聞き間違いが真理をついている場合もあります。
全国の“ホニオラー”が集結する場所、
それがこの『ナイアガラ・ホニオリン館』です。
聞き間違いが真理をついている場合もあります。
全国の“ホニオラー”が集結する場所、
それがこの『ナイアガラ・ホニオリン館』です。
72年当時、お針子さんを職業にしている方から“つめでミカン”という名前のミカンがあるものだとずーっと思っていた、との話が。
出だしの“あたりワニ”って、どんなワニなんだ!!!とは萩原健太氏の高校生当時のツッコミ。(^_^)
80年代のTBS『ゴー・ゴー・ナイアガラ』に届いた葉書によると、「オシャレさん お好きなところで“大宴会・大宴会”」と書いていた歌本があったそうです。(好きな所で“大宴会”を開く“オシャレさん”って...)
“光陰矢のごとし”を〈コーヒー野郎節〉と聞こえた人がいたらしい。(確かに、コーヒーが好きな野郎の歌があっても良さそうな気が...)
アルバム『GO GO NIAGARA』(76年)は、発売当初、歌詞カードを付けませんでした。(それが“大騒動”となったのですが)それを逆手にとってラジ関で《歌詞の聞き取り大会》を行いましたが、これが“ナイアガラ空耳”の宝庫でした。
〈あつさで のぼせ上がった 心は宙に浮いたまま ウロウロふらふら〉という部分で、“ママはウロウロふらふら”と聞いた人がいたそうです。(あまりお母さんはウロウロしない方が...)
早速ホニオリン館へ投書が来ました。
From: 高橋さとしさん@つくば市
Date: 1996.7.5
Subject: ホニオリン/君は天然色
ナイアガラサウンドとの出会いは古くて三ツ矢サイダーのコマーシャルにさかのぼりますが、意識して聞くようになったきっかけは「君は天然色」です。この歌についてはなつかしい思い出があります。当時レコードを買う金がなかったし、実は最初誰が歌っているかもわからなかったので、歌は耳から覚えるしかなかったのですが、〈華やいで“麗しの”カラーガール〉の“麗しの”がどうしても“るーしる”のように聞き取れたのです。
カラーガールの前につく言葉だから英語だろうということで対応しそうな言葉を英和辞典の中から探し回ると、果たして〈lucid 清く(詩)輝いた〉というのがあるではないですか。かくして高橋の歌う「君は天然色」は長い間「華やいでlucid color girl」だったのです。
コリャまた“高尚”なホニオリンですね。《麗し=るーしる説》は高橋さん唯一人のものだと思います。(これぞ、オリジナリティーです)
歌っている人が誰かを知らずに「サイダー73」から入ったのは日テレ・アナウンサーの“永井美奈子さん”と同じですね。同年代ではないでしょうか。(因みに彼女がナイアガラと再会したのは「A面で恋をして」だったそうで、誕生日に“蝶ネクタイ”をした人から“花束”をプレゼントされたことがあるそうです(^_^))
(each)
山形大学工学部の柴崎章さんから。
From: 柴崎章さん@山形大学
Date: 1996.7.10
Subject: 「日射病」の謎
まさか自分の名前が載っているとは!!大変嬉しくなり友達に自慢してしまいました。(もちろん、四十五♪四十五♪と聞いた友達にです)
早速ですがまた投稿します。
『ナイアガラトライアングルvol.1』の「日射病」で「そんな日照りめらめら阿修羅~♪」の“めらめら阿修羅”を《May I May I シューマイ~♪》とワケのわからん歌詞にして鼻歌で歌ってました。
あと、ホニオリン5の「あつさのせい」はわたしも同じように聞いてました。最初聞いた時、夏バテのだらしない母の姿を思い出してしまいました。ホニオリンに関しては私は無知なだけに数多く投稿できる自信があります。期待して下さい。
この喜びから調子にのってページを作ってしまいました。自分で言うのもなんですが、無知の私だから書けるページだと思っています。どうか温かい目で見てやって下さい。お願いします。
http://eieio.yz.yamagata-u.ac.jp/~a93615/NIAGARA/what.html
最後に私のナイアガラページの内容が充実してきたら、非公認、公認の申請をしたいと思いますので、その時はよろしくお願いします。
《May I May I シューマイ~♪》はいいですね!こういうの“大好き”ですよ!
この当時の“伊藤銀次”が持ち出して来る言葉は非常に“アナーキー”と言うか“スペアー・キー”と言うか、ヘンなものが多かったのです。『日射病』は銀次作ですが私がムリヤリねじ込んだ部分も少しあります。(プロデューサーとしての“越権”行為だったかもしれません(^_^))
〈真赤なサクランボ〉というところを“真赤にさくぅ/らんぼ(もとろけた)”という歌い回し、“赤城の山の今宵可霧(ブラスバンド)”という言葉の付け加え、〈お転婆娘の真赤に熟れた/唇が〉を〈お転婆娘の真赤に熟っ/れた唇が〉としたのは私のアイディアです。
とにかく銀次から繰り出される“言葉”が刺激的なので、こちらもつられてエスカレートするという、当時はこのような〈共作システム〉で何作か作られたものでした。その“極致”が布谷文夫の『深南部牛追唄』(銀次は銀杏次郎丸、私は多羅尾伴内、布谷がジミー蘭越という変名での共作)で、大袈裟に言うならこの曲は一曲だけで“ナイアガラ論文”が書けるほどの深みのある楽曲で“ナイアガラの真髄ここにあり!”というものです。(渡辺満里奈の「金曜日のウソツキ」は、この曲のアンサー・ソングとして書かれたものだと作者の能地祐子氏は語っています。近いうちに《深南部牛追唄とワタシ》が能地氏によって寄せられるものと期待しています)
柴崎さんの“夏バテのだらしない母の姿を思い出してしまいました”にはこちらも大笑いさせて頂きましたが、「日射病」は「あつさのせい」のパート?Uと捉えることも出来ます。(「日射病」の方が圧倒的に“詩的”だと私は思います。因みに昨年のスチャダラパー「サマージャム95」はこの系譜上の曲と言えましょう。もちろん、彼等が我々の曲から直接影響を受けて作ったなどと言っているのではありません。《系譜》という言葉は“直接か間接か”などということは小さい問題であって“文化的無意識”と呼んでもいいほどの大きな概念なのです。またこの3曲の中では「サマージャム95」が前のニ作を遥かに凌ぐ良いデキです)
大体“メラメラ阿修羅”などという言葉はこの曲の前までは世の中に存在しない言葉だったのです。“メラメラ”と“阿修羅”は別々に存在していましたが〈メラメラ阿修羅〉と一語にしたのは完全に伊藤銀次のオリジナル(造語)です。
とにかく“暑い!”ということを表現したい。そこで銀次は夏の甲子園などで使われる“メラメラ地獄”という言葉を思いつきます。“地獄”よりももっとスゴイ暑さだから〈阿修羅〉。(銀次は仏教にも通じているんですね。また当時、ジョージ秋山の『アシュラ』という漫画もありました)
ですから“メラメラ阿修羅”を、耳で聞いただけでその言葉が分かる人の方が逆にヘンなのです。それが《May I May I シューマイ~♪》になったのは、これぞ柴崎さんの“オリジナリティー”というものです。(シューマイは嫌いじゃないんでしょうね、多分。ひょっとしていつもお腹が空いているタチとか?(^_^))
調子に乗って作ったという柴崎さんのホームページには《ナイアガラの質問》というコーナーがあります。「天然色」は“てんねんしょく”か“てんねんいろ”なのか?また「FUN × 4」はどう読むのか?ナイアガラ歴3年の彼は、3年間この疑問を抱いて来たのでしょう。(10年以上もも“リグレイの謎”とつき合っている静岡の立松さんを配慮しての“無知”発言かと思われますが、“知っている”人間というのは“知る楽しみを失った”人間と言うことで、あまり楽しいものではないのですヨ)
どうやら山形の方で《ナイアガラFAQ》コーナーが始まったようです。新たな“謎”が明らかにされるかもしれません。
(each)