© 高 信太郎
© 高 信太郎
パパパヤ 其の弐: りほぉ~~むぅ、りほぉ~~むぅ (2002.9.3)
高田文夫さんが形容する“ムダに明るい笑顔”の吉幾三さんが歌う新日本ハウスのCM。“耳に”つきます。
爆笑問題と渡辺正行さんの番組(元の11PM枠)に吉さんが出た時もおかしかったですね。渡辺さんが「あの“し~みなりたぁ~”と訛って歌っているのがいいよねー」というと、吉さんが「ちゃんとヒョージュン語で歌ってるぞ!」と“反論”(笑)。あの“サマーセーター”は何なのか!というツッコミなど、久々に大笑いしました。吉さんはいいですね。
「吉幾三礼賛!」は、以前に糸井重里さんとの対談でも取り上げましたが、“田舎のピレシリー”と歌われてしまうともはや続く言葉はありません。これは《日本文化の一刀両断》ですからね。
また千昌夫“プロデュース!”、吉幾三歌の「俺ら東京さ行くだ」に至っては《ナイアガラ音頭惨敗!》。
こちらは“岩手&北海道連合軍”。アチラは“岩手&津軽”コンビ。同じ“分野”でのタタカイでしたが、見事にアチラの勝利となりました。
98年の5月に青森へ行った際、太宰の『斜陽館』に立ち寄ったところ、近くに“いくぞうHOUSE”というのがあると聞き、寄りました。
生憎この日は“休館”だったようで、門の前での撮影となりました。(アメリカのGRACELANDの門を、“田舎の”プレスリーとして摸した門が、なかなかの味を出していました)
今年(2002年6月)もここを通りましたが、もう営業していないみたいですね。(テレビでも「もう青森を去る」みたいなお話しをされていました)
人生の“りほぉ~~むぅ”なんでしょうか・・・。(本来はreformですから“リフォーム”と書くべきでしょうが、吉さんの場合は“りほーむ”と書いた方が味わいが出ます。あるいはre-formならぬ“re-home”と、homeを《動詞化》した新語・造語という強引なピジン解釈(ワタシの造語。ちょとキケン)にするというテもあります。「田舎のプレスリー」という構造から《田舎の英語》と・・・。でもwalkmanなどはまさにこの構造の逆輸入ですからね。他にもピジン系が逆輸入した例はあります。「言葉は生きている(力道山は死んだ!)」。セントさん、回復して良かったですね!)
それにしても、この青森県金木町の一帯は、先の太宰治は有名ですが、作曲家の産地なんですね。「港町十三番地」の上原げんと、その弟の「錆びたナイフ」などの上原賢六、そして吉幾三!
こんなに狭い範囲で三人もの大作曲家を輩出している例は他にないでしょう。(更に“太宰治”まで・・・)
ただちょっと残念なのは、「ドリーム」と名づけられたシングル用に(“新日本ハウス”のところの歌詞を変えたので)歌い直しをしているんですが、それの出だしが「す・ぅみなれたぁ~」と最初から“くって(弱起)”歌い出しているんですね。CMバージョンはちゃんと「すみなれた~」とアタマから素直に歌っています。
キモチは分かるんですよ。何度も歌って来ると“ああなる”んです。(自分にも経験があります)でもアタマだけは“くわないで”歌うCMバージョンと同じ方が良かったように、私は思いました。個人的な嗜好ですけど・・・。(一番をくわない場合は二番は“くった”方がノリが出ます)
P.S.
それにしても『雪国』が最初は“猥歌”だったとは、イカニモ吉幾三さんらしい・・・。