントは“トンチンカン清水みちこ”(野球が全く分からない清水にその話題をふり、返って来るトンチンカンな答えが笑える)や中田ダイマルさんの娘さんや、お馴染みの“文治追っかけ”酒井ゆきえネエサンが交代で登場する。
ラジオ深夜便
NHKラジオ第一 土曜深夜 25時05分(55分)
元NHKプロデューサーや演芸関係者、時には弟子筋も登場し、当時のエピソードや師匠の人となりを語る。取り上げられるのは落語だけでなく浪曲・講談の時もある。またこの《深夜便》は演芸だけでなく、音楽家をゲストに呼んでの特集や宗教の話など、ジックリと聞かせてくれます。
落語のご
朝日放送/テレビ朝日(放送時間は関西・関東で違う)
《鶴瓶&ざこば》のコンビに、学生時代に“落研”だったという経歴を持つ元ピンポンパンの酒井ゆきえネエさん。(トータス松本君も落研所属だったそうな)もともと寄席で客が出した三つの題をとって即興で話しを作る〈三題噺〉というのがあり、それをTVに移植したものです。〈上岡・鶴瓶のパペポ〉もそうですが、これは“馴染みの客”というのがいて初めて成立するもので、〈客の質〉が一番の問題点なのです。
アメリカへ行った野茂に、「日本とアメリカの野球の違いは?」とインタビ ューアーが聞いていましたが彼は“客が違う”と答えています。細かいことを 言うのが面倒なのと“実感”を合せた答えでしょう。『落語のご』でも、題を 出す客と鶴瓶・ざこば・ゆきえネエさんとの“やりとり”が面白い。
上岡・鶴瓶のパペポTV
読売テレビ/日本テレビ(これも関西・関東で違う)
「落語のご」も“鶴瓶・ざこば”という“取り合わせの妙”が大成功したものですが、この〈パペポ〉の見事なコンビネーションは“神業”ですね。関東で放送するようになってから殆ど見逃したことはありません。上岡さんの口から「ナイアガラ音頭」の一節が出て来た時は驚きました。鶴瓶さんが「それは“大滝詠一”やろ」と言って突っ込んでいましたが...。(もちろん客席は“無反応”でした(^^ゞ)
私は“パペポ・マニア”で、東京での武道館公演にも行きましたし、原宿で行われた“上岡独演会”にも出かけました。
鶴瓶さんは80年代に私がホストを務めていたFM番組『スピーチ・バルーン』にゲストで登場して頂いたことがあります。彼との最初の出会いはもっと古く、76年のコンサート〈ファースト・ナイアガラ・ツアー大阪公演〉で、“突然”あのアフロ・ヘアー時代の鶴瓶さんが舞台に登場したのです。私は全く聞いていなくて、ライブの舞台上が“初対面”でした。「はっぴいえんどのファンでした」と語ってくれましたが、鶴瓶さんは〈あのねのね〉の初代メンバーだったのですね。
上岡さんとは一度もお会いしたことがないのですが、いつかどこかでお話出来るものと思っています。他の番組では絶対にこのコンビを組まない両者に拍手。